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第三章
勲七等
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クレトはなるべく人目につかないようにと言ったけれど、お姫様抱っこで通りを歩いていればどうしても視線を引く。
クレトは気にした様子もなく堂々と自分の邸までエステルを連れ帰ったが、やはりというべきか。
着替えをすませ、マリナに怪我の手当てをしてもらっていると、ベニタの連れていた騎士数名が邸に乗り込んできた。エステルを出せと恫喝する騎士の声と、それに応対しているブラスの声が、奥の部屋にいたエステルのところまで聞こえてくる。
「ベニタ様がお探しの者がこの邸に入っていくところを複数人の通行人が目撃しているのだ。すみやかに引き渡すように」
「いきなり何のお話でございますか」
「とぼけるな。こちらで匿っているのであろう。邸内を見させてもらうぞ」
「お待ちください。わが主の許可なく入られては困ります」
「これは次期王太子妃ベニタ様のご命令ぞ。おまえの主とやらの許可など必要ないわ」
傲慢な物言いの声に続き、複数の足音が邸内に散らばっていく。
ブラスの制止の声を無視し、騎士たちは邸内を探し始めたようだ。
奥の部屋でマリナと共にいたエステルは思わず腰を上げた。クレトの邸内が自分のせいで騎士たちに引っ掻き回されると思うと我慢ならなかった。
「わたし、出ていきます。わたしが行けば済む話でしょう?」
ノブに手をかけると、上からクレトの手が重なり、開きかけた扉をゆっくりと元に戻した。
「エステルは怪我をしているんだ。ソファにそのまま座っておいで」
「でも!」
「大丈夫。このままここに座っていればいい」
クレトがそう言う間にも邸内から慌ただしい足音と、邸内の扉という扉を開け放っていく激しい音が聞こえてくる。
この扉も開かれるのは時間の問題だ。
「ではクレトはここから出て行って」
「なぜ?」
「わたし一人見つかればそれで済む話だもの。わたしと一緒にいればクレトまでお咎めを受けるわ。わたしは勝手にこの邸に逃げ込んで隠れていたということにすれば、クレトに迷惑をかけないですむもの」
「何を言っているんだい」
クレトは「そんなことできるわけがないだろう」と言うとエステルをソファに座らせ、自分も隣に腰掛けた。
「やっとお互い思いが通じたのに、君はベニタの侍女になって私から離れるつもりなのかい?」
「……それは、」
考えるだけで悲しいけれど、クレトに迷惑をかけるほうがもっとつらい。
どうしていいのかわからず俯くと、「大丈夫だ」とクレトが再び繰り返し、エステルの手を両手で包み込んだ。
「こんなに冷たくなって。かわいそうに。心配しなくとも君の危惧していることは起こらないよ」
「……でも、早くしないと本当に見つかってしまうわ……」
エステルがそう言い終わるか終わらないかの内に、部屋の扉が派手な音をたてて開かれた。
数名の騎士が雪崩を打って部屋へ駆け込んできて、エステルの姿を見つけると警戒するように一斉に足を止めた。その中から沢山の勲章バッジを付けた一人の騎士が歩み出て、鋭い誰何の声をかけた。
「おまえ、エステルだな」
エステルは観念して返事をしようとすると、クレトの手がエステルの口元を覆い、言葉を遮った。
「許可なくいきなり押し入ってきて、私の邸に何用だ?」
「きさまがこの邸の主か? その女はベニタ様が探されている女だ。すみやかに引き渡せ」
騎士の恫喝にもクレトは動じた様子はなく、ちらりと騎士の胸元に光る勲章を指さした。
「おまえ、勲七等の勲章を持っているな。それを受けたのはいつのことだ?」
「そんな話、きさまには関係なかろう」
「まぁそうなんだがな。勲七等以上の勲章は帝国の許可なしには授けられないだろう? 授与式は帝都で行われる。さぞ輝かしい式典だったろうな」
「そんな話ますますもってきさまには関係のな、い……は…」
話と言いかけて騎士は途中で言葉を切った。
次いで硬直したようにクレトの顔を直視し、ごくりと生唾を飲み込んだ。
「ま、さか……。そんなはずは……」
「何がまさかなのだ?」
クレトは騎士の動揺を興味深そうに見やると優雅に足を組みなおし、騎士を見上げた。
「そろそろ退出願いたいね。私はご覧の通り寛いでいるところなんだ。私の邸に許可なく勝手に押し入ったことは大目にみてやろう」
クレトに言われ、騎士は放心し直立したまま動かない。
すると周りの他の騎士たちが一斉に声を上げた。
「何を!」
「きさま黙って聞いていればふざけたことを!」
