幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風

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第47話 レオンvsエリアス

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「まさか俺様が直接戦う事になるとはな、貴様、一体何者だ? イェスタがエクスカリバーを持っていたとしても、あの能力はなんだ?」

「俺がイェスタにクラス4『虚数戦士』のタレントを与えたんだよ」

「ばかな、そんな事は聞いた事がない」

「じゃあ、どう説明する?」

「違いないな。嘘を言う理由がない、だが、貴様を殺せばいいのだろ?」

俺が死んだら?

そうか、俺が死んだら、虚数戦士のタレントが無くなる可能性があるか......

「それはどうかな?」

「やってみればわかる」

『ちっ』

俺は心の中で舌打ちをした。例え、俺が負けても、イェスタがエリアスを倒す、そう思っていた。だが、俺が死んで、イェスタが元のクラス3のルーンナイトだけに戻ったら?

『死ねない』

俺は決意した。俺が負けると、みんな死んでしまう。

「レオン、お前は正気なのか?」

「ああ、俺はお前と違ってまともだ」

「勇者の俺様に勝てるとでも思っているのか?」

「思っているさ、たかが勇者ごとき」

「貴様、気がふれているのか?」

「いや、至ってまともだ。冷静に勇者ごときに遅れを取る事は無い。そう思っているだけだ」

「貴様、勇者の力思い知らせてやる。たかが荷物持ちの分際で!」

まんざらハッタリでもなかった、実際、俺の方が有利だろう

『加速II』

エリアスの姿が消えた。いや、スピードが速いだけだ。スキル『魔力検知』で位置は把握出来る。

「弾よ 敵を撃て 『アンセム』」

中距離攻撃魔法『アンセム』を放つ。

「無駄だー」

エリアスは今度は本当に消えた。

『!』

後ろに魔力反応大、空間転移スキル、当然エリアスだ、振り向きざまに、「『ダムド』」

「ギャャャー」

エリアスの悲鳴が上がる。近接攻撃魔法『ダムド』をまともにくらった様だ。

『俺様の手が手が』

エリアスは見苦しく泣き叫んだ。

「お前がおとしめた人達の苦しみはそんなものじゃないぞ」

「俺とお前らでは、身分が違う」

「何を言ってる。お前も平民出身だろう?」

「俺は勇者だぞ。100年に1回しか現れない、勇者だぞ!」

「レオン殿は1000年に1度しか現れない、虚数魔法の使い手だ」

イェスタがエリアスに事実を突きつける。

「エリアス、いい加減にしろ。お前では俺には勝てない」

事実だろう、エリアスの動きは完全に把握できた

「そんな事を認めてたまるか!」

『加速II』

『!』

エリアスは俺では無く、アリシアの方へ!

「貴様ー!」

俺は思わず叫んだ。エリアスは一番近いアリシアを斬るつもりだ。仲間なのに、おそらく俺の隙をつく為に、『斬』

俺はアリシアを庇い、エリアスの一撃を受けた。

「つぅ」

俺はエリアスの剣をまともに腹に受けた。

「全く馬鹿な男だ、こんなどうでもいい女のために犠牲になるとはな、笑いがとまらねえぜ、ぎゃははは!」

「ど・う・で・も・い・い・だ・と・?」

俺の怒りは頂点に達した。
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