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改名された街
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話によれば、彼女らは遠くの街からとあるアイテムを入手する為にやってきたのだという。そのアイテムというのがシン達がまさに旅立った地であるリナムルの特殊な木材を用いたアイテムだったのだ。
しかし、街で情報を集めてみると現在のリナムルは獣人族によって支配され、とても近づける状態ではないと言われたのだという。
そこで、その木材が取れるという場所を聞き、同じ目的の同士を集め、獣人の目を盗んで採りにいく計画を立てていたらしい。
「なんだ、リナムルならもう大丈夫だぞ?」
「大丈夫?一体どういうこと?」
「獣人の支配はもうない。今は街の復興の為、いろんな種族の者達が協力し合って忙しそうにしてる」
この街で得られる最新のリナムルの状況を掴んでいたつもりでいた彼女らは、何故そんなことを知っているのかとミアに問う。二人はそのリナムルからやって来たのだと彼女らに説明した。
リナムルからやって来たのは自分達だけでなく、今この街にやって来ている何人かの商人と冒険者達も同じ馬車でやって来たことを話した。すると二人は驚いた様子で顔を見合わせ、今なら余所者の自分達でも入れるかと尋ねる。
だが、いくら丸くなったからとはいえアズールらの警戒心はすぐに解けるものではなさそうだ。難しい表情を浮かべるシンとミアに、それならリナムルからやって来る調達係の者に着いていくのはどうかと提案する。
アズールらの信頼する者達と一緒なら警戒されずに入ることも可能だろう。二人は安堵したように肩の力を抜くと、勝手に忍び込む計画は白紙となったようだ。
今度はこちらが相談に乗ってもらおうと、ミアはまずこの街のことについて二人が知っていることを尋ねた。
今シン達が情報収集の為に滞在している街は“エレジア“という名前らしく、商人の男が言っていた通り、様々な土地から人々が行き交う街らしくいろんなところからの情報も流れて来るのだという。
それ故に彼女らもリナムルの最新の情報を得られるものだと思って、現地に直接赴く前に立ち寄ったのだという。偶然、更新された情報を持ったミアとシンに出会ったことにより、二人は更なる情報を得たという訳だ。
次第に注文していた酒も届き、アルコールの回ってきたところで、ミアは次の目的地である“音が溢れる街“と呼ばれていたアルバという街について尋ねる。
「アルバ・・・?あぁ、あの音楽の街の?」
「その様子だと行ったことなさそだな」
「私達はね。でも知り合いがついこの間まで滞在してたらしいの。すごく住み易い街だって言ってたわ」
彼女らの話では、どうやら噂通り音に関することで有名な街らしい。音が溢れる“というのはどういうことなのか。
「住み易い・・・?暮らしてたのか?」
「初めは数日だけのつもりだったらしいんだけど、すごく居心地が良くて住居を借りて何日も住んでたらしいわ。話だと、音っていうのが“目に見える“らしくて、それに触れると自分の好きな音や音楽が聞こえてくるんだった」
「音が目に見える・・・」
シャボン玉のように綺麗で透明なものが街中に漂っており、それに触れると他人には聞こえない自分だけの自分に合った音楽が聞こえ始めるのだという。
俄には信じ難いことだが、彼女らの知り合いというのはオカルトや噂といった不確かなものに興味がなかったらしく、そんな知り合いの変化に彼女らも驚いたのだという。
「最初は何かおかしな魔法とか幻術に掛かってるんだと思ったけど、その街からやって来たっていう人達にはこれと言って異変もなかったの。中毒性があったりその街から離れられなくなるっていうのも無いらしいの」
オルレラの街のように記憶を弄られ街から抜け出せなくなるという疑いを感じていたミアだったが、彼女らの話によるとその可能性も無いらしい。
本当になんの被害やデメリットもなく、単純に住み易く心地のいい街なのだろうか。どうにも何か裏があるようにしか思えないミアとシンに、彼女らは更に新しい情報を教えてくれた。
「それにアルバっていうのは“今の“街の名前らしくてね。私達が昔に知っていたその街の名前は“ライプツィ“っていうの」
「“ライプツィ“・・・。街の名前が改名されたのか?」
「えぇ。何でもとある人間が街に彷徨いついたらしくて、その人間がこれまた凄い音楽家だったらしくてね。それから街にもいろんな建物が建ったり音楽にハマる人が増えたり、その噂がいろんなところに広まって、音楽の街で有名になったらしいの。それから観光客も増えて、街の名前が改名されたんだとか」
