果ての無い犬

八十三広

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同性

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講義を受けてる最中も疼きは止まらない。

「どうしたの郁? 顔も赤いしぼーっとして」
「熱でもあるの?」
郁「う、ううん。大丈夫」

休み時間に友達に指摘される。
発情が顔に出ていると気づいてとても恥ずかしい。

LINEが届いた音がしてスマートフォンの画面を見ると、曜子からだった。

   「今日もお仕置き受けたいなら寄り道せずに帰ってきてね」

お仕置きというキーワードについ神経からだった集中してしまう。

心拍数が上昇して胸が高鳴ってしまった自分に軽く落ち込む。

    「分かりました」

そう返信してしまった。

完全に発情状態に入った郁は残りの講義を苦痛に思いながら受けた。

曜子も発情してしまったが家事に気を紛らせた。

今日はお互いの愛撫に発展させるつもりでいる。
早く帰ってこないかと心待ちにした。

帰り道に公衆トイレで濡れてしまった股を何度も拭く。

家に着くと、曜子がニヤニヤと笑みを浮かべる。

曜子「目が潤んでる。盛りのついた淫乱な郁ちゃん」

そう言って頭を撫でた。

曜子「今日はお風呂場で、指でしてあげる。お湯を沸かしてきなさい」

郁「はい……」

郁は浴槽にお湯を入れて自室にバッグを置いてタオルと着換えを持って1階に下りた。

浴槽に湯が貯るまでの間、会話を楽しむ。

そろそろ頃合いだろうという事で2人で着替えを持って風呂場へと移動した。

曜子は歳にしては若い身体をしている。
胸も弛まず陰毛もちゃんと整えられている。

貞操帯の鍵を外した。

2人で身体を洗って曜子は湯に浸かる。

昼間に入る風呂の格別な気分を味わう。

郁を手招きして曜子に背を向けさせて湯に入れる。

抱き寄せて身体を預けさせて郁の脇から自分の両腕を出す。

左手で陰毛の生えている部分を指先で撫で、右手で胸を優しく揉む。

耳元で囁く。

曜子「指だけって言ったけど、それだけで良いの?」
郁「え……? どういう意味ですか……?」
曜子「舌も使って欲しいなら使ってあげるわよ」
郁「え……!?」

郁は驚いて上半身を起こした。

曜子は郁の肩を掴んでまた身体を預けさせる。
そしてまた両方の乳首を撫でた。

曜子「こことか、こことか」

性器に触ると身体を震わせた。

郁「そ、そんな……女性同士で……」

曜子「母親に貞操帯着けられて泣くまで責められておいて今更何を言ってるの?」

そう言われると確かにそう感じた。

曜子「湯から出てまずは乳首を舐めながら手でしてあげる。1度イク寸前で止めたら次は口でしてあげる」

郁「あ……っ」
曜子「でもまずは身体を温めようね」

性器から指を離して内股に指を這わせた。
また郁の意思を無視して決定事項とされた。

曜子には生涯敵わないなと思わされる。

厳格な上下関係を築かれ始めているのは洗脳に近い強制的な宣誓の傾聴の賜物ではあるが郁の性格も1つの要因だった。

目上の者には従順で、流されやすく押しに弱い。

淫乱だという事にコンプレックスを持ち母親に貞操帯で管理されなければ耽ってしまう。

そしてお仕置きに興奮している事に引け目を感じていた。

曜子は普段は郁の良き理解者であった。
叱られるべきは叱り、褒められるべきは褒める。

血の繋がりの無い歳の近い娘にも母親として接する。

曜子「そろそろ始めましょう」
郁「はい……」

浴槽の湯を抜いて郁は浴槽の縁に座らせて足を広げさせた。

曜子は立って乳輪と乳首を舐めながらIラインを人差し指と中指で撫でる。

郁は「ん…っ!」

乳首に自慰では得られない刺激を感じる。
とても優しく、ゆっくりと舌が這う。

Iラインを撫でる指も擽りに近い感覚を得る。

郁「曜子さん……我慢出来ない……っ早く……っ」

焦れる感覚に音を上げる。
Iラインではなく性器を撫でて欲しい。

曜子「あら、お仕置きを受けてる身で催促しちゃったわね」

郁は惚けて思考が霧がかっていたが一気に晴れた。

ねだってはならないとは言われていないが、曜子が咎めたという事はいけないことをした。

そう思った。

郁「ご……ごめんなさい……っ」

謝っても曜子は表情も崩さず、郁の目を見て焦らしは続ける。

悪い事をしたという思考はどんどん強くなる。
曜子は物言わず、ただ郁の目を見ている。

郁「ごめん……なさい」

郁はまた謝った。

曜子「堪え性の無い子。結婚するまで毎日お仕置きされたいの?」

郁「いや……! ごめんなさい…!」

曜子はやっとクリトリスを撫でてやった。

郁は喘ぐ。

曜子「怒られていても悦ぶのね。淫乱女は」

郁はその言葉に傷つきながらも確かに悦んでいる。

乳首から顔を離して郁の手を引っ張って上半身を起こさせる。

浴槽に身体を預けさせて股をM字に開かせた。

郁の前に座り、手を掴んで股へと誘導する。
郁の手に曜子の性器が触れる。

郁の性器を愛撫してやると郁も曜子を撫で始めた。

緩慢とした手付きだが今はそれでも良い。
触らせられたのが肝心だ。

あとは切迫した状況に陥らせると舌で奉仕させる事も容易となる。

曜子は性器全体を撫でる速度を速めた。

郁「ああん!」

曜子「自分だけ気持ち良くなる気? ちゃんと手を動かしなさい」

快楽に集中を削がれてつい手を止めてしまった。

手を動かす事に集中する。

快楽の中に絶頂感が出始めた。

郁「イキそうです……っ」
曜子「そう。イッて良いの?」
郁「んん……っ!」

郁は目を閉じて首を横に振る。

性器を撫でる速度を緩めると目を開いて曜子を見る。

曜子「どうしてイッちゃ駄目なの?」
郁「お仕……置きっ……!」

曜子「そうね。お仕置き中だからイッちゃ駄目なのよね。でもお仕置きが済んでも郁ちゃんのここには躾が必要だから私が引き続き管理するわ」

郁「そん……な……っ!」

昇ってきた感覚が降り始めたのか郁が冷静さを見せる。

激しい愛撫をしてやると直ぐに絶頂寸前まで上がる。

郁「ああ……あっあ……!」

曜子「ちゃんと愛しながら躾けてあげる。何と言っても娘だから」

絶頂を数字で表すと100とすると95から90を維持されている。

体感した事のない責めに身体は勝手に動く。
曜子の性器から手を離して腕2本を床を押す。

もたれ掛かっている浴槽に更に体重を掛けて尻を浮かせて前後に腰を振る。

そうする事でより強い快楽を求められるかの様に。

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