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摩矢episode4
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◇◇◇◇◇◇
それから更に3日が経ち、俺は学校にも行かず、家でうだうだしながら刺繍をしていた。だが、摩矢家の女共は桜木ロスによる精神的ショックから立ち直れず、すっかり干からび、骸と化したしていた。そして、次第に摩矢家は荒んでいった。
こんな時、摩矢家の大黒柱である父親はどうしているかと言うと、今はベトナムに単身赴任をしていて、こいつらに活を入れる事が出来ない。かといって今の状態で、俺がこいつらを叱ってもきっと火に油だ。桜木が幸せになる為の安全保障は完璧に出来たが、桜木が抜けた摩矢家の穴を俺が埋めれるはずもなく、最早摩矢家は崩壊寸前であった。仕方なく俺が適当に飯を作ってみたりもしたが、女達は「食欲ない……」の一言で全てゴミに変わった。
流石にこのままではまずいと思った俺は、仕方なく桜木にメッセージを送った。それは実に1ヶ月ぶりの事だった。
『うちの女共が桜木ロスで死にかけてる。すまないが少しの間、顔を出すだけでいいから、あいつらのために、うちに来てくれないか? 世話の焼ける家族で本当に申し訳ない。悪いがよろしく頼む』
すると、直ぐに返信が来た。
『OK!』
と、言う、文字だけの素っ気ないスタンプ。俺は一先ず胸を撫で下ろした。
『ありがとう。恩に着る。だが、俺がお前を呼んだ事はあいつらに黙っててくれ』
と、続けてメッセージを送った。すると、直ぐに既読が付いたので、俺は安心して手元の刺繍に向き直った。
暫くして俺の携帯にメッセージが入る。桜木からだった。
『秋ちゃんは? 学校にもずっと来ないで……。俺がそっちに行ったら、俺と顔を合わせる気はあるの?』
俺はメッセージ画面を見つめたまま固まった。胸の奥から桜木に対する想いがぐっと競り上がってくる。
──会いたい……。
その一言が言いたくて堪らない。でも、このまま元の鞘に収まる訳にはいかない。桜木には幸せになって欲しい。その為には、少なくとも摩矢家から桜木を遠退けなくてはならない。
俺は会いたい気持ちを呑み込み、一言だけ『ない』という文字を綴った。直ぐに既読が付く。
馬鹿な俺は、あんな酷い返信を送っていながらも、桜木の反応にどこか期待していた。
『──それでもついでだから秋ちゃんのところに寄るからね!』
そんな返信を期待して暫く携帯画面を見つめていたが、それっきり桜木からは何も言って来なかった。
俺は溜め息を付き、寝台に横たわった。そして、両目を覆い、唇を噛み締める。
(流石にもう……呆れられたか……)
それでいいと思いながらも、俺の気分は最悪な状態まで落ち込んだ。
桜木に嫌われたくない。
でも、これ以上、桜木の側にいるのも辛い。
俺は布団を被って丸くなった。
こんな事なら犯罪でも犯して、監獄の中で一生自由を奪われた方がましな気がした。
それから更に3日が経ち、俺は学校にも行かず、家でうだうだしながら刺繍をしていた。だが、摩矢家の女共は桜木ロスによる精神的ショックから立ち直れず、すっかり干からび、骸と化したしていた。そして、次第に摩矢家は荒んでいった。
こんな時、摩矢家の大黒柱である父親はどうしているかと言うと、今はベトナムに単身赴任をしていて、こいつらに活を入れる事が出来ない。かといって今の状態で、俺がこいつらを叱ってもきっと火に油だ。桜木が幸せになる為の安全保障は完璧に出来たが、桜木が抜けた摩矢家の穴を俺が埋めれるはずもなく、最早摩矢家は崩壊寸前であった。仕方なく俺が適当に飯を作ってみたりもしたが、女達は「食欲ない……」の一言で全てゴミに変わった。
流石にこのままではまずいと思った俺は、仕方なく桜木にメッセージを送った。それは実に1ヶ月ぶりの事だった。
『うちの女共が桜木ロスで死にかけてる。すまないが少しの間、顔を出すだけでいいから、あいつらのために、うちに来てくれないか? 世話の焼ける家族で本当に申し訳ない。悪いがよろしく頼む』
すると、直ぐに返信が来た。
『OK!』
と、言う、文字だけの素っ気ないスタンプ。俺は一先ず胸を撫で下ろした。
『ありがとう。恩に着る。だが、俺がお前を呼んだ事はあいつらに黙っててくれ』
と、続けてメッセージを送った。すると、直ぐに既読が付いたので、俺は安心して手元の刺繍に向き直った。
暫くして俺の携帯にメッセージが入る。桜木からだった。
『秋ちゃんは? 学校にもずっと来ないで……。俺がそっちに行ったら、俺と顔を合わせる気はあるの?』
俺はメッセージ画面を見つめたまま固まった。胸の奥から桜木に対する想いがぐっと競り上がってくる。
──会いたい……。
その一言が言いたくて堪らない。でも、このまま元の鞘に収まる訳にはいかない。桜木には幸せになって欲しい。その為には、少なくとも摩矢家から桜木を遠退けなくてはならない。
俺は会いたい気持ちを呑み込み、一言だけ『ない』という文字を綴った。直ぐに既読が付く。
馬鹿な俺は、あんな酷い返信を送っていながらも、桜木の反応にどこか期待していた。
『──それでもついでだから秋ちゃんのところに寄るからね!』
そんな返信を期待して暫く携帯画面を見つめていたが、それっきり桜木からは何も言って来なかった。
俺は溜め息を付き、寝台に横たわった。そして、両目を覆い、唇を噛み締める。
(流石にもう……呆れられたか……)
それでいいと思いながらも、俺の気分は最悪な状態まで落ち込んだ。
桜木に嫌われたくない。
でも、これ以上、桜木の側にいるのも辛い。
俺は布団を被って丸くなった。
こんな事なら犯罪でも犯して、監獄の中で一生自由を奪われた方がましな気がした。
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