【完】愛が重いNo.1ホストに追いかけられています

由汰のらん

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頂点しか見ていない女

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成世なるせは1位を取りに行く』

来年の本屋大賞はこれで決まり。

努力を総括した1位には意味があるし、1位じゃないと成世秋奈なるせあきなはバえない。

私には4歳上の美人な姉がいて、端から端まで、1位を総なめにしていた。

校内のミスコン1位、全県模試1位、放送部朗読コンクール1位、入学式と卒業式の答辞も選ばれたし、スポーツ大会の騎馬戦も、俳句大会も、仮装コンテストも箸で豆つかみリレーも全て姉が1位。

私の好きな人も姉のことが好きだったし、私の功績は姉に何一つ敵わなかった。

でも姉が男に溺れ始めたら、全てが一変。姉は落ちるところまで落ちはてて、姉の1位は全て私が奪ってやったのだ。

 
「成世ちゃん!こないだの販売士試験満点だって!おめでとう~!」
「さすが、派遣から正社員に昇格しただけのことはあるねえ。」

  
私の直属の先輩である峯田みねたマリア先輩(32)と、直属の上司である小日向こひなた課長(51)が、私の前で賛辞の言葉を投げてくれた。

すかさず立ち、角度70度の当たり障りないお辞儀をする私。

「ありがとうございます。」

「派遣であれだけの数字が取れるなんて前代未聞だよ。今後もOA機器担当の牽引役として期待しているよ。」

上司の期待の言葉には、どれだけの社交辞令と建前が込められているのか。いいえ、期待される成世は素直に重圧だと受け止めておく。
 
「課長~、わ・た・し。成世さんの仕事ぶりは先輩であるこの私のお陰ですから~。」     
    
「そうかい峯田くん。君の成績はヒラメのように平坦だけど、メンタルも何一つ変わらないのが凄いところだよね。」

「もう~課長~!あ、今日のお弁当、鰻弁当発注してもいいですかあ~?」 

 
楽しそうに鰻の話で盛り上がる二人。その背中を確認して、私は表情一つ崩さず席に座る。座った反動で、でこ出しスタイルのボブヘアが前に垂れ下がり、そのモカヘアで隠れた口元が自然と緩む。

販売士試験満点?え、凄くない私?かなりやるじゃない、どう考えたって絶対1位じゃない?!

心のウキウキが止まらない。     
 
でもそれを顔に出せない日中の私。ポーカーフェイスを貫くのがオフィス内での私なのである。

「おっす成世ぇ。今日も辛気臭いじゃん。部署の士気は確実にお前が下げてんぞ?」
「そうだぞ成世ぇ~、嬉しいなら両手上げて喜んでみろって。」

同じOA機器の営業である仲間、西條洋二さいじょうようじ(29)と野口英明のぐちひであき(30)にはなぜかこのポーカーフェイスがからかわれている。

「成世はブラインドタッチまで無の骨頂だな」

「画面にはちゃんと文章が打ち込まれてるのに、キーボードの音がミュートすぎる」

「成世の髪の毛って伸びる時あんの?」

「成世って子供の頃から姿形が変わってなさそう。」

陽キャ代表サイドパートの西條さんと、パリピ代表センターパートの樹さんに両側から成世成世と言われる日々。

しかし能面代表の私は動じない。 

いじられキャラとは無縁だった私が、この電機メーカーALISSアリスに派遣入社し、絶対に営業職には向かないと、強引に営業に同行させられたのがきっかけだった。

面白いようにOA機器が売れていくというセオリーが誕生し、今回、派遣から見事正社員に昇格。ポーカーフェイスの女性営業マンが誕生した。

元々私は人前で感情を出すのが苦手で、普段はほぼ無表情。でも仕事となればいくらでも百面相が出来てしまう、つまり、1位を取るためならばいくらでも笑えるし泣けるし、鼻で笑えるのだ。

キャバでも営業でも、オンリーワンよりNo.1を取りに行く。

それが成世秋奈という人物。


「成世、今度の組合の春闘来るよな?」

「……ああ、海近で海鮮バーベキューでしたっけ。」

「そうそう!俺と樹が幹事。来るなら初回特典で挨拶させるからな?」

「そうですか、それなら行きません。」
  
正社員になれば当然色々と面倒くさいオプションがついてくる。その中でも組合はレクリエーションのイベントが満載で面倒なのだ。 
   
「てか社員になったんだから絶対来いよ?どうせBBQ代もタダなんだし。」

「マリア先輩が来るなら行きます。」

私の言葉に、西條さんと樹さんがぐっと息を呑む。

流れるゆる髪で色気のある顔立ちのマリア先輩。普段は明るくてサバサバしているのだが、お酒が入るとサイコマリアと化す。本人に悪態を当たり散らすのだ。

陰湿じゃないだけ全然マシじゃないのか。お酒が入った西條さんと樹さんは、どうせ私をサイボーグだの堅焼きせんべいだのといじり倒すのだ。ここはサイコマリアで対抗するしかない。

「マリア先輩が参加しないなら、私も参加しません。」

「サイコマリア、参加しまーーす!!」

マリア先輩が、元気よく私の後ろから声を上げた。鼓膜に響く音量でクラクラしそうになるも、私は能面を貫いた。

今日も平和である。


「あ、成世ちゃん!そういえば今度SE部門から営業に転任してくる子がいるんだけど、その子も春闘大会くるらしいよ?」

マリア先輩が、後ろから私の顔を覗き込んできた。

明るいキャラとは裏腹に、色香を放つ目元が麗しい。この人のように自然と表情を変えられていたら、処女をいつ断とうかなんて悩みもなかったことだろう。

「SEから?……SEなんて技術職じゃないですか。」

「ねえ、びっくりだよね?!そんなに営業がやりたかったのかなあ。」

「逆じゃないですか?SEが嫌だったんじゃないですか?」

「でもその子も販売士の試験、満点だったらしいよ!」

「……へえ?」

「成世ちゃんと同期らしいけど、知ってる?」

マリア先輩が社内報の転任者箇所を指し示す。能面の私が葬儀写真のように写っている。

それはさておき、その斜め下に載っている白黒写真は、ゆるいパーマのマッシュヘアに丸眼鏡をかけている男性社員だ。前髪も長めで、目元がよく見えない。

写真の下にはこう記されていた。 
      
七三倉なみくら ばん

笑いそうになるのをこらえる。

「いえ知りません。……なんかこの名前、ホストっぽいですね。」  

「だあよねえ!なんかバンってよりも、ヴァンって感じじゃない?!」

その通りなので、吹き出しそうなのを咳払いで誤魔化した。   

「どっちも試験満点だし、成世ちゃんとはライバルになりそうだよねえ。」    
  
「さあ、どうでしょう?」

「あっれー早くもライバル意識?!それよりももっと女子力高めていきなよお。」   

マリア先輩。女子力なんて高めなくてもキャバクラでNo.1になれるんですよ。

経済と政治の話題にもついていけるスキルと相槌のタイミング、プライドもそこそこの隙があるようでない女を演じるのは、勉強すればなんとでもなるもんなんです。

ただし恋愛はどうにもならないもの。

恋愛に溺れてしまえば、一気に地位と名誉を失うのだから。

私の姉がそれを教えてくれた。私がついこの間まで処女だったのも、姉の反面教師のせいでもあるのだ。  
  
 

