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みんなして隠れてチー牛かよ
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(初見殺しに対応できるくらいの強さが欲しい……。)
強くなれば、謎妖精も怖くなくなるよね。
というわけで、さっさと次の進化をするため、地下2階層での狩りを本格的に始めることにした。
とは言っても、妖精以外のモンスターをまだ見つけられていないので、まずはモンスター探しから初めていく。
効率を良くするため、上空から見下ろす形で索敵を行うが……全然見当たらない。洞窟と違って壁も天井もないからか超音波の効果も落ちているし、これは探すのに結構苦労しそうだな。
(どうなってんだよ……)
それからしばらく上空からのモンスター探しに励むが、まじで1匹も見つからなかった。勘弁してほしい。
モンスターを見つけることすら出来ないなら、オーク狩りで地道に経験値を稼いでいたほうがまだマシかもしれない。
ここでやっと見つけたモンスターがオーク以上の経験値を持っている保証もないし……。
色々と悩みながらも、とりあえず一旦木にぶら下がって翼を休めることにした。今度は眠気が来たらすぐに対応できるように気を張り、簡単に見つかってくれていたオークやゴブリンに感謝をしつつ休憩をする。
(やっぱ最初の階層は初心者向けというか、見つけやすいし倒しやすいように出来てんのかな…….うぉっ!)
【血液支配】【自己強化・血】
この階層に来てから、驚かされっぱなしである。なんと、足を引っ掛けて休んでいた木の枝が動き出し、横腹に先端を突き刺そうとしてきたのだ。
咄嗟に血のバリアを貼り、バリアに強化を付与。咄嗟に作ったバリアだったため威力を落とす程度のことしかできず、貫通されてしまったが、身体をよじることでなんとか回避に成功した。
完全に無警戒だったら、あのまま体を貫かれていただろう。妖精たちの出現を警戒していたのが功を成したな。
血のバリアを解除して一度距離を取ると、敵の全貌が見えてきた。木といえばこいつ。木の代表的なモンスター、トレントである。
(木かよ……そりゃ上から見てもわかんねえ訳だ)
ゲームや漫画でよくみるトレントのように顔が付いていたりはしないので、結局地上から見ても結局他の木との区別はできない。
(攻撃させないと判別できないとかどこのクソゲーだよ)
【血液支配】【自己強化・血】
そんなことを考えつつも強化した血のバスケットボールをトレンドにぶつけ、攻撃を仕掛けてみるが……あまりダメージが入っているような気がしない。
木の枝……トレントでいう手の部分ならばぶつけることで破壊することができたが、幹……胴体の部分は全くダメそうだった。
全力で木の幹にぶつけても血のバスケットボールが壊れないということは、硬さは同等以上だということだと思う。
そのため、根気よくぶつけ続ければいつかは倒れてくれるだろう。それを願ってがむしゃらに攻撃し続けるという手も無しではない。
しかし、木の枝を延ばしての突き刺しと薙ぎ払い、葉っぱを発射しての散弾攻撃を仕掛けてくるため被弾を避けるだけでもかなり厳しいのが現状だ。
この大量の攻撃をいなし続けながら、長時間の制御をし続ける自信はない。かといっていつものように大量の血を使った窒息戦法も植物には通用しないだろうし、どうしたものか。
(斧は……作っても持てないし、そもそも作れる気がしねえ。もっと単純でトレントに効きそうなやつは……)
トレントの攻撃を避けながらも、反撃の策を頭の中で練っていく。そして、ふとある策を思いついた。
◇◇◇
【ステータス】
名前 なし
種族 ハイ・ブラッドバット
レベル 24/30
体力 F
魔力 E
攻撃力 F
防御力 F
素早さ F
スキル
超音波:48
吸血:45
血牙5
自己回復・血:20
自己強化・血:23
血液支配:7
強くなれば、謎妖精も怖くなくなるよね。
というわけで、さっさと次の進化をするため、地下2階層での狩りを本格的に始めることにした。
とは言っても、妖精以外のモンスターをまだ見つけられていないので、まずはモンスター探しから初めていく。
効率を良くするため、上空から見下ろす形で索敵を行うが……全然見当たらない。洞窟と違って壁も天井もないからか超音波の効果も落ちているし、これは探すのに結構苦労しそうだな。
(どうなってんだよ……)
それからしばらく上空からのモンスター探しに励むが、まじで1匹も見つからなかった。勘弁してほしい。
モンスターを見つけることすら出来ないなら、オーク狩りで地道に経験値を稼いでいたほうがまだマシかもしれない。
ここでやっと見つけたモンスターがオーク以上の経験値を持っている保証もないし……。
色々と悩みながらも、とりあえず一旦木にぶら下がって翼を休めることにした。今度は眠気が来たらすぐに対応できるように気を張り、簡単に見つかってくれていたオークやゴブリンに感謝をしつつ休憩をする。
(やっぱ最初の階層は初心者向けというか、見つけやすいし倒しやすいように出来てんのかな…….うぉっ!)
【血液支配】【自己強化・血】
この階層に来てから、驚かされっぱなしである。なんと、足を引っ掛けて休んでいた木の枝が動き出し、横腹に先端を突き刺そうとしてきたのだ。
咄嗟に血のバリアを貼り、バリアに強化を付与。咄嗟に作ったバリアだったため威力を落とす程度のことしかできず、貫通されてしまったが、身体をよじることでなんとか回避に成功した。
完全に無警戒だったら、あのまま体を貫かれていただろう。妖精たちの出現を警戒していたのが功を成したな。
血のバリアを解除して一度距離を取ると、敵の全貌が見えてきた。木といえばこいつ。木の代表的なモンスター、トレントである。
(木かよ……そりゃ上から見てもわかんねえ訳だ)
ゲームや漫画でよくみるトレントのように顔が付いていたりはしないので、結局地上から見ても結局他の木との区別はできない。
(攻撃させないと判別できないとかどこのクソゲーだよ)
【血液支配】【自己強化・血】
そんなことを考えつつも強化した血のバスケットボールをトレンドにぶつけ、攻撃を仕掛けてみるが……あまりダメージが入っているような気がしない。
木の枝……トレントでいう手の部分ならばぶつけることで破壊することができたが、幹……胴体の部分は全くダメそうだった。
全力で木の幹にぶつけても血のバスケットボールが壊れないということは、硬さは同等以上だということだと思う。
そのため、根気よくぶつけ続ければいつかは倒れてくれるだろう。それを願ってがむしゃらに攻撃し続けるという手も無しではない。
しかし、木の枝を延ばしての突き刺しと薙ぎ払い、葉っぱを発射しての散弾攻撃を仕掛けてくるため被弾を避けるだけでもかなり厳しいのが現状だ。
この大量の攻撃をいなし続けながら、長時間の制御をし続ける自信はない。かといっていつものように大量の血を使った窒息戦法も植物には通用しないだろうし、どうしたものか。
(斧は……作っても持てないし、そもそも作れる気がしねえ。もっと単純でトレントに効きそうなやつは……)
トレントの攻撃を避けながらも、反撃の策を頭の中で練っていく。そして、ふとある策を思いついた。
◇◇◇
【ステータス】
名前 なし
種族 ハイ・ブラッドバット
レベル 24/30
体力 F
魔力 E
攻撃力 F
防御力 F
素早さ F
スキル
超音波:48
吸血:45
血牙5
自己回復・血:20
自己強化・血:23
血液支配:7
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