3 / 96
昼下がりのうぐいす餅
しおりを挟む
有給を取りました。
何となく嫌な曇天続きの今週。だからいつもの元気が土曜日まで持たなかったのかもしれない。
こんなことを言っているから、半人前社会人がと笑われるのだろうか。
大人はいつ大人になるんだろう。子供の頃は、大人になったらなんでも出来るようになるんだと信じて疑わなかった。もちろん、そうはならなかった。わたしはわたしのまま大人になっただけだった。
わたしはいつ、一人前になれるのやら。
今でもわたしは、困りきっては、小さな頃のように独りで膝を抱えて座っている――。
……。
目覚めた。
なんだか悲しい夢を見た気がする。少し痛む頭を振りながら、ベッドから降りて顔を洗った。
有給を取ったもののなんの気力もなかったので、せめてひと足早い休日気分と言って二度寝をしたんだった。
戻ってきてふと見下ろすと、いつの間にか枕カバーには涙の地図ができていた。よだれだったら台無しだけど、たぶん涙だと思う。……たぶん。
寝て起きたら現金なもので、少し気分が晴れた。カーテンの向こうの空模様を確かめる。
今日もまた曇り空だった。でも曇りは出かけるのにそう悪い天気という訳ではない。わたしはパーカーを羽織って、気楽な格好で外へ出る準備を済ませる。
今日は、あの店へ行こう。
まれぼし菓子店。
――ところが。
店の前まで行って、わたしは膝から崩れ落ちそうになった。
「本日店休日……ほんじつてんきゅうび……?」
お店が休み?
休みだって?
そんなことつゆほども考えてなかった。確かにもらったお店の名刺には不定休って書いてあるけど、それが今日だとは……。だからこそ不定休なんだけどそんな……。何も今日でなくても……。
小さなイベントのはずだったのに、不意打ちをくらった時のダメージの大きさは、なんだってこんなにつらいものになるのだろう。
行き場のなくなった気持ちをどうしよう。
しばらく立ち尽くしてしまった。
「どうしたの、日本が終わったような顔して」
気づくと三毛猫をつれたおばさんが立っていて、気遣わしげに尋ねてくれた。かくかくしかじかと事情を話す。
「ああ、たまーにお休みがあるのよね、まれぼしさん。でもそんなに多くはないはずだから、……今日はついてなかったわね」
「そうなんですか……」
「まあ、そんな暗い顔しないで。飴ちゃんあげるから。そうそうお休みだけど、叶芽ちゃんはあっちの公園にいたわよ」
「ありがとうございます……。叶芽ちゃん?」
「行ってみるのもいいんじゃない?それじゃあ、元気だしてね」
「ありがとうございます。……叶芽ちゃん?……」
音子さんじゃないことはわかったけど、誰だろう。
去っていくおばさんにお礼を言うと、わたしは飴ちゃん(黒飴だった)を手に公園へと足を向けることにした。
おばさんが教えてくれた公園に近づくにつれて、ふんわりといい香りが香ってくる。と言っても、お菓子や石鹸なんかの人工物じゃない。お花に疎いわたしでもわかるこれは、梅の香りだ。
絵に書いたような梅の木。そこには、絵に書いたようにうぐいすが止まって時折綺麗な声で鳴いている。
雅な春の空気。子供たちの笑い声。
そんな公園のベンチでお弁当箱を広げているのは……。
「どうしたんですか? 世界が終わったような顔して」
手嶌さんだった。そんなに酷い顔してただろうかと思ったが、目の前の青年は膝に大きめの弁当箱を載せながら、こくこく頷いている。顔に出ていたのだろうか。恥ずかしい。
「こんにちは。叶芽ちゃんって手嶌さんのことだったんですね」
「あれ、何処かでお聞きになりました?そうなんです。手嶌叶芽と申します」
改めて名乗ってくれたあとで、また改めて聞いてくれる。
「それで……具合でも悪いんですか?大丈夫かな」
「ええと……今日は本当にお店に行くのを楽しみにしていて……」
とさっきのおばさんにしたのと同じ説明すると、彼は気の毒そうに微笑んで、ベンチの空いてるところを勧めてくれる。
「それはすみませんでした。どうも僕達の予定やら何やらが噛み合わなくて、たまにお休みの日があるんです。今日が正しくそれで……」
「いえいえそれは仕方ないです。私の方こそすみません。お昼の最中に」
「お昼」
「お昼。だってお弁当箱。ちょっと大きいですよね。見かけによらず大食漢なんですか」
たずねると青年はイタズラな笑みを浮かべてパカッと弁当の蓋を開けて見せた。
「これ……は???」
浅葱色と黄色の中間の、若い黄緑色が、ぎっしりつまっている。
ぎっしりは適当じゃなかった。楕円に近い物体が等間隔でお行儀よく並んだように詰められている。言い表し直すなら、ちょこんちょこんと、だ。
「うぐいす餅です」
「うぐいす餅」
「明日から店に出すので試作なんですけど……まあお昼ご飯といえばお昼ご飯ですね」
ホケキョ。とうぐいすが鳴く。
わたしは手嶌さんと顔を見合わせる。見合わせた彼の顔が笑みの形に柔らかくほどける。
「よかったらご一緒に……お望みなのは洋菓子だったかもしれませんが」
「い、いえとんでも……和菓子も食べたいとずっと思ってたんです!」
黒文字と小さな紙皿。それに乗っかったうぐいす餅。
ごくりとのどが鳴ったのはたぶん聞こえただろう。あの店のお菓子なら、きっと和菓子も……。
「いただきます!」
「めしあがれ」
黒文字の先端を差し入れるとふに、と手応え。柔らかさが明らかに伝わってくる。わたしは求肥が大好きで、ここからの展開がさらに楽しみになる。
ぷっつり、粘つかずに一口大に切れると、中のこしあんが顔をのぞかせる。まぶしてあるうぐいすきな粉の鮮やかさと対象的な深い小豆色。
一口で半分くらい行ってしまう。
最初にきな粉の香ばしさ香り高さが来て、求肥のもちっと感はしっかりある。そしてあんこの上品な甘さ、余韻。今日この日作りたてじゃないとこうはならないだろう。
もう一口。甘さもちょうど良くてこれは絶品だと思う。
もう一……もうないんだった。
思わず手嶌さんを見上げると、
「おかわりもお茶もありますよ」
手嶌さんもいくつか食べながら、笑顔でおかわりとほうじ茶も差し出してくれたので、ほくほくと受け取る。
やっぱり和菓子には日本茶がさいこうにあう!
ほうじ茶の少し甘いような香りは、どうしてこう人を惹き付けてやまないのか。お茶を焙じていると、つい香りにつられていってしまうくらいだ。
ついつい勧められるがままに何個か頂いて、はたと気づいた。そういえば今日はまだいつものがない。
「これは……いつものポエムみたいなやつで言うとどんなうぐいす餅になるんですか?」
「そうですねえ、〝春風を呼ぶしあわせ色〟のうぐいす餅です。名前も品物も試作なんだけれど……どうかな?」
「とっても……おいしいです! うぐいす餅にぴったりです!」
うぐいす餅が美味しすぎて語彙が崩壊しそうだったのを何とか踏みとどまれたろうか。
「あは。良かったです」
手嶌さんは破顔していた。わたしもほっとする。
ふと、また梅が香る。
「あっ、いけない」
「??」
彼の慌てようの理由はすぐにわかった。手嶌さんが急いでお弁当箱の蓋をしようとしたが、時すでに遅し。
悪戯な春の突風が、梅の芳香とともにやってきた。
「あっ! きな、きな粉ー!」
そして――。
春風を呼ぶ幸せ色のきな粉が半分ほど、一斉に手嶌さんの方に吹っ飛ぶのをみて、わたしは――申し訳ないけれど笑いをこらえきれなかったのだった。
酷いなあ。だって仕方ないですよこれは。の応酬のあと、試された腹筋をなでながら、きな粉の後処理(?)をする。
いつのまにか完全な曇天だった空には青空がちらほら垣間見られるようになり、天気も変わってきていたらしい。
「きっとこのうぐいす餅、人気出ると思いますよ!」
「そうですね、そんな気がしてきました」
ややうぐいす色になった手嶌さんが笑うので、わたしもまた大いに笑ったのだった。
ホケキョ。
見上げればうぐいすも、梅の木の上で笑ってるみたいだった。
何となく嫌な曇天続きの今週。だからいつもの元気が土曜日まで持たなかったのかもしれない。
こんなことを言っているから、半人前社会人がと笑われるのだろうか。
大人はいつ大人になるんだろう。子供の頃は、大人になったらなんでも出来るようになるんだと信じて疑わなかった。もちろん、そうはならなかった。わたしはわたしのまま大人になっただけだった。
わたしはいつ、一人前になれるのやら。
今でもわたしは、困りきっては、小さな頃のように独りで膝を抱えて座っている――。
……。
目覚めた。
なんだか悲しい夢を見た気がする。少し痛む頭を振りながら、ベッドから降りて顔を洗った。
有給を取ったもののなんの気力もなかったので、せめてひと足早い休日気分と言って二度寝をしたんだった。
戻ってきてふと見下ろすと、いつの間にか枕カバーには涙の地図ができていた。よだれだったら台無しだけど、たぶん涙だと思う。……たぶん。
寝て起きたら現金なもので、少し気分が晴れた。カーテンの向こうの空模様を確かめる。
今日もまた曇り空だった。でも曇りは出かけるのにそう悪い天気という訳ではない。わたしはパーカーを羽織って、気楽な格好で外へ出る準備を済ませる。
今日は、あの店へ行こう。
まれぼし菓子店。
――ところが。
店の前まで行って、わたしは膝から崩れ落ちそうになった。
「本日店休日……ほんじつてんきゅうび……?」
お店が休み?
