232 / 743
第7話 力の行方
反撃 Episode:01
しおりを挟む
◇Nattiess
パーティー会場から殿下の屋敷へ戻って、そのあと準備して。
作戦決まって許可出るのにちょっと時間かかったけど、命令が出てすぐに直行。
着いたの、綺麗な森の中だったの。
――任務じゃなかったら、サイコーなんだけどな。
こんど夏休みにでも、遊びに来るのにいいかも。
それにしても、あんなヒドいことする連中がこんな綺麗な森の中にいるの、なんだかすっごく許せない。
屋敷の方は、それなり大きかったり。
それにちょっと面白い造りしてて、平屋みたいな玄関(中身はホールなんだろうけど)の後ろに、3階建てのロの字型の母屋(?)が続いている。
「向かって右奥、3階の部屋だな」
シルファ先輩が、もういちど確認する。
「うん、それでいいです~。だってあの部屋、昔ね、この屋敷の当主がおかしくなっちゃって、閉じ込めといた部屋なんだ~。
だからね、鉄格子とかついてて、逃げられないんだよ♪」
ミルってば楽しそうに解説してくれたけど、なんかそれって「出そう」でヤかも。
でも、分かりやすいのは助かるかな?
ちなみにあたしたちが立てた作戦は、わりと単純。
あたし、ミル、そしてシルファ先輩が表からの陽動。シーモアとエレニア先輩が、その間に裏から入って救出。
もちろんあたしたち陽動部隊も、頃合いを見計らって、屋内には入るんだけど。
あと陽動部隊は、シエラのほかの先輩たちも、加わってる。
――教官まで来ちゃったけど。
ホントはあたしたちだけが良かったけど、それはさすがに通らなかった。
「本当におまえたち、打ち合わせどおりやれるのか?」
「だからさっきも言ったじゃないですか。そーゆーの、散々スラムでやりましたってば」
信じてくれない教官に、言い返してみて。
シーモアは、エレニア先輩といっしょに別行動で、館の裏手へ回ってる。
びっくりしたのは、先輩たちに開錠とか上手な人が、いなかったこと。
任務が警備だったから、用意してなかったみたい。
けどシーモアはそういうのすっごく得意だから、きっと今ごろ、シーモアがしっかり裏口の鍵、開けてるんじゃないかな?
パーティー会場から殿下の屋敷へ戻って、そのあと準備して。
作戦決まって許可出るのにちょっと時間かかったけど、命令が出てすぐに直行。
着いたの、綺麗な森の中だったの。
――任務じゃなかったら、サイコーなんだけどな。
こんど夏休みにでも、遊びに来るのにいいかも。
それにしても、あんなヒドいことする連中がこんな綺麗な森の中にいるの、なんだかすっごく許せない。
屋敷の方は、それなり大きかったり。
それにちょっと面白い造りしてて、平屋みたいな玄関(中身はホールなんだろうけど)の後ろに、3階建てのロの字型の母屋(?)が続いている。
「向かって右奥、3階の部屋だな」
シルファ先輩が、もういちど確認する。
「うん、それでいいです~。だってあの部屋、昔ね、この屋敷の当主がおかしくなっちゃって、閉じ込めといた部屋なんだ~。
だからね、鉄格子とかついてて、逃げられないんだよ♪」
ミルってば楽しそうに解説してくれたけど、なんかそれって「出そう」でヤかも。
でも、分かりやすいのは助かるかな?
ちなみにあたしたちが立てた作戦は、わりと単純。
あたし、ミル、そしてシルファ先輩が表からの陽動。シーモアとエレニア先輩が、その間に裏から入って救出。
もちろんあたしたち陽動部隊も、頃合いを見計らって、屋内には入るんだけど。
あと陽動部隊は、シエラのほかの先輩たちも、加わってる。
――教官まで来ちゃったけど。
ホントはあたしたちだけが良かったけど、それはさすがに通らなかった。
「本当におまえたち、打ち合わせどおりやれるのか?」
「だからさっきも言ったじゃないですか。そーゆーの、散々スラムでやりましたってば」
信じてくれない教官に、言い返してみて。
シーモアは、エレニア先輩といっしょに別行動で、館の裏手へ回ってる。
びっくりしたのは、先輩たちに開錠とか上手な人が、いなかったこと。
任務が警備だったから、用意してなかったみたい。
けどシーモアはそういうのすっごく得意だから、きっと今ごろ、シーモアがしっかり裏口の鍵、開けてるんじゃないかな?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
17
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる