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第1話 憧憬
再会 Episode:09
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「まったくもう、いきなりケンカなんて始めて。何考えてるんだか」
「あー、すいません、つい」
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
一転して平謝りしだすの、こいつの習性か?
「ごめんなさい、すぐ、行くから……」
それをおふくろさんが、止めた。
「ルーフェイア、やっぱりあなた、学校行きたいのね?」
まっすぐ見つめられて、ルーフェイアのやつがうつむく。
「どうなの?」
「ごめんなさい! ほんとに行こうなんて、思ってない……」
必死の表情。
――なんでだ?
けど理由はこのときは、分かんなかった。
「どうして言わなかったの?」
「だって、だってあたし、この家に……」
俺に分からねぇ話を、母娘が始める。
「たしかにそうね。でもだからって、行ったらいけないなんてこと、ないのよ?」
瞬間、こいつの表情が変わった。
「なんで……?」
何かに裏切られた。そんな顔。
「どうして今ごろ、そんなことっ……!」
いつもとは違う涙が、こいつの瞳からこぼれる。
「みんな、だってみんな、あたしは戦うためにいるって!
だから、だからあたし――!」
親二人――特におふくろさん――の表情が、曇った。
「どうして、どうして……」
よっぽどのことなんだろう、抗議しつづけるこいつを、おふくろさんが抱きとめる。
何も言わないのに、見てるこっちのほうが辛かった。
こいつの親は最初っから、知ってたんだろう。ただなんか、理由があって……。
「あのよ――さっきも言ったけどさ、学院、来るか?」
なんでそう言ったかは、自分でも分からない。
けどそれが、いちばんいいような気がした。
「お前、俺と同い年だろ。なのにダチもいないなんての、やっぱどうかしてるし。
あとなんかお前メチャクチャ強えぇけど、そーゆーのあそこは平気だしさ」
話聞いて、おふくろさんが顔を上げる。
「あなたの学校? でも普通のとこじゃ……」
「俺んとこ、MeSなんで」
おふくろさんが、はっとした表情になる。
「その手があったわね……あぁもう、あたしとしたことが、そんなことにさえ気づかないなんて」
なんかやたら傲慢な言い方だけど、この人の場合それが当然に思えるからすごい。
「それならやれるかもしれないわね。普通の学校じゃないぶん、かえって楽かもしれないし」
「……そうだろうな」
初めて親父さんも、口を開いた。
「それに前線は、子供が居る場所じゃない」
「父さんまで、そんなこと言うの――?!」
弾かれたみてぇに、ルーフェイアが振り向く。
「そんなの、そんなのひどい……」
泣きじゃくるこいつの細い身体を、おふくろさんがまた強く抱いた。
「ごめんね。本当は分かってたのよ。
――でも、出来なかった。それにMeSなんて思いつかなかった」
驚いた表情でルーフェイアのヤツがおふくろさんを見る。
「母さん……?」
辛いすれ違い。
ただ間違いないのは、どちらも相手のことを思ってたってことだ。
「あー、すいません、つい」
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
一転して平謝りしだすの、こいつの習性か?
「ごめんなさい、すぐ、行くから……」
それをおふくろさんが、止めた。
「ルーフェイア、やっぱりあなた、学校行きたいのね?」
まっすぐ見つめられて、ルーフェイアのやつがうつむく。
「どうなの?」
「ごめんなさい! ほんとに行こうなんて、思ってない……」
必死の表情。
――なんでだ?
けど理由はこのときは、分かんなかった。
「どうして言わなかったの?」
「だって、だってあたし、この家に……」
俺に分からねぇ話を、母娘が始める。
「たしかにそうね。でもだからって、行ったらいけないなんてこと、ないのよ?」
瞬間、こいつの表情が変わった。
「なんで……?」
何かに裏切られた。そんな顔。
「どうして今ごろ、そんなことっ……!」
いつもとは違う涙が、こいつの瞳からこぼれる。
「みんな、だってみんな、あたしは戦うためにいるって!
だから、だからあたし――!」
親二人――特におふくろさん――の表情が、曇った。
「どうして、どうして……」
よっぽどのことなんだろう、抗議しつづけるこいつを、おふくろさんが抱きとめる。
何も言わないのに、見てるこっちのほうが辛かった。
こいつの親は最初っから、知ってたんだろう。ただなんか、理由があって……。
「あのよ――さっきも言ったけどさ、学院、来るか?」
なんでそう言ったかは、自分でも分からない。
けどそれが、いちばんいいような気がした。
「お前、俺と同い年だろ。なのにダチもいないなんての、やっぱどうかしてるし。
あとなんかお前メチャクチャ強えぇけど、そーゆーのあそこは平気だしさ」
話聞いて、おふくろさんが顔を上げる。
「あなたの学校? でも普通のとこじゃ……」
「俺んとこ、MeSなんで」
おふくろさんが、はっとした表情になる。
「その手があったわね……あぁもう、あたしとしたことが、そんなことにさえ気づかないなんて」
なんかやたら傲慢な言い方だけど、この人の場合それが当然に思えるからすごい。
「それならやれるかもしれないわね。普通の学校じゃないぶん、かえって楽かもしれないし」
「……そうだろうな」
初めて親父さんも、口を開いた。
「それに前線は、子供が居る場所じゃない」
「父さんまで、そんなこと言うの――?!」
弾かれたみてぇに、ルーフェイアが振り向く。
「そんなの、そんなのひどい……」
泣きじゃくるこいつの細い身体を、おふくろさんがまた強く抱いた。
「ごめんね。本当は分かってたのよ。
――でも、出来なかった。それにMeSなんて思いつかなかった」
驚いた表情でルーフェイアのヤツがおふくろさんを見る。
「母さん……?」
辛いすれ違い。
ただ間違いないのは、どちらも相手のことを思ってたってことだ。
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