個性派JK☆勢揃いっ!【完結済み】

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第二章 高校二年生(二学期)

ぺったんこ(紫乃)

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「美久里ちゃん~」
「あ、紫乃ちゃん。今日は二人でお弁当一緒に食べ――」
「……眠い」
「ふぇ?」

 昨日は徹夜でゲームをしていたため、眠気がすごかった。
 普段の紫乃なら笑顔でOKするのだが、こういう徹夜した日はやっぱり思考がおかしくなるんだろう。
 一緒にご飯を食べて眠気を覚まそうだなんて、そんなことは思いつかなかった。

 レジ袋を持って席を立とうとした美久里の肩を正面から押さえると、紫乃は対面でそこに跨がる。

「……え? えっと、あの、紫乃ちゃん……?」

 美久里があからさまに困惑した声を出す。
 そりゃあいきなり胸と胸を、お腹とお腹を合わせるようにべったりと抱きつかれれば、誰だってそうなるだろう。
 ……いや、朔良や瑠衣はそこまで戸惑わなさそうだ。

「僕眠いよ~……」

 しかし、美久里の困惑などそっちのけでくっつく。
 いつもなら美久里の気持ちも尊重するのだが、紫乃はなにも考えられない……考えたくないほど眠いようだ。

「えっと、眠いのはわかるんだけど……なんで私に抱きついてるの……?」
「ん……? えっとね~……」

 考えもなしに抱きついたのが全てなのだが、理由を言わないと美久里は困惑したままになってしまうだろう。
 それはさすがに可哀想だと思い、まわらない頭で理由を探すことにした。
 華奢でほっそりとした身体は、紫乃より高くしっかり抱きつけて安心感がある。

「ちょっとあったかいのと~……」

 美久里は紫乃より体温が高いのか、ポカポカしていて寝やすい。
 学校で寝るときの道具としてバッグや机と比べたら、間違いなく美久里が一番心地いいことだろう。

 でも、もう一つ理由があるとしたらそれは……
 女の子特有の胸の出っ張りに目がいく。
 しかし、美久里はそれが大きくないどころか、どちらかというと小さい方の部類に入るだろう。
 いよいよ眠りに落ちようと美久里の胸に頬を擦り寄せた時、思わずそれが口からこぼれてしまった。

「……美久里ちゃん、落ち着くね~……僕と同じでぺったんこだからかな~……」
「ふぇっ!? それってどういう意味!?」

 妙な安心感。それにポカポカした体温で、美久里が叫んだ時には紫乃は眠りに落ちていた。

「……もう、仕方ないなぁ」

 その言葉と声はやけに柔らかくて、微笑んでいるのだとわかった。
 それにつられたのか、紫乃の顔も口角が上がっていたのだった。
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