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異変
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スライム以外の魔物が出るようになって以来、スライムパークの入場数はさらに増えた。
そしてある日、ラーナが夕食前に屋敷の外に出てみるとスライムは見渡す限りいなくなっていた。
「やった!」
だが、次の朝、屋敷の外に出ると、また同じくらいの数のスライムがいた。
「なんでよ!」
一向に減らないことにラーナはいらだちを憶えたが、それでも夜、鳴き声が聞こえないのならそれはそれで良いのかと思った。
むしろこれだと無限にスライムパークを続けることができるので、入場料と剣のレンタル料で経費を回収できるとさえ思うようになった。
毎回閉園前に見渡す限りスライムがいなくなり、夜、泣き声が聞こえない日々が続いたが
ある夜のことだった。久しぶりにスライムの合唱が聞こえ、ラーナは起きた。合唱が終わるまで待ち、もうすぐ終わりそうな瞬間、
「まっまぶしい!」
ラーナの部屋のカーテンに差し込むぐらい、まぶしい光をスライムが発した。
そしてその次の日だった。
いつも通り蜃気楼箱で遊んで、昼になった時だ。ダイニングに、ジイの姿はなかった。
窓の向こうにジイがいる。ジイの周りを多くの人が囲っていた。
なにがあったの?と思い、ラーナはモニター室に入った。
いつもは音量なしになっているが、ラーナはジイが映っている画面の音量を上げた。
「ねぇ、これはいったいどういうことなの?」
中年女性の甲高い声が聞こえた。
どうもその女性が、ジイを問い詰めていた。
「申し訳ありません!」
ジイが何回も頭を下げていた。
「何があったの、ジイ?」
届くはずもないことをラーナはボソッとつぶやき、ジイが映るモニター画面以外を見た。
すると一画面にラーナは目にとまった。その画面には一人の男性が子供の手当をしていた。
「そんな……まさか……」
ラーナは何があったのか瞬時に分かった。
「スライムは無害ってかいてあったじゃないですか!」
先ほどのモニター画面のマイクから大きな声が聞こえ、ラーナは振り返った。
「私もこれらのスライムがまさか人に攻撃してくるなんて想像もしておりませんでした。」
「想定してなかったって、そんないいわけを聞きたいわけじゃないの。こんなことになるんだったら、来るんじゃなかった」
どうやら、怒ってる女性は手当を受けている子の母親のようであった。
「申し訳ありません!」
「ここにいる魔物は全部管理されているんだろ。どういうことだ?」
他の人も加勢する。
「え? そんなことは一度も言ってはいないんですが……」
「ラーナ様のパークなんだから、このスライムは操つられているでしょ?」
「いえ、そんなことは……ないです」
ジイのその一言に周りの人々のどよめきが聞こえた。
そんなわけないでしょ……なんで、なんで私がスライムを操るのよ!
ラーナは椅子から立ち上がった。
情報が錯綜しているようだった。
そもそもこの国にはもう魔物は現れていない。
なのに農場にしかも昼間にいるということは、ラーナが作ったか、操っている魔物だと人々は誤解していた。
「もしかして、大量にスライムが出てくるから、私達に駆除を任せたってこと? 私達を利用したってこと?」
勘の良い女性がいた。
「いえ、決してそんなことは……」
「おい見ろよこれ」
いつのまにか、弓矢コースの中に男性がひとりいた。
「これ、ただの煙だぜ。偽物!」
男性が、ゴーレムの肩を触った。
ゴーレムは一瞬にして消えた。
「えっでも、スライム切ったとき、切った感覚あったけど。」
ジイを囲む集団の誰かが聞いた。
「あれだけは、本物らしいぜ。だけどそれ以外は全部偽物だ!」
「おいおい、まじかよ! 支配人どういうことだ? 説明しろよ!」
別の人が口にした。
「えっとそれは」
「もう良い! 二度とこんなところ行かないわ!」
母親はジイから離れ、息子のもとにかけよった。
「おいおい。まじかよ。ここの魔物って野良か煙かよ」
「またスライム、襲ってくるのかしら。帰りましょう」
「何が英雄農場だ。俺たちを利用してスライムの駆除をさせていただけかよ」
「で、魔剣のレンタル料で金稼ぎか」
でもそれは格安だし、報酬だって払ってるし、何も金稼ぎするつもりなんて
そう思ってもラーナはモニター室の中にいるので、言えない。外に出て言えば良かったが、ラーナは怖くてできなかった。
