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第二章
二人の明け方
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「青木さん、よかったら召し上がってください。」
青木の目の前にそっと置かれたのは、レアチーズタルトだった。飾りはなくシンプルなものであったが、均一に塗られたクリームチーズは、まだ誰にも踏み荒らされていない初雪のように美しかった。
「ありがとう。これはアオくんが?」
「ええ。あの、先日は雅史さんへの誕生日ケーキをありがとうございました。」
今日はすんなりと通してもらえた彼らの食卓に、花が咲く。アオが言っているのは、佐伯へのプレゼントとして青木が贈った、フルーツケーキのことだった。しかし青木は青木で、「ケーキはアオくんが用意するかもしれない!」と渡した後に気づき焦っていたのだった。
毎年、何かと佐伯には誕生日近くにケーキを贈ることは青木の習慣となっていた。それが、誕生日ケーキだと認識されたことが一度もなかったことを彼は知らない。しかし今年は、佐伯にはアオがいた。初めてパートナーと祝う誕生日ということや、アオのこれまでの細やかな気遣いを知っている青木だからこそ、無粋なことをしてしまったと後悔していた。
「いえ、俺こそ気遣いが足りずにすみませんでした。アオくん、ケーキを用意されていたでしょう?」
「実は、雅史さんの誕生日プレゼントのことばかり考えていて、ケーキを買うことをすっかり忘れてしまっていて・・・・」
目の前で恥ずかしそうに俯く青年を見て、青木は自然と笑みが溢れた。こんなに暖かな存在に心を砕かれたのならば、あの堅物な担当作家も柔らかくなるのは必然だったのだろう。
「来年からは、ケーキではなく原稿用紙を先生には贈りますから。」
冗談めいて言えば、アオはぎょっとして青木を見たのだった。
「二人で楽しそうだな。」
凍てつく空気を背後から感じて、青木は思わず席から立ち上がった。目の前には、彼が担当する人気作家、佐伯雅史が薄らと微笑んでいた。もちろん、その目は据わっていた。
「せ、先生っ!!」
「青木、待たせて悪かった。原稿だ。」
ひょいと渡された原稿のタイトルに、はっとする。少しだけ顔を上げれば、佐伯と目が合う。
「今回も長編にするつもりだ。できれば2年後の1月に合わせて発表したい。」
今は12月。つまり丸々2年かけて書くという宣言でもあった。
「わかりました。諸々スケジュールを調節いたします。対談などはなるべく断るかたちでよろしいでしょうか?」
「ああ。できれば、あまり関わりたくない。」
佐伯雅史は佐伯財閥の長子であり、おまけに容姿端麗なアルファである。そんな有名作家をメディアが放っておくはずもなく、年に何回かエンタメ的なインタビューが企画されていた。佐伯はもちろん乗り気ではなく、これまでは渋々と付き合ってくれていた。しかし、今受け取った原稿を見れば、そんなことに時間を割かせるわけにはいかない、と青木は覚悟したのであった。
「アオ、これはきみが作ったケーキなのかな?」
一時緊迫した空気が流れたが、それも穏やかな佐伯の声音によって途端に柔らかくなる。
「はい!雅史さんも食べますか?」
「是非、頂戴したいな。」
「あ!青木さんも座ってくださいね。」
未だに立ち上がったままの青木にも、アオは声をかけた。それからパタパタとキッチンの方へと向かって行く。その華奢な後ろ姿を、青木の担当作家は優しく見守っていた。
◇◇◇
「それではまた。アオくん、ケーキのお土産もありがとう。」
3人でアオの手製のケーキを食べて、更に2切れケーキをもらい、青木は佐伯とアオの家を出た。今日はこのまま会社には戻らず、嘉月のところへ向かう予定だ。
(もし、目が覚めていたら、ケーキを一緒に食べたいな。)
3日前、目の前のシーツがみるみるうちに真っ赤に染まった時、青木は階下に控えている医師を呼ぶだけで精一杯だった。良成が呼んだ医師は「救急車を!」と叫んだ。必死に嘉月の細い手を握ると、それは弱い力で握り返された。
