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Cランクに挑戦!
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「ふぅ……よし。皆さん、次で10連勝です! 」
『すげえ』
『すげえ』
『え、今日が闘技場初めてってまじ?』
『かっけえ!』
『近距離から遠距離まで、全部いけんのかよ』
『10連勝したらファン登録します!』
あのまま連戦し続け、8回順調に勝ち進むことができた。しかし、相手が全員Dランクの為、かなり余裕のある状態での勝利が続いている。
視聴者が飽きてくる頃じゃないか?少し離脱者も増えてきたように感じる。次も勝ってファンを獲得したいところだが、金も溜まってきたし、そろそろ勝負に出てもいい頃だろう。
「みなさん、そろそろスリルのない闘技場配信に飽きてきた頃じゃないですか?次は、格上のCランクに挑戦してみたいと思います! 」
Cランク2勝のビビアン。こいつはちょうど良さそうだな。挑戦状を送りつけてみるが、受けてくれるかどうか。
『え、がち?』
『流石に舐めすぎやろ~』
『んーでもヴァリアンならわんちゃんある』
『確かにちょっと盛り上がりに欠けてたし、嬉しい!』
「Dランク9勝がこの私と勝負したいって?舐めてるのかしら」
ロビーにてコメントを読んでいると、俺が挑戦状を叩きつけたビビアンと思われる人物が声をかけてくる。
「いえ、舐めてるだなんてそんな。格上の方と戦ってみたかっただけなんですよ。ぜひお願いします」
「ふーん。でも、私にはメリットがないじゃない?金もたいして貰えないし、ポイントだって上がらないわ」
(ビビアン側コメント)
『おいおいビビってんのかよ』
『どうせ暇だし受けてやれって』
「なんですって!?ビビるわけないでしょう!?……いいわ。受けてあげる。」
向こうの配信コメントで煽られたようだな。受けてくれる気になったようなので、ラッキーだ。
「ただし!私に負けたらその被り物を外すことね。身の程知らずの顔を、名声値5000のこの私が晒しあげてやるわ」
なるほど、負けたら仮面を外せと。これは視聴者的にも盛り上がるし、とってもいい案だと思うな。
「ありがとうございます! その条件で構いません。早速移動しましょう!」
賭けの時間だが、ビビアンにたくさんお金が賭けられているているようだな。なんだか悔しくなってきた。
「配信を見てるみんな、俺にかけてくれれば、きっといいことがありますよ」
『きゅん』
『きゅん』
『実はビビアンにかけてしまった……』
『アレナ:もちろん私は全財産ヴァリアンさんに賭けます!』
お、アレナさんだ。今回もいるな。どうやら俺に賭けてくれたようだ。全財産は流石に冗談だと思うが、これは負けられないな。
アリーナへ転移されると、ビビアンの戦闘服姿をやっと拝むことができた。
ビビアンの能力は装備から推測するに遠距離系で、補助具の杖を持っているのを見るに魔術系ではないかと推測できるな。しかし、属性はわからないな。
分析はこんなところで、もう試合が始まる。
【鉄人の腕】
開幕直後、ビビアンから雷が飛んでくる。咄嗟に自身の腕をアイアンゴーレムに変化させ、避雷針にして地面へと電流を逃す。
「身体を鉄に変化させる能力ね。私と相性がいいと思った?だとしたら大間違いよ」
再び雷が飛んできた。同じように地面に逃そうとしたところ、いつのまにか炎の玉が飛来してきていた。
「まずっ」
【水妖の瞳】
雷を受け流す腕はそのままに、瞳を水妖に変化させ、水の壁を発生させて炎の壁を防ぐ。くそっ、相手を雷系魔術師と思い込んでしまったせいで、やられるところだった。
「私と同じ2属性持ちですって!?あなたのその自信がどこからくるのか、やっとわかったわ。でもね! 格の違いってものを見せてやるわよ!」
なんだかほざいているが、蒸発せず残った水を相手に飛ばすことで、こちらからも反撃開始だ。
水と雷炎の撃ち合いがしばらく続く。こちらは能力の魔力消費が大きく、時間制限があるのでジリジリと距離を詰めていく。
それは相手も同じだったようで、これで決めてやろうと大技を繰り出してくるようだ。巨大な魔法陣がビビアンの背後に出現した。
今のうちに、自分と相手の近くの水溜りを確認しておく。
巨大な魔法陣から炎を纏った雷の虎が現れると、こちらに向けて疾走しだす。まるで、本物の虎を見ているようだ。
その大きさや速度はかなりのもので、当たれば即死。生き残ったとしても火傷や麻痺の状態異常にかかる可能性もある。よし、避けよう。
【水土竜】
全身を水モグラへと変化させ、水溜りへ頭から飛び込んだ。水モグラの能力は、水から水へと転移すること。
【飛魚の尾鰭】【風妖の瞳】【巨大溶岩人の腕】
確認しておいた相手の背後の水溜りへと転移し、水溜りを飛び魚の尾鰭で叩きつけることで、大技を撃って疲弊しているビビアンの元へ突撃する。
さらに風妖の力で身体を加速させ、ビッグマグマゴーレムの腕で思い切り殴りつけた。
ビビアンの体が面白いくらいに吹き飛び、アリーナの壁面に叩きつけられる。砂埃が収まることにはそこには誰もおらず、凹んだ壁のみが存在していた。
少し警戒していたが、一発で即死したようだな。魔術師は防御力も低いし、当然と言えば当然か。
『すげえ』
『すげえ』
『え、今日が闘技場初めてってまじ?』
『かっけえ!』
『近距離から遠距離まで、全部いけんのかよ』
『10連勝したらファン登録します!』
あのまま連戦し続け、8回順調に勝ち進むことができた。しかし、相手が全員Dランクの為、かなり余裕のある状態での勝利が続いている。
視聴者が飽きてくる頃じゃないか?少し離脱者も増えてきたように感じる。次も勝ってファンを獲得したいところだが、金も溜まってきたし、そろそろ勝負に出てもいい頃だろう。
「みなさん、そろそろスリルのない闘技場配信に飽きてきた頃じゃないですか?次は、格上のCランクに挑戦してみたいと思います! 」
Cランク2勝のビビアン。こいつはちょうど良さそうだな。挑戦状を送りつけてみるが、受けてくれるかどうか。
『え、がち?』
『流石に舐めすぎやろ~』
『んーでもヴァリアンならわんちゃんある』
『確かにちょっと盛り上がりに欠けてたし、嬉しい!』
「Dランク9勝がこの私と勝負したいって?舐めてるのかしら」
ロビーにてコメントを読んでいると、俺が挑戦状を叩きつけたビビアンと思われる人物が声をかけてくる。
「いえ、舐めてるだなんてそんな。格上の方と戦ってみたかっただけなんですよ。ぜひお願いします」
「ふーん。でも、私にはメリットがないじゃない?金もたいして貰えないし、ポイントだって上がらないわ」
(ビビアン側コメント)
『おいおいビビってんのかよ』
『どうせ暇だし受けてやれって』
「なんですって!?ビビるわけないでしょう!?……いいわ。受けてあげる。」
向こうの配信コメントで煽られたようだな。受けてくれる気になったようなので、ラッキーだ。
「ただし!私に負けたらその被り物を外すことね。身の程知らずの顔を、名声値5000のこの私が晒しあげてやるわ」
なるほど、負けたら仮面を外せと。これは視聴者的にも盛り上がるし、とってもいい案だと思うな。
「ありがとうございます! その条件で構いません。早速移動しましょう!」
賭けの時間だが、ビビアンにたくさんお金が賭けられているているようだな。なんだか悔しくなってきた。
「配信を見てるみんな、俺にかけてくれれば、きっといいことがありますよ」
『きゅん』
『きゅん』
『実はビビアンにかけてしまった……』
『アレナ:もちろん私は全財産ヴァリアンさんに賭けます!』
お、アレナさんだ。今回もいるな。どうやら俺に賭けてくれたようだ。全財産は流石に冗談だと思うが、これは負けられないな。
アリーナへ転移されると、ビビアンの戦闘服姿をやっと拝むことができた。
ビビアンの能力は装備から推測するに遠距離系で、補助具の杖を持っているのを見るに魔術系ではないかと推測できるな。しかし、属性はわからないな。
分析はこんなところで、もう試合が始まる。
【鉄人の腕】
開幕直後、ビビアンから雷が飛んでくる。咄嗟に自身の腕をアイアンゴーレムに変化させ、避雷針にして地面へと電流を逃す。
「身体を鉄に変化させる能力ね。私と相性がいいと思った?だとしたら大間違いよ」
再び雷が飛んできた。同じように地面に逃そうとしたところ、いつのまにか炎の玉が飛来してきていた。
「まずっ」
【水妖の瞳】
雷を受け流す腕はそのままに、瞳を水妖に変化させ、水の壁を発生させて炎の壁を防ぐ。くそっ、相手を雷系魔術師と思い込んでしまったせいで、やられるところだった。
「私と同じ2属性持ちですって!?あなたのその自信がどこからくるのか、やっとわかったわ。でもね! 格の違いってものを見せてやるわよ!」
なんだかほざいているが、蒸発せず残った水を相手に飛ばすことで、こちらからも反撃開始だ。
水と雷炎の撃ち合いがしばらく続く。こちらは能力の魔力消費が大きく、時間制限があるのでジリジリと距離を詰めていく。
それは相手も同じだったようで、これで決めてやろうと大技を繰り出してくるようだ。巨大な魔法陣がビビアンの背後に出現した。
今のうちに、自分と相手の近くの水溜りを確認しておく。
巨大な魔法陣から炎を纏った雷の虎が現れると、こちらに向けて疾走しだす。まるで、本物の虎を見ているようだ。
その大きさや速度はかなりのもので、当たれば即死。生き残ったとしても火傷や麻痺の状態異常にかかる可能性もある。よし、避けよう。
【水土竜】
全身を水モグラへと変化させ、水溜りへ頭から飛び込んだ。水モグラの能力は、水から水へと転移すること。
【飛魚の尾鰭】【風妖の瞳】【巨大溶岩人の腕】
確認しておいた相手の背後の水溜りへと転移し、水溜りを飛び魚の尾鰭で叩きつけることで、大技を撃って疲弊しているビビアンの元へ突撃する。
さらに風妖の力で身体を加速させ、ビッグマグマゴーレムの腕で思い切り殴りつけた。
ビビアンの体が面白いくらいに吹き飛び、アリーナの壁面に叩きつけられる。砂埃が収まることにはそこには誰もおらず、凹んだ壁のみが存在していた。
少し警戒していたが、一発で即死したようだな。魔術師は防御力も低いし、当然と言えば当然か。
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