36 / 93
36災害級の魔物が弱いのだが?
しおりを挟む
「災害級の魔物が出たぞー!」
俺とアリーは郊外の火の手が出ている方向に向かった。
災害級の魔物討伐は全冒険者に参加義務がある。
たとえ初級冒険者の俺達でもやれることはある。
現場へはすぐに到着した。
まさか、こんなに街の近くまで災害級の魔物が近づいているとは驚きだ。
「アル君、どうもジャイアントアントの主みたいね」
「ああ、おそらく主だ。あの大きさ、通常の個体じゃない」
魔物は長い年月をかけて成長し、時には主と呼ばれる強大な力を持つ個体に成長することがある。
現場を見て思わず声が出る。
「こ、これじゃ修羅場じゃないか?」
「そ……そんな! この街のギルドは精鋭揃いなのに!」
アリーが弱音を吐く。
無理もない。
現場には無数の戦闘不能になった冒険者で溢れかえっていた。
治癒係の光魔法使いのジョブを持つ者の周りにたくさん集まっているが、とても治癒が追いつかないよう思える。
「これはまずいな」
「ええ、早く討伐しないと死者が出かねないわね」
その時、ギルド長のバーニィが到着した。
「アル君か? 来てくれたのか?」
見ると、ギルド長のバーニィさんと副ギルド長のクルゥさんがいた。
普通、ギルド長が現場に来ることなんてない筈だ。
それ程ひっ迫した状況ということか?
「王都への街道沿いにジャイアントアントが出没していたのだが、どうも主が紛れ込んでいたらしい、我々ギルドの落ち度だ……」
「ギルド長、今は悔やんでいる場合ではありません。何か対策を!」
「ああ、アル君が来てくれて心強い、ここは久しぶりに俺達の出番だな」
「ギルド長と一緒に闘うのは何年ぶりかのう」
クルゥさんがこんな時に少し嬉しげに話す。
まあ、管理職はなにかと大変なんだろう。
久しぶりの現場に心を踊らされているのだろう。
そんな時、また。
「おい!? お前、勇者パーティのアルじゃないか? あの落ちこぼれか?」
嫌味を含んだ声がクルゥさんの後ろから響いた。
見ると、一人の見覚えのない冒険者が進み出ていた。顔付きを見ると、如何にも腕に自信にあふれている男がいた。だが、顔つきを見れば内面は察しがついた。
「やっぱり、勇者パーティの落ちこぼれのアルか? こりゃ傑作だ!」
「そうだが……」
ろくなことにはならないが、冒険者ギルドの仲間のようなので、素直に答える。
「勇者様も可哀想にな。そうか、お前があの……敵前逃亡したアルか?」
「なっ!?」
「あなた、一体何を言ってるの? アル君がそんなことする訳ないでしょ?」
しかし、男はわざとらしくかぶりを振って、大げさなポーズで俺を煽る。
「街中で有名だぜ。勇者様が落ちこぼれの突然の逃亡で危ういことになったってな!」
男はわざとらしく一息話を切ると。言い出した。
「はっきり言おう、てめぇはクズだ。カスが勇者様に迷惑かけんじゃねぇ!」
「……」
俺は無言になってしまった。隣では、アリーがフルフルと震えていた。
「まあ、どうせ勇者様の名前を出して、先輩方に生意気な発言をしてたんだろうが、残念だな。俺がお前の正体を暴露したからな。わかったら、さっさと何処かへ行けや」
「おい、ダニエル、無礼だろう?」
「何言ってるんですか? ギルド長。こいつはどうしようもないハズレスキルで、無能なんですよ。勇者パーティの一員様でも、無能なんです。そ、む・の・う」
「無能って……」
酷い言いように腹がたつが、一応冒険者の仲間では。
「すまん、アル君。こいつは今日、パーティから追放されたばかりでどう見ても問題ありそうなので、俺が面倒を見ているのだが……その、腕はな、悪くないんだ」
「アル君、本当に申し訳ない。後で良く言っておくので、許してくれ」
ギルド長のバーニィさんとクルゥさんが取り繕う。どうも、問題がある人物のようだ。
だが、俺が勇者パーティで敵前逃亡したとか、何の話だ?
