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44.セドリックの贈り物
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「私の居ない間に、たくさん作ってくれたのね。休みを取っても良かったのに」
「僕は暇ですから」
避暑から帰った翌日、倉庫に向かう。付いてきたリアン、ノアと一緒に中へ入ると、作業台にちんまりと座っているニックが顔を上げた。台の上にはたくさんのドライフラワーが並び、そこから選り抜かれたものが、ニックの前の瓶に入っている。
「これだけ並んでいると、壮観ね。どれも素敵だわ」
ここに並んでいるものは、私達が避暑に行っている間に、ニックとハンナ達が作ったらしい。他の使用人には休みを取った者もいたが、彼らは毎日来て、コツコツと作っていたようだ。
瓶にはいくつかの形があり、種類ごとに分けられている。瓶の形が違うと雰囲気が変わって、それがまた良い。
「瓶を購入して、容れ物を工夫してみても楽しいかもしれないわね」
「それなのですが……」
ニックが取り出した紙の束。見ればそこには、容器の形と多様な花の組み合わせが、アイディアスケッチされている。
「以前仰っていた、ハーバリウムのネックレスを、作りたいと思って。極小の瓶を用意して、そこに、『感謝』のカスミソウとか、心がけたい花言葉の花を入れたり……」
「いいわね、それ、私が欲しいわ」
ハーバリウムは、アレクシアが掛けていたネックレスが元である。瓶の蓋に加工すれば、首から下げるのは可能だろう。
ニックの発想は、私を上回っていた。ネックレスにして『感謝』を持ち歩くなんて、素敵な考えだ。
「あとは幾つか組み合わせて、テーマを持たせたり……これは『虹』なのですが」
「単品で気に入ったのを選ぶのも良いけど、組み合わせの素敵さもあるわね」
「花言葉で組み合わせれば、贈り物にも良いと思って」
同型の細い瓶を並べ、それぞれ別の色の花を入れ、虹色にしたもの。ニックの言葉に、私も頷いた。
「同じ形の瓶を購入するのと、蓋に加工したものを作れないか、セドリックが来たら聞いてみましょう。ノア、次はいつ取りに来るって?」
「今日来るそうですよ」
「それなら、そのときに」
同型の瓶は直ぐに手に入っても、蓋に加工をするのは、注文しなければならない。ニックひとりを海千山千のセドリックと対峙させるのは心配なので、ちょうど良かった。
「ありがとうございます」
「それにしても凄いわね、ニックは。よく思いつくわ」
「本を読んでいると、いろいろ試したい考えが浮かんでくるんです」
はにかむニック。平民ながらこれだけ字を読めて、得た知識を自分のものにすることができる、彼はすごい。
「リアンもそのくらい、勉強が好きなら良いのにね」
「ぼくはニックみたいにはなれないよ」
「僕は好きなことしか学んでいませんから。多くのことを学んでいる、リアン様を尊敬します」
ニックに率直に褒められ、今度はリアンが照れる。このふたりも、はじめと比べると、だいぶ打ち解けた。リアンが着々と、子ども同士のやりとりに慣れていくことは、姉として嬉しい。
倉庫で談笑していると、予告通り、セドリックがやってきた。商会の者に命じ、完成品を次々に運び出す。
「相談なのだけれど」
「先日返してくださったネックレスなら、いつでもお送りしますよ」
「違うわ」
セドリックが言うのは、ブランドン侯爵領で押し付けられたネックレスのことである。あのデザインを私は気に入ったけれど、彼からのプレゼントは受け取らないと決め、送り返したのだ。その言い方だと、きちんと彼の手元まで戻ったらしい。
「……蓋に、ネックレスの紐を通せる穴を空けたいのですね」
「ええ。できるだけ小さい瓶がいいの」
「直ぐにはお答えできませんね。工房に相談致します」
「ありがとう、任せるわ」
謎の香水で迫ったり、いきなりプレゼントを贈ってきたり。不審な行動の多いセドリックだが、それでも商売に関する能力は高い。
ベイルだってそうだった。どんなに優秀な人でも、物語の強制力が働くと、恋のことしか考えられなくなってしまうのだ。セドリックがそうなっているのは、勿体無かった。
「それで、お嬢様。これをどうぞ」
「受け取らないと言ったでしょう」
セドリックが差し出してくるのは、この間のネックレスとは違う包み。何か購入してきたのだ。ゲームで、主人公に貢物を重ねていたセドリックの姿が重なる。きっぱり断ると、セドリックもそうですよね、とあっさりしまった。
「わかっているのですが、美しいものを見ると、お嬢様に送りたくなってしまうのです」
「重症ね……」
ゲームの強制力に、囚われているのだ。
我が身を振り返ると、ストーリーが終わりさえすれば、目が覚めるのかもしれない、とは思う。ベイルの場合は、私が泣かなかったせいでストーリーが終わらなかったから、まだそのままでいると考えることもできる。
セドリックを恋心から解放するには、私が一旦それを受け取め、話を終わらせるしかない。だけど、私の立場では、セドリックと個人的に親しくなることは許されない。
