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K点から一気にRへ飛ぶ
しおりを挟む今日は土曜日。本来なら休みのはず。
でもメーカー直営の工場へと訪れていた私。
昨日、鵜之内科の院長が言っていた言葉が引っかかり、製品のパーツや素材、製造工程を知るためにも見学に来ていた。
院長から浴びせられた言葉は、自社製品を詳しく知ることのできるいい機会だ。
無理にそう思わないとやってられないし、何より旭陽に本格的に振られたことを思い出すと気が滅入りそうだからなるべく忙しくしていたい。
でもなぜか七三倉が隣にいて、早くも気が滅入りそうだ。
とりあえず無視したままじっと製造ラインを眺めてみる。
私はOA機器の担当だけれど、ALISSは医療機器も扱っていて総合病院や鵜之内科にもうちの医療機器が入っている。
だから余計に、本浪さんに私の仕事を取られるわけにはいかない。
「ああ、俺?消耗品の在庫が事務所になかったもんで工場に取りに来たの。」
「あんたがここにいる理由なんて聞いてない。」
「今日はだいぶラフな格好してるね。写真撮っていい?」
「いやだ。」
「写真撮ってうちでじっと眺めてたらぬきたくなるかもしんないけどいい?」
「いやだって言ってるでしょう?セクハラですよ七三倉さん!」
私が七三倉の方にギロリと視線を向ければ、七三倉がなんとも嬉しそうに口角を上げる。
「こっち、見てくれた。」
それが嫌味に満ちた顔ではなく、ふにゃりとした甘い顔だったため私の脳内がぐらつく。肩透かしを喰らった。
「ミウさん。お昼一緒しよ。」
「職場でその名前呼ぶのほっんとやめて。」
「マック行く?それかホテルブッフェにする?」
「振り幅が大きいって!あんたとランチなんて行かないから。」
「そっか。なら5万払えばいい?」
「今日自分でおむすび作ってきたからランチは行きたくない。」
「おむすびコロリンかよ。」
自分で握ってきた2つのおむすび。1人でどこかでランチしようにも、やっぱり気が滅入りそうだからチャチャッと済ませられるように持ってきたのだ。
公園のベンチにでも座って、鳩とカラスに囲まれながら食べようっと。ふふん。雲行きがどんよりしているけれどさ。
「ミウさんて意外とバカだよね。」
「うるさい。でも、乗せてくれてありがとうございマス。」
「よっ。バカで律儀。」
外に出れば雨が降っていた。そのため七三倉晩が会社から乗ってきたバンに乗せてもらうこととなった。
どうせ食べる場所もないため、そのまま助手席でおむすびを食べることにした。
「それ、なんのおむすび?」
バンを運転する七三倉の手。こうして業者のように取引先の商品を運んでいるのに、やっぱり綺麗な手をしている。
皮膚のキメが見えないくらいに細かい。乾燥を知らない肌。茂道さんの肌も、いつでも保湿感のある肌をしていたのを思い出す。
旭陽と比べて生々しさがないとは思っていたけれど、ホスト業で美麗王子のポジションをキープするために、手入れを怠っていない証拠なのかもしれない。
「明太カマンベールと帆立焦がし大葉味噌。」
「え。店なの?商品なの?」
「ちなみにお米はこっちがコシヒカリで、こっちが秋田こまち。」
「は。米まで区別してるの?おむすび協会の回し者?」
「成世協会オリジナル商品です。」
私の無駄に何かにこだわる癖は、テスト前に現実逃避で掃除に逃げる感覚に似ている。
大事な商談の日の朝だとか、キャバでも太客のお客さんの誕生日前は、一騎入魂のために創作活動に励むのだ。料理に限らず、簡単なDIYだったり、石鹸作だったりとか。
でも結局生活に関わるものばかりのため、これが女子力に繋がるかどうかは不明。
「一口ちょうだい。」
「乗せてくれたんだから、こっち一つあげる。」
「やだ。ミウさんがかじったのが一口ほしい。」
「明太カマンベールの具はもう食べちゃったよ?」
「米だけでいいから。」
「……」
仕方ないなあ。米だけだよ?信号待ちのタイミング。成世印のおむすびを、ハンドルを握る七三倉の口元に差し出す。
じっと、私がかじった部位を見つめる七三倉の瞳。ヘーゼルイエローが瞬きもせず、食べさしのおむすびに吸い込まれそうなほど魅入られている。
なんだか自分の食べさしを見られるのって恥ずかしい。
「かじった痕が、エロ。」
「こ、米をみてその方角に思考が向くの?」
「米につっこんでヌいたことはない。」
「…………」
「そうドン引きすんなって。せいぜいあれだろ。冷めたカップラーメンの中につっこんで(略)」
食事の真っ最中だというのに、…大丈夫なのだろうか??
