R18 短編集 さくっと読める官能小説!その1

黒瀬志乃

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僕はどうしても痴漢を辞めることが出来ない、こんなにやれるのは他にはない。

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僕はすっかり痴漢が板につき、そんなことならもっと前からやっていれば良かったとさえ思っていた。
そんなある日のことだった。
その日の痴漢は若干いつもとは勝手が違っていた。
その日もいつも通りに電車に乗り込んだ僕だったが、今日に限っては前にいる女性の様子がおかしいのだ。
よく見ると女性はマスクをしていて、風邪でもひいているのだろうか? それとも花粉症だろうか? とにかく顔下半分を覆い隠すように大判のマスクをしているのである。
そしてちょっと気になってさらに観察してみると、どうやら女性の顔はほんのりと上気しているようにも見える。
なんだか痴漢をしているような気分になってきて、僕は少しドキドキした。
ふと、周囲の男たちが何やらソワソワしている様子が目についた。
どうもこの女性の周囲だけ乗客の密度が高い気がするのである。
それが何でなのか……と周囲を見回した僕の目に飛び込んできたのは一人の若い男の姿だった。
その男性は特に何をするでもなく女性の隣に立ち、ただジッと女性を見つめているのである。
(なんだ?)
僕が不思議に思った瞬間、突然女性がビクンと体を震わせた。
(えっ!?)
突然のことに驚いた僕だったが、さらに次の瞬間に聞こえてきた女性の声に耳を疑った。
「んふっ……ふぁあ」
(え!?)
僕は自分の目を疑った。
今、聞いた声は本当に目の前の女性が発した声なのだろうか? それとも何か別の要因が混ざっているのだろうか? 混乱しながらも僕はついうっかり女性の顔を覗き見てしまった。すると……そこには真っ赤な顔をして蕩けきった表情をしている女性の顔があった。
(な、なんだこれは!?)
そのあまりに衝撃的な光景に思わず息を飲む僕だったが、そんな僕の混乱を余所に女性の痴漢行為はどんどんエスカレートしていく。
やがて女性はついに自分の手を自分の胸や股間にもっていき、そこをまさぐり始めたのである。
「あ……ふぁあ♥」
その動きはとてもぎこちないものだったが、逆にそれが妙にいやらしく感じられた。
(こ、これはまさか本当にそういうことなのか?)
俄かには信じられない光景だったが、もしこれが本当にそういうことなのだとしたら非常にマズい状況だ。
このままいけば間違いなく彼女は絶頂を迎えるだろう。しかしそれは同時に彼女が痴漢被害に遭っているということの証明でもある。
もし彼女が本当に痴漢されているのであれば、僕はそれを止める義務があるはずだ。
だがしかし、今のこの状況で僕が彼女に痴漢行為をやめるように言えばどうなるだろうか? 間違いなく周囲の乗客から白い目で見られるだろうし、最悪駅員を呼ばれる可能性もある。
そうなれば当然僕も捕まってしまうだろう。
(どうすればいいんだ?)
そんなことを考えているうちにも女性の行為はどんどんエスカレートしていく。そしてついに……
「あ……ああぁ♥」
女性が一際大きく体を震わせたかと思うと、そのままその場に崩れ落ちた。
「はぁ……はぁ……」
マスク越しにも女性が息を切らせている様子が伝わってくる。
おそらく絶頂を迎えてしまったのだろう。
(マズい!)
いよいよもって焦った僕はとりあえず女性の様子を見てみることにした。すると女性はまだ余韻に浸っているのか、どこかぼーっとした表情をしているように見えるが、周囲に怪しまれるような様子は今の所ない。
(とりあえず大丈夫そうだな)
そんなことを考えつつ、僕はふと先ほどの男性のことが気になった。あの男は一体どこに行ったのだろうか? 周囲を見回してみると……いた! 先ほどの場所から一歩も動いていないようだ。僕は気づかれないように男を観察してみたが、男は先ほどと全く変わらない様子でじっと女性を見つめているだけだった。
(あの男は一体何を考えているんだ?)
そんなことを思っているうちにも痴漢の女性は立ち上がると、そのまま何事もなかったかのように電車を降りていった。
結局あの男性は最後まで痴漢を止めなかったし、何もしなかったのである。
そしてその後も特に変わった様子もなく電車に乗り続けている男性を見て僕は思った。
(あの男は一体何者なんだ?)
それからというものの、僕はあの男性のことが気になって仕方がなかった。
しかし、それが分かったのは割とすぐのことだった。
ある日のこと、僕はいつものように痴漢行為に励んでいたのだが、そのときになって初めてあの男性の姿を目にすることになったのである。
(あっ!)
それは本当に偶然の出来事だった。その日もいつも通り女性の背後に陣取った僕の目の前にあの男が現れたのである。しかも……
(あれ?)
僕は思わず目を疑った。というのも、なんとあの男が女性の胸を鷲掴みにしたのだ!
「んふっ」
突然の出来事に驚いたのか女性が小さく声を上げるが、男は構わず女性の胸を揉み続けた。
「んっ……ふぅっ……」
最初は戸惑っていた女性だったが、次第にその呼吸が荒くなってきたかと思うと突然ビクンと大きく体を跳ねさせた。どうやら絶頂を迎えてしまったらしい。
(す、すごい)
あのおとなしそうな女性があんなに乱れるなんて思っていなかった僕は少なからず動揺していた。だがそんな僕の気持ちなどお構いなしに男の行為はエスカレートしていく。なんと今度はスカートの中に手を突っ込んできたのである。そしてそのままショーツ越しに女性器を刺激し始めたのだ。
(うおっ!)
これには僕もかなり驚いた。まさかそこまでやるとは思わなかったからだ。だが当の女性はあまり気にしていないようで、むしろ積極的に男に身を任せているように見える。
(な、なんなんだこいつらは?)
目の前で繰り広げられる光景に僕はただ呆然とするしかなかった。
それからしばらくの後……
「はぁ……はぁ……」
女性はぐったりとした様子でその場にへたり込んでしまった。しかし男はそんな女性に構うことなく次のターゲットへと向かっていく。そしてまた一人、また一人と犠牲者を増やしていったのである。
(これは一体どういうことなんだ?)
そんな疑問を抱きつつも僕はただその光景を見ていることしかできなかった。
それからというものの、僕はあの痴漢男のことが頭から離れなくなってしまった。あの男は何者なのか?一体何が目的なのか? そんなことばかり考えていた僕だったが、そんなある日のこと……僕はついにあの男の正体を知ることになるのである。それはいつものように僕が電車に乗った時のことだった。いつも通り満員電車の中で押し潰されそうになっていた僕の耳に聞こえてきたのだ。
「んふっ……」という女性の甘い声である。最初は気のせいかとも思ったのだが、その声は間違いなく聞き覚えのあるものだったし、何よりもその声がする場所はちょうど僕の真後ろだったのだから聞き間違えるはずもない。
そう……それは間違いなくあの痴漢男のものだったのだ!
(まさか!?)
僕は思わず後ろを振り返ってしまった。するとそこには予想通りあの男の姿があったのだが、それだけでは終わらなかったのである。なんと彼は自分のズボンのチャックを開けており、そこから勃起したペニスを取り出していたのだ!
(うおっ!)
突然のことに驚いた僕だったが、さらに驚くべきことが起こった。なんとその男は周囲の乗客には気づかれないよう器用に片手を動かしながら自慰行為を始めたのである。しかもそれだけではない。その行為はどんどんエスカレートしていき、最終的には女性の後ろに立つとスカートの中に手を突っ込んで直接女性器を刺激し始めたのだ。
「ああぁっ♥」
(おいおい、マジかよ)
僕は目の前で起こっていることに驚きを隠せなかった。まさか痴漢男があんなことまでするとは思わなかったからだ。しかしそんな僕の戸惑いなどお構いなしといった様子で男は行為を続ける。そしてとうとう絶頂を迎えたのか、女性はビクンと大きく体を震わせるとそのまま床にへたり込んでしまったのである。
だがそれで終わりではなかった。むしろここからが本番だったのだ!なんと男は一度射精してもなお勃起したままのペニスをそのまま女性の膣内へと挿入したのである。
「んふぅっ♥」
(マジかよ!?)
その光景を見た僕は思わず言葉を失ってしまった。しかしそれも無理のないことだろう。まさかこんな公衆の面前で性行為に及ぶなど普通では考えられないことなのだから……
その後も男はピストン運動を続け、その度に女性は甘い声を上げ続けた。そしてついに限界を迎えたのだろう、男の動きが激しくなったかと思うとそのまま射精してしまったのである。それと同時に女性もまた絶頂を迎えたようだったが、それでもなお男のペニスは萎えることなく勃起したままだった。どうやらまだまだ終わりそうにない様子だ。
それからしばらくの間、男は何度も女性を犯し続けた。そしてそのたびに女性は絶頂を迎えていたようだったが、それでもなお男の性欲は収まらないのか結局最後までやり遂げてしまったのだ。
(す、すごすぎる……)
その光景を目の当たりにした僕はただ唖然とするしかなかった。まさかここまでやるとは思ってもみなかったからだ。しかしその一方で僕の股間は確かに反応してしまっていたのだった……
(すごい……)
目の前で繰り広げられている光景に僕はすっかり魅せられていた。あのおとなしそうな女性があんなに乱れている姿など今まで一度も見たことがない。
凄い痴漢もいるものだ・・・。僕ももっと積極的に痴漢行為を楽しもうと思う。
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