都内近郊にある大学病院に運ばれた嘉月に、僅かな動揺の色を見せたのは、一色隆文という外科医だった。青木と一緒に救急車に同乗した良成は「隆文くん、彼をよろしくお願いします。」と小さく頭を下げたのだった。その時青木は、初めて自身の従兄弟に出会った。
ソファに腰掛けて、まだ彼の温もりと感触が残っている自身の両手を見つめた。確かに、握り返してくれた。その行為が、とてつもなく嬉しくて、哀しかった。
「隆文くんは優秀な外科医だから、安心しなさい。」
青木の隣に腰掛けた良成が口を開いた。彼との確執は深いが、今はその励ましが力強く聞こえた。
それからは、特に会話を交えることもなく、オペが無事に終わるのを待ち続けた。それは途方もなく遠い時間であった。ドラマのように「手術中」のランプでも見えればよかったのだろうか。しかし現実は、手術室の扉など見えるはずもなく、家族のために用意された待合室で、彼の無事を祈り続けることしかできなかった。
「良成さん、青木さん。」
控えめな音と共に、既にスクラブに着替えた隆文が待合室に入って来た。
「手術は終わりました。暫く発熱はあるでしょうが、命に別状はありまんよ。・・・・彼の、嘉月のご家族は来ませんでしたか。」
隆文は、やや諦念した口調で言った。
「嘉月さんにつきましては、わたくしの方でも少々調べさせてもらいました。彼のご家族は既に彼を勘当しているようです。今回の件も、いっさい無関係だと連絡が来ました。」
「そんな!!!」
青木は良成の言葉に酷く動揺した。仮にも自分の子どもが大変な目に遭っている中で、無関係とはどういうことだ。抑えきれない怒りと嫌悪が沸き上がり、口に手を当てる。
「隆文くん、我々もまた、嘉月さんにとって赤の他人ということなのでしょうな。彼の詳細を隆文くんから聞きだすことできないのだね。」
「・・・・申し訳ありません。本来は、嘉月には番がいるので、その番に言うべきなのでしょうが・・・・今回の件は、嘉月の番によって引き起こされたものですから。まずは嘉月本人に伝えます。」
(それは、そうだろうな。俺は嘉月さんにとって、まだ何も形のある繋がりを持っていない。)
そんな無力な自分にも腹が立ち、床を見下ろす。すると、ぽんと肩を叩かれた。顔を上げれば、隆文が真剣な眼差しで青木を見つめていた。
「成界くん。俺はきみと会えて嬉しいよ。それに今回だって、嘉月を危機から救い出してくれたのは、きみだったと知っている。本当にありがとう。これからきみにお願いすることは、医師としてではなく、嘉月の友人である俺個人からのものだと思ってくれ。」
「えっ・・・・?」
「嘉月を、どうか、支えてやって欲しい。あいつ、この前、倒れたんだ。その時に、ずっときみの名前を呼んでいた。・・・・きみは、嘉月にとっての、特別なんだと思う。」
嘉月先生が、俺を?
「きみにとっての嘉月は、ただの他人でしかないか?」
悲しげに笑う従兄弟に、青木は首を横に振った。
「いいえ。嘉月先生は、俺の特別です。」
これで嘉月に拒絶されたら、元も子もないが。自分を呼んでくれた彼を、そして、手を握り返してくれた彼を、信じてみたいと思った。
◇◇◇
「ふぅ・・・・」
個室の扉の前で深呼吸をして、ノックをしようとした時だった。
「何してるの?」
少し掠れていたが、ずっと聞きたかった透明な声が後ろから響いた。振り返ると、記憶より小さくなった嘉月が立っていた。
「嘉月、先生・・・・?」
「俺に会うの、そんなに緊張するの?」
カラカラと点滴スタンドを転がして、嘉月はゆっくりと歩き出す。青木は急いで個室の扉を開けた。
「えっ、あの、もう歩いて大丈夫なんですか?」
「まあ、トイレに行くくらいはね。・・・・それより、入らないの?」
ベッドに腰掛けた嘉月は、未だに扉を押さえたまま立ち尽くすしている青木を見て、クスクスと笑った。そして盛大に顔を顰めて「いてて・・・・」と呟いた。
「わっ!大丈夫ですか?!ナースコールしましょうか?!」
「もう、大袈裟ですよ。開腹したから、ちょっと痛いだけ。折り畳みで悪いのだけど、そこに椅子があるから座って。」
慌てて駆け寄れば、青木の心配をよそに、嘉月は更に笑った。
青木の目の前にそっと置かれたのは、レアチーズタルトだった。飾りはなくシンプルなものであったが、均一に塗られたクリームチーズは、まだ誰にも踏み荒らされていない初雪のように美しかった。
「ありがとう。これはアオくんが?」
「ええ。あの、先日は雅史さんへの誕生日ケーキをありがとうございました。」
今日はすんなりと通してもらえた彼らの食卓に、花が咲く。アオが言っているのは、佐伯へのプレゼントとして青木が贈った、フルーツケーキのことだった。しかし青木は青木で、「ケーキはアオくんが用意するかもしれない!」と渡した後に気づき焦っていたのだった。
毎年、何かと佐伯には誕生日近くにケーキを贈ることは青木の習慣となっていた。それが、誕生日ケーキだと認識されたことが一度もなかったことを彼は知らない。しかし今年は、佐伯にはアオがいた。初めてパートナーと祝う誕生日ということや、アオのこれまでの細やかな気遣いを知っている青木だからこそ、無粋なことをしてしまったと後悔していた。
「いえ、俺こそ気遣いが足りずにすみませんでした。アオくん、ケーキを用意されていたでしょう?」
「実は、雅史さんの誕生日プレゼントのことばかり考えていて、ケーキを買うことをすっかり忘れてしまっていて・・・・」
目の前で恥ずかしそうに俯く青年を見て、青木は自然と笑みが溢れた。こんなに暖かな存在に心を砕かれたのならば、あの堅物な担当作家も柔らかくなるのは必然だったのだろう。
「来年からは、ケーキではなく原稿用紙を先生には贈りますから。」
冗談めいて言えば、アオはぎょっとして青木を見たのだった。
「二人で楽しそうだな。」
凍てつく空気を背後から感じて、青木は思わず席から立ち上がった。目の前には、彼が担当する人気作家、佐伯雅史が薄らと微笑んでいた。もちろん、その目は据わっていた。
「せ、先生っ!!」
「青木、待たせて悪かった。原稿だ。」
ひょいと渡された原稿のタイトルに、はっとする。少しだけ顔を上げれば、佐伯と目が合う。
「今回も長編にするつもりだ。できれば2年後の1月に合わせて発表したい。」
今は12月。つまり丸々2年かけて書くという宣言でもあった。
「わかりました。諸々スケジュールを調節いたします。対談などはなるべく断るかたちでよろしいでしょうか?」
「ああ。できれば、あまり関わりたくない。」
佐伯雅史は佐伯財閥の長子であり、おまけに容姿端麗なアルファである。そんな有名作家をメディアが放っておくはずもなく、年に何回かエンタメ的なインタビューが企画されていた。佐伯はもちろん乗り気ではなく、これまでは渋々と付き合ってくれていた。しかし、今受け取った原稿を見れば、そんなことに時間を割かせるわけにはいかない、と青木は覚悟したのであった。
「アオ、これはきみが作ったケーキなのかな?」
一時緊迫した空気が流れたが、それも穏やかな佐伯の声音によって途端に柔らかくなる。
「はい!雅史さんも食べますか?」
「是非、頂戴したいな。」
「あ!青木さんも座ってくださいね。」
未だに立ち上がったままの青木にも、アオは声をかけた。それからパタパタとキッチンの方へと向かって行く。その華奢な後ろ姿を、青木の担当作家は優しく見守っていた。
◇◇◇
「それではまた。アオくん、ケーキのお土産もありがとう。」
3人でアオの手製のケーキを食べて、更に2切れケーキをもらい、青木は佐伯とアオの家を出た。今日はこのまま会社には戻らず、嘉月のところへ向かう予定だ。
(もし、目が覚めていたら、ケーキを一緒に食べたいな。)
3日前、目の前のシーツがみるみるうちに真っ赤に染まった時、青木は階下に控えている医師を呼ぶだけで精一杯だった。良成が呼んだ医師は「救急車を!」と叫んだ。必死に嘉月の細い手を握ると、それは弱い力で握り返された。
都内近郊にある大学病院に運ばれた嘉月に、僅かな動揺の色を見せたのは、一色隆文という外科医だった。青木と一緒に救急車に同乗した良成は「隆文くん、彼をよろしくお願いします。」と小さく頭を下げたのだった。その時青木は、初めて自身の従兄弟に出会った。
ソファに腰掛けて、まだ彼の温もりと感触が残っている自身の両手を見つめた。確かに、握り返してくれた。その行為が、とてつもなく嬉しくて、哀しかった。
「隆文くんは優秀な外科医だから、安心しなさい。」
青木の隣に腰掛けた良成が口を開いた。彼との確執は深いが、今はその励ましが力強く聞こえた。
それからは、特に会話を交えることもなく、オペが無事に終わるのを待ち続けた。それは途方もなく遠い時間であった。ドラマのように「手術中」のランプでも見えればよかったのだろうか。しかし現実は、手術室の扉など見えるはずもなく、家族のために用意された待合室で、彼の無事を祈り続けることしかできなかった。
「良成さん、青木さん。」
控えめな音と共に、既にスクラブに着替えた隆文が待合室に入って来た。
「手術は終わりました。暫く発熱はあるでしょうが、命に別状はありまんよ。・・・・彼の、嘉月のご家族は来ませんでしたか。」
隆文は、やや諦念した口調で言った。
「嘉月さんにつきましては、わたくしの方でも少々調べさせてもらいました。彼のご家族は既に彼を勘当しているようです。今回の件も、いっさい無関係だと連絡が来ました。」
「そんな!!!」
青木は良成の言葉に酷く動揺した。仮にも自分の子どもが大変な目に遭っている中で、無関係とはどういうことだ。抑えきれない怒りと嫌悪が沸き上がり、口に手を当てる。
「隆文くん、我々もまた、嘉月さんにとって赤の他人ということなのでしょうな。彼の詳細を隆文くんから聞きだすことできないのだね。」
「・・・・申し訳ありません。本来は、嘉月には番がいるので、その番に言うべきなのでしょうが・・・・今回の件は、嘉月の番によって引き起こされたものですから。まずは嘉月本人に伝えます。」
(それは、そうだろうな。俺は嘉月さんにとって、まだ何も形のある繋がりを持っていない。)
そんな無力な自分にも腹が立ち、床を見下ろす。すると、ぽんと肩を叩かれた。顔を上げれば、隆文が真剣な眼差しで青木を見つめていた。
「成界くん。俺はきみと会えて嬉しいよ。それに今回だって、嘉月を危機から救い出してくれたのは、きみだったと知っている。本当にありがとう。これからきみにお願いすることは、医師としてではなく、嘉月の友人である俺個人からのものだと思ってくれ。」
「えっ・・・・?」
「嘉月を、どうか、支えてやって欲しい。あいつ、この前、倒れたんだ。その時に、ずっときみの名前を呼んでいた。・・・・きみは、嘉月にとっての、特別なんだと思う。」
嘉月先生が、俺を?
「きみにとっての嘉月は、ただの他人でしかないか?」
悲しげに笑う従兄弟に、青木は首を横に振った。
「いいえ。嘉月先生は、俺の特別です。」
これで嘉月に拒絶されたら、元も子もないが。自分を呼んでくれた彼を、そして、手を握り返してくれた彼を、信じてみたいと思った。
◇◇◇
「ふぅ・・・・」
個室の扉の前で深呼吸をして、ノックをしようとした時だった。
「何してるの?」
少し掠れていたが、ずっと聞きたかった透明な声が後ろから響いた。振り返ると、記憶より小さくなった嘉月が立っていた。
「嘉月、先生・・・・?」
「俺に会うの、そんなに緊張するの?」
カラカラと点滴スタンドを転がして、嘉月はゆっくりと歩き出す。青木は急いで個室の扉を開けた。
「えっ、あの、もう歩いて大丈夫なんですか?」
「まあ、トイレに行くくらいはね。・・・・それより、入らないの?」
ベッドに腰掛けた嘉月は、未だに扉を押さえたまま立ち尽くすしている青木を見て、クスクスと笑った。そして盛大に顔を顰めて「いてて・・・・」と呟いた。
「わっ!大丈夫ですか?!ナースコールしましょうか?!」
「もう、大袈裟ですよ。開腹したから、ちょっと痛いだけ。折り畳みで悪いのだけど、そこに椅子があるから座って。」
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