7 / 8
1億なんて聞いてないよ~(ToT)‼
しおりを挟む
「何んでそんなに驚いてるんですか?」
首を傾けるサク王子。
「だって・・」
(あの虹色の石は、100万円と思ったんだもん。
1本が1万円のつもりで言ったのに、
何を勘違いしたか、サク王子は1本100万円と思ったみたい。
100本貰う予定だったから、
100本x100万円で1億の計算。
1億損した~~(≧Д≦)‼ 1億よ、1億。
1億だと解れば、こんな借金まみれのボロボロ店を買わずに、新しく雰囲気のある店を作ったのに~
他にも、魔法道具を作り出せる魔法高炉を買えたのに~
・・・・・・
今日は何て、ついてない事ばかり起こるの~(≧Д≦)トホホ)
グリルの右肩の上にしゃがみ込んで、頭を抱えるアイ。
「それにしても、あなたの懐の深さは素晴らしいですね。 借金している店を買い取り、オーナーだった人も仲間にするとは流石ですね」
「そ、そうね」
しゃがみ込んだ状態で、引きつった笑顔を見せた。
(違うの~(ToT)‼
何回も言うけど、こんなボロボロの店じゃなく、
新しいオシャレな店が良かったのよ~(≧Д≦)/)
「あ、そうだ‼」
アイは何か思い付いた様に、立ち上がった。
(1億返して貰えば良いのよ( ̄∇ ̄)‼
最悪、借金だけ返せば良いんじゃない?
・・・・・・ダメだ。
書類にサインしてしまった(≧Д≦)‼
虹色の石と交換で借金をチャラにすると書いてあったから、取り返せない。
グリルの武力を使って奪いに行く?
イヤイヤ、役所に訴えられたら勝てない。
( ̄3 ̄)ふぅ~。
結局諦めるしかないのか~)
(>_<)ガク~ンと、またしゃがんで沈むアイ。
・・・・・・・
「面白い悪役令嬢ちゃんだね」
クスクス笑うサク王子。
・・・・
(悪役令嬢で悪かったわね~( ̄3 ̄)!!
ホント付いてない。
でも、笑った顔が爽やかで良いな~( ̄∇ ̄)エヘヘヘ
・・・・・・・は(;゚д゚)‼
危ない、危ない。
つい見とれて、妄想モードになりそうになった。
本当にイケメンってズルイよ~(ToT)‼)
「オーナー。さっき怪我をしたので、
ちょっと病院に行っても良いですか?」
「ああそうね。
その体じゃ働けないから行ってきなさい」
「はい」
ヤルクが痛そうに立ち上がろうとした。
「あなたの傷、治してあげますよ」
サク王子がニユニコしながら言った。
「え? 治療出来るの?」
「ええ、この子が出来ますよ。
ドラゴン アルモンド 出ろ」
指輪に描かれた白いドラゴンの目が光った。
手の平サイズで、白い角を持った白い馬のユニコーンが空中に現れた。
「使い魔だ‼
あれ? グリルどうしたの?」
体がフルフル震えてるグリルを見て言った。
「か、可愛い~ 触りたい」
満面の笑みを浮かべた。
「グリル、不用意に近づくと危ないわよ」
アイの制止を振り切って、ユニコーンを優しく触った。
「ヒイーン」
ユニコーンは嬉しそうに鳴いた。
「君の事を気に入ったみたいだよ」
「!!!!!!」
嬉しそうなグリルは、鼻歌を歌いながらゆっくり撫でてあげた。
「よし、アルモンド。治療してあげて」
「ヒヒヒーン」
ヤルクの方に飛び、怪我している所をペロペロ舐めると、白く光って怪我がみるるみる治った。
さっきまで、立つのも大変だったヤルクがスムーズに立った。
「おおお‼ 凄い治った(゜Д゜)‼」
ビックリするアイ。
「ありがとうございます」
「いえいえ。お安い御用です。
アルモンド帰れ」
ドラゴンの指輪に吸い込まれた。
「もう、会えないんですか(ToT)」
凄く残念な顔で聞くグリル。
「ごめんね。役目を終えたからね」
「残念です」
涙ぐむグリル。
「それしても、便利な使い魔がいるのね」
「ええ。他にもいますけどね」
「ええ(°д°)‼ 使い魔って1体までじゃなかったの?」
「基本的にはそうですけど、私の場合はこの指輪の能力によって、使い魔を4体扱えるんです」
「凄い‼ 欲しい‼ ちょうだい」
アイは手でクレクレと催促した。
「それは、ダメですね。
だって呪いのせいで抜けませんから」
サク王子は微笑んだ。
(もしかしたら、私の指輪も使い魔をゲット出来るかも?