七三倉の性欲がお米で満たされることを切に願う。
ゆるく口を開いた七三倉の、狼のような犬歯がみえた。唇の形がくっきりしていて、紅と朱の間の色が、なんとも艶やかで…えろい…。食事の真っ最中に私の思考も大概非道いものだ。
七三倉がパクリとお米をかじって、綺麗に咀嚼を始める。私が、もう一口食べる?と目で訴えかけてみれば、七三倉の顔先がズイッと迫った。
「っ!、ちょっと!前みて前!」
信号が青になったから。ほら前前!と、後ろに車はいないのに慌てるふりをする。
今、きす、されそうになった。米を咀嚼する唇で。
「あゝ、今のは条件反射だったわ。」
「は、はぁあ?!」
「俺を上目遣いで見てくるからキスしなきゃって。」
「私はあんたを指名する客じゃない!!」
「なら今度俺とアフターしよ。んね。超もてなすから。」
「けっこうよ。例えMo-mentに行ったとしても死んでもあんたは指名しないから。」
「なら俺以外に誰を選ぶっての?」
「んー……」
「ん~~?」
「あ~ほら、メッシュ?ハイライト入ったような。キャッチコピーが白玉子みたいな人!」
「(玉子?)ああー。白王子のサクラ?」
「それそれ。」
「いっとっけどアイツ俺よりクズだよ。」
私の見る目がないとでもいいたいの?
大体サクラって誰。白王子?指名表には白玉子って書いてあった気がしたけど白王子なの??
キラ君は“美麗の黒王子”、白玉子は確か、“ベビーフェイスの白玉子”って云われていたはず。
ホストなんて微塵も興味ないって。私のタイプは、スポーツマンで爽やかで、尖ってた時期もあって、でも大人になっても妙に垢抜けない部分もあって
純で、真っ直ぐで。笑顔がかわいくて―――
好きな人にも野球にも一生懸命で、私には振り向くことのない、旭陽のような男だった。
この未練って、いつになったら消えるのだろう。
だって、幼稚園の頃から一緒だった相手で、この先も地元に帰れば会う可能性があるというのに。
実家、帰れないじゃん。
「で、幼馴染とはどうなったの。」
(このタイミングでぶっこむか)
「今日はデートとかしなかったの?」
「う、うるさいよ。」
私が旭陽とどうなったのかなんて、わざわざ聞かなくても分かってる癖に。本当に、嫌な男。大嫌い。
「俺が、忘れさせてあげよっか。」
「またパンプスで殴られたいの?」
「逆じゃね?俺がミウさん殴って忘れさせる番。」
「ああなるほどね。まあとってもいい民間療法。」
「フフ」っと笑いを溢す七三倉晩。
落ち込んでいるはずなのに、旭陽のことでつっこまれても、自分がそこまで落ち込んでいない気がした。
窓には横なぶりの水滴が飛び散っていて、まだお昼過ぎの時間帯でも灰色の景色が広がる。七三倉がライトを点灯させた。
どこからかスマホのバイブ音が振動して、七三倉が「あ、」と声を上げる。
「ねえ、ちょっと、俺のスマホ、ジャケットん中入ってるから取って。」
「え?」
言われて、背もたれに掛かっていたスーツのジャケットを見れば、確かにポケットからバイブ音が聞こえてくる。私は七三倉のスマホを取り出した。
「まだ新品じゃん。」
「それね、新しいホス用のスマホ。」
「ラインきたみたいだよ?」
「ちょっと中身見て。」
「はあ?電話じゃないんだし、後から自分で見なよ。」
「めんどい。」
「大体、暗証番号いるじゃん。」
「『3333』」
「ふ、なにその甘いセキュリティ。」
乗せてもらっている手前もあり、仕方なくスマホのロックを外す。七三倉に「ライン見て。」と言われたものの、人様のプライバシーを勝手に見るのは躊躇われてしまう。
「え、ほんとにホス用だよねこれ?」
「ほんとだって。てか適当に返しといて。」
「はあ?なにいってんの 笑」
「なんでもいいや。キラに成り切って返しといてよ。」
せめて音読を求められるくらいのことだと思っていたのに。課せられた業務が難易度強じゃないだろうか。
とりあえず中身を見てみれば、そこには“磨白”という名前が標されている。アイコンが自撮り画像で、美女というよりは美魔女というような風貌だ。
「『早く一緒に住みたい👩❤👨』ってきてるけど、」
「好きに返しといて。」
「『俺もさYESマイハニー❤🔥』って返せばいいの?」
「ぶフっ。ミウさんがいいならいいよ。」
「あそう。」
ずらりと並んだ、磨白さんとキラ、2人だけのメッセージ空間。
これを見るだけで、相当な太客だということが分かる。
〈また来てね〉
〈キラのサイズに合わせてお揃いのパジャマ買っちゃった〉
〈今日は近江牛ステーキが手に入ったの。楽しみしててね〉
キラが磨白さんの家に行ったことを窺わせるメッセージの数々。嫌でも目に入るやりとりに、自分の気持ちと顔がどんどん冷めていく。
悪いけど私はお客さんの家には行ったことがない。
それなのにこいつは身体の営業までしていたのかと思うと軽蔑する。
〈私もキラの家に行ってみたいな〉
でも磨白さんはキラの家には行ったことがないらしい。いやそりゃそうなんだけど。ストーカーされたらたまったもんじゃない。
〈早く一緒に住みたい👩❤👨〉
上記のメッセージに返信しろと言われて、私はキラに成り切って試みた。
《同棲するなら金をくれ👩❤️💋👨世界で一番愛してるぜい(ほんとだぜい)》
よし。完璧。さすが成り切り名人成世!これでキラ君は今まで通りNo.1をキープできることだろう。ふう、大仕事をした後は心も晴れやかになる。
「なに?なんて返したの?」
「ナイショ。」
スマホをジャケットのポケットにしまったところで、ちょうどオフィスに到着した。大雨だし、傘がないのでしばらくオフィスのロビーで待機することにした。
自分のスマホを見ていれば、茂道さんからきたこの間のメッセージが目につく。
〈明日の夜、ヘルプ求む。22時にQUONに来られたし。by茂道〉
“明日の夜”って、そっか、今日のことか。
行く気がなかった昨日。でも行ってもいいかもと思える今日。
気まぐれな私は、茂道さんに《行きます。》と返信した。
消耗品を運び終わったのか、七三倉がエレベーターから降りてきた。疲れているのか、首を回し、なんとなく目が座っているようにもみえる。(でも手伝わなかった)
「私、帰るね。やっぱ夜、QUONのヘルプに行くことにしたから。」
「マジ?え、てか帰るの?」
「うん、うちにまだドレスあるし。色々準備してくる。」
「なら、送ってく。」
「いいよ。あんた、なんか疲れた顔してるし。どっかで寝てなよ。」
「ならせめて駅まで乗せてく。」
「いいってば。ほら、だいぶ小降りになってきた。」
入口に視線を投げれば、七三倉も一瞬外を見て、すぐに私に視線を戻した。
バンの中でもそうだったけれど、あんまりにも見てくるし、とにかくコイツと変な雰囲気になるのはご免だ。