「今すぐ捕らえろ!」
「黙れっ!」
騎士たちの逸る言葉を、勲章を付けた騎士が一喝した。
空気が震えるほどの大喝に、他の騎士たちは息をのみ、部屋はしんと静まり返った。
「……失礼いたしました」
「わかってくれたようなら、早く私の邸から出て行ってくれ。これでもかなり我慢しているんだ」
「はっ。申し訳ございませんでした。―――行くぞ、お前たち」
「しかし隊長! この女はベニタ様の探されている女です!」
「いいや、その女ではない」
「どうしてです! この女で間違いありません! 私は広場でベニタ様から逃げていく姿を目撃しているんです。間違いありません」
「いいんだ。これは命令だ。とにかくこの邸を出るぞ」
「隊長!」
「いいから早くしろ! ―――大変失礼いたしました」
渋る部下をとどめ、勲章を付けた騎士はなぜかクレトに敬礼すると、信じられないことにエステルを捕らえることもなく邸を引き上げていった。
***
「隊長、お待ちください隊長! なぜです。なぜあの女を捕らえないのです」
邸を出たところで部下たちの当然の非難に、勲章をつけた騎士は「とにかくこの邸からすぐに離れろ」と先を急がせた。
そのおびえともとれる様子に、部下たちはお互いの顔を示し合わせ、わからないながらも隊長の指示に従い広場へと戻る道を急いだ。
広場では騒ぎのせいで美人コンテストは中断されたままで、広く拓けた場所にはベニタが座って騎士たちが戻るのを待っていた。
当然、手ぶらで戻った騎士たちにベニタの顔色は変わった。
「エステルは? どうしたの?」
「はっ。取り逃してございます」
隊長が答えるとベニタは眉をしかめた。
「はぁ? ふざけてるの? あなた。これだけ雁首揃えておきながら逃げる女一人捕まえられないなんて」
「はっ。申し訳ございません」
ベニタは蔑みの言葉を尽くして隊長を非難したが、隊長は一切の弁明をすることなくベニタの叱責を受け続けた。
そのうちベニタも疲れてきたのか、最後には「もういいわ」と吐き捨て、腹立ちまぎれに隊長の足をヒールで踏みつけ買い物を再開した。
「隊長、大丈夫ですか?」
ベニタが去ったあと、ヒールで足を踏みつけるという稚拙な仕置きにさすがに呆れた部下たちは、隊長のもとへと集まってきた。そしてなぜエステルを捕らえなかったのかと再度問うと、隊長は胸の勲七等の勲章を握りしめた。
「私はあのお方を帝都でお見かけしたことがあるからだ」
それ以上は何も言わず、隊長はベニタの警護へと戻っていった。
クレトは気にした様子もなく堂々と自分の邸までエステルを連れ帰ったが、やはりというべきか。
着替えをすませ、マリナに怪我の手当てをしてもらっていると、ベニタの連れていた騎士数名が邸に乗り込んできた。エステルを出せと恫喝する騎士の声と、それに応対しているブラスの声が、奥の部屋にいたエステルのところまで聞こえてくる。
「ベニタ様がお探しの者がこの邸に入っていくところを複数人の通行人が目撃しているのだ。すみやかに引き渡すように」
「いきなり何のお話でございますか」
「とぼけるな。こちらで匿っているのであろう。邸内を見させてもらうぞ」
「お待ちください。わが主の許可なく入られては困ります」
「これは次期王太子妃ベニタ様のご命令ぞ。おまえの主とやらの許可など必要ないわ」
傲慢な物言いの声に続き、複数の足音が邸内に散らばっていく。
ブラスの制止の声を無視し、騎士たちは邸内を探し始めたようだ。
奥の部屋でマリナと共にいたエステルは思わず腰を上げた。クレトの邸内が自分のせいで騎士たちに引っ掻き回されると思うと我慢ならなかった。
「わたし、出ていきます。わたしが行けば済む話でしょう?」
ノブに手をかけると、上からクレトの手が重なり、開きかけた扉をゆっくりと元に戻した。
「エステルは怪我をしているんだ。ソファにそのまま座っておいで」
「でも!」
「大丈夫。このままここに座っていればいい」
クレトがそう言う間にも邸内から慌ただしい足音と、邸内の扉という扉を開け放っていく激しい音が聞こえてくる。
この扉も開かれるのは時間の問題だ。
「ではクレトはここから出て行って」
「なぜ?」
「わたし一人見つかればそれで済む話だもの。わたしと一緒にいればクレトまでお咎めを受けるわ。わたしは勝手にこの邸に逃げ込んで隠れていたということにすれば、クレトに迷惑をかけないですむもの」
「何を言っているんだい」
クレトは「そんなことできるわけがないだろう」と言うとエステルをソファに座らせ、自分も隣に腰掛けた。
「やっとお互い思いが通じたのに、君はベニタの侍女になって私から離れるつもりなのかい?」
