オネエとヤクザ

ちんすこう

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第二章:酒とクスリと男と男

2−39

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 「あ、あ、出……っ」

 「いいよ、出して」

 うわごとのように呟く伊吹に、許可を与える。
 駄目押しに根元の部分を手で扱くと、口の中のモノがびくびくと震えて熱い粘液を放った。

 「は……っ」

 感極まった吐息を零して、伊吹はどぷどぷとミフユの口内に放つ。
 筋肉質な尻をきつく握って、ミフユは最後の一滴まで残さず飲み切った。

 「ぅ…………」

 一度達したが、薬の効果か伊吹自身はまだ硬く張り詰めたままだ。
 ミフユも自分のほうは出せずにくすぶっていたので、唇に付いた精液をぺろりと舐め取って、伊吹の腰を抱えた。
 うつ伏せに寝かせ、背中に覆い被さりながら、赤い耳を舐る。

 「伊吹……続き、してもいい?」

 「つづき……?」

 「挿れないから」

 一応考えようとしているようだが、伊吹はとろんとしている。
 頬にキスをして、また唇を貪ってから、スカートをめくり上げて自身を伊吹の尻に擦り付けた。

 「もっと気持ち良くなろ……?」

 「もっと、きもちよく……」

 パンツを下ろして、勃起を露わにする。それを伊吹の太腿の間に挟みこみ、軽く押しつけた。
 お互いの体液で、触れ合った場所はぬちゃぬちゃと粘った音を出す。
 ミフユの下肢が抜き挿しされると、本当の性交のように肉同士がぶつかる音が鳴った。

 「いい、でしょっ? 伊吹のココにも当たるからさ」

 「ん、んっ」

 会陰を擦り上げるようにしながら、ぱつぱつと伊吹の脚の間に自身を挿れて、腰の動きを速めていった。
 息が入り乱れて、ただ快楽を貪る音が部屋に反響する。

 伊吹のモノとも擦れて、痺れるような快感をもたらされる。
 疑似行為でありながら興奮は激しく、そのときが来るまで夢中で伊吹の体に己を擦り続けた。

 「あ、あっ、ア」

 「伊吹、い、く……っ!」
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