しかし、今はそれの詮索をしている場合じゃない。
「それより、このジャイアントアントの主を何とかしましょう。災害級ですよね?」
「そうだ。街から続々とS級冒険者達が駆けつける手筈だ。だから、しばらく持ちこたえればいいだけだ」
「わかった。じゃあ、アル君、助太刀を頼む」
「はぁ? 助太刀? このカスに?」
「いいから、お前は黙っていろ、直にわかる」
よし、いきなり不知火流の奥義をぶちかましてやる。
ジャイアントアントは巨大な蟻の魔物だ。
その動きは素早く、硬い甲殻に覆われていて、魔法にも強くホワイトファングの数倍は強い魔物だ。
「先ずは様子見だ。アル君は見極めてから参戦してくれ!」
「へっ、お前の出番なんてないさ、俺が止めを刺してやる」
「すまん、アル君、今は堪えてくれ」
例の嫌なヤツが捨て台詞吐くかのように去って行き、クルゥさんが俺を気遣う。
だが。
ギルド長は元S級冒険者だった。
例の無礼な男もギルド長が認める程の腕。
だから大丈夫?
救援が来るまで持ち堪える時間稼ぎだけでいい?
いや、それはとんでもない誤算だった。
俺達の誤算……
普通のジャイアントアントとはまるで次元が違う。
ジャイアントアントの主は信じられない程の能力を持つ個体だった。
たちまちギルド長が負傷する。
これは……戦いとは呼べないだろう。
言うならば唯の殺戮だろう。
「くっ……! アル君、きみは逃げるんだ! 街の人々に避難の指示を!」
負傷したギルド長は険しい表情で剣を杖代わりに立ち上がる。
あの体でなおも戦いを続ける気か?
ギルド長は死を覚悟しているらしい。
なんて立派な人だろうか?
「しかし、ギルド長を残してなんて……!」
「何を言っておる! 私もおるだろう? ギルド長も寂しくわないわい。それに他に方法があるか?」
それは……
たしかに俺達が街の住人に避難勧告をして、王都から救援を呼ぶべき。
理屈ではわかる。
だが。
「お前のようなヘナチョコにも有益な役割が出来たんだ! 一人だけ逃げるんじゃねえぞ! 俺達の死を無駄にするんじゃねぇ!」
なんとあの嫌なヤツまでもが死を覚悟している。
俺は前よりずっと強くなった。でも、召喚魔は昨日の夜、放置プレイに出してしまった。
自分の主力兵装が使えないのが悔やまれる。
もちろん個人能力も前とは段違いだが、通常のジョブのレベル50前後の実力。
普通に考えると、ここで戦っても、ギルド長達と死を共にするだけだ。
だからと言って、アリーだけ逃がすのも危険だ。
主以外のジャイアントアントと遭遇するかもしれない。
ここは心を鬼にして、ギルド長の言う通りにすべき。
戦場では時に味方の犠牲を計算に入れる必要がある。
今はその時なのか?
その時だった。
「うぁあああああああ……た、助けて! し、死にたくねぇ!!」
例の嫌な男、ダニエルがジャイアントアントの甲殻に剣を弾かれ、隙を作ってしまった。
勇敢だった彼も、死を前に本音が。
悲痛な叫び声で叫んでいた。
「い、嫌だぁ……死にたくねぇ!!」
「ガウウッ!」
ダニエルの声はかえってジャイアントアントの主の注意を引きつけてしまった。
「ギャァアアアアアアッッ!!」
ジャイアントアントがダニエルに向かって、凄まじいスピードで突進する。
その時。
それは理性とかじゃなくて。
彼も同じ冒険者。
仲間だ。
女嫌いの俺だが、例えそれが女だとしても同じことをしただろう。
ただ、仲間の危機を放っておけないという、無意識の行動。
スキル『身体能力(強)』発動。
「キィエエエエエエ!!」
同時に『瞬歩』のスキルを発動し剣の柄に手をかける。
不知火流
一の型
関礫一閃
『陽炎』
鞘から解き放たれた剣が音速の壁を突き抜け、ソニックブームを呼び起こす。
その瞬間、ドンッという衝撃波が剣から放たれる。
俺の力でどうにかなる相手ではない、硬いジャイアントアントの甲殻に跳ね返されるだけだろう。