引き金を引いてしまったことを申し訳なく思いながら、私はセドリックを見送った。
「僕は暇ですから」
避暑から帰った翌日、倉庫に向かう。付いてきたリアン、ノアと一緒に中へ入ると、作業台にちんまりと座っているニックが顔を上げた。台の上にはたくさんのドライフラワーが並び、そこから選り抜かれたものが、ニックの前の瓶に入っている。
「これだけ並んでいると、壮観ね。どれも素敵だわ」
ここに並んでいるものは、私達が避暑に行っている間に、ニックとハンナ達が作ったらしい。他の使用人には休みを取った者もいたが、彼らは毎日来て、コツコツと作っていたようだ。
瓶にはいくつかの形があり、種類ごとに分けられている。瓶の形が違うと雰囲気が変わって、それがまた良い。
「瓶を購入して、容れ物を工夫してみても楽しいかもしれないわね」
「それなのですが……」
ニックが取り出した紙の束。見ればそこには、容器の形と多様な花の組み合わせが、アイディアスケッチされている。
「以前仰っていた、ハーバリウムのネックレスを、作りたいと思って。極小の瓶を用意して、そこに、『感謝』のカスミソウとか、心がけたい花言葉の花を入れたり……」
「いいわね、それ、私が欲しいわ」
ハーバリウムは、アレクシアが掛けていたネックレスが元である。瓶の蓋に加工すれば、首から下げるのは可能だろう。
ニックの発想は、私を上回っていた。ネックレスにして『感謝』を持ち歩くなんて、素敵な考えだ。
「あとは幾つか組み合わせて、テーマを持たせたり……これは『虹』なのですが」
「単品で気に入ったのを選ぶのも良いけど、組み合わせの素敵さもあるわね」
「花言葉で組み合わせれば、贈り物にも良いと思って」
同型の細い瓶を並べ、それぞれ別の色の花を入れ、虹色にしたもの。ニックの言葉に、私も頷いた。
「同じ形の瓶を購入するのと、蓋に加工したものを作れないか、セドリックが来たら聞いてみましょう。ノア、次はいつ取りに来るって?」
「今日来るそうですよ」
「それなら、そのときに」
同型の瓶は直ぐに手に入っても、蓋に加工をするのは、注文しなければならない。ニックひとりを海千山千のセドリックと対峙させるのは心配なので、ちょうど良かった。
「ありがとうございます」
「それにしても凄いわね、ニックは。よく思いつくわ」
「本を読んでいると、いろいろ試したい考えが浮かんでくるんです」
はにかむニック。平民ながらこれだけ字を読めて、得た知識を自分のものにすることができる、彼はすごい。
「リアンもそのくらい、勉強が好きなら良いのにね」
「ぼくはニックみたいにはなれないよ」
「僕は好きなことしか学んでいませんから。多くのことを学んでいる、リアン様を尊敬します」
ニックに率直に褒められ、今度はリアンが照れる。このふたりも、はじめと比べると、だいぶ打ち解けた。リアンが着々と、子ども同士のやりとりに慣れていくことは、姉として嬉しい。
倉庫で談笑していると、予告通り、セドリックがやってきた。商会の者に命じ、完成品を次々に運び出す。
「相談なのだけれど」
「先日返してくださったネックレスなら、いつでもお送りしますよ」
「違うわ」
セドリックが言うのは、ブランドン侯爵領で押し付けられたネックレスのことである。あのデザインを私は気に入ったけれど、彼からのプレゼントは受け取らないと決め、送り返したのだ。その言い方だと、きちんと彼の手元まで戻ったらしい。
「……蓋に、ネックレスの紐を通せる穴を空けたいのですね」
「ええ。できるだけ小さい瓶がいいの」
「直ぐにはお答えできませんね。工房に相談致します」
「ありがとう、任せるわ」
謎の香水で迫ったり、いきなりプレゼントを贈ってきたり。不審な行動の多いセドリックだが、それでも商売に関する能力は高い。
ベイルだってそうだった。どんなに優秀な人でも、物語の強制力が働くと、恋のことしか考えられなくなってしまうのだ。セドリックがそうなっているのは、勿体無かった。
「それで、お嬢様。これをどうぞ」
「受け取らないと言ったでしょう」
セドリックが差し出してくるのは、この間のネックレスとは違う包み。何か購入してきたのだ。ゲームで、主人公に貢物を重ねていたセドリックの姿が重なる。きっぱり断ると、セドリックもそうですよね、とあっさりしまった。
「わかっているのですが、美しいものを見ると、お嬢様に送りたくなってしまうのです」
「重症ね……」
ゲームの強制力に、囚われているのだ。
我が身を振り返ると、ストーリーが終わりさえすれば、目が覚めるのかもしれない、とは思う。ベイルの場合は、私が泣かなかったせいでストーリーが終わらなかったから、まだそのままでいると考えることもできる。
セドリックを恋心から解放するには、私が一旦それを受け取め、話を終わらせるしかない。だけど、私の立場では、セドリックと個人的に親しくなることは許されない。
引き金を引いてしまったことを申し訳なく思いながら、私はセドリックを見送った。
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