私が丸い簡易ソファから立ち上がれば、七三倉に無言で腕をつかまれた。
「え?」と疑問形を一文字でつぶやけば、そのまま腕を強く引かれて、奥の通路へ連れて行かれてしまう。
今日は受付嬢もいないし、外に警備員さんが1人立っているくらいだ。
嫌な予感は、いつだって静寂が創り出す。
「な、なに。なんなの、」
「はいどーん。」
来客用の待合室のドアに背中を押し付けられた。腕と脚で囲まれてしまい、服越しに肌と肌が触れる。
心臓が次第にヒートアップしそうで恐い。今日はここも鍵がかけられていて入れないらしい。
「なになに!ちょっ、この変質者!」
背中に手を回されて、ぎゅうぅっと強く抱きしめられてしまう。何がなんだか、私の首筋に顔をうずめる七三倉が、ぬるい舌を這わせてきた。
「っ、……ん」
今年の芥川賞ノミネート作品が、今、決まった。『蹴りたい股間』。もう、これしかない。
「あ、や……ぁ」
股の間に膝を入れられて、私の心の声を読んだのか『蹴りたい股間』を阻止されてしまった。
七三倉の舌が熱い。処女喪失の日に全ての肌を舐められたのを思い出す。自分の肌も熱い。
七三倉の温度にほだされてはいけないと、手で押し返そうとする。
「や、めて」
「なんなん、」
「え?」
「なんで急に来るとかいいだすの?意味不明だわ。」
「…はい!?そっちこそ、急になんなの?なんの話?!」
ゆっくりと、下から上へと首筋を舐められて、これでもかというほどの力で抱きしめられる。
逃げたい。逃げ出せない。苦しい。逃げ出せない。どこかで止んだ雨音がぴちょりと音を鳴らす。
「あんなに来るの嫌がってた癖に、なんで急に来んの?寂しいの?」
「は、べつに、いやがってなんかっ、」
「幼馴染にフラれたからでちゅかー?」
「なッ!」
「俺が言っても全然来なかったよなあ?フラれて寂しさ埋めるためなら来るっての?」
「ねえ、…や、めて。ひざ…上げすぎ…」
スカートの中で蠢く七三倉の膝。押し付けながら、深く、食い込んでくる。
「俺の膝だけで濡れちゃった?」
わざと私を怒らせようとふっかけてくるのが分かる。でも挑発には乗らない。そんな気力……ここで使いたくない。今日の夜は長いのだ。
「客に癒やされたいの?俺のチュウは拒んだくせに?」
「……は…?ちょ、そこ、いや、」
「サクラに会えば少しは気が紛れるって?」
「……ぇ……は??」
サクラってなに?白玉子のこと?!あ"!?
誰かこのサイコパス男をどうにかして!
結局七三倉には散々耳と首筋を舐められて、膝先で弄ばれて、えっちな気分へと誘導された。
でも七三倉の社用携帯が鳴った時点でお開きとなり、開放された瞬間に、持っていた鞄で殴ってやった。
七三倉劇場は大概どの作品にもR指定が入る。何度かお尻まで揉まれた。
「ミウさん、なんか落ちたよ。」
「その手には乗りません!」
「ミウさん、俺、堕ちたよ。」
「オツカレサマでしたー。」
走って外に逃げれば、自分のスマホが振動して、電子決済アプリに通知が入ってくる。
“受取500円”
キラ:〈先ほどのセクハラ料のお支払い(尻の肉が固い)〉
(激安か!!きぃーーー!)
美尻のために散々尻筋鍛えてましたからね!!
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