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第7話 力の行方
任務 Episode:10
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――ルーフェイア、すごすぎ。
あのレア防御魔法って意外とむつかしくて、ちゃんとダメージ止められるくらいに使いこなせる人って、教官でもほとんどいないの。
それに使いこなせても、息止めてられる間くらいしか持たないし、範囲も小さい子がやっとくらい。
しかも一回使っちゃうと、空間の属性バランスが大きく崩れるとかで、同じ場所じゃしばらくの間使えなくなっちゃう。
でも発動してる間は、その効果範囲内なら、ほとんど無敵っていい魔法だった。
だから昔は、イザってときに盾や兜にかけたって言う。
そんな魔法を、砲弾の外殻にかけたら。
「中の火薬が爆発しても、砲弾自体が炸裂しなきゃ、不発といっしょってことか……」
「そういうことだ」
あたしたち、なぜか小さくなっちゃってるルーフェイアの肩叩いた。
「すごいじゃない、ルーフェイア。おかげでみんな助かったんだね」
「それは……周辺の魔力の条件、良かったし……砲弾も少なくて、早くから見えたから……」
褒めたのにルーフェイア、ますます小さくなっちゃってる。
「あと、先輩たち……殿下かばいながら防御フィールド、作ってたし……」
ほんとに彼女、自慢とか自信とかどっかに落としてきた感じ。
これだけのことしたんだから、もっと堂々としてればいいのに。
これって言い換えたら、それだけのことをあの一瞬で見抜いて、それにあわせて行動したってこと。
あたしたち、ぜんぜん気づかなかったのに。
そして思った。
ルーフェイアが少年兵あがりってことは聞いてたけど、それって……こういう場所だったんだ、って。
こんなことが、日常茶飯事の場所。
それってあたしでもちょっと自信ないのに、ルーフェイアみたいなおとなしい子には、どれだけ辛かっただろう?
だったらちょっとくらい泣き虫でも、しょうがないのかも。
「――ルーフェイア」
けどわいわいやってるあたしたちの間に、シルファ先輩の厳しい声が割って入った。
「ひとつだけ、約束して欲しい。二度とこんなことは……するんじゃない」
ルーフェイアが、きょとんとした表情になる。
「何か、問題が……?」
「何か、じゃないだろう!」
シルファ先輩が声を荒げて、あたしたち思わず身をすくめた。
あのレア防御魔法って意外とむつかしくて、ちゃんとダメージ止められるくらいに使いこなせる人って、教官でもほとんどいないの。
それに使いこなせても、息止めてられる間くらいしか持たないし、範囲も小さい子がやっとくらい。
しかも一回使っちゃうと、空間の属性バランスが大きく崩れるとかで、同じ場所じゃしばらくの間使えなくなっちゃう。
でも発動してる間は、その効果範囲内なら、ほとんど無敵っていい魔法だった。
だから昔は、イザってときに盾や兜にかけたって言う。
そんな魔法を、砲弾の外殻にかけたら。
「中の火薬が爆発しても、砲弾自体が炸裂しなきゃ、不発といっしょってことか……」
「そういうことだ」
あたしたち、なぜか小さくなっちゃってるルーフェイアの肩叩いた。
「すごいじゃない、ルーフェイア。おかげでみんな助かったんだね」
「それは……周辺の魔力の条件、良かったし……砲弾も少なくて、早くから見えたから……」
褒めたのにルーフェイア、ますます小さくなっちゃってる。
「あと、先輩たち……殿下かばいながら防御フィールド、作ってたし……」
ほんとに彼女、自慢とか自信とかどっかに落としてきた感じ。
これだけのことしたんだから、もっと堂々としてればいいのに。
これって言い換えたら、それだけのことをあの一瞬で見抜いて、それにあわせて行動したってこと。
あたしたち、ぜんぜん気づかなかったのに。
そして思った。
ルーフェイアが少年兵あがりってことは聞いてたけど、それって……こういう場所だったんだ、って。
こんなことが、日常茶飯事の場所。
それってあたしでもちょっと自信ないのに、ルーフェイアみたいなおとなしい子には、どれだけ辛かっただろう?
だったらちょっとくらい泣き虫でも、しょうがないのかも。
「――ルーフェイア」
けどわいわいやってるあたしたちの間に、シルファ先輩の厳しい声が割って入った。
「ひとつだけ、約束して欲しい。二度とこんなことは……するんじゃない」
ルーフェイアが、きょとんとした表情になる。
「何か、問題が……?」
「何か、じゃないだろう!」
シルファ先輩が声を荒げて、あたしたち思わず身をすくめた。
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