燦々と青がいた 〜3人のオメガが幸せな運命と出会うまで〜

鳴き砂

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第五章

優しい腕の中で 3

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 嘉月はビクビクと身体を震わせて達した。二回も欲を吐き出したためか、ヒートの熱は幾分かましになったようだ。しかし、目の前で自身を導いてくれた青木の顔を見るのが怖かった。

(呆れられたら、どうしよう。)

「・・・・嘉月先生?」

 呼ばれたので反射的に顔を上げてしまう。けれども自分の頭を優しく撫でたままの青木は、穏やかに微笑んでいた。

「どうして、呆れないの・・・・?」

「・・・・呆れる?あなたは、可愛いですよ。」

 青木は生真面目に応えると、彼の熱くなったペニスを再び嘉月の腰に押し付けた。ジワッと自身の後孔からも、僅かに愛液が滲み出てきたようだった。もう、ローションと混ざって何が何だか分からないけれども。

「ンッ、あ・・・・きて、いいよ?」

 嘉月は身体を捻って四つん這いになると、少しだけ腰を浮かせた。それから、自身の指で後孔を押し広げて彼の前に晒した。それだけでも恥ずかしすぎて、顔は枕に埋める。青木の大きなものが自身を貫くことを想像したら、トロッと後孔に入っていたローションが溢れ出し、内股を伝った。

「あっ、はずかしい・・・・」

「・・・・とても、可愛くて、俺もどうにかなりそうです。」

 バサッと何かが落ちる音がした。恐らく彼も、着ていた服を脱いだのだろう。その証拠に、背後から抱きついてきた彼の身体が、自身と同じくらい熱くなっていて、それが泣きそうになるくらい嬉しかった。

「もう、もっ・・・・いれてぇ」

「大丈夫、ここまできて抱かないなんてこと、ありませんから。」

 ゆるゆると尻の間を彼のペニスが行き来するが、すぐには入ってこない。我慢ができなくなって後ろを見たら、彼はスキンを取り出していた。

「あ、だめ、つけないで、そのまま、いい」

 スキンの袋を切ろうとした青木の手を止める。

「それだと、嘉月先生の負担が」

「いや、いやだ、いやだぁ・・・・」

 至極まともなことを言う彼に、駄々をこねる子どものように首を振ると、彼は分かりましたと笑った。それから嘉月の内股からだらだらと流れるローションと愛液が混ざったものを指で掬い、そのまま後孔に押し戻した。

「ヒッ、う、アンッ」

 少し大きな声を上げてしまったと嘉月が羞恥に襲われているところに、ズンと大きくて熱い彼のペニスが奥まで挿入ってきた。

「アァッ!」

「はぁ、きつい」

 彼も自分の身体で感じてくれているようで、涙が滲んだ。こんな風に誰かと心まで繋いだセックスを、嘉月は知らなかった。

 こんなの自分が知っているセックスじゃない。セックスはもっと一方的で、もっと痛くて、もっと怖いものだった。こんなの知らない。

「ん、ん、あ、あぁ、あ、あ、んぅ・・・・」

 ゆっくりと入り口のところまで引き抜かれて、浅く突かれる緩やかな快感によって、身体から力が抜けた時、奥まで一気に貫かれる。単に激しすぎたり、痛みだけの行為しか知らなかった嘉月は、青木から与えられる快楽にすぐに翻弄されてしまった。

「あっ、イっちゃう・・・・また、イっちゃうよぉ・・・・」

 これから襲ってくるであろう、とんでもない快楽に備えて、ぎりっとシーツを握りしめる力を強くすると、くるりと身体を反転させられた。目の前に余裕を無くした青木の顔が映り、行き場を失い彷徨っていた嘉月の両腕は、無意識に彼の背中へとまわっていた。

「俺も、もう限界です。」

 深く深く口付けられたまま、更に奥を一際強く突き上げられて、目の前が真っ白になる。自分のものからドクッと精液が出た感覚を知るのと同時に、腹の中が暖かくなった。

 中に出してもらえた安心感に浸りながら、嘉月はゆっくりと意識を手放した。

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