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第1話 逮捕
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「お前は一体自分が何をしたのかわかっているのか」
「……一体何をしたというのですか」
「この後に及んでしらを切るきか。この動画に写っているのはお前だろう」
怒りの表情を見せる警察官の小西慶太はそばで書紀を担当しているもう1人の警察官に指示を出した。もう1人の警察官の柴田直充はパソコンを立ち上げて、ある動画を見せてくる。
その動画には、狐のお面みたいなものをつけた人が写っていた。 場所はどこかの部屋の中みたいだ。その部屋には家具も置いてあり、普段そこで生活しているだろうと思わせる。
「皆さん初めまして。そうですね……私のことをわかりやすく認識してもらうために、フューチャーフォックスとでも名乗っておきましょう。なぜ私がこのような動画をあげたのかというと、東京の皆さんに危機が迫っていることを知ってもらうためです。11月1日に私はある未来の出来事を見ました。それは、来月12月5日の金曜日、午前9時に、未だかつてない大地震が起きて、東京中が大パニックになるというものです。私の見た未来では犠牲者も大量に出てしまいます。その危機を知らせるために私はこちらの動画を上げさせていただきました。どうか12月5日に東京にだれもいないことを祈っています。それがこの動画を上げた私の願いです。皆さんの懸命な判断をよろしくお願いします」
そんな内容の動画が3分くらい流された。 動画を観終えた後、小西はこちらに振り向いてきた。
「こっちはすでに調べはついている。このフューチャーフォックスと名乗る人物はお前だろ。言い逃れはできないぞ」
すでに逮捕状が出ており尋問部屋にいるので言い逃れをするつもりはなかった。
ただ言い逃れできないことはわかっていたが、いたずら半分の気持ちで小西に聞いてみることにした。
「ちょっと、何を言っているのですか。言い逃れできないというのはどういうことでしょうか」
小西はそんなこともわからないのかという表情を浮かべた。わかって聞いたつもりだったが、 その小西の顔には少しイラッとした。
「まず、この部屋だがお前の家の中に上がらせてもらった時、家具からその配置まで何から何まで同じ配置だ。写真にも撮らせてもらっている。それに、この声は変声機も何も使用していない。お前本来の声だ。声の照合をすれば確実だが、わざわざ照合をしなくても認めるだろ?それに、この動画の主のフューチャーフォックスと名乗っている人物の服装とお前の服装は同じだ。まだ他にもこの動画の主とお前の特徴には類似点があるが、聞くか?」
どうやら警察は俺の想像以上にこのフューチャーフォックスなる人物について調べているようだ。確かにフューチャーフォックスの服装と今の俺の服装は同じだ。まぁ、服装はわざと同じにしているがそれをいうつもりはない。
話を聞いていた俺は小西の真剣な顔を見て、確かに言い逃れはできないなと思った。予想外に早く警察が俺にたどり着いたことに、「はぁ」と少しため息をつきたい気分になった。
事実この動画を上げたのは他でもない俺こと福田蒼空だ。
「わかりました。言い逃れはしません。この動画を上げたのは俺です」
「ふん、ようやく認めたようだな。では、なぜこんなふざけた動画を上げたんだ。しかもこんなふざけた内容で500万以上の再生回数になっているなんてな。さぞ儲けたんじゃないのか」
「そうですね。上げた理由に関しては長くなるので、先に後者のどうでもいい内容の方から答えておきましょう。お金は全く儲けていませんよ。ああいうのは広告費用で稼ぐもので、俺は動画に広告なんて設定していません。そして今のところ、これ以上動画を上げる予定もありません。ちなみに、500万以上の再生回数はネット関係に有力なツテを使ったお陰でその視聴数になりました」
尋問している警察官が怪訝な表情を浮かべる。
「ツテとは一体なんだ。お仲間がいるのか。だとしたらそいつについても吐いておいた方が身のためだぞ」
「ツテについては答える気はありません。それにいずれわかることです」
俺は一旦頭を整理するためにここにきた状況のことを思い出していた。
さて、まずここがどこかというと警察署の尋問部屋だ。狭いし少し暗めの部屋だ。今は昼間の12時頃だが、よくテレビの刑事ドラマとかで出てくるカツ丼とかももちろん用意されていない。なぜ俺が警察署の尋問部屋にいるのか。
今朝の9時ごろ、俺は普通に家にいていつも通りの日常を送っていた。玄関チャイムの音がなって外に出てみると、現在尋問している警察官の小西が立っていた。
「あなたがこの家の主の福田さんですね。私はこういうものです」
小西は警察手帳を見せてきた。俺は少し驚いたが冷静に対応するよう心がけた。
「はい、私は福田で確かにこの家に住んでいます。それで、警察が一体なんの御用でしょうか」
「あなたに逮捕状が出ています。警察署にご同行願えますか」
落ち着いた様子で小西はそう言った。逮捕状についてだが身に覚えはある。あの東京大地震という予言の動画を上げたことに関係があるのだろう。
ただ身に覚えはあったのだが、2点ほど気になることがあった。1点目はあの動画を上げることで逮捕状まで出るのかと思った。少し警察で話すことにはなるなと思っていたがどうやら自分の見積もりが甘かったらしい。2点目は、警察が来るのがいくらなんでも早すぎると思った。
俺が動画を上げたのは11月12日の朝だ。そして今日は11月17日だ。あの動画からまだ5日しか経っていない。あの動画だけでは、俺こと福田蒼空を特定することも俺がどこに住んでいるかもわからないはずだ。俺の予想では警察が訪れるのはまだ数日はかかると思っていた。
「……一体何をしたというのですか」
「この後に及んでしらを切るきか。この動画に写っているのはお前だろう」
怒りの表情を見せる警察官の小西慶太はそばで書紀を担当しているもう1人の警察官に指示を出した。もう1人の警察官の柴田直充はパソコンを立ち上げて、ある動画を見せてくる。
その動画には、狐のお面みたいなものをつけた人が写っていた。 場所はどこかの部屋の中みたいだ。その部屋には家具も置いてあり、普段そこで生活しているだろうと思わせる。
「皆さん初めまして。そうですね……私のことをわかりやすく認識してもらうために、フューチャーフォックスとでも名乗っておきましょう。なぜ私がこのような動画をあげたのかというと、東京の皆さんに危機が迫っていることを知ってもらうためです。11月1日に私はある未来の出来事を見ました。それは、来月12月5日の金曜日、午前9時に、未だかつてない大地震が起きて、東京中が大パニックになるというものです。私の見た未来では犠牲者も大量に出てしまいます。その危機を知らせるために私はこちらの動画を上げさせていただきました。どうか12月5日に東京にだれもいないことを祈っています。それがこの動画を上げた私の願いです。皆さんの懸命な判断をよろしくお願いします」
そんな内容の動画が3分くらい流された。 動画を観終えた後、小西はこちらに振り向いてきた。
「こっちはすでに調べはついている。このフューチャーフォックスと名乗る人物はお前だろ。言い逃れはできないぞ」
すでに逮捕状が出ており尋問部屋にいるので言い逃れをするつもりはなかった。
ただ言い逃れできないことはわかっていたが、いたずら半分の気持ちで小西に聞いてみることにした。
「ちょっと、何を言っているのですか。言い逃れできないというのはどういうことでしょうか」
小西はそんなこともわからないのかという表情を浮かべた。わかって聞いたつもりだったが、 その小西の顔には少しイラッとした。
「まず、この部屋だがお前の家の中に上がらせてもらった時、家具からその配置まで何から何まで同じ配置だ。写真にも撮らせてもらっている。それに、この声は変声機も何も使用していない。お前本来の声だ。声の照合をすれば確実だが、わざわざ照合をしなくても認めるだろ?それに、この動画の主のフューチャーフォックスと名乗っている人物の服装とお前の服装は同じだ。まだ他にもこの動画の主とお前の特徴には類似点があるが、聞くか?」
どうやら警察は俺の想像以上にこのフューチャーフォックスなる人物について調べているようだ。確かにフューチャーフォックスの服装と今の俺の服装は同じだ。まぁ、服装はわざと同じにしているがそれをいうつもりはない。
話を聞いていた俺は小西の真剣な顔を見て、確かに言い逃れはできないなと思った。予想外に早く警察が俺にたどり着いたことに、「はぁ」と少しため息をつきたい気分になった。
事実この動画を上げたのは他でもない俺こと福田蒼空だ。
「わかりました。言い逃れはしません。この動画を上げたのは俺です」
「ふん、ようやく認めたようだな。では、なぜこんなふざけた動画を上げたんだ。しかもこんなふざけた内容で500万以上の再生回数になっているなんてな。さぞ儲けたんじゃないのか」
「そうですね。上げた理由に関しては長くなるので、先に後者のどうでもいい内容の方から答えておきましょう。お金は全く儲けていませんよ。ああいうのは広告費用で稼ぐもので、俺は動画に広告なんて設定していません。そして今のところ、これ以上動画を上げる予定もありません。ちなみに、500万以上の再生回数はネット関係に有力なツテを使ったお陰でその視聴数になりました」
尋問している警察官が怪訝な表情を浮かべる。
「ツテとは一体なんだ。お仲間がいるのか。だとしたらそいつについても吐いておいた方が身のためだぞ」
「ツテについては答える気はありません。それにいずれわかることです」
俺は一旦頭を整理するためにここにきた状況のことを思い出していた。
さて、まずここがどこかというと警察署の尋問部屋だ。狭いし少し暗めの部屋だ。今は昼間の12時頃だが、よくテレビの刑事ドラマとかで出てくるカツ丼とかももちろん用意されていない。なぜ俺が警察署の尋問部屋にいるのか。
今朝の9時ごろ、俺は普通に家にいていつも通りの日常を送っていた。玄関チャイムの音がなって外に出てみると、現在尋問している警察官の小西が立っていた。
「あなたがこの家の主の福田さんですね。私はこういうものです」
小西は警察手帳を見せてきた。俺は少し驚いたが冷静に対応するよう心がけた。
「はい、私は福田で確かにこの家に住んでいます。それで、警察が一体なんの御用でしょうか」
「あなたに逮捕状が出ています。警察署にご同行願えますか」
落ち着いた様子で小西はそう言った。逮捕状についてだが身に覚えはある。あの東京大地震という予言の動画を上げたことに関係があるのだろう。
ただ身に覚えはあったのだが、2点ほど気になることがあった。1点目はあの動画を上げることで逮捕状まで出るのかと思った。少し警察で話すことにはなるなと思っていたがどうやら自分の見積もりが甘かったらしい。2点目は、警察が来るのがいくらなんでも早すぎると思った。
俺が動画を上げたのは11月12日の朝だ。そして今日は11月17日だ。あの動画からまだ5日しか経っていない。あの動画だけでは、俺こと福田蒼空を特定することも俺がどこに住んでいるかもわからないはずだ。俺の予想では警察が訪れるのはまだ数日はかかると思っていた。
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