「秋奈ぁ!あなたは天使?天使なの?!いいえ女神様だわ!」

実家の近くの喫茶店『ロンドン棟』。昔からあるこの店は、『ロンドン塔』を間違えて、看板屋が『ロンドン棟』にしてしまったことから名付けられた。

その奥の席で、今私は、姉の成世なるせ菜津美なつみ(31)と対面している。姉は何度も目の前で両手を合わせて、私を崇めている。


3丁目の裏通りから、細い路地に入った日の当たらない場所。昔ながらの変な名前の喫茶店。赤い革製カバーの席。腰の曲がった年齢不詳の女性マスター。

いかにも、これから2時間サスペンスのような事件が起こりそうな要素が揃っている。のだが、もうすでに事件後だったりする。

「それよりも、ちゃんとあのギター職人の男とは縁を切ったの?」

「切った切った!切りましたから!」

「軽っ」
 
「もう二度と関わらないようにスマホも拒否設定にしたから!」

「もしまたお姉ちゃんが男に騙されたら、私は姉妹の縁を切るからね?」

「その時は裁判起こすもん。姉妹の絆を永遠のものにしてやるんだから!」

私がキャバクラで働いていた理由はここにあった。

ショートヘアが似合う美女、姉は、美女でありながら好きな男に全てを注ぎ込む女なのである。

ギター職人を目指していた元彼は、その道の師に弟子入りするために、渡欧するお金が欲しいと姉に縋ったのだ。いいように言われるがまま、渡欧先の費用も姉が全て工面していたそう。

ついには借金まですることになり、払いきれなくなった姉が私に縋った、というわけだ。

その金額は約1000万円にくだる。  

何においても1位で、何をやっても器用にこなしてきたあの姉が、男にだけはどうしても金銭面で貢いでしまうのだ。

しかも、ハマる男は皆お金に汚い男ばかり。

キャバクラでもなんでも姉が働いて稼げばいいのだが、こうみえて姉は公務員なのだ。キャバなんて持っての他、副業も許されない。         

「それよりも秋奈、あんな金額どうやって稼いだの?」

「頑張って稼いだの。私は合法的なことでしか稼いでないから、安心して私に感謝して。」

「ありがとう、ありがとうございます秋奈様ぁ。必ず利子をつけて返しますからあ」

極めつけに、お父さんとお母さんには内緒にして欲しいと頭を下げられた。

姉は中学の教師をやっている。誰も男に入れ込むような女だとは思わないし、優等生であるイメージは、未だ父と母にとっては健在だ。

だから私が好きだった幼馴染の男の子も、決して姉がダメ男やクズ男に入れ込んでいるとは思っていないのだ。


「あれ?マジ??秋奈と、菜津美さんじゃない?!」 
 
ふと見れば、そこには幼稚園から幼馴染である池駒朝陽いけごまあさひ(27)が立っていた。久々に実家の近所に帰ってきたので、彼と会うのはもう何年ぶりだろう。

「朝陽くん?!うそ。ベリーショートが似合いすぎる。」

「菜津美さんも!昔は髪、長かったですよね?!」

「え?!ま、まあねえ。」

朝陽が姉を見る目が、昔のそれとは違う。

時間という流れを濃縮すれば、リセットボタンになる。でもそれを水で薄めてしまえば、また元に戻る可能性もあるということを忘れてはいけない。

「お姉ちゃんね、昔付き合ってた美容師に試し切りされてね。それからずっとショートヘアなの。」

「ちょ、っもう秋奈!その話はいいってば!!」

お姉ちゃんが焦るように、私の話を止めに入る。でもお姉ちゃんの借金は私がカタをつけたのだ。これくらいの昔話は許されるはず。

当時は美容師を目指していた彼氏にハマっていた姉。専門学校に通っていた彼氏にカットモデルを頼まれたお姉ちゃんは、快く承諾したのだが。個性的なアシンメトリーな髪型になってしまい、いくら美女でもあれは酷かった。