もし出来るなら、使い魔を売っている店で買うわ!!
ランクは低いけど、この指輪みたいな魔法道具を使えば、魔法が使えない平民でも扱える事が出来るの。
そのためにも、じゃんじゃんお金を稼ぐわよ)
「皆、これから、じゃんじゃん稼ぐわよ」
アイの目はメラメラ炎の様に燃え、右手の拳を突き上げた。
〇ムルク町
「はぁ~」
サラブレットが肩を落として、トボトボ歩いていた。
「せっかく、赤いハチマキの女性に会えたのに、
あんな所を見られるなんて・・・・はぁ~」
さっきから、愚痴とため息が止まらなかった。
「うん? ボロボロの店じゃないか。何かアッシと同じ。
しかも、酒場か・・・酒でも飲んでみるか~」
ボロボロのお店を見つけて、中に入った。
「いらっしゃいませ」
「1番強い酒をくれ~・・・・・え?」
サラブレットは固まった。
そこには、グリル達がいたからだ。
・・・
「あああ!! 変質者だ」
アイがサラブレットを指差して言った。
「ち、違う!!」
激しく動揺した。
「だって、男の人とキスしてたじゃん」
「ですね」
コクコクと頷くグリル。
「あ、あれは、
向こうが勝手にやってきたんだって」
必死に弁明するサラブレット。
「本当かな~?
何か嬉しそうにキスしてる様に見えたけど」
「相手は嬉しそうでした。声で解ります」
目を細めるアイとコクコクと頷きながら言うグリル。
「向こうは、そうだけど、アッシは違う!!」
・・・・・・
「男性との恋愛は邪魔しないけど、
グリルにちょかいかけるの辞めてくれる?
はっきり言って迷惑」
「ですね」
何回もコクコクするグリル。
・・
「まだ、ちょかいも掛けてないっすよ?」
モジモジするサラブレット。
「ほら~、グリルに付きまとう気よ」
「え~~‼ それは・・」
「じゃ~何で付きまとうの?」
「それはっすね~。
え~と、その~ですね」
顔からの汗が止まらない止まらない。
「もう焦れったい‼ 男ならビシっと言う!!」
「ハ、ハイッス‼
あなたの事が好きなんです‼」
「!!!!!!」
アイは目を丸くし、グリルは思もわず口に手を当てた。
・・・
「ファンとして」
『はい?』
首を傾げるアイとグリル。
「そ、その付き合いたいとかは、恐れ多くてないっす。
ただ見守りたい、応援したい気持ちなんです」
「本当に?」
「ホント、ホント」
コクコク頷いた。
「どうする?」
アイは、グリルの方に向いて聞いた。
「斬る」
腰にある剣に触れて構えた。
「ストーップ!! 流石に斬ったらマズイでしょう」
「でも」
「でもじゃない。
考え様によっては、商売する上でファンは大事よ。
働いてるスタッフのファンが出来れば、
お店に一杯来てくれて貢献してくれるはずよ」
(いわゆるメイドカフェみたいなイメージね。
ちょうどグリルもメイド服着てるし)
・・・・
「え? このボロボロのお店で、働いてるんですか?」
・・・・・・
「ボロボロで悪かったわね。今から私の店なんでけどね」
怖い顔のアイ。
「あ、良く見たら風情があって良いっすね(;゚д゚)‼」
必死にお世辞を考えて言った。
「でも、アイ様。シン家のスパイが監視してるかもしれないので、ここで働けませんよ」
アイだけに聞こえる声で言った。
・・・・・
「大丈夫。私に考があるわ」
( ̄∇ ̄)ニヤリと笑った。
「じゃ~ これから店に来てね」
「来ます。来ます。あなたに会いに」
グリルの方に笑顔で言った。
「フン」
グリルは、顔を背けた。
(( ̄3 ̄)ふぅ~。
何とか誤魔化して首の皮一枚残った感じっす。
でも、これからどうしたら、仲良くなれるんだろう?
誰か教えてくれ~~(≧Д≦)‼)
考え込むサラブレット。
(まぁ~。色々あったけど、
お店をゲット出来たし良しとしよう。
サク王子ともこれでお別れね。どっか行くだろうし、
これで危険は去ったわ。( ̄▽ ̄)ホホホホ。
後は、がぽっり稼いで、魔道高炉を買おかしら?
それとも、使い魔を買おうかしら?
何買おうかな~( ̄▽ ̄)!!)
( ̄▽ ̄)ニヤニヤしながら妄想するアイ。
(ハハハ。今日は楽しかった。
いつぶりだろ? こんなに笑ったのわ。
悪役令嬢ちゃんは、面白いな~。
それに、私の事を知っている感じだったから、
刺客かと思ったが違うみたいだ。
ただ、なぜ知っているのか気になるし、
これからお店がどう変るのか興味があるから、
しばらくこの町にいよう。
・・・・
その間に別件の用を済ますか)
クスクス笑うサク王子。
(・・・・・アルモンド会いたい(ToT))
グリルは遠くを見つめていた。
〇シン家のサーガーの部屋
「どうゆう事だ!! ファイ」
手紙を読んだサーガーが、怒って手紙を燃やした。
「そんなに怒ってどうしたの?」
愛人であり使用人のパンスキーが、ネグリジェの姿で言った。
「サル酒場の2号店を出す予定だった場所が、
手に入らなくなってしまった」
「何で?」
「誰かが高値で買い取ったらしい」
「へぇ~いくら?」
「1億だ!!」
「え? 1億も? そんな価値があるの?」
「いや。500万円で手に入る所だ」
「何でそんな損をして買ったのかしら?」
「解らん。ただ、相当な金持ちである事は間違い」
「確かにそうね~。どうする?」
「もちろん。潰す」
右手の握り拳を作った。
コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「グリルです。入ってよろしいでしょうか?」
「入れ」
グリルが入って来た。
パンスキーの方をチラリと見て、サーガーの方を向いた。
「実は折り入ってお話があります」
「何だ」
「それが・・・・」
パンスキーの方を見た。
「何? 私に聞かれてまずい話でもあるの?」
「そうです」
キッパリと言うグリル。
「パンスキー外してくれ」
「はいはい。邪魔者は消えますよ」
服を着て、不服そうな顔で出ていった。
「それで話とは?」
「はい。サル酒場の2号店が阻止された話は、
知っていますか?」
「ああ。ちょうど見た所だ。くそが!!」
ドンと机を叩いた。
「旦那様はどうされるのですか?」
「もちろん。潰す。そして、店ごと燃やしてやる」
「やはり、そうでしたか。
ただ、相手は1億のお金を簡単に出せる所ですよ。
我がシン家では太刀打ちは難しいですし、
何か意図があるのかもしれません」
「フン。そんな事しるか」
「私がスパイとして店の中に入って探って、
みるはどうですか?」
「何? お前が行くのか?」
「はい。人材不足ですし、今は、他の家と争っているわけではないので、私は暇を持てあましてます」
「う~ん」
考え込むサーガー。
「店員となって、何が狙いか調べますし、
売れているレシピを盗む事も可能です。
・・・・・
そして、いざとなればこれで消す事も出来ます」
腰の所にある剣を抜いた。
「はっはは。なるほど。それは頼もしい。
よし。行って来い」
「ハイ。わかりました」
一礼をして去って行った。
サーガーの部屋の角に、一匹のハエが止まっていた。
〇パンスキーの部屋
「ふ~~ん。そういう話ね。でも、何か匂うわね~」
自分の部屋にある水晶で、会話の様子を見ていた。
「よし。私が暴いてあげるわ。
バルク」
魔法を唱えると一匹のハエが出て来た。
「グリルを見張って」
ハエが青黒く光り、窓をするりとすり抜けた。
「さあ~。何にを隠してるのかしらね」
微笑むパンスキー。
〇スイカ酒場
1ヶ月が過ぎたスイカ酒場。
「こんな。はずじゃなかったのに~~( ̄д ̄)!!」
アイがカウンターに肘を付いて、横になりながらぼやいた。
首を傾けるサク王子。
「だって・・」
(あの虹色の石は、100万円と思ったんだもん。
1本が1万円のつもりで言ったのに、
何を勘違いしたか、サク王子は1本100万円と思ったみたい。
100本貰う予定だったから、
100本x100万円で1億の計算。
1億損した~~(≧Д≦)‼ 1億よ、1億。
1億だと解れば、こんな借金まみれのボロボロ店を買わずに、新しく雰囲気のある店を作ったのに~
他にも、魔法道具を作り出せる魔法高炉を買えたのに~
・・・・・・
今日は何て、ついてない事ばかり起こるの~(≧Д≦)トホホ)
グリルの右肩の上にしゃがみ込んで、頭を抱えるアイ。
「それにしても、あなたの懐の深さは素晴らしいですね。 借金している店を買い取り、オーナーだった人も仲間にするとは流石ですね」
「そ、そうね」
しゃがみ込んだ状態で、引きつった笑顔を見せた。
(違うの~(ToT)‼
何回も言うけど、こんなボロボロの店じゃなく、
新しいオシャレな店が良かったのよ~(≧Д≦)/)
「あ、そうだ‼」
アイは何か思い付いた様に、立ち上がった。
(1億返して貰えば良いのよ( ̄∇ ̄)‼
最悪、借金だけ返せば良いんじゃない?
・・・・・・ダメだ。
書類にサインしてしまった(≧Д≦)‼
虹色の石と交換で借金をチャラにすると書いてあったから、取り返せない。
グリルの武力を使って奪いに行く?
イヤイヤ、役所に訴えられたら勝てない。
( ̄3 ̄)ふぅ~。
結局諦めるしかないのか~)
(>_<)ガク~ンと、またしゃがんで沈むアイ。
・・・・・・・
「面白い悪役令嬢ちゃんだね」
クスクス笑うサク王子。
・・・・
(悪役令嬢で悪かったわね~( ̄3 ̄)!!