才能のある人物がライプツィという街に辿り着き、その人物が奏でる音楽によって街自体が様変わりしたようだ。どういう訳か街の名前が改名される程の影響力を持っていたらしい。
しかし、街で情報を集めてみると現在のリナムルは獣人族によって支配され、とても近づける状態ではないと言われたのだという。
そこで、その木材が取れるという場所を聞き、同じ目的の同士を集め、獣人の目を盗んで採りにいく計画を立てていたらしい。
「なんだ、リナムルならもう大丈夫だぞ?」
「大丈夫?一体どういうこと?」
「獣人の支配はもうない。今は街の復興の為、いろんな種族の者達が協力し合って忙しそうにしてる」
この街で得られる最新のリナムルの状況を掴んでいたつもりでいた彼女らは、何故そんなことを知っているのかとミアに問う。二人はそのリナムルからやって来たのだと彼女らに説明した。
リナムルからやって来たのは自分達だけでなく、今この街にやって来ている何人かの商人と冒険者達も同じ馬車でやって来たことを話した。すると二人は驚いた様子で顔を見合わせ、今なら余所者の自分達でも入れるかと尋ねる。
だが、いくら丸くなったからとはいえアズールらの警戒心はすぐに解けるものではなさそうだ。難しい表情を浮かべるシンとミアに、それならリナムルからやって来る調達係の者に着いていくのはどうかと提案する。
アズールらの信頼する者達と一緒なら警戒されずに入ることも可能だろう。二人は安堵したように肩の力を抜くと、勝手に忍び込む計画は白紙となったようだ。
今度はこちらが相談に乗ってもらおうと、ミアはまずこの街のことについて二人が知っていることを尋ねた。
今シン達が情報収集の為に滞在している街は“エレジア“という名前らしく、商人の男が言っていた通り、様々な土地から人々が行き交う街らしくいろんなところからの情報も流れて来るのだという。
それ故に彼女らもリナムルの最新の情報を得られるものだと思って、現地に直接赴く前に立ち寄ったのだという。偶然、更新された情報を持ったミアとシンに出会ったことにより、二人は更なる情報を得たという訳だ。
次第に注文していた酒も届き、アルコールの回ってきたところで、ミアは次の目的地である“音が溢れる街“と呼ばれていたアルバという街について尋ねる。
「アルバ・・・?あぁ、あの音楽の街の?」
「その様子だと行ったことなさそだな」
「私達はね。でも知り合いがついこの間まで滞在してたらしいの。すごく住み易い街だって言ってたわ」
彼女らの話では、どうやら噂通り音に関することで有名な街らしい。音が溢れる“というのはどういうことなのか。
「住み易い・・・?暮らしてたのか?」
「初めは数日だけのつもりだったらしいんだけど、すごく居心地が良くて住居を借りて何日も住んでたらしいわ。話だと、音っていうのが“目に見える“らしくて、それに触れると自分の好きな音や音楽が聞こえてくるんだった」
「音が目に見える・・・」
シャボン玉のように綺麗で透明なものが街中に漂っており、それに触れると他人には聞こえない自分だけの自分に合った音楽が聞こえ始めるのだという。
俄には信じ難いことだが、彼女らの知り合いというのはオカルトや噂といった不確かなものに興味がなかったらしく、そんな知り合いの変化に彼女らも驚いたのだという。
「最初は何かおかしな魔法とか幻術に掛かってるんだと思ったけど、その街からやって来たっていう人達にはこれと言って異変もなかったの。中毒性があったりその街から離れられなくなるっていうのも無いらしいの」
オルレラの街のように記憶を弄られ街から抜け出せなくなるという疑いを感じていたミアだったが、彼女らの話によるとその可能性も無いらしい。
本当になんの被害やデメリットもなく、単純に住み易く心地のいい街なのだろうか。どうにも何か裏があるようにしか思えないミアとシンに、彼女らは更に新しい情報を教えてくれた。
「それにアルバっていうのは“今の“街の名前らしくてね。私達が昔に知っていたその街の名前は“ライプツィ“っていうの」
「“ライプツィ“・・・。街の名前が改名されたのか?」
「えぇ。何でもとある人間が街に彷徨いついたらしくて、その人間がこれまた凄い音楽家だったらしくてね。それから街にもいろんな建物が建ったり音楽にハマる人が増えたり、その噂がいろんなところに広まって、音楽の街で有名になったらしいの。それから観光客も増えて、街の名前が改名されたんだとか」
才能のある人物がライプツィという街に辿り着き、その人物が奏でる音楽によって街自体が様変わりしたようだ。どういう訳か街の名前が改名される程の影響力を持っていたらしい。
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