こうしてラーナは町の人々に反感を買い、またスライムすら倒せない英雄と嘲笑されてしまった。
そしてある日、ラーナが夕食前に屋敷の外に出てみるとスライムは見渡す限りいなくなっていた。
「やった!」
だが、次の朝、屋敷の外に出ると、また同じくらいの数のスライムがいた。
「なんでよ!」
一向に減らないことにラーナはいらだちを憶えたが、それでも夜、鳴き声が聞こえないのならそれはそれで良いのかと思った。
むしろこれだと無限にスライムパークを続けることができるので、入場料と剣のレンタル料で経費を回収できるとさえ思うようになった。
毎回閉園前に見渡す限りスライムがいなくなり、夜、泣き声が聞こえない日々が続いたが
ある夜のことだった。久しぶりにスライムの合唱が聞こえ、ラーナは起きた。合唱が終わるまで待ち、もうすぐ終わりそうな瞬間、
「まっまぶしい!」
ラーナの部屋のカーテンに差し込むぐらい、まぶしい光をスライムが発した。
そしてその次の日だった。
いつも通り蜃気楼箱で遊んで、昼になった時だ。ダイニングに、ジイの姿はなかった。
窓の向こうにジイがいる。ジイの周りを多くの人が囲っていた。
なにがあったの?と思い、ラーナはモニター室に入った。
いつもは音量なしになっているが、ラーナはジイが映っている画面の音量を上げた。
「ねぇ、これはいったいどういうことなの?」
中年女性の甲高い声が聞こえた。
どうもその女性が、ジイを問い詰めていた。
「申し訳ありません!」
ジイが何回も頭を下げていた。
「何があったの、ジイ?」
届くはずもないことをラーナはボソッとつぶやき、ジイが映るモニター画面以外を見た。
すると一画面にラーナは目にとまった。その画面には一人の男性が子供の手当をしていた。
「そんな……まさか……」
ラーナは何があったのか瞬時に分かった。
「スライムは無害ってかいてあったじゃないですか!」
先ほどのモニター画面のマイクから大きな声が聞こえ、ラーナは振り返った。
「私もこれらのスライムがまさか人に攻撃してくるなんて想像もしておりませんでした。」
「想定してなかったって、そんないいわけを聞きたいわけじゃないの。こんなことになるんだったら、来るんじゃなかった」
どうやら、怒ってる女性は手当を受けている子の母親のようであった。
「申し訳ありません!」
「ここにいる魔物は全部管理されているんだろ。どういうことだ?」
他の人も加勢する。
「え? そんなことは一度も言ってはいないんですが……」
「ラーナ様のパークなんだから、このスライムは操つられているでしょ?」
「いえ、そんなことは……ないです」
ジイのその一言に周りの人々のどよめきが聞こえた。
そんなわけないでしょ……なんで、なんで私がスライムを操るのよ!
ラーナは椅子から立ち上がった。
情報が錯綜しているようだった。
そもそもこの国にはもう魔物は現れていない。
なのに農場にしかも昼間にいるということは、ラーナが作ったか、操っている魔物だと人々は誤解していた。
「もしかして、大量にスライムが出てくるから、私達に駆除を任せたってこと? 私達を利用したってこと?」
勘の良い女性がいた。
「いえ、決してそんなことは……」
「おい見ろよこれ」
いつのまにか、弓矢コースの中に男性がひとりいた。
「これ、ただの煙だぜ。偽物!」
男性が、ゴーレムの肩を触った。
ゴーレムは一瞬にして消えた。
「えっでも、スライム切ったとき、切った感覚あったけど。」
ジイを囲む集団の誰かが聞いた。
「あれだけは、本物らしいぜ。だけどそれ以外は全部偽物だ!」
「おいおい、まじかよ! 支配人どういうことだ? 説明しろよ!」
別の人が口にした。
「えっとそれは」
「もう良い! 二度とこんなところ行かないわ!」
母親はジイから離れ、息子のもとにかけよった。
「おいおい。まじかよ。ここの魔物って野良か煙かよ」
「またスライム、襲ってくるのかしら。帰りましょう」
「何が英雄農場だ。俺たちを利用してスライムの駆除をさせていただけかよ」
「で、魔剣のレンタル料で金稼ぎか」
でもそれは格安だし、報酬だって払ってるし、何も金稼ぎするつもりなんて
そう思ってもラーナはモニター室の中にいるので、言えない。外に出て言えば良かったが、ラーナは怖くてできなかった。
こうしてラーナは町の人々に反感を買い、またスライムすら倒せない英雄と嘲笑されてしまった。
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