ホント付いてない。
でも、笑った顔が爽やかで良いな~( ̄∇ ̄)エヘヘヘ
・・・・・・・は(;゚д゚)‼
危ない、危ない。
つい見とれて、妄想モードになりそうになった。
本当にイケメンってズルイよ~(ToT)‼)
「オーナー。さっき怪我をしたので、
ちょっと病院に行っても良いですか?」
「ああそうね。
その体じゃ働けないから行ってきなさい」
「はい」
ヤルクが痛そうに立ち上がろうとした。
「あなたの傷、治してあげますよ」
サク王子がニユニコしながら言った。
「え? 治療出来るの?」
「ええ、この子が出来ますよ。
ドラゴン アルモンド 出ろ」
指輪に描かれた白いドラゴンの目が光った。
手の平サイズで、白い角を持った白い馬のユニコーンが空中に現れた。
「使い魔だ‼
あれ? グリルどうしたの?」
体がフルフル震えてるグリルを見て言った。
「か、可愛い~ 触りたい」
満面の笑みを浮かべた。
「グリル、不用意に近づくと危ないわよ」
アイの制止を振り切って、ユニコーンを優しく触った。
「ヒイーン」
ユニコーンは嬉しそうに鳴いた。
「君の事を気に入ったみたいだよ」
「!!!!!!」
嬉しそうなグリルは、鼻歌を歌いながらゆっくり撫でてあげた。
「よし、アルモンド。治療してあげて」
「ヒヒヒーン」
ヤルクの方に飛び、怪我している所をペロペロ舐めると、白く光って怪我がみるるみる治った。
さっきまで、立つのも大変だったヤルクがスムーズに立った。
「おおお‼ 凄い治った(゜Д゜)‼」
ビックリするアイ。
「ありがとうございます」
「いえいえ。お安い御用です。
アルモンド帰れ」
ドラゴンの指輪に吸い込まれた。
「もう、会えないんですか(ToT)」
凄く残念な顔で聞くグリル。
「ごめんね。役目を終えたからね」
「残念です」
涙ぐむグリル。
「それしても、便利な使い魔がいるのね」
「ええ。他にもいますけどね」
「ええ(°д°)‼ 使い魔って1体までじゃなかったの?」
「基本的にはそうですけど、私の場合はこの指輪の能力によって、使い魔を4体扱えるんです」
「凄い‼ 欲しい‼ ちょうだい」
アイは手でクレクレと催促した。
「それは、ダメですね。
だって呪いのせいで抜けませんから」
サク王子は微笑んだ。
(もしかしたら、私の指輪も使い魔をゲット出来るかも?
もし出来るなら、使い魔を売っている店で買うわ!!
ランクは低いけど、この指輪みたいな魔法道具を使えば、魔法が使えない平民でも扱える事が出来るの。
そのためにも、じゃんじゃんお金を稼ぐわよ)
「皆、これから、じゃんじゃん稼ぐわよ」
アイの目はメラメラ炎の様に燃え、右手の拳を突き上げた。
〇ムルク町
「はぁ~」
サラブレットが肩を落として、トボトボ歩いていた。
「せっかく、赤いハチマキの女性に会えたのに、
あんな所を見られるなんて・・・・はぁ~」
さっきから、愚痴とため息が止まらなかった。
「うん? ボロボロの店じゃないか。何かアッシと同じ。
しかも、酒場か・・・酒でも飲んでみるか~」
ボロボロのお店を見つけて、中に入った。
「いらっしゃいませ」
「1番強い酒をくれ~・・・・・え?」
サラブレットは固まった。
そこには、グリル達がいたからだ。
・・・
「あああ!! 変質者だ」
アイがサラブレットを指差して言った。
「ち、違う!!」
激しく動揺した。
「だって、男の人とキスしてたじゃん」
「ですね」
コクコクと頷くグリル。
「あ、あれは、
向こうが勝手にやってきたんだって」
必死に弁明するサラブレット。
「本当かな~?
何か嬉しそうにキスしてる様に見えたけど」
「相手は嬉しそうでした。声で解ります」
目を細めるアイとコクコクと頷きながら言うグリル。
「向こうは、そうだけど、アッシは違う!!」
・・・・・・
「男性との恋愛は邪魔しないけど、
グリルにちょかいかけるの辞めてくれる?
はっきり言って迷惑」
「ですね」
何回もコクコクするグリル。
・・
「まだ、ちょかいも掛けてないっすよ?」
モジモジするサラブレット。
「ほら~、グリルに付きまとう気よ」
「え~~‼ それは・・」
「じゃ~何で付きまとうの?」
「それはっすね~。
え~と、その~ですね」
顔からの汗が止まらない止まらない。
「もう焦れったい‼ 男ならビシっと言う!!」
「ハ、ハイッス‼
あなたの事が好きなんです‼」
「!!!!!!」
アイは目を丸くし、グリルは思もわず口に手を当てた。
・・・
「ファンとして」
『はい?』
首を傾げるアイとグリル。
「そ、その付き合いたいとかは、恐れ多くてないっす。
ただ見守りたい、応援したい気持ちなんです」
「本当に?」
「ホント、ホント」
コクコク頷いた。
「どうする?」
アイは、グリルの方に向いて聞いた。
「斬る」
腰にある剣に触れて構えた。
「ストーップ!! 流石に斬ったらマズイでしょう」
「でも」
「でもじゃない。
考え様によっては、商売する上でファンは大事よ。
働いてるスタッフのファンが出来れば、
お店に一杯来てくれて貢献してくれるはずよ」
(いわゆるメイドカフェみたいなイメージね。
ちょうどグリルもメイド服着てるし)
・・・・
「え? このボロボロのお店で、働いてるんですか?」
・・・・・・
「ボロボロで悪かったわね。今から私の店なんでけどね」
怖い顔のアイ。
「あ、良く見たら風情があって良いっすね(;゚д゚)‼」
必死にお世辞を考えて言った。
「でも、アイ様。シン家のスパイが監視してるかもしれないので、ここで働けませんよ」
アイだけに聞こえる声で言った。
・・・・・
「大丈夫。私に考があるわ」
( ̄∇ ̄)ニヤリと笑った。
「じゃ~ これから店に来てね」
「来ます。来ます。あなたに会いに」
グリルの方に笑顔で言った。
「フン」
グリルは、顔を背けた。
(( ̄3 ̄)ふぅ~。
何とか誤魔化して首の皮一枚残った感じっす。
でも、これからどうしたら、仲良くなれるんだろう?
誰か教えてくれ~~(≧Д≦)‼)
考え込むサラブレット。
(まぁ~。色々あったけど、
お店をゲット出来たし良しとしよう。
サク王子ともこれでお別れね。どっか行くだろうし、
これで危険は去ったわ。( ̄▽ ̄)ホホホホ。
後は、がぽっり稼いで、魔道高炉を買おかしら?
それとも、使い魔を買おうかしら?
何買おうかな~( ̄▽ ̄)!!)
( ̄▽ ̄)ニヤニヤしながら妄想するアイ。
(ハハハ。今日は楽しかった。
いつぶりだろ? こんなに笑ったのわ。
悪役令嬢ちゃんは、面白いな~。
それに、私の事を知っている感じだったから、
刺客かと思ったが違うみたいだ。
ただ、なぜ知っているのか気になるし、
これからお店がどう変るのか興味があるから、
しばらくこの町にいよう。
・・・・
その間に別件の用を済ますか)
クスクス笑うサク王子。
(・・・・・アルモンド会いたい(ToT))
グリルは遠くを見つめていた。
〇シン家のサーガーの部屋
「どうゆう事だ!! ファイ」
手紙を読んだサーガーが、怒って手紙を燃やした。
「そんなに怒ってどうしたの?」
愛人であり使用人のパンスキーが、ネグリジェの姿で言った。
「サル酒場の2号店を出す予定だった場所が、
手に入らなくなってしまった」
「何で?」
「誰かが高値で買い取ったらしい」
「へぇ~いくら?」
「1億だ!!」
「え? 1億も? そんな価値があるの?」
「いや。500万円で手に入る所だ」
「何でそんな損をして買ったのかしら?」
「解らん。ただ、相当な金持ちである事は間違い」
「確かにそうね~。どうする?」
「もちろん。潰す」
右手の握り拳を作った。
コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「グリルです。入ってよろしいでしょうか?」
「入れ」
グリルが入って来た。
パンスキーの方をチラリと見て、サーガーの方を向いた。
「実は折り入ってお話があります」
「何だ」
「それが・・・・」
パンスキーの方を見た。
「何? 私に聞かれてまずい話でもあるの?」
「そうです」
キッパリと言うグリル。
「パンスキー外してくれ」
「はいはい。邪魔者は消えますよ」
服を着て、不服そうな顔で出ていった。