休みだって?
そんなことつゆほども考えてなかった。確かにもらったお店の名刺には不定休って書いてあるけど、それが今日だとは……。だからこそ不定休なんだけどそんな……。何も今日でなくても……。
小さなイベントのはずだったのに、不意打ちをくらった時のダメージの大きさは、なんだってこんなにつらいものになるのだろう。
行き場のなくなった気持ちをどうしよう。
しばらく立ち尽くしてしまった。
「どうしたの、日本が終わったような顔して」
気づくと三毛猫をつれたおばさんが立っていて、気遣わしげに尋ねてくれた。かくかくしかじかと事情を話す。
「ああ、たまーにお休みがあるのよね、まれぼしさん。でもそんなに多くはないはずだから、……今日はついてなかったわね」
「そうなんですか……」
「まあ、そんな暗い顔しないで。飴ちゃんあげるから。そうそうお休みだけど、叶芽ちゃんはあっちの公園にいたわよ」
「ありがとうございます……。叶芽ちゃん?」
「行ってみるのもいいんじゃない?それじゃあ、元気だしてね」
「ありがとうございます。……叶芽ちゃん?……」
音子さんじゃないことはわかったけど、誰だろう。
去っていくおばさんにお礼を言うと、わたしは飴ちゃん(黒飴だった)を手に公園へと足を向けることにした。
おばさんが教えてくれた公園に近づくにつれて、ふんわりといい香りが香ってくる。と言っても、お菓子や石鹸なんかの人工物じゃない。お花に疎いわたしでもわかるこれは、梅の香りだ。
絵に書いたような梅の木。そこには、絵に書いたようにうぐいすが止まって時折綺麗な声で鳴いている。
雅な春の空気。子供たちの笑い声。
そんな公園のベンチでお弁当箱を広げているのは……。
「どうしたんですか? 世界が終わったような顔して」
手嶌さんだった。そんなに酷い顔してただろうかと思ったが、目の前の青年は膝に大きめの弁当箱を載せながら、こくこく頷いている。顔に出ていたのだろうか。恥ずかしい。
「こんにちは。叶芽ちゃんって手嶌さんのことだったんですね」
「あれ、何処かでお聞きになりました?そうなんです。手嶌叶芽と申します」
改めて名乗ってくれたあとで、また改めて聞いてくれる。
「それで……具合でも悪いんですか?大丈夫かな」
「ええと……今日は本当にお店に行くのを楽しみにしていて……」
とさっきのおばさんにしたのと同じ説明すると、彼は気の毒そうに微笑んで、ベンチの空いてるところを勧めてくれる。
「それはすみませんでした。どうも僕達の予定やら何やらが噛み合わなくて、たまにお休みの日があるんです。今日が正しくそれで……」
「いえいえそれは仕方ないです。私の方こそすみません。お昼の最中に」
「お昼」
「お昼。だってお弁当箱。ちょっと大きいですよね。見かけによらず大食漢なんですか」
たずねると青年はイタズラな笑みを浮かべてパカッと弁当の蓋を開けて見せた。
「これ……は???」
浅葱色と黄色の中間の、若い黄緑色が、ぎっしりつまっている。
ぎっしりは適当じゃなかった。楕円に近い物体が等間隔でお行儀よく並んだように詰められている。言い表し直すなら、ちょこんちょこんと、だ。
「うぐいす餅です」
「うぐいす餅」
「明日から店に出すので試作なんですけど……まあお昼ご飯といえばお昼ご飯ですね」
ホケキョ。とうぐいすが鳴く。
わたしは手嶌さんと顔を見合わせる。見合わせた彼の顔が笑みの形に柔らかくほどける。
「よかったらご一緒に……お望みなのは洋菓子だったかもしれませんが」
「い、いえとんでも……和菓子も食べたいとずっと思ってたんです!」
黒文字と小さな紙皿。それに乗っかったうぐいす餅。
ごくりとのどが鳴ったのはたぶん聞こえただろう。あの店のお菓子なら、きっと和菓子も……。
「いただきます!」
「めしあがれ」
黒文字の先端を差し入れるとふに、と手応え。柔らかさが明らかに伝わってくる。わたしは求肥が大好きで、ここからの展開がさらに楽しみになる。
ぷっつり、粘つかずに一口大に切れると、中のこしあんが顔をのぞかせる。まぶしてあるうぐいすきな粉の鮮やかさと対象的な深い小豆色。
一口で半分くらい行ってしまう。
最初にきな粉の香ばしさ香り高さが来て、求肥のもちっと感はしっかりある。そしてあんこの上品な甘さ、余韻。今日この日作りたてじゃないとこうはならないだろう。
もう一口。甘さもちょうど良くてこれは絶品だと思う。
もう一……もうないんだった。
思わず手嶌さんを見上げると、
「おかわりもお茶もありますよ」
手嶌さんもいくつか食べながら、笑顔でおかわりとほうじ茶も差し出してくれたので、ほくほくと受け取る。
やっぱり和菓子には日本茶がさいこうにあう!
ほうじ茶の少し甘いような香りは、どうしてこう人を惹き付けてやまないのか。お茶を焙じていると、つい香りにつられていってしまうくらいだ。
ついつい勧められるがままに何個か頂いて、はたと気づいた。そういえば今日はまだいつものがない。
「これは……いつものポエムみたいなやつで言うとどんなうぐいす餅になるんですか?」
「そうですねえ、〝春風を呼ぶしあわせ色〟のうぐいす餅です。名前も品物も試作なんだけれど……どうかな?」
「とっても……おいしいです! うぐいす餅にぴったりです!」
うぐいす餅が美味しすぎて語彙が崩壊しそうだったのを何とか踏みとどまれたろうか。
「あは。良かったです」
手嶌さんは破顔していた。わたしもほっとする。
ふと、また梅が香る。
「あっ、いけない」
「??」
彼の慌てようの理由はすぐにわかった。手嶌さんが急いでお弁当箱の蓋をしようとしたが、時すでに遅し。
悪戯な春の突風が、梅の芳香とともにやってきた。
「あっ! きな、きな粉ー!」
そして――。
春風を呼ぶ幸せ色のきな粉が半分ほど、一斉に手嶌さんの方に吹っ飛ぶのをみて、わたしは――申し訳ないけれど笑いをこらえきれなかったのだった。
酷いなあ。だって仕方ないですよこれは。の応酬のあと、試された腹筋をなでながら、きな粉の後処理(?)をする。
いつのまにか完全な曇天だった空には青空がちらほら垣間見られるようになり、天気も変わってきていたらしい。
「きっとこのうぐいす餅、人気出ると思いますよ!」
「そうですね、そんな気がしてきました」
ややうぐいす色になった手嶌さんが笑うので、わたしもまた大いに笑ったのだった。
ホケキョ。
見上げればうぐいすも、梅の木の上で笑ってるみたいだった。
36
あなたにおすすめの小説
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
ユキ・シオン
那月
BL
人間の姿をした、人間ではないもの。
成長過程で動物から人間に変わってしまう”擬人化種”の白猫青年と、16歳年上のオッサンとのお話。
出会ったのは猫カフェ。白猫従業員としての青年と客としてやってきたオッサン。
次に再会したのは青年が人間として通う大学。オッサンは保健室の先生だった。
青年が金のためにヤバいことをしていて、あるトラブルが起こる。
そこへ見計らったかのようにオッサンが飛び込んで救出したのをきっかけに2人の距離は縮まり……
※表紙絵は自作。本編は進むにつれてどんどん動物園と化します(笑)
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる