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終章・旅人の夜の詩
251、妖精の祝祭、双竜語り、紅薔薇、またね
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人の手でつくられた、人が寄り添うように生きる街の中、建物の中。
妖精の気配濃く、床に靴音刻むようにして照明の光に輝くようなダンスフロアに二人が踊る。
「良いことを教えてあげますわ、ティミオス」
「なんでしょう? わたくしのお嬢様」
お嬢様は春妖精にそっくりの優しい瞳を煌めかせ、花めくドレスを楽し気に優雅に翻す。
「明日も明後日も、この日々はつづくのよ。貴方、不安そうにしているけれど」
手を取り笑みを咲かせるティミオスは、刹那の夢に永遠をみた。
「あら、あんまり信じていないのね。春妖精がたのしい夢をおしえてくれましたのよ」
お嬢様がそう言って微笑む。
「あの方が? 何を?」
すこし驚いて問えば、お嬢様は真意のわからぬ瞳でひたりと世界を眺めるようだった。
「そうね。まず、ここに、羽をもがれた天使たちがいると……たくさん、たくさん」
優美な楽曲が続いている。
音楽とは不思議なもので、種族を越えて伝わる感情のようなものがあるのだ。
妖精たちは、人の奏でるこれを好んでいた。
「妖精は、創造主から奇跡を許された存在。春妖精はそうおっしゃっていましたわ」
「この世界は奇跡の安売りが横行していますがね」
ティミオスは薄く笑った。
楽曲が途絶えて、ダンスフロアに光の陣が描かれる。
大きく弧を描く光の線が瞬きするほどの間に形を創り、文字を浮かべ、人間たちが大騒ぎする。光が全てを呑み込むのではないかというほどに強く咲いて、目も開けていられない。そんな数秒ののち、誰かが最初に言った。
「竜だ」
光が収まった其処に、白竜がいた。
青空めいた竜眼は哀し気で、疲れ切ったようにくたりと蹲り、憔悴したように項垂れて。
封印を解かれた白竜、ティーリーが其処にいた。
「この世界は、神々の……、我は、管理を……」
弱弱しい声は、最初にそう呟いた。否、呟きかけた。
「もう、終わった」
小さな黒竜がふわふわと白竜の目の前に飛んで、そう告げた。
「もう、管理は必要ない」
「……この世界は、神々が定めたままに」
白竜はぼんやりと続けた。
「その時期も終わった。そして、箱庭はもう変わった」
小さな黒竜は、淡々と箱庭の変化と予定のない未来を語る。
「これより先は、神々の定めのない時代。筋書きがなく、この世界に生きる人々がありのまま未来を紡ぐ時代になる」
春妖精の気配撒く少女がふわりとドレスを翻して、彼らに近付いた。従者はその時、静かにその後に付き従った。
「春妖精は、これをあなたにと」
少女の手が天に向けてひらかれる。
と、虚空に映像が生まれた。
それは、奥出 怜靖という創造神の名がサインされた、一枚のイラストだった。
白竜と黒竜が寄り添い、卵をあたためている。
そして、イラストの周りにはスタッフによる直筆の寄せ書きがたくさん書かれているのだ。
ひとりひとり、個性を感じさせる文字は人間らしさが溢れていて、あたたかい。
『この世界が大好きです。関われてよかった 荒川 連』
『いちばんのお気に入りはやっぱり竜かな 自信作です 佐藤 博』
「これは……これは……」
少女は、この場を離れた少年をすこしだけ残念に思った。
寄せ書きの中には、少年が夢に見ていた男の子のお母さんの名前とメッセージもあったから。
「春妖精は、妖精たちに祝祭を提案しています」
少女が言えば、彼女と親しいデミルやララカがふわふわと飛んで配下妖精たちをけしかけた。
「うたいましょう、祝いましょう、今日という日を、この夜を。
妖精たちは、想いを紡ぎ、奇跡をつくる。さあ、皆で願いましょう。
この世界は親の手から自立し、創造の世界と完全に分かたれて、ありのままのひとつの世界となりましょう」
妖精たちが合唱をはじめ、神に認められた魔法という奇跡が世界中に広がっていく。
「ああ、神々が……神の声が此処にあるというのか」
白竜は神々の寄せ書きから目を離せなくなっていた。
「空の国に、生きた卵があった。きっと、あれは孵化させることができる」
黒竜がそんな友に声を返し、小さな体で白竜の前肢にぽふりと体温を寄り添わせた。
「お前の好きな神々からの贈り物だ。神は竜にも、未知の未来をくれたんだ。管理者としてではなく、竜という生き物として。仲間と一緒に世代を紡ぐ、そんな道を」