だが。
「グアァ……?」
体長10mはある巨大なジャイアントアントが……
真っ二つになっていた。
俺とアリーは郊外の火の手が出ている方向に向かった。
災害級の魔物討伐は全冒険者に参加義務がある。
たとえ初級冒険者の俺達でもやれることはある。
現場へはすぐに到着した。
まさか、こんなに街の近くまで災害級の魔物が近づいているとは驚きだ。
「アル君、どうもジャイアントアントの主みたいね」
「ああ、おそらく主だ。あの大きさ、通常の個体じゃない」
魔物は長い年月をかけて成長し、時には主と呼ばれる強大な力を持つ個体に成長することがある。
現場を見て思わず声が出る。
「こ、これじゃ修羅場じゃないか?」
「そ……そんな! この街のギルドは精鋭揃いなのに!」
アリーが弱音を吐く。
無理もない。
現場には無数の戦闘不能になった冒険者で溢れかえっていた。
治癒係の光魔法使いのジョブを持つ者の周りにたくさん集まっているが、とても治癒が追いつかないよう思える。
「これはまずいな」
「ええ、早く討伐しないと死者が出かねないわね」
その時、ギルド長のバーニィが到着した。
「アル君か? 来てくれたのか?」
見ると、ギルド長のバーニィさんと副ギルド長のクルゥさんがいた。
普通、ギルド長が現場に来ることなんてない筈だ。
それ程ひっ迫した状況ということか?
「王都への街道沿いにジャイアントアントが出没していたのだが、どうも主が紛れ込んでいたらしい、我々ギルドの落ち度だ……」
「ギルド長、今は悔やんでいる場合ではありません。何か対策を!」
「ああ、アル君が来てくれて心強い、ここは久しぶりに俺達の出番だな」
「ギルド長と一緒に闘うのは何年ぶりかのう」
クルゥさんがこんな時に少し嬉しげに話す。
まあ、管理職はなにかと大変なんだろう。
久しぶりの現場に心を踊らされているのだろう。
そんな時、また。
「おい!? お前、勇者パーティのアルじゃないか? あの落ちこぼれか?」
嫌味を含んだ声がクルゥさんの後ろから響いた。
見ると、一人の見覚えのない冒険者が進み出ていた。顔付きを見ると、如何にも腕に自信にあふれている男がいた。だが、顔つきを見れば内面は察しがついた。
「やっぱり、勇者パーティの落ちこぼれのアルか? こりゃ傑作だ!」
「そうだが……」
ろくなことにはならないが、冒険者ギルドの仲間のようなので、素直に答える。
「勇者様も可哀想にな。そうか、お前があの……敵前逃亡したアルか?」
「なっ!?」
「あなた、一体何を言ってるの? アル君がそんなことする訳ないでしょ?」
しかし、男はわざとらしくかぶりを振って、大げさなポーズで俺を煽る。
「街中で有名だぜ。勇者様が落ちこぼれの突然の逃亡で危ういことになったってな!」
男はわざとらしく一息話を切ると。言い出した。
「はっきり言おう、てめぇはクズだ。カスが勇者様に迷惑かけんじゃねぇ!」
「……」
俺は無言になってしまった。隣では、アリーがフルフルと震えていた。
「まあ、どうせ勇者様の名前を出して、先輩方に生意気な発言をしてたんだろうが、残念だな。俺がお前の正体を暴露したからな。わかったら、さっさと何処かへ行けや」
「おい、ダニエル、無礼だろう?」
「何言ってるんですか? ギルド長。こいつはどうしようもないハズレスキルで、無能なんですよ。勇者パーティの一員様でも、無能なんです。そ、む・の・う」
「無能って……」
酷い言いように腹がたつが、一応冒険者の仲間では。
「すまん、アル君。こいつは今日、パーティから追放されたばかりでどう見ても問題ありそうなので、俺が面倒を見ているのだが……その、腕はな、悪くないんだ」
「アル君、本当に申し訳ない。後で良く言っておくので、許してくれ」
ギルド長のバーニィさんとクルゥさんが取り繕う。どうも、問題がある人物のようだ。
だが、俺が勇者パーティで敵前逃亡したとか、何の話だ?
