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第二章 高校二年生(一学期)
がっしゅく(美久里)
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今日は土曜日。
雲一つない青空に、ほどよく吹く風。
絶好のお出かけ日和だ。
それはいい。それはいいのだが……
「ちょっと集合はやすぎない……? いくらなんでも集合が8時って……」
「そうっすか? そんなことねーと思うっすけど。ってかうちに言われても困るっす」
美久里の問いに、葉奈は苦笑しながら応える。
なんでも、今日の集まりは萌花が企画したのだという。
萌花が自ら招集をかけるのは珍しい。
「それにしても、肝心の本人がまだ来てないのが気になるけど……」
「萌花ちゃんなら『遅くなってごめんなさい。すぐに着きますので』って連絡来てたよ~」
美久里がキョロキョロと辺りを見回すと、紫乃がスマホの画面を見せながら説明してくれた。
今日の集まりは言わずもがな漫研メンバーの集まりなのだが、朔良と瑠衣は来ないらしい。
朔良は『ゆっくり休みたいから』、瑠衣は『バイトがあるから』だそうだ。
本当のところはわからないが。
「あ、萌花ちゃん来たみたいっすよ」
「はぁ……はぁ……皆さん、お待たせしました……はぁ……」
「あー、うん、全然いいんだけどさ……相変わらずすごい荷物だね……」
もはやお出かけする時の萌花の重装備は、恒例行事的なものになっていた。
それともう一つ、気になるのが……
「えっと、柚……だったっすか? 柚も合宿行くんすか?」
「そうそう。萌花さんに誘われてね」
「そっか~。よろしくね、柚ちゃん」
「うん。こちらこそよろしく。紫乃さん、だったよね?」
どんどん話が進んでいく。
いや、柚のことが苦手なわけではないが、なんというか……人見知りコミュ障にはきつすぎる!
でもそんなことを言えるわけもなく、またも美久里抜きで話が進む。
「……てことで、三枝に行こうと思ってまして」
「三枝かぁ。大きな神社があるので有名だよね~。そこ行ってみたいかも~」
「お、紫乃ちゃんも神社のよさに気づき始めたっすか!?」
「ボクも気になってるなぁ。ボクも神に等しい存在だからね。神社というものには不思議と惹かれてしまうよ」
美久里を置き去りに、和気あいあいと話が弾んでいる。
このままではだめだと、自分に言い聞かせて勇気を出す。
「わっ、私も、そこ行きたい……!」
「じゃあ決まりですね」
美久里がおそるおそる言うと、萌花はにっこりと笑う。
萌花だけでなく、みんな同じように笑顔を浮かべている。
「よーし、しゅっぱーつ! です!」
もしかして、みんな美久里がそう言うのを待っていたのだろうか。
そう思うと、自然と顔がほころんでくる。
「うん、行こう!」
こうして、朔良と瑠衣抜きの合宿が始まった。
雲一つない青空に、ほどよく吹く風。
絶好のお出かけ日和だ。
それはいい。それはいいのだが……
「ちょっと集合はやすぎない……? いくらなんでも集合が8時って……」
「そうっすか? そんなことねーと思うっすけど。ってかうちに言われても困るっす」
美久里の問いに、葉奈は苦笑しながら応える。
なんでも、今日の集まりは萌花が企画したのだという。
萌花が自ら招集をかけるのは珍しい。
「それにしても、肝心の本人がまだ来てないのが気になるけど……」
「萌花ちゃんなら『遅くなってごめんなさい。すぐに着きますので』って連絡来てたよ~」
美久里がキョロキョロと辺りを見回すと、紫乃がスマホの画面を見せながら説明してくれた。
今日の集まりは言わずもがな漫研メンバーの集まりなのだが、朔良と瑠衣は来ないらしい。
朔良は『ゆっくり休みたいから』、瑠衣は『バイトがあるから』だそうだ。
本当のところはわからないが。
「あ、萌花ちゃん来たみたいっすよ」
「はぁ……はぁ……皆さん、お待たせしました……はぁ……」
「あー、うん、全然いいんだけどさ……相変わらずすごい荷物だね……」
もはやお出かけする時の萌花の重装備は、恒例行事的なものになっていた。
それともう一つ、気になるのが……
「えっと、柚……だったっすか? 柚も合宿行くんすか?」
「そうそう。萌花さんに誘われてね」
「そっか~。よろしくね、柚ちゃん」
「うん。こちらこそよろしく。紫乃さん、だったよね?」
どんどん話が進んでいく。
いや、柚のことが苦手なわけではないが、なんというか……人見知りコミュ障にはきつすぎる!
でもそんなことを言えるわけもなく、またも美久里抜きで話が進む。
「……てことで、三枝に行こうと思ってまして」
「三枝かぁ。大きな神社があるので有名だよね~。そこ行ってみたいかも~」
「お、紫乃ちゃんも神社のよさに気づき始めたっすか!?」
「ボクも気になってるなぁ。ボクも神に等しい存在だからね。神社というものには不思議と惹かれてしまうよ」
美久里を置き去りに、和気あいあいと話が弾んでいる。
このままではだめだと、自分に言い聞かせて勇気を出す。
「わっ、私も、そこ行きたい……!」
「じゃあ決まりですね」
美久里がおそるおそる言うと、萌花はにっこりと笑う。
萌花だけでなく、みんな同じように笑顔を浮かべている。
「よーし、しゅっぱーつ! です!」
もしかして、みんな美久里がそう言うのを待っていたのだろうか。
そう思うと、自然と顔がほころんでくる。
「うん、行こう!」
こうして、朔良と瑠衣抜きの合宿が始まった。
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