僕はいかにしてオオカミくんとイチャイチャしたのか。(アイデアメモ)

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オオカミ神使に憑かれちゃう話

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 オオカミ神使に憑かれちゃう話

 ある冬の日、山でハイキングをしていると登山道を外れて迷い込んでしまった僕。携帯の電波も通じず、歩き続けて日はどんどん暮れて夜になってしまう。
 そんな所に、突然現れた古めかしい神社。社は手入れもされておらずボロボロの状態。それでも社の中にいればなんとか雨風はしのげるだろうか。

「ボロボロとはいえ、一晩ここをお借りするからにはお礼くらいはしないとな。」
 目に見える範囲で簡単に掃除をして、リュックの中に入っていたなけなしのビーフジャーキーをお供えする。
「どうか、一晩泊めさせてください」
 そうして寒さに凍えながら目をつぶる。
「……ふん。人間め。」
 どこか遠くで人の声が聞こえた気がした。

 外は凍えるような真冬の寒さのはずなのに、不思議と暖かい……毛皮に包まれているような感触。きっと疲れからきた幻覚だろう。


 翌朝。
「おい、起きろ」
 誰かの声が聞こえる。
「人間よ、起きぬか!」
 え、夢……じゃない!?
 目の前には、大きなオオカミの幽霊がいた。
「オバケ!化け物だ!!」
「だれが化け物じゃ!失礼な。昨日、我が暖めてやったおかげで凍えずにすんだであろう」
 それが、僕とこのオオカミの神使との出会いだった。

「我はこの社に使える神使なのだが、今は訳あって一人きりなのだ。」
「そうなんですか……それじゃあ僕はそろそろ失礼させて……」
 やっかい事には首を突っ込まないのが吉だ。
「まあ待て人間よ。どうせ人里へ戻る道も判らぬのだろう。手助けしてやってもよいぞ。」
 なんか嫌な予感がするなぁ。
「先に話した様に、我はいま神力も弱まっていてな。どうだ、その身体を我に貸さぬか?」
「いやいや!ちょっとまって!それって取り憑くってこと!?」
「何も呪い殺そうという訳ではあらぬ。それに、貴様が昨日備えたびーふじゃーきーとやら、さぞかし美味であったでな。我も久々に人間の生活とやらを見て見たくなったのだ。」
 そんなこんなで、僕はこのオオカミの神使に取り憑かれることになったのだ。

 頭の中にオオカミの声が響く。
「ほれ、我が力を注げば、このひ弱な人間の体もこの通りじゃ。」
 身体中に力が溢れてくる。視力も嗅覚も研ぎ澄まされて……って、なんか毛まで生えてきてる。
 鏡に姿を映して見ると、オオカミの顔が映った。えっ!?僕、オオカミ男になっちゃったの?
「ちょっとまって!こんな姿じゃ人前にでれないよ!!」
「なんじゃ文句が多いのう……人里に出る前には人間の姿に戻してやるから安心せい。」
 なんかこの先不安だなぁ。

 そうしてなんとか家に帰り着いた僕だったが、頭の中にオオカミは住み着いてるし、勝手に変身させられるしたまったものじゃない。
「人間の身体というのも不思議なもんじゃのう」
「ちょ、ちょっと!どこ触って……やめっ……」
 オオカミ人間に変身させられた挙句、身体を弄ばれてしまう。
「なんじゃお主、男が好きなのか」
「なっ、何勝手に人の心を読んで……!」
 自分の意思とは裏腹に、ちんぽをしごき上げる手は止まらない。
 ちゅくっ、くちゅ
 人間の頃よりもひと回り大きなちんぽから、先走りがとめどなく溢れる。
「ほれどうだ、貴様の快感が我にも伝わってきて心地よいぞ」
「あっ、んんっ……」
 側からみれば、オナニーしているだけにしか見えないだろうが。
「いくっ……」
 びゅっ、びゅぴゅっ、どぷっ
「たくさん出たのう、どれ、舐めさせてみせろ」
 ……もう好きにしろ、バカオオカミ!


 そんなこんなで、わちゃわちゃとした日々を過ごしながらも、オオカミ神使が一人ぼっちになった経緯や孤独さを知って、不思議と心惹かれてしまう僕。
「な、なあ、その、あんたのこと……」
「いわずともよい。気持ちは通じておる。」
 そうして不思議な甘々生活を送る。途中、誰かにバレそうになったり、命の危険があるも、二人して力を合わせて乗り越えたりしながら絆を深めていく。

「あんた俺に取り憑いたままじゃ、人間の寿命で……」
「もう我は、お主とは離れられん、いや離れたくないのだ」
 という感じのお話。
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