9 / 12
お家
しおりを挟む
食前酒はそこまで量が無かったのにまだ足がふらつく。その事を察してくれたのか迅さんは私をおぶってくれます。
迅さんの背中はあったかくて広くて、落ち着きます。
「迅さん…わがまま言っていいですか?」
勇気を出せ奏、頑張れ奏。
「どうかした?」
「…帰りたくないです、一緒に居たいです」
迅さんは一瞬ハッとしたあと笑い
「うん、いいよ。俺ん家でいい?」
「はい、お願いします」
パーキングに着きそのまま迅さんの家に行く。家はどうやらタワマンの最上階、エレベーターの揺れがほとんどなかったのが助かる。あったら吐いてしまっていたかもしれない。
「ここが俺の家」
「お邪魔します」
中は黒を基調とした落ち着いた印象。家具やカーペット、壁掛けの絵と至る所から高級感が溢れている。
「服…どうする?」
「貸してくれますか?」
「それは良いんだけど…下着は…」
「そうですね…多分コンビニにパンツはありますし見に行ってみますか?」
「そうだね、行ってみよう」
私達はコンビニでパンツと迅さんが飲む用のチューハイを買った。
「帰りのエレベーターの中、私は無性に迅さんにくっついていたかった。きっと心のどこかではまだ捨てられるんじゃと思ってしまっているのかもしれない。
「迅さん」
「なに?」
「絶対捨てないでくださいね」
「勿論だよ」
そんなやり取りをしていいる内に最上階に着いたようだ。また帰る頃にはお風呂が沸いていたようだ。
「先入っていいよ。俺は食事の前に軽く済ませたからさ」
「わかりました、先頂きます」
スーツを脱ぎ生まれた時の姿に、そのまま浴室に入る。
「わぁ…広い…」
まるでホテル。いや、ホテルより広いだろう。
「ふぅ…」
広めのバスタブの中で今日の疲れを取り、その後体を洗う。
「迅さんと同じ匂いだ…」
高級そうな石鹸を高級そうなスポンジで泡立てる。泡立ちもよいらしく少し泡立てるだけで沢山のきめ細かい泡がたくさん泡立つ。
迅さんを待たせるのも悪いので手早く体を洗い髪も洗う。そこそこ長いので時間がかかるのは仕方ない。
結局25分は入ってしまった…待たせてしまって悪いな…
「ごめんなさい迅さん。長風呂をしてしまって」
「気にしないで、女の子のお風呂は長い物でしょ?」
「ありがとうございます」
「それじゃ俺もお風呂貰うよ。待っててね」
頭をポンっとされる。急にそんな事…心臓が持たないですよぉ…
「…反則ですよぉ、そんなの…」
迅さんのお家ってだけでドキドキするのに…ますます惚れちゃいそうです。
座り心地のいいソファに腰かけ待っていると迅さんがバスルームから出てくる。
「ごめん、待たせちゃったよね」
「いえいえ、私の方が待たせちゃってるので」
「そっか。あ、そうだ。こっち来て、ゲストルームとトイレを教えるから」
手早く家を紹介してくれる迅さん。その後リビングに戻る
「これからどうする?俺はまだ飲み足りないから飲むけど」
「まだ一緒に…居たいです」
「それじゃ、お茶を用意するよ」
迅さんは冷蔵庫からピッチャーを取り出しお茶を入れ、私の前に差し出してくれる。
その後は寄り添いあってお茶とお酒を飲む。その間他愛のない会話をしたりする。
「なにか甘いジュースとかありますか?」
「それなら葡萄のジュースがあるよ」
「いただけますか?」
「うん、いいよ」
迅さんは葡萄ジュースをコップに入れ渡してくれます。
私はそれをグイっと飲む瞬間
「奏さん!!ちょっとまった!!」
「迅さんの声がしました」
迅さんの背中はあったかくて広くて、落ち着きます。
「迅さん…わがまま言っていいですか?」
勇気を出せ奏、頑張れ奏。
「どうかした?」
「…帰りたくないです、一緒に居たいです」
迅さんは一瞬ハッとしたあと笑い
「うん、いいよ。俺ん家でいい?」
「はい、お願いします」
パーキングに着きそのまま迅さんの家に行く。家はどうやらタワマンの最上階、エレベーターの揺れがほとんどなかったのが助かる。あったら吐いてしまっていたかもしれない。
「ここが俺の家」
「お邪魔します」
中は黒を基調とした落ち着いた印象。家具やカーペット、壁掛けの絵と至る所から高級感が溢れている。
「服…どうする?」
「貸してくれますか?」
「それは良いんだけど…下着は…」
「そうですね…多分コンビニにパンツはありますし見に行ってみますか?」
「そうだね、行ってみよう」
私達はコンビニでパンツと迅さんが飲む用のチューハイを買った。
「帰りのエレベーターの中、私は無性に迅さんにくっついていたかった。きっと心のどこかではまだ捨てられるんじゃと思ってしまっているのかもしれない。
「迅さん」
「なに?」
「絶対捨てないでくださいね」
「勿論だよ」
そんなやり取りをしていいる内に最上階に着いたようだ。また帰る頃にはお風呂が沸いていたようだ。
「先入っていいよ。俺は食事の前に軽く済ませたからさ」
「わかりました、先頂きます」
スーツを脱ぎ生まれた時の姿に、そのまま浴室に入る。
「わぁ…広い…」
まるでホテル。いや、ホテルより広いだろう。
「ふぅ…」
広めのバスタブの中で今日の疲れを取り、その後体を洗う。
「迅さんと同じ匂いだ…」
高級そうな石鹸を高級そうなスポンジで泡立てる。泡立ちもよいらしく少し泡立てるだけで沢山のきめ細かい泡がたくさん泡立つ。
迅さんを待たせるのも悪いので手早く体を洗い髪も洗う。そこそこ長いので時間がかかるのは仕方ない。
結局25分は入ってしまった…待たせてしまって悪いな…
「ごめんなさい迅さん。長風呂をしてしまって」
「気にしないで、女の子のお風呂は長い物でしょ?」
「ありがとうございます」
「それじゃ俺もお風呂貰うよ。待っててね」
頭をポンっとされる。急にそんな事…心臓が持たないですよぉ…
「…反則ですよぉ、そんなの…」
迅さんのお家ってだけでドキドキするのに…ますます惚れちゃいそうです。
座り心地のいいソファに腰かけ待っていると迅さんがバスルームから出てくる。
「ごめん、待たせちゃったよね」
「いえいえ、私の方が待たせちゃってるので」
「そっか。あ、そうだ。こっち来て、ゲストルームとトイレを教えるから」
手早く家を紹介してくれる迅さん。その後リビングに戻る
「これからどうする?俺はまだ飲み足りないから飲むけど」
「まだ一緒に…居たいです」
「それじゃ、お茶を用意するよ」
迅さんは冷蔵庫からピッチャーを取り出しお茶を入れ、私の前に差し出してくれる。
その後は寄り添いあってお茶とお酒を飲む。その間他愛のない会話をしたりする。
「なにか甘いジュースとかありますか?」
「それなら葡萄のジュースがあるよ」
「いただけますか?」
「うん、いいよ」
迅さんは葡萄ジュースをコップに入れ渡してくれます。
私はそれをグイっと飲む瞬間
「奏さん!!ちょっとまった!!」
「迅さんの声がしました」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる