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摩矢episode3
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「俺は行かねぇからどうでもいいよ」
「ちょい待ち!秋ちゃん中学の時もそう言って行かなかったよね?でも、今度こそ絶対に行くよ!折角俺と同じクラスになったんだしさぁー。一緒に楽しもうよ!」
「やだよ、糞面倒臭い。俺は人数が多くてガヤガヤしたのは苦手なんだよ」
そう言うと突然、桜木は俺の腕を無理やり引き寄せた。
桜木の整った顔が真正面に来てドキリとする。
「いい、秋ちゃん!俺もこれからよく物事を考えて行動するから!秋ちゃんも人との交流を増やすこと!!お願いだからそれを約束して!」
「──はっ?!」
俺は面食らった。
「何で俺がそんなことをしなくちゃいけない?そんなのどうだっていいだろ?」
「良くないよ!……俺だって、心配なんだよ。秋ちゃんがあんまりにも人と接しないから。人間にとって孤独は一番良くないんだからね!」
「でも、本人が感じてなけりゃ大丈夫なんだぜ」
俺がけろりと言うと、桜木は苦虫を噛み潰したような顔した。だが、直ぐに気を取り直して俺を真剣に見つめてきた。
「そりゃあ、今なら俺が居るから一人にさせてない!でもさ、将来はどうなるか分からないだろ?俺が居なくなったら秋ちゃんはどうするのさ?」
──桜木が俺の前から居なくなる?
こいつの方からそんな事を言われるとは思わなかった。
(──と、言うことは、やっぱりこいつは俺から離れたいのか……)
そんな思考が全身に響き渡り、胸に浮かんだ黒い染みがどんどんと広がって行く。
「なんだよ?そんな事を言ってくるってことは、本当はお前……俺の事、ずっと煩わしいと思ってたんだろ?言っておくが俺は側にいてくれなんて頼んだこと、一度だってないからな!だから、俺のことなんてもう構う必要はない!放っておけ!」
俺は桜木の腕を振り払って、素早く身を離した。
「お前は二度と家に来るな!来たとしても俺は絶対部屋に入れないからなっ!」
「えっ?!ちょっと待って、秋ちゃん?何でそんな話になるの?!俺の話、聞いてた?俺は孤独になるなって言ってるんだよ!!」
慌てて捲し立てる桜木の声を無視し、俺は背を向けた。
「おーい!秋ちゃん?!どうしたんだよ!もう来るな、なんて本気で言ってるの?今日の秋ちゃん、なんか変だよ!ねえ?!聞いてる?」
桜木は必死に声をかけたが、俺は無視して廊下を歩いた。
「あ、そう………無視かよ!分かったよ!だったら俺は秋ちゃん家にもう二度と行かないから。だから、孤独にならない、って約束だけはちゃんと守ってよ!」
桜木の『二度と行かない』と言った言葉が背中に当たって痛い。でも、泣きたくなるような想いを堪えて、俺は勢いよく振り返った。
「うっせぇーよ!孤独がなんだ!上等だよ!お前が来なくなったら、こっちは清々する!俺はずっとお前のお節介が鬱陶しかったんだ!寧ろ晴れて一人になれるなんて最高だよ!いいか!二度と行かないってお前が言ったんだからな!本当に二度と来るなよ!」
そう言って俺は、桜木に向かって中指を勢いよく突き立てた。
その姿を見るなり桜木はあっけに取られた表情を見せたが、直ぐに呆れたように溜め息を付いた。
その後、若干、桜木らしからぬ怒ったような鋭い視線をこちらに送ったが、直ぐに踵を返して教室へと去っていった。
その広い背中が遠ざかっていくと、俺の胸はキリキリと痛んだが、これでいいんだと自分を納得させた。
(そうだ……俺になんかとっとと愛想つかして、お前は彼女と幸せになったらいいんだ……)
「ちょい待ち!秋ちゃん中学の時もそう言って行かなかったよね?でも、今度こそ絶対に行くよ!折角俺と同じクラスになったんだしさぁー。一緒に楽しもうよ!」
「やだよ、糞面倒臭い。俺は人数が多くてガヤガヤしたのは苦手なんだよ」
そう言うと突然、桜木は俺の腕を無理やり引き寄せた。
桜木の整った顔が真正面に来てドキリとする。
「いい、秋ちゃん!俺もこれからよく物事を考えて行動するから!秋ちゃんも人との交流を増やすこと!!お願いだからそれを約束して!」
「──はっ?!」
俺は面食らった。
「何で俺がそんなことをしなくちゃいけない?そんなのどうだっていいだろ?」
「良くないよ!……俺だって、心配なんだよ。秋ちゃんがあんまりにも人と接しないから。人間にとって孤独は一番良くないんだからね!」
「でも、本人が感じてなけりゃ大丈夫なんだぜ」
俺がけろりと言うと、桜木は苦虫を噛み潰したような顔した。だが、直ぐに気を取り直して俺を真剣に見つめてきた。
「そりゃあ、今なら俺が居るから一人にさせてない!でもさ、将来はどうなるか分からないだろ?俺が居なくなったら秋ちゃんはどうするのさ?」
──桜木が俺の前から居なくなる?
こいつの方からそんな事を言われるとは思わなかった。
(──と、言うことは、やっぱりこいつは俺から離れたいのか……)
そんな思考が全身に響き渡り、胸に浮かんだ黒い染みがどんどんと広がって行く。
「なんだよ?そんな事を言ってくるってことは、本当はお前……俺の事、ずっと煩わしいと思ってたんだろ?言っておくが俺は側にいてくれなんて頼んだこと、一度だってないからな!だから、俺のことなんてもう構う必要はない!放っておけ!」
俺は桜木の腕を振り払って、素早く身を離した。
「お前は二度と家に来るな!来たとしても俺は絶対部屋に入れないからなっ!」
「えっ?!ちょっと待って、秋ちゃん?何でそんな話になるの?!俺の話、聞いてた?俺は孤独になるなって言ってるんだよ!!」
慌てて捲し立てる桜木の声を無視し、俺は背を向けた。
「おーい!秋ちゃん?!どうしたんだよ!もう来るな、なんて本気で言ってるの?今日の秋ちゃん、なんか変だよ!ねえ?!聞いてる?」
桜木は必死に声をかけたが、俺は無視して廊下を歩いた。
「あ、そう………無視かよ!分かったよ!だったら俺は秋ちゃん家にもう二度と行かないから。だから、孤独にならない、って約束だけはちゃんと守ってよ!」
桜木の『二度と行かない』と言った言葉が背中に当たって痛い。でも、泣きたくなるような想いを堪えて、俺は勢いよく振り返った。
「うっせぇーよ!孤独がなんだ!上等だよ!お前が来なくなったら、こっちは清々する!俺はずっとお前のお節介が鬱陶しかったんだ!寧ろ晴れて一人になれるなんて最高だよ!いいか!二度と行かないってお前が言ったんだからな!本当に二度と来るなよ!」
そう言って俺は、桜木に向かって中指を勢いよく突き立てた。
その姿を見るなり桜木はあっけに取られた表情を見せたが、直ぐに呆れたように溜め息を付いた。
その後、若干、桜木らしからぬ怒ったような鋭い視線をこちらに送ったが、直ぐに踵を返して教室へと去っていった。
その広い背中が遠ざかっていくと、俺の胸はキリキリと痛んだが、これでいいんだと自分を納得させた。
(そうだ……俺になんかとっとと愛想つかして、お前は彼女と幸せになったらいいんだ……)
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