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どんなドレスに?
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「さて、どんなドレスにしたいんだい?」
ルルがそう言いイラストが描かれた紙をいくつか出し、ジュリエット達に見えるように置いた。
「一応、私たちも考えて来ました。ですが夫人を人伝に聞いて描いたものなのであまりお勧めは出来ません。」
そのララの言葉にジュリエット達がイラストを見るが、どのドレスも美しく描かれていた。
「あら、どれも大変綺麗に描かれていますわ。このまま作って頂いてもいいくらい!」
ジュリエットの言葉に頷くアンナ。
「このイラストは所詮私達の想像で描いたものだ。実際の夫人とは差が出てくる、それに夫人の記念となる日に着るんだから夫人の希望を聞いて反映させていきたいと考えているんだが?」
ルルの言葉にララも続ける。
「お見せしてるイラストは参考程度に考えてください。夫人がお任せで良いとおっしゃるようなら、その時は夫人に合うドレスを一から考えさせてもらいますので。」
それを聞いたジュリエットはそうなのねと答え
「そう言われても希望はあまりないの。男爵家にいた時よりこちらに着いた今の方が贅沢させて頂いてると思うし、ドレスも比べ物にならないくらい綺麗なものばかりだもの。」
と言ったのでララとルルも少し困った様子でそうですかと答える。
「そういえば、アンナとエルメールの意見も聞きたいわ。何かあるかしら?」
そう意見を求められ、アンナは
「それでしたらウィリアム様が用意して下さった部屋を大層気に入っていた様なので結婚式用のドレスはピンクにしてみては?とってもピンクお似合いだと思います!」
と言い更に
「戻って来てからの舞踏会用のドレスはお嬢様の瞳に合わせて瑠璃色にして頂きましょう。ウィリアム様の髪と瞳に合わせて黒の刺繍を入れてもらえば良いのでは?」
と続けた。それに続いてエルメールも意見を言う。
「その理屈で行くならば結婚式用のドレスには金の刺繍を入れて頂きましょう。奥様の髪は見る角度により金髪に見えますから。」
「なかなか良い案だね。それにレースをあしらっても豪華に見えて良いと思うがどうだい?」
その意見を聞きルルは提案した。
それを聞いたエルメールとアンナはそれで行きましょう!と言ったがジュリエットが
「とっても素敵な案だけどレースまであしらって刺繍も入れたら凄い金額になっちゃわないかしら?」
と心配げに言った。
それを聞いたエルメールが
「何をおっしゃってるんですか!一生に一度しかない結婚式にそんな事を考えなくとも良いのです。それに旦那様からも価格のことを気にせず、夫人のご希望通りのドレスを作るよう言付かっております。」
と少し厳しい口調で言った。
「結婚式などでのドレスは貴族間での経済力や地位を誇示するために豪華にする傾向があります。ウィリアム様はその様なことを気にしなさそうですけど、気にしなくて良いと言ってくださってるのでしたら甘えてみたらいかがですか?」
勿論仕上がりは保証しますとニッコリと笑って言ったララ。
「ごめんなさい、貧乏性ね。ついつい金額を気にしてしまうの。」
申し訳なさそうに誤った後、ジュリエットは言った。
「せっかくだからエルメールとアンナの案でいきましょう!聞いていて私も楽しみになってきたわ!」
「了解したよ、それじゃあそれでデザインは描かさせてもらうよ。」
直ぐに描き終わるから紅茶でも飲んで待っててよと続けるルルにジュリエットはその言葉にそんなに早く描き終わるんですか?と聞き返す。
不思議そうなジュリエットの姿にララは
「勿論です、ルルはデザインを描くのだけは早いですから!」
胸を張って答えた後、縫い物はそんなに早く出来ないんですけどと苦笑した。
「それは頼もしいわね!」
「ルルさんがデザインが早いということは、ララさんは縫い物の方が得意なんですか?」
アンナがそう聞くとララは「はい。」と答え
「性格が正反対なのでルルは縫い物の様な細々した作業が苦手なんです。私は逆に絵心がなくて…。」
苦笑するララにどちらかだけでも出来るのは凄いです!と答えるアンナ。
「それでは紅茶を持って参りますので、一度退室させて頂きます。」