しかし、今はそれの詮索をしている場合じゃない。
「それより、このジャイアントアントの主を何とかしましょう。災害級ですよね?」
「そうだ。街から続々とS級冒険者達が駆けつける手筈だ。だから、しばらく持ちこたえればいいだけだ」
「わかった。じゃあ、アル君、助太刀を頼む」
「はぁ? 助太刀? このカスに?」
「いいから、お前は黙っていろ、直にわかる」
よし、いきなり不知火流の奥義をぶちかましてやる。
ジャイアントアントは巨大な蟻の魔物だ。
その動きは素早く、硬い甲殻に覆われていて、魔法にも強くホワイトファングの数倍は強い魔物だ。
「先ずは様子見だ。アル君は見極めてから参戦してくれ!」
「へっ、お前の出番なんてないさ、俺が止めを刺してやる」
「すまん、アル君、今は堪えてくれ」
例の嫌なヤツが捨て台詞吐くかのように去って行き、クルゥさんが俺を気遣う。
だが。
ギルド長は元S級冒険者だった。
例の無礼な男もギルド長が認める程の腕。
だから大丈夫?
救援が来るまで持ち堪える時間稼ぎだけでいい?
いや、それはとんでもない誤算だった。
俺達の誤算……
普通のジャイアントアントとはまるで次元が違う。
ジャイアントアントの主は信じられない程の能力を持つ個体だった。
たちまちギルド長が負傷する。
これは……戦いとは呼べないだろう。
言うならば唯の殺戮だろう。
「くっ……! アル君、きみは逃げるんだ! 街の人々に避難の指示を!」
負傷したギルド長は険しい表情で剣を杖代わりに立ち上がる。
あの体でなおも戦いを続ける気か?
ギルド長は死を覚悟しているらしい。
なんて立派な人だろうか?
「しかし、ギルド長を残してなんて……!」
「何を言っておる! 私もおるだろう? ギルド長も寂しくわないわい。それに他に方法があるか?」
それは……
たしかに俺達が街の住人に避難勧告をして、王都から救援を呼ぶべき。
理屈ではわかる。
だが。
「お前のようなヘナチョコにも有益な役割が出来たんだ! 一人だけ逃げるんじゃねえぞ! 俺達の死を無駄にするんじゃねぇ!」
なんとあの嫌なヤツまでもが死を覚悟している。
俺は前よりずっと強くなった。でも、召喚魔は昨日の夜、放置プレイに出してしまった。
自分の主力兵装が使えないのが悔やまれる。
もちろん個人能力も前とは段違いだが、通常のジョブのレベル50前後の実力。
普通に考えると、ここで戦っても、ギルド長達と死を共にするだけだ。
だからと言って、アリーだけ逃がすのも危険だ。
主以外のジャイアントアントと遭遇するかもしれない。
ここは心を鬼にして、ギルド長の言う通りにすべき。
戦場では時に味方の犠牲を計算に入れる必要がある。
今はその時なのか?
その時だった。
「うぁあああああああ……た、助けて! し、死にたくねぇ!!」
例の嫌な男、ダニエルがジャイアントアントの甲殻に剣を弾かれ、隙を作ってしまった。
勇敢だった彼も、死を前に本音が。
悲痛な叫び声で叫んでいた。
「い、嫌だぁ……死にたくねぇ!!」
「ガウウッ!」
ダニエルの声はかえってジャイアントアントの主の注意を引きつけてしまった。
「ギャァアアアアアアッッ!!」
ジャイアントアントがダニエルに向かって、凄まじいスピードで突進する。
その時。
それは理性とかじゃなくて。
彼も同じ冒険者。
仲間だ。
女嫌いの俺だが、例えそれが女だとしても同じことをしただろう。
ただ、仲間の危機を放っておけないという、無意識の行動。
スキル『身体能力(強)』発動。
「キィエエエエエエ!!」
同時に『瞬歩』のスキルを発動し剣の柄に手をかける。
不知火流
一の型
関礫一閃
『陽炎』
鞘から解き放たれた剣が音速の壁を突き抜け、ソニックブームを呼び起こす。
その瞬間、ドンッという衝撃波が剣から放たれる。
俺の力でどうにかなる相手ではない、硬いジャイアントアントの甲殻に跳ね返されるだけだろう。
だが。
「グアァ……?」
体長10mはある巨大なジャイアントアントが……
真っ二つになっていた。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる