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第6話 開花 *
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お馬鹿なのは俺の欠点だが、長所でもある。
俺は賢い人のように物事を深く考えない。他人の心の裏側を予想したりもしない。悩みとは無縁だから、夜はすぐに眠れる。
ところが今夜の俺ときたら、どうしちゃったんだろう。どんどん目が冴えていく。
ヴァンは別室で休んでいる。日中、図書館のラウンジで俺の部屋から出ていくように命じたからだ。
ああ。
俺って本当に馬鹿だ。
ヴァンがいないと安心して眠りにつくことができないのに邪険にしてしまった。でも男としてのプライドが邪魔をして謝りに行くことができなかった。俺は孕み受とやらになる覚悟はできていない。
どうにかして、エッチなこと抜きでヴァンと一緒にいられないものだろうか。女神と直談判できればいいのに。
思考が同じところをぐるぐる回る。でも答えは出てこない。
くそっ。
アタマばっか使ってるからこうなるんだ。馬鹿は馬鹿らしく、一本抜いてチャチャッと寝てしまおう。
「んっ……」
俺は寝間着の隙間から手を差し入れた。
そして、へその下に備わっているものに指を這わせた。いつもは頼んでいなくても元気になる愚息がまるで反応しない。
俺、萎えてるの?
今までおかずにしてきた女性の姿を思い浮かべる。
俺の好みは、可愛くてふわふわしてて、いい匂いがする女の子! おっぱいのサイズは問わない。俺を上目遣いで見つめてフェラしてくれたら……。
いつもは口淫を想像するだけで痛いぐらいに勃起するのに、ちんちんが大人しい。俺は竿を握り、もう片方の手で亀頭をこすった。両手を一生懸命動かす。エッチな妄想もやめない。女の子のおっぱいを思い描く。
でも、頭の中に浮かんだのはヴァンの分厚い胸だった。
どうしてこうなるんだよ!
俺は体勢を変えた。
四つん這いになってシーツに亀頭を押し当てる。こうやってこすれば、きっとよくなるはず……。
「イけないんですか」
不意にヴァンの声が耳元で聞こえて来た。背筋がぞくぞくするような甘い低音。俺を惑わせるヴァンの色っぽい声。
ベッドの周りに、さわさわと微風が吹いている。
「ヴァン! おまえ、風に溶け込む魔法を使ったな? そこにいるんだろう? 姿を見せろ」
「よく声だけで俺だと分かりましたね」
「……そんな性悪エロボイスの持ち主、おまえしかいねぇよ」
「エドゥアール様」
微風が俺の耳を撫でる。至近距離で優しく名前を呼ばれれば、俺の竿は硬くなっていった。よだれみたいな先走りがじゅくじゅくと滲み出てくる。
「ヴァン、……頼む。耳元で喋らないでくれっ」
「へえ、あなたは耳から感じてしまうんだ。可愛らしいですね」
「おまえ、焼き殺すぞ! いいから魔法を解除しろ! ぶん殴ってやる」
「公爵家の令息ともあろうお方が乱暴ですね。でもそのイキのよさが大好きですよ」
「ヴァン……。俺っ、変なんだ。ちんこがさっき、イケイケにならなかった! 一生懸命、女の子のことを考えてたのに!」
「毎日のように自慰をした上に、朝勃ちまでしていたエドゥアール様がインポに? それは大変ですね」
「ひとごとみたいに言うな! なんとかしてくれ」
「だったら乳首をいじってみてください」
「なんだと?」
俺は声を荒げた。
ヴァンは俺に雌のようなオナニーをしろと言っているのだ。俺は耳元に吹きかかってくる微風を手で払った。でも、ヴァンは姿を見せてこない。
「意地悪するなよ……!」
「まとわりつくなと言ったのは、エドゥアール様でしょう?」
「反省してるからぁっ。俺、おまえがいないとダメだ……」
「その言葉を待っておりました」
微風がしゅんっと音を立てて、強風へと変わった。
空気の流れが収まったあと、ヴァンが現れた。寝間着姿のヴァンは俺の腹の上に乗り上げて、形のいい唇に妖しい微笑を浮かべている。
「そのままでは苦しいでしょう? お手伝いいたします」
「いいってば! あっ、やぁっ」
「エドゥアール様の乳首はまだ未開発ですからね。優しくご奉仕致しますよ」
くにくにと胸の突起をつままれ、俺は涙目になった。乳首なんてこれまでいじったことがないのに、ヴァンの指の腹で転がされるとあんあんと濡れた声が漏れてしまう。
「俺、雌にはならないからなっ」
「左様ですか。でもエドゥアール様はおっぱいに触れるより、おっぱいをいじられる方がお好きのようですね」
「ちがう……っ! 俺のは、おっぱいじゃないからぁっ」
「確かにこんなに小さなままでは、母乳の出が悪いですね」
ヴァンの舌先が俺の乳頭をつついた。
ぬるりとした感触とほのかな微温が俺の小さな粒を包み込む。ヴァンは右側の乳首ばかりを執拗に責めた。
左側もいじってほしいだなんて、絶対に言えない。
俺は内股になって、ヴァンを見上げた。
先ほどまではまるでイけなかったちんこがビンビンと元気になって、ヴァンの愛撫をねだるようにぷるぷると震えている。
「もっと触ってほしいんでしょう、いろんなところを。エドゥアール様は俺にいじめられたくてたまらないんだ。可愛いですね」
「従者に夜伽をさせるのは貴族ならよくある話だ! 勘違いすんじゃねぇ」
「それならば命じてください。次はどうされたいのですか?」
ヴァンが俺を見つめる。
薄闇に包まれた部屋にあっても、翡翠の瞳はきらきらと輝いていた。こいつ、俺をいじめながらイキイキしやがって。しかも顔がいいから、なおさら腹が立つ。
「一本抜いてくれ。早く出して、眠ってしまいたい」
「かしこまりました」
「おい、ちょっ! 口つけんな!」
「口淫をお望みなんでしょう? いつも自慰をする時は、フェラチオをされる自分を思い描いていらっしゃいましたよね」
「おまえ……魔法で心を読んでたのか!」
ヴァンは風使いだ。
目に見えない力を操るのはお手のものである。そういえば、オナニーをしている時に微風が吹いてきたことが何回もあったな。ヴァンが気を利かせて、涼しくしてくれたのかと思ってたけど、心を読まれていたとは。
「エドゥアール様。俺はあなたが思っている以上に変態ですよ」
「そのようだな!」
「さあ、足を開いて……。そう。いい子ですね」
「あっ。や、……先っぽ、じんじんすりゅぅっ」
ヴァンが俺の先端をじゅぽっと飲み込んだ。そして粘っこい淫音を立てながら、俺の竿を根元に向けて舐め下ろす。
「おれ、……あぁっ。雌じゃないからなっ。ちんちん、ついてるからぁ……ッ」
「ご心配なく。前も後ろも可愛がって差し上げますから。男に生まれた喜びを捨てる必要はありませんよ」
「ああっ! ちくび、……だめっ。だめえぇっ。ちんぽと一緒にいじんなぁっ」
かりかりとヴァンの指先が俺の胸の突起を引っかく。
「また噛まれたいんでしょう? 図書館の地下書庫でされたように……」
「やらぁっ。いやっ、やぁっ」
「そんなにいやらしい声を上げて拒まれても、説得力がありませんね」
「ッ! あーっ!!」
乳首を甘噛みされて、俺は果てた。
ヴァンは手のひらに放たれた白濁を五指に絡めると、匂いを吸い込んだ。そして、粘ついた淫液をためらいもなく口に含んだ。そして、うっとりとした声で「濃いですね」と囁いた。
「毎日抜いてるのにこの味なんだ」
「おまえ! この……変態!!」
「その変態に乳首を吸われてイっちゃったエドゥアール様は何なんでしょうね? あなたも相当なスキモノなのでは?」
「ひぐっ。俺は……ちがう……っ」
ぼたぼたと涙をこぼすと、ヴァンが抱き締めてきた。
「本当にあなたは飴玉みたいな人だ。しゃぶり尽くして、俺のものにしてしまいたい」
「俺、雌になっちゃったのかなぁ、ヴァン。だって、胸でイくなんて……」
「まだ浅瀬ですよ。雌の快楽はこんなものじゃない」
「うそだろ。無理。俺、死ぬ」
「では、また明日から別行動を取りますか?」
この声で選択を迫るのは卑怯だと思う。
ヴァンを拒めるわけがないじゃないか。
「同じ部屋に戻ってもいいし、一緒についてきて構わない。でも、人前では絶対にエッチなことするなよ!」
「しませんよ。エドゥアール様が乱れる姿を見ていいのは俺だけです」
「今日以上のことをしたら焼き殺すからな!」
「へえ。これからもフェラチオをさせてくれるんだ。ごっくんも」
「もう俺は限界だ! おまえの変態ぶりについていけない。寝る!」
「じゃあ、俺も自分のベッドに戻りますね」
「……待て」
ヴァンの寝間着の裾を掴む。
「今日はちょっと寝つきが悪いみたいだから、おまえは俺の湯たんぽになれ」
「かしこまりました」
「いいか、あくまで湯たんぽだからな! ナニをこすりつけたりするなよ!」
「エドゥアール様はまだ男根が怖いでしょうからね。そんな真似はしませんよ」
「ダンコンって……恐ろしい響きだな」
「では、休みましょうか」
「うん……」
その晩、俺は背中から抱き締められて眠りについた。
幼い頃もこんなシチュエーションがあったな。遊び疲れて眠った時を思い出す。ヴァンの腕ってあったかくて気持ちいい……。
ヴァン。
俺、雌になるのは怖いよ。
でも、おまえとは離れたくない。おまえの手によって変えられていくのならば、嫌じゃないのかな……?
俺はヴァンの寝息を感じながら、夢の世界に羽ばたいた。
俺は賢い人のように物事を深く考えない。他人の心の裏側を予想したりもしない。悩みとは無縁だから、夜はすぐに眠れる。
ところが今夜の俺ときたら、どうしちゃったんだろう。どんどん目が冴えていく。
ヴァンは別室で休んでいる。日中、図書館のラウンジで俺の部屋から出ていくように命じたからだ。
ああ。
俺って本当に馬鹿だ。
ヴァンがいないと安心して眠りにつくことができないのに邪険にしてしまった。でも男としてのプライドが邪魔をして謝りに行くことができなかった。俺は孕み受とやらになる覚悟はできていない。
どうにかして、エッチなこと抜きでヴァンと一緒にいられないものだろうか。女神と直談判できればいいのに。
思考が同じところをぐるぐる回る。でも答えは出てこない。
くそっ。
アタマばっか使ってるからこうなるんだ。馬鹿は馬鹿らしく、一本抜いてチャチャッと寝てしまおう。
「んっ……」
俺は寝間着の隙間から手を差し入れた。
そして、へその下に備わっているものに指を這わせた。いつもは頼んでいなくても元気になる愚息がまるで反応しない。
俺、萎えてるの?
今までおかずにしてきた女性の姿を思い浮かべる。
俺の好みは、可愛くてふわふわしてて、いい匂いがする女の子! おっぱいのサイズは問わない。俺を上目遣いで見つめてフェラしてくれたら……。
いつもは口淫を想像するだけで痛いぐらいに勃起するのに、ちんちんが大人しい。俺は竿を握り、もう片方の手で亀頭をこすった。両手を一生懸命動かす。エッチな妄想もやめない。女の子のおっぱいを思い描く。
でも、頭の中に浮かんだのはヴァンの分厚い胸だった。
どうしてこうなるんだよ!
俺は体勢を変えた。
四つん這いになってシーツに亀頭を押し当てる。こうやってこすれば、きっとよくなるはず……。
「イけないんですか」
不意にヴァンの声が耳元で聞こえて来た。背筋がぞくぞくするような甘い低音。俺を惑わせるヴァンの色っぽい声。
ベッドの周りに、さわさわと微風が吹いている。
「ヴァン! おまえ、風に溶け込む魔法を使ったな? そこにいるんだろう? 姿を見せろ」
「よく声だけで俺だと分かりましたね」
「……そんな性悪エロボイスの持ち主、おまえしかいねぇよ」
「エドゥアール様」
微風が俺の耳を撫でる。至近距離で優しく名前を呼ばれれば、俺の竿は硬くなっていった。よだれみたいな先走りがじゅくじゅくと滲み出てくる。
「ヴァン、……頼む。耳元で喋らないでくれっ」
「へえ、あなたは耳から感じてしまうんだ。可愛らしいですね」
「おまえ、焼き殺すぞ! いいから魔法を解除しろ! ぶん殴ってやる」
「公爵家の令息ともあろうお方が乱暴ですね。でもそのイキのよさが大好きですよ」
「ヴァン……。俺っ、変なんだ。ちんこがさっき、イケイケにならなかった! 一生懸命、女の子のことを考えてたのに!」
「毎日のように自慰をした上に、朝勃ちまでしていたエドゥアール様がインポに? それは大変ですね」
「ひとごとみたいに言うな! なんとかしてくれ」
「だったら乳首をいじってみてください」
「なんだと?」
俺は声を荒げた。
ヴァンは俺に雌のようなオナニーをしろと言っているのだ。俺は耳元に吹きかかってくる微風を手で払った。でも、ヴァンは姿を見せてこない。
「意地悪するなよ……!」
「まとわりつくなと言ったのは、エドゥアール様でしょう?」
「反省してるからぁっ。俺、おまえがいないとダメだ……」
「その言葉を待っておりました」
微風がしゅんっと音を立てて、強風へと変わった。
空気の流れが収まったあと、ヴァンが現れた。寝間着姿のヴァンは俺の腹の上に乗り上げて、形のいい唇に妖しい微笑を浮かべている。
「そのままでは苦しいでしょう? お手伝いいたします」
「いいってば! あっ、やぁっ」
「エドゥアール様の乳首はまだ未開発ですからね。優しくご奉仕致しますよ」
くにくにと胸の突起をつままれ、俺は涙目になった。乳首なんてこれまでいじったことがないのに、ヴァンの指の腹で転がされるとあんあんと濡れた声が漏れてしまう。
「俺、雌にはならないからなっ」
「左様ですか。でもエドゥアール様はおっぱいに触れるより、おっぱいをいじられる方がお好きのようですね」
「ちがう……っ! 俺のは、おっぱいじゃないからぁっ」
「確かにこんなに小さなままでは、母乳の出が悪いですね」
ヴァンの舌先が俺の乳頭をつついた。
ぬるりとした感触とほのかな微温が俺の小さな粒を包み込む。ヴァンは右側の乳首ばかりを執拗に責めた。
左側もいじってほしいだなんて、絶対に言えない。
俺は内股になって、ヴァンを見上げた。
先ほどまではまるでイけなかったちんこがビンビンと元気になって、ヴァンの愛撫をねだるようにぷるぷると震えている。
「もっと触ってほしいんでしょう、いろんなところを。エドゥアール様は俺にいじめられたくてたまらないんだ。可愛いですね」
「従者に夜伽をさせるのは貴族ならよくある話だ! 勘違いすんじゃねぇ」
「それならば命じてください。次はどうされたいのですか?」
ヴァンが俺を見つめる。
薄闇に包まれた部屋にあっても、翡翠の瞳はきらきらと輝いていた。こいつ、俺をいじめながらイキイキしやがって。しかも顔がいいから、なおさら腹が立つ。
「一本抜いてくれ。早く出して、眠ってしまいたい」
「かしこまりました」
「おい、ちょっ! 口つけんな!」
「口淫をお望みなんでしょう? いつも自慰をする時は、フェラチオをされる自分を思い描いていらっしゃいましたよね」
「おまえ……魔法で心を読んでたのか!」
ヴァンは風使いだ。
目に見えない力を操るのはお手のものである。そういえば、オナニーをしている時に微風が吹いてきたことが何回もあったな。ヴァンが気を利かせて、涼しくしてくれたのかと思ってたけど、心を読まれていたとは。
「エドゥアール様。俺はあなたが思っている以上に変態ですよ」
「そのようだな!」
「さあ、足を開いて……。そう。いい子ですね」
「あっ。や、……先っぽ、じんじんすりゅぅっ」
ヴァンが俺の先端をじゅぽっと飲み込んだ。そして粘っこい淫音を立てながら、俺の竿を根元に向けて舐め下ろす。
「おれ、……あぁっ。雌じゃないからなっ。ちんちん、ついてるからぁ……ッ」
「ご心配なく。前も後ろも可愛がって差し上げますから。男に生まれた喜びを捨てる必要はありませんよ」
「ああっ! ちくび、……だめっ。だめえぇっ。ちんぽと一緒にいじんなぁっ」
かりかりとヴァンの指先が俺の胸の突起を引っかく。
「また噛まれたいんでしょう? 図書館の地下書庫でされたように……」
「やらぁっ。いやっ、やぁっ」
「そんなにいやらしい声を上げて拒まれても、説得力がありませんね」
「ッ! あーっ!!」
乳首を甘噛みされて、俺は果てた。
ヴァンは手のひらに放たれた白濁を五指に絡めると、匂いを吸い込んだ。そして、粘ついた淫液をためらいもなく口に含んだ。そして、うっとりとした声で「濃いですね」と囁いた。
「毎日抜いてるのにこの味なんだ」
「おまえ! この……変態!!」
「その変態に乳首を吸われてイっちゃったエドゥアール様は何なんでしょうね? あなたも相当なスキモノなのでは?」
「ひぐっ。俺は……ちがう……っ」
ぼたぼたと涙をこぼすと、ヴァンが抱き締めてきた。
「本当にあなたは飴玉みたいな人だ。しゃぶり尽くして、俺のものにしてしまいたい」
「俺、雌になっちゃったのかなぁ、ヴァン。だって、胸でイくなんて……」
「まだ浅瀬ですよ。雌の快楽はこんなものじゃない」
「うそだろ。無理。俺、死ぬ」
「では、また明日から別行動を取りますか?」
この声で選択を迫るのは卑怯だと思う。
ヴァンを拒めるわけがないじゃないか。
「同じ部屋に戻ってもいいし、一緒についてきて構わない。でも、人前では絶対にエッチなことするなよ!」
「しませんよ。エドゥアール様が乱れる姿を見ていいのは俺だけです」
「今日以上のことをしたら焼き殺すからな!」
「へえ。これからもフェラチオをさせてくれるんだ。ごっくんも」
「もう俺は限界だ! おまえの変態ぶりについていけない。寝る!」
「じゃあ、俺も自分のベッドに戻りますね」
「……待て」
ヴァンの寝間着の裾を掴む。
「今日はちょっと寝つきが悪いみたいだから、おまえは俺の湯たんぽになれ」
「かしこまりました」
「いいか、あくまで湯たんぽだからな! ナニをこすりつけたりするなよ!」
「エドゥアール様はまだ男根が怖いでしょうからね。そんな真似はしませんよ」
「ダンコンって……恐ろしい響きだな」
「では、休みましょうか」
「うん……」
その晩、俺は背中から抱き締められて眠りについた。
幼い頃もこんなシチュエーションがあったな。遊び疲れて眠った時を思い出す。ヴァンの腕ってあったかくて気持ちいい……。
ヴァン。
俺、雌になるのは怖いよ。
でも、おまえとは離れたくない。おまえの手によって変えられていくのならば、嫌じゃないのかな……?
俺はヴァンの寝息を感じながら、夢の世界に羽ばたいた。
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