2人が会話しているのを尻目に、エルメールがジュリエットに近寄りそう言って部屋を出て言った。
ルルがそう言いイラストが描かれた紙をいくつか出し、ジュリエット達に見えるように置いた。
「一応、私たちも考えて来ました。ですが夫人を人伝に聞いて描いたものなのであまりお勧めは出来ません。」
そのララの言葉にジュリエット達がイラストを見るが、どのドレスも美しく描かれていた。
「あら、どれも大変綺麗に描かれていますわ。このまま作って頂いてもいいくらい!」
ジュリエットの言葉に頷くアンナ。
「このイラストは所詮私達の想像で描いたものだ。実際の夫人とは差が出てくる、それに夫人の記念となる日に着るんだから夫人の希望を聞いて反映させていきたいと考えているんだが?」
ルルの言葉にララも続ける。
「お見せしてるイラストは参考程度に考えてください。夫人がお任せで良いとおっしゃるようなら、その時は夫人に合うドレスを一から考えさせてもらいますので。」
それを聞いたジュリエットはそうなのねと答え
「そう言われても希望はあまりないの。男爵家にいた時よりこちらに着いた今の方が贅沢させて頂いてると思うし、ドレスも比べ物にならないくらい綺麗なものばかりだもの。」
と言ったのでララとルルも少し困った様子でそうですかと答える。
「そういえば、アンナとエルメールの意見も聞きたいわ。何かあるかしら?」
そう意見を求められ、アンナは
「それでしたらウィリアム様が用意して下さった部屋を大層気に入っていた様なので結婚式用のドレスはピンクにしてみては?とってもピンクお似合いだと思います!」
と言い更に
「戻って来てからの舞踏会用のドレスはお嬢様の瞳に合わせて瑠璃色にして頂きましょう。ウィリアム様の髪と瞳に合わせて黒の刺繍を入れてもらえば良いのでは?」
と続けた。それに続いてエルメールも意見を言う。
「その理屈で行くならば結婚式用のドレスには金の刺繍を入れて頂きましょう。奥様の髪は見る角度により金髪に見えますから。」
「なかなか良い案だね。それにレースをあしらっても豪華に見えて良いと思うがどうだい?」
その意見を聞きルルは提案した。
それを聞いたエルメールとアンナはそれで行きましょう!と言ったがジュリエットが
「とっても素敵な案だけどレースまであしらって刺繍も入れたら凄い金額になっちゃわないかしら?」
と心配げに言った。
それを聞いたエルメールが
「何をおっしゃってるんですか!一生に一度しかない結婚式にそんな事を考えなくとも良いのです。それに旦那様からも価格のことを気にせず、夫人のご希望通りのドレスを作るよう言付かっております。」
と少し厳しい口調で言った。
「結婚式などでのドレスは貴族間での経済力や地位を誇示するために豪華にする傾向があります。ウィリアム様はその様なことを気にしなさそうですけど、気にしなくて良いと言ってくださってるのでしたら甘えてみたらいかがですか?」
勿論仕上がりは保証しますとニッコリと笑って言ったララ。
「ごめんなさい、貧乏性ね。ついつい金額を気にしてしまうの。」
申し訳なさそうに誤った後、ジュリエットは言った。
「せっかくだからエルメールとアンナの案でいきましょう!聞いていて私も楽しみになってきたわ!」
「了解したよ、それじゃあそれでデザインは描かさせてもらうよ。」
直ぐに描き終わるから紅茶でも飲んで待っててよと続けるルルにジュリエットはその言葉にそんなに早く描き終わるんですか?と聞き返す。
不思議そうなジュリエットの姿にララは
「勿論です、ルルはデザインを描くのだけは早いですから!」
胸を張って答えた後、縫い物はそんなに早く出来ないんですけどと苦笑した。
「それは頼もしいわね!」
「ルルさんがデザインが早いということは、ララさんは縫い物の方が得意なんですか?」
アンナがそう聞くとララは「はい。」と答え
「性格が正反対なのでルルは縫い物の様な細々した作業が苦手なんです。私は逆に絵心がなくて…。」
苦笑するララにどちらかだけでも出来るのは凄いです!と答えるアンナ。
「それでは紅茶を持って参りますので、一度退室させて頂きます。」
2人が会話しているのを尻目に、エルメールがジュリエットに近寄りそう言って部屋を出て言った。
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