「それで話とは?」
「はい。サル酒場の2号店が阻止された話は、
知っていますか?」
「ああ。ちょうど見た所だ。くそが!!」
ドンと机を叩いた。
「旦那様はどうされるのですか?」
「もちろん。潰す。そして、店ごと燃やしてやる」
「やはり、そうでしたか。
ただ、相手は1億のお金を簡単に出せる所ですよ。
我がシン家では太刀打ちは難しいですし、
何か意図があるのかもしれません」
「フン。そんな事しるか」
「私がスパイとして店の中に入って探って、
みるはどうですか?」
「何? お前が行くのか?」
「はい。人材不足ですし、今は、他の家と争っているわけではないので、私は暇を持てあましてます」
「う~ん」
考え込むサーガー。
「店員となって、何が狙いか調べますし、
売れているレシピを盗む事も可能です。
・・・・・
そして、いざとなればこれで消す事も出来ます」
腰の所にある剣を抜いた。
「はっはは。なるほど。それは頼もしい。
よし。行って来い」
「ハイ。わかりました」
一礼をして去って行った。
サーガーの部屋の角に、一匹のハエが止まっていた。
〇パンスキーの部屋
「ふ~~ん。そういう話ね。でも、何か匂うわね~」
自分の部屋にある水晶で、会話の様子を見ていた。
「よし。私が暴いてあげるわ。
バルク」
魔法を唱えると一匹のハエが出て来た。
「グリルを見張って」
ハエが青黒く光り、窓をするりとすり抜けた。
「さあ~。何にを隠してるのかしらね」
微笑むパンスキー。
〇スイカ酒場
1ヶ月が過ぎたスイカ酒場。
「こんな。はずじゃなかったのに~~( ̄д ̄)!!」
アイがカウンターに肘を付いて、横になりながらぼやいた。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢として断罪? 残念、全員が私を庇うので処刑されませんでした
ゆっこ
恋愛
豪奢な大広間の中心で、私はただひとり立たされていた。
玉座の上には婚約者である王太子・レオンハルト殿下。その隣には、涙を浮かべながら震えている聖女――いえ、平民出身の婚約者候補、ミリア嬢。
そして取り巻くように並ぶ廷臣や貴族たちの視線は、一斉に私へと向けられていた。
そう、これは断罪劇。
「アリシア・フォン・ヴァレンシュタイン! お前は聖女ミリアを虐げ、幾度も侮辱し、王宮の秩序を乱した。その罪により、婚約破棄を宣告し、さらには……」
殿下が声を張り上げた。
「――処刑とする!」
広間がざわめいた。
けれど私は、ただ静かに微笑んだ。
(あぁ……やっぱり、来たわね。この展開)
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………
naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話………
でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ?
まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら?
少女はパタンッと本を閉じる。
そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて──
アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな!
くははははっ!!!
静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
え?わたくしは通りすがりの元病弱令嬢ですので修羅場に巻き込まないでくたさい。
ネコフク
恋愛
わたくしリィナ=ユグノアは小さな頃から病弱でしたが今は健康になり学園に通えるほどになりました。しかし殆ど屋敷で過ごしていたわたくしには学園は迷路のような場所。入学して半年、未だに迷子になってしまいます。今日も侍従のハルにニヤニヤされながら遠回り(迷子)して出た場所では何やら不穏な集団が・・・
強制的に修羅場に巻き込まれたリィナがちょっとだけざまぁするお話です。そして修羅場とは関係ないトコで婚約者に溺愛されています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる