個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

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第二章 高校二年生(二学期)

ゆきげしき(萌花)

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 これはずいぶん前、猛吹雪の寒い寒い夜だった。
 気が付くと周り一面の雪景色。どこを見ても白一色の代わり映えしない景色が広がっていた。

 ……何が起こったのだろう。
 確かさっきまで両親と一緒にいたはずだ。
 見たことも無い場所……いったいどうしたらいいのか。

 萌花がそんな事を考えていると、前から小さな人影が近づいてくるのがわかった。
 雪景色と全く同じ白一色の服だったので、よく見ないと見失ってしまいそうなほど周りの景色に馴染んでいた。

「お前も……ひとりなのか?」

 人影は淡々とした様子でそう訊いてきた。
 萌花はしばらく考えたが、「そうです」としか出てこなかった。
 人影の言葉から察するに、向こうも迷子なのだろう。
 仲間同士ふたりで一緒にいた方が心強いと萌花は判断した。

 しばらくすると、雪が晴れ、星空が雲の隙間からちらちらと見えた。
 晴れてくれたおかげで、雪が降っていた時よりは寒くなかった。
 雪で視界が遮られていたが、もうその心配はない。

「晴れたな……」

 人影はそう言って空を見上げながら座っている。
 顔だけではなにを考えているかわからないが、声からして安堵しているような感じだった。

「そうですね……」
「一緒にいてもらえて助かったよ。あたしだけじゃ、心細かったと思うから」
「い、いえ、私の方こそ声かけてもらえて嬉しかったです……! ひとりじゃ不安だったので……」

 萌花が頭を下げながら言うと、人影……ポニーテールの女の子は満足そうに微笑む。
 女の子がカイロを渡してくれて、なんとか凍死せずに済んだ。

 あたたかい……カイロもそうだが、この女の子の優しさにそう感じたのだ。
 萌花は女の子をぎゅっと抱きしめたくなるのを堪え、名前を訊くことにした。

「あたしの名前? あー、言ってなかったっけか。あたしはさ○○だ。よろしくな」

 萌花の耳はそれを上手く聞き取れなかったようで、肝心の名前がわからなかった。
 でも、きっとすぐ、また会える日が来るだろう。
 萌花はそう予感していた。
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