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第二章 高校二年生(二学期)
しゅうがくりょこう5(葉奈)
しおりを挟む水族館の時間が終わり、昼食を食べたあと。
葉奈と朔良と美久里の同クラ三人組は、とある施設でとんぼ玉作りに励んでいた。
ちなみに、違うクラスの萌花もいる。
この体験は、クラスの垣根を越えて参加できると先生から聞いた。
葉奈としては、おもちゃ……いや、仲間が増えるのは大歓迎だ。
紫乃と瑠衣と柚は、別の体験にしたようだった。
みんなと一緒がいいような気もするし、やりたいことがあるならそういう風にしてもいいんじゃないかという思いもある。
「わー、完成したよ……!」
「いいな。結構綺麗じゃねーか」
「あ、私のもできました……!」
「どれどれ。お前ほんと手先器用だな~」
美久里と萌花が、朔良に見てほしいとばかりに声をかける。
それはハーレムのように見えなくもない。
だが、これはどっちかというと……
「朔良って、二人のお母さんみたいっすね」
「どういう意味だ!?」
どういう意味……そのままの意味だが。
多分朔良は、ものすごい年上っぽく見えると言われたと捉えているのだと思う。
だが、姉というより母のように感じたのだから仕方ないだろう。
朱里城ではずっと美久里をおんぶして、周りの人たちからちらほら見られていたし。
それでも気にしない朔良と美久里のメンタルが一体どうなっているのか気になるところではあるが、それは隅に置いておく。
「姉御はお母さん力がすごいですからね」
「お母さん力ってなんだ!?」
「え、それなら朔良のこと……“お母さん”って呼んだ方がいいのかな……?」
「お前もなに言ってんだよ!」
だいぶこの場がカオスになってきた。
たまたまそばにいた先生も、苦笑いしながらこちらを見ている。
ここは自分が事態を収拾するしかないと、葉奈は意気込んだ。
「よーし、それじゃあこれからはみんなで朔良のこと“お母さん”って呼ぶっすよー!」
「やめろっ!」
案の定収拾はせず、さらにとっちらかってしまったのだった。
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