適当に、頭皮の皮膚病になったと理由をつけ、美容院でショートヘアにしてきたのだ。

それからというもの、ずっとショートにしている。

その武勇伝を語られるのを恐れたお姉ちゃんが、その場をそそくさと退散した。

残された私と朝陽は、『ロンドン棟』で積もる話に花を咲かせた。


「へえ~ALISSなんて超大手じゃん!よく派遣から社員になれたな?さすがじゃん。」

「朝陽こそ。央海倉庫だなんて業界最大手じゃない?」

「でも俺、物流担当だから現場だしさあ。昼夜逆転なんてしょっちゅうだし、体力勝負の仕事だよ。」

その癖、全然疲れた顔なんてみせない朝陽。昔は野球に打ち込んでいたこともあってか、身体の作りは今でもガッチリしている。

Tシャツに浮き出る分厚い胸板。鎖骨のみぞが良い。えろいな、私の思考。

「そういえば朝陽、なんか丸くなったよね。昔ほど尖ってない。」

「いつの話だよ?挫折した野球少年がグレたのなんて、ほんの一瞬だったし。」

「補習も追試も追追試も、誰のお陰で乗り越えたと思ってんの?」

「へえへえ。秋奈様のお陰ですな。」   
  
白い歯を見せて笑う朝陽。少年の色を残した、いい大人になっている。
         
野球少年だった池駒旭陽は、高校から不真面目な野球少年となってしまった。中学までは有力選手だったのに。

スポーツに強い高校に上がれば、当然のように上には上の奴らが現れて。厳しい野球の世界が、ヒシヒシと旭陽のプライドにのしかかった。

それでも推薦だからすぐには辞められず、不良落ちしそうなギリギリのラインで、池駒はなんとか野球部に在籍していた。

だから勉強では、相当手を煩わせていた。同じ高校ではなかったけれど、私が旭陽の夏休みの宿題を手伝ったこともある。

お姉ちゃんのことを散々いっておいてなんだけど、自分も旭陽に惚れた弱味で、彼の勉強を手伝っていたのだ。
 
そんな旭陽は昔、お姉ちゃんのことが好きだった。

 
「秋奈は相変わらず、能面そうで安定を保ってる感じだな。」

「それ、どういう意味?」

「昔から特に変わってなくて安心って意味。」

自分にはない、旭陽の眩しい表情。思い切り笑って、泣いて、怒って。いつだって全力で、迷いのない旭陽の表情が大好きだった。

でも告白するまでに至らず、そんな儚い恋のメロディは散ってしまったのだけれど。

旭陽が、お姉ちゃんに告白している現場を見てしまったのだ。

あの時、旭陽は中学3年生で、ちょうど高校のスポーツ推薦が決まった頃だった。

『す、好きです!菜津美さん!』

その頃お姉ちゃんは大学生で、すでにクズ男に沼りつつあったのだ。だから、当然旭陽は撃沈して。きっとそのこともあって、高校でグレ始めたのだと思う。  

そんな旭陽を見ているのが苦しかった。

自分だって失恋して悲しいはずなのに。なんでか、旭陽の想いを考える方が辛かった。好きな人が失恋しているなんて、自分のことよりもずっと重大に思えてしまって。

だからそれからも、旭陽のお姉ちゃんに対する恋心を、私は応援し続けたのだ。

1位を取りに行きたいはずの私なのに。恋だけは違った。無理だった。

旭陽の浅黒い肌。今でも太陽と夏の匂いに包まれていそう。テーブルに置かれたやたら大きな手は、昔よりも骨ばっているように感じた。

深夜に見た、暗闇でのキラ君の肌とは全然違う。綺麗すぎるキラ君の手は、私に散々触れておきながら、旭陽ほどの生々しさはなかった。

社会人としての疲れが滲み出ている、旭陽の手。物流部という過酷な現場で作られた、血管が浮き出る手の甲。つい何度もチラ見してしまう。   
 
お姉ちゃんがいる時に頼んだはずのココアは、まだ最後まで飲みきれていない。糖分を摂取するよりも、もっとずっと気になっていることがあるから。

「旭陽。今、彼女とか、いるの?」

一瞬、喉がつかえてしまった。でも甘咬みはしてないから不自然ではないよね。

「いや。いないけど。」 

あ。 
なんで私、――――処女を取っておかなかったんだろう。
 
 
『後悔しても、無駄なんで。』  
   
キラ君の嫌味な声が響いてきそうで、いやだ。処女を捧げたどうでもいい男のことなんて、思い出したくもない。


心と身体は比例しないように、恋とセックスも反比例だという仮説が誕生する。 
  

 
           
 
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