「……それは、」
考えるだけで悲しいけれど、クレトに迷惑をかけるほうがもっとつらい。
どうしていいのかわからず俯くと、「大丈夫だ」とクレトが再び繰り返し、エステルの手を両手で包み込んだ。
「こんなに冷たくなって。かわいそうに。心配しなくとも君の危惧していることは起こらないよ」
「……でも、早くしないと本当に見つかってしまうわ……」
エステルがそう言い終わるか終わらないかの内に、部屋の扉が派手な音をたてて開かれた。
数名の騎士が雪崩を打って部屋へ駆け込んできて、エステルの姿を見つけると警戒するように一斉に足を止めた。その中から沢山の勲章バッジを付けた一人の騎士が歩み出て、鋭い誰何の声をかけた。
「おまえ、エステルだな」
エステルは観念して返事をしようとすると、クレトの手がエステルの口元を覆い、言葉を遮った。
「許可なくいきなり押し入ってきて、私の邸に何用だ?」
「きさまがこの邸の主か? その女はベニタ様が探されている女だ。すみやかに引き渡せ」
騎士の恫喝にもクレトは動じた様子はなく、ちらりと騎士の胸元に光る勲章を指さした。
「おまえ、勲七等の勲章を持っているな。それを受けたのはいつのことだ?」
「そんな話、きさまには関係なかろう」
「まぁそうなんだがな。勲七等以上の勲章は帝国の許可なしには授けられないだろう? 授与式は帝都で行われる。さぞ輝かしい式典だったろうな」
「そんな話ますますもってきさまには関係のな、い……は…」
話と言いかけて騎士は途中で言葉を切った。
次いで硬直したようにクレトの顔を直視し、ごくりと生唾を飲み込んだ。
「ま、さか……。そんなはずは……」
「何がまさかなのだ?」
クレトは騎士の動揺を興味深そうに見やると優雅に足を組みなおし、騎士を見上げた。
「そろそろ退出願いたいね。私はご覧の通り寛いでいるところなんだ。私の邸に許可なく勝手に押し入ったことは大目にみてやろう」
クレトに言われ、騎士は放心し直立したまま動かない。
すると周りの他の騎士たちが一斉に声を上げた。
「何を!」
「きさま黙って聞いていればふざけたことを!」
「今すぐ捕らえろ!」
「黙れっ!」
騎士たちの逸る言葉を、勲章を付けた騎士が一喝した。
空気が震えるほどの大喝に、他の騎士たちは息をのみ、部屋はしんと静まり返った。
「……失礼いたしました」
「わかってくれたようなら、早く私の邸から出て行ってくれ。これでもかなり我慢しているんだ」
「はっ。申し訳ございませんでした。―――行くぞ、お前たち」
「しかし隊長! この女はベニタ様の探されている女です!」
「いいや、その女ではない」
「どうしてです! この女で間違いありません! 私は広場でベニタ様から逃げていく姿を目撃しているんです。間違いありません」
「いいんだ。これは命令だ。とにかくこの邸を出るぞ」
「隊長!」
「いいから早くしろ! ―――大変失礼いたしました」
渋る部下をとどめ、勲章を付けた騎士はなぜかクレトに敬礼すると、信じられないことにエステルを捕らえることもなく邸を引き上げていった。
***
「隊長、お待ちください隊長! なぜです。なぜあの女を捕らえないのです」
邸を出たところで部下たちの当然の非難に、勲章をつけた騎士は「とにかくこの邸からすぐに離れろ」と先を急がせた。
そのおびえともとれる様子に、部下たちはお互いの顔を示し合わせ、わからないながらも隊長の指示に従い広場へと戻る道を急いだ。
広場では騒ぎのせいで美人コンテストは中断されたままで、広く拓けた場所にはベニタが座って騎士たちが戻るのを待っていた。
当然、手ぶらで戻った騎士たちにベニタの顔色は変わった。
「エステルは? どうしたの?」
「はっ。取り逃してございます」
隊長が答えるとベニタは眉をしかめた。
「はぁ? ふざけてるの? あなた。これだけ雁首揃えておきながら逃げる女一人捕まえられないなんて」
「はっ。申し訳ございません」
ベニタは蔑みの言葉を尽くして隊長を非難したが、隊長は一切の弁明をすることなくベニタの叱責を受け続けた。
そのうちベニタも疲れてきたのか、最後には「もういいわ」と吐き捨て、腹立ちまぎれに隊長の足をヒールで踏みつけ買い物を再開した。
「隊長、大丈夫ですか?」
ベニタが去ったあと、ヒールで足を踏みつけるという稚拙な仕置きにさすがに呆れた部下たちは、隊長のもとへと集まってきた。そしてなぜエステルを捕らえなかったのかと再度問うと、隊長は胸の勲七等の勲章を握りしめた。
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