「いざ封印解除したら、なんか俺の出る幕じゃないやって雰囲気じゃないか」
拗ねたように言って、エリックは白竜の足元に座り込んだ。
「おかえり、おはよう、俺のティーリー。俺、話したい事が沢山あるよ」
長い時を生きる竜の感覚では、ほんのわずかな時間。
短い時間、離れていたその王子はなにやら気配も心もすっかり変わっているようだった。
けれど、その本質めいた魂の輝きは――、
「お前を暴走させちゃって、ごめんな。封印させちゃって……俺が至らないばかりに、俺が守ってやれなかったから」
王子は柔らかにそう言葉を紡ぎ、竜の巨体に手を置いた。
くたびれた気配に痛々しく気づかわし気に目を瞬かせ、いたわるように優しく白い毛並みを撫でた。
「……」
妖精たちの魔法が奔り、人々の困惑の夜に世界は分かたれる。
その時、少年――クレイには儚い『異世界』との縁が切れる感覚がはっきりと感じられた。
(異母妹などは、消えたりしていないだろうか。あの子のあちら側については、あんまりよくわかってないや)
紅薔薇派閥の集うスペースで、一瞬の夢から醒めたような顔で、少年は言葉を紡ぐ――そう、今『自分』は、彼らと話をしていたのだ。
(悲壮で終わらせてはいけない。ラーシャを幸せにできなかった信奉者たちの無念を昇華させるのだ。皆で夢から醒めようではないか)
「僕は、卿らのおかげで父に苛められていたところを助けられた。責められるのは辛かったから、とても助かったのだ」
『ラーシャの御子』が穏やかな口調で感謝を述べれば、忠臣たちは笑顔を浮かべた。
「僕は、卿らのおかげで社会を学べた。真実を沢山知れた。優雅なダンスは美しかった。僕は、卿らのおかげで処刑を免れて、今日まで生きて……黒竜も呼べたよ」
メルギン伯はまるで血のつながった爺めいて涙ぐみ、ルフォーク伯がハンカチを差し出している。
「卿らは僕がニュクスに娶られるのがいたわしいと嘆くが、僕はそれを否定したい」
クレイはほわほわと頬を染め、睫毛を伏せた。
――これは必要な儀式みたいなものなのだ、この歪んだラーシャの忠臣たちと僕のおままごとのけじめみたいなものなのだ。
ああ、集中する視線のなんて羞恥を感じさせることだろう。
「……」
言わなくても実は何を言いそうかわかってるんじゃないかな? 僕ならわかるよ――ちらっと見てみれば、全員凄く真剣な顔でこちらを見ているじゃあないか。
――ああ、これは言わないと終わらないやつだ。
クレイは覚悟を決めて言葉を紡いだ。
「つまり、ぼ、僕は、彼が好きなので、可哀そうではないのだ……」
忠臣どもは釣られたように顔を赤らめつつ、「洗脳されているのです」やら「手懐けられてしまって」など言っている。
(こ、こいつら、僕がこんなに恥ずかしい思いをしてやってあげてるのに!)
少年はふるふると震えた。
「卿らのそれは、名誉を損ねているのである。卿らが彼を貶めると、同時に僕の名誉も傷ついているのだよ……」
「ですから、おいたわしいのです」
「僕は、とてもよくしてもらってるよ、いたわしくないよ」
「下賤の血ではありませんか。母方のアイザール系の特徴が色に出て、まったく品のない」
「下賤であっても別に僕は構わぬが、下賤というわけでもない……僕はあの色を好む……綺麗ではないか」
――これは方向性を変えたほうがいいのかな。
クレイは俯いて、若干の演技混じりに肩を震わせ悲し気な気配を纏った。
「僕は哀しい……わかってもらえないのが悲しい……っ」
――わかってくれないと哀しい! わかれ! と、こんな路線で無理やりわかってもらおう、と顔を上げれば、居並ぶ顔ぶれが何か驚いたように目を見開いている。
どうしたのか、と問うより先に体が抱えられる感覚が全身に感じられて、クレイはびくりとした。声をあげる暇もなく持ち上げられた体は、気付けば横抱きのかたちで抱き上げられているようだった。誰にかと言えば、まさにたった今まで話題にしていた人物――『騎士王』ニュクスフォスその人に。
「『騎士王』!」
紅薔薇勢が悲鳴と怒号を響かせる中、『騎士王』は権高不遜に口の端を持ち上げ、歯を剥いて笑った。
「うだうだ抜かしても『お前らのラーシャ』はもう俺が頂いたのだ、爺どもは黙ってろ」
そして、気色ばむ貴族らの目の前で『お前らのラーシャ』の首筋に唇を寄せ、堂々と痕を刻んでみせたのだった。
「殿下は俺の色を楽しみたいと仰せなので、これにて失礼」
愛想の良い笑顔で別れを促され、真っ赤になって肩に縋るようにしながら『殿下』が頷く。
「ま……またね」
「今後も会うのか」
呆れた調子で言いつつ、ニュクスフォスは「それもいいか」と笑ったのだった。
妖精の気配濃く、床に靴音刻むようにして照明の光に輝くようなダンスフロアに二人が踊る。
「良いことを教えてあげますわ、ティミオス」
「なんでしょう? わたくしのお嬢様」
お嬢様は春妖精にそっくりの優しい瞳を煌めかせ、花めくドレスを楽し気に優雅に翻す。
「明日も明後日も、この日々はつづくのよ。貴方、不安そうにしているけれど」
手を取り笑みを咲かせるティミオスは、刹那の夢に永遠をみた。
「あら、あんまり信じていないのね。春妖精がたのしい夢をおしえてくれましたのよ」
お嬢様がそう言って微笑む。
「あの方が? 何を?」
すこし驚いて問えば、お嬢様は真意のわからぬ瞳でひたりと世界を眺めるようだった。
「そうね。まず、ここに、羽をもがれた天使たちがいると……たくさん、たくさん」
優美な楽曲が続いている。
音楽とは不思議なもので、種族を越えて伝わる感情のようなものがあるのだ。
妖精たちは、人の奏でるこれを好んでいた。
「妖精は、創造主から奇跡を許された存在。春妖精はそうおっしゃっていましたわ」
「この世界は奇跡の安売りが横行していますがね」
ティミオスは薄く笑った。
楽曲が途絶えて、ダンスフロアに光の陣が描かれる。
大きく弧を描く光の線が瞬きするほどの間に形を創り、文字を浮かべ、人間たちが大騒ぎする。光が全てを呑み込むのではないかというほどに強く咲いて、目も開けていられない。そんな数秒ののち、誰かが最初に言った。
「竜だ」
光が収まった其処に、白竜がいた。
青空めいた竜眼は哀し気で、疲れ切ったようにくたりと蹲り、憔悴したように項垂れて。
封印を解かれた白竜、ティーリーが其処にいた。
「この世界は、神々の……、我は、管理を……」
弱弱しい声は、最初にそう呟いた。否、呟きかけた。
「もう、終わった」
小さな黒竜がふわふわと白竜の目の前に飛んで、そう告げた。
「もう、管理は必要ない」
「……この世界は、神々が定めたままに」
白竜はぼんやりと続けた。
「その時期も終わった。そして、箱庭はもう変わった」
小さな黒竜は、淡々と箱庭の変化と予定のない未来を語る。
「これより先は、神々の定めのない時代。筋書きがなく、この世界に生きる人々がありのまま未来を紡ぐ時代になる」
春妖精の気配撒く少女がふわりとドレスを翻して、彼らに近付いた。従者はその時、静かにその後に付き従った。
「春妖精は、これをあなたにと」
少女の手が天に向けてひらかれる。
と、虚空に映像が生まれた。
それは、奥出 怜靖という創造神の名がサインされた、一枚のイラストだった。
白竜と黒竜が寄り添い、卵をあたためている。
そして、イラストの周りにはスタッフによる直筆の寄せ書きがたくさん書かれているのだ。
ひとりひとり、個性を感じさせる文字は人間らしさが溢れていて、あたたかい。
『この世界が大好きです。関われてよかった 荒川 連』
『いちばんのお気に入りはやっぱり竜かな 自信作です 佐藤 博』
「これは……これは……」
少女は、この場を離れた少年をすこしだけ残念に思った。
寄せ書きの中には、少年が夢に見ていた男の子のお母さんの名前とメッセージもあったから。
「春妖精は、妖精たちに祝祭を提案しています」
少女が言えば、彼女と親しいデミルやララカがふわふわと飛んで配下妖精たちをけしかけた。
「うたいましょう、祝いましょう、今日という日を、この夜を。
妖精たちは、想いを紡ぎ、奇跡をつくる。さあ、皆で願いましょう。
この世界は親の手から自立し、創造の世界と完全に分かたれて、ありのままのひとつの世界となりましょう」
妖精たちが合唱をはじめ、神に認められた魔法という奇跡が世界中に広がっていく。
「ああ、神々が……神の声が此処にあるというのか」
白竜は神々の寄せ書きから目を離せなくなっていた。
「空の国に、生きた卵があった。きっと、あれは孵化させることができる」
黒竜がそんな友に声を返し、小さな体で白竜の前肢にぽふりと体温を寄り添わせた。
「お前の好きな神々からの贈り物だ。神は竜にも、未知の未来をくれたんだ。管理者としてではなく、竜という生き物として。仲間と一緒に世代を紡ぐ、そんな道を」
「いざ封印解除したら、なんか俺の出る幕じゃないやって雰囲気じゃないか」
拗ねたように言って、エリックは白竜の足元に座り込んだ。
「おかえり、おはよう、俺のティーリー。俺、話したい事が沢山あるよ」
長い時を生きる竜の感覚では、ほんのわずかな時間。
短い時間、離れていたその王子はなにやら気配も心もすっかり変わっているようだった。
けれど、その本質めいた魂の輝きは――、
「お前を暴走させちゃって、ごめんな。封印させちゃって……俺が至らないばかりに、俺が守ってやれなかったから」
王子は柔らかにそう言葉を紡ぎ、竜の巨体に手を置いた。
くたびれた気配に痛々しく気づかわし気に目を瞬かせ、いたわるように優しく白い毛並みを撫でた。
「……」
妖精たちの魔法が奔り、人々の困惑の夜に世界は分かたれる。
その時、少年――クレイには儚い『異世界』との縁が切れる感覚がはっきりと感じられた。
(異母妹などは、消えたりしていないだろうか。あの子のあちら側については、あんまりよくわかってないや)
紅薔薇派閥の集うスペースで、一瞬の夢から醒めたような顔で、少年は言葉を紡ぐ――そう、今『自分』は、彼らと話をしていたのだ。
(悲壮で終わらせてはいけない。ラーシャを幸せにできなかった信奉者たちの無念を昇華させるのだ。皆で夢から醒めようではないか)
「僕は、卿らのおかげで父に苛められていたところを助けられた。責められるのは辛かったから、とても助かったのだ」
『ラーシャの御子』が穏やかな口調で感謝を述べれば、忠臣たちは笑顔を浮かべた。
「僕は、卿らのおかげで社会を学べた。真実を沢山知れた。優雅なダンスは美しかった。僕は、卿らのおかげで処刑を免れて、今日まで生きて……黒竜も呼べたよ」
メルギン伯はまるで血のつながった爺めいて涙ぐみ、ルフォーク伯がハンカチを差し出している。
「卿らは僕がニュクスに娶られるのがいたわしいと嘆くが、僕はそれを否定したい」
クレイはほわほわと頬を染め、睫毛を伏せた。
――これは必要な儀式みたいなものなのだ、この歪んだラーシャの忠臣たちと僕のおままごとのけじめみたいなものなのだ。
ああ、集中する視線のなんて羞恥を感じさせることだろう。
「……」
言わなくても実は何を言いそうかわかってるんじゃないかな? 僕ならわかるよ――ちらっと見てみれば、全員凄く真剣な顔でこちらを見ているじゃあないか。
――ああ、これは言わないと終わらないやつだ。
クレイは覚悟を決めて言葉を紡いだ。
「つまり、ぼ、僕は、彼が好きなので、可哀そうではないのだ……」
忠臣どもは釣られたように顔を赤らめつつ、「洗脳されているのです」やら「手懐けられてしまって」など言っている。
(こ、こいつら、僕がこんなに恥ずかしい思いをしてやってあげてるのに!)
少年はふるふると震えた。
「卿らのそれは、名誉を損ねているのである。卿らが彼を貶めると、同時に僕の名誉も傷ついているのだよ……」
「ですから、おいたわしいのです」
「僕は、とてもよくしてもらってるよ、いたわしくないよ」
「下賤の血ではありませんか。母方のアイザール系の特徴が色に出て、まったく品のない」
「下賤であっても別に僕は構わぬが、下賤というわけでもない……僕はあの色を好む……綺麗ではないか」
――これは方向性を変えたほうがいいのかな。
クレイは俯いて、若干の演技混じりに肩を震わせ悲し気な気配を纏った。
「僕は哀しい……わかってもらえないのが悲しい……っ」
――わかってくれないと哀しい! わかれ! と、こんな路線で無理やりわかってもらおう、と顔を上げれば、居並ぶ顔ぶれが何か驚いたように目を見開いている。
どうしたのか、と問うより先に体が抱えられる感覚が全身に感じられて、クレイはびくりとした。声をあげる暇もなく持ち上げられた体は、気付けば横抱きのかたちで抱き上げられているようだった。誰にかと言えば、まさにたった今まで話題にしていた人物――『騎士王』ニュクスフォスその人に。
「『騎士王』!」
紅薔薇勢が悲鳴と怒号を響かせる中、『騎士王』は権高不遜に口の端を持ち上げ、歯を剥いて笑った。
「うだうだ抜かしても『お前らのラーシャ』はもう俺が頂いたのだ、爺どもは黙ってろ」
そして、気色ばむ貴族らの目の前で『お前らのラーシャ』の首筋に唇を寄せ、堂々と痕を刻んでみせたのだった。
「殿下は俺の色を楽しみたいと仰せなので、これにて失礼」
愛想の良い笑顔で別れを促され、真っ赤になって肩に縋るようにしながら『殿下』が頷く。
「ま……またね」
「今後も会うのか」
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