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桜木episode 1
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みーちゃんの顔が真っ赤になった。
「あ、えっと……深い意味はないよ。ただ、摩矢くんの事、誤解してたなあと思って……それだけだよ」
「そ、そう……」
それ以上俺は突っ込まない事にした。
「取り敢えず、早く食べちゃおう。みんな広間へ移動してるみたいだ」
「あ、うん」
俺とみーちゃんはレクに間に合うよう食事に専念した。
みーちゃんの秋ちゃんに対する想いは一先ず考えない事にした。
みーちゃんには悪いけど、例えどれほどみーちゃんが秋ちゃんの事を想ったとしても、秋ちゃんが容易く誰かの想いに応える訳がないと思うし、だから、気にしない事にした。
食事を終えた俺は、みーちゃんと一緒にレクリエーション会場である広間へと向かった。
廊下の途中で、隣のクラスの女子達と合流し、たわいのない話をしながら会場入りした。
「ねぇ、桜木くん。摩矢くんの怪我って酷いの?レクには参加できないのかな?」
隣のクラスの女子が俺に訊ねた。
「さあ、分からない。でも、何で?」
「だってさあ!今日の三隅くんの救出劇。格好良かった。あれ見たら、レクで摩矢くんに騎士の衣装とか着て貰いたいなあ、って思って」
今夜のレクはジャンケン仮装大会だった。グループごとにジャンケンをした後、勝った者が、「この人にこれを着せたい!」と指名できるのだ。
「勿論、桜木くんにも海賊だとか着て貰いたいけど、摩矢くんの仮装なんて激レアじゃない?絶対、写真に撮って置きたい!!」
確かに秋ちゃんのそんな姿も見てみたい。
「──でも、摩矢ってそういうの嫌がるからどうかなあ?」
「えー!ダメかなあ」
残念そうに眉を下げる女子の後ろから、俺達目掛けて松田が走ってきた。
「おーい!桜木!!お前ら、摩矢を見なかったか?こっちに来てないか?」
「え?!見てないけど、どうしたんですか?」
「摩矢が居なくなった!さっきからホテル中探し回っているんだが、見付からないんだ!!」
「ええ!!」
「どういうことですか!それは!?先生がしっかり付いているって、言ったじゃないですか!!」
俺は驚きのあまり松田の襟を掴んで食い付く。
「……いや、だからさあ。ちゃんと俺は部屋まで付いて行ったよ!だけど、そのあと奴の飯を取りに行って、戻ったら居なくなってたんだ!!その間、何分でもねぇよ!!」
その話を聞いて、俺は良からぬことを考えてしまった。
「に、荷物は……秋ちゃんの荷物は有りましたか?」
「ああ、荷物はあった。けど、念のため中身を確認したら、財布などの貴重品はなかった」
「…………」
荷物は有るけど、貴重品は無い。
あの怪我だし、荷物を持って歩くのは大変だ。だから置いて帰るということもあり得る。
「先生、秋ちゃん……摩矢の携帯番号は?」
「知るわけないだろ!桜木、お前こそかけてみろ!」
「あ、はい」
俺は急いでスマホを取り出し秋ちゃんを呼び出した。
「だ、駄目だ……出ない……」
それは俺だから出ないのだろうか……?
俺があんなことをしたから……?
不安が身体中を駆け巡る。
すると突然、松田の携帯が鳴った。松田は尻ポケットからスマホを取り出し、耳に当てる。
「佐々木先生、どうでした?……うん、……うん。そうですか。フロントの話では誰かが出て行くようなことはなかったと……うん。それ以外の場所から一般の者が出入り出来るところはない……うん……うん。分かりました。じゃあまだ摩矢はホテル内に居る可能性が高いですね。……うん。では、俺はもう少し西側を探してみます。有り難う御座いました!」
松田は通話を切った。佐々木先生と話しながら俺に目配せして、俺にも分かるように会話してくれたから、大体の事は分かった。
「あ、秋ちゃんはまだホテル内にいるんですね?」
「そういうことらしい。だか、おかしいよなあー。さっきから摩矢を探しながら他の奴にも話を聞いてるんだが、誰からも目撃情報が入らないんだよなあ……。どういうことだ?」
その瞬間、俺はピンとくるものがあった。
「あ、えっと……深い意味はないよ。ただ、摩矢くんの事、誤解してたなあと思って……それだけだよ」
「そ、そう……」
それ以上俺は突っ込まない事にした。
「取り敢えず、早く食べちゃおう。みんな広間へ移動してるみたいだ」
「あ、うん」
俺とみーちゃんはレクに間に合うよう食事に専念した。
みーちゃんの秋ちゃんに対する想いは一先ず考えない事にした。
みーちゃんには悪いけど、例えどれほどみーちゃんが秋ちゃんの事を想ったとしても、秋ちゃんが容易く誰かの想いに応える訳がないと思うし、だから、気にしない事にした。
食事を終えた俺は、みーちゃんと一緒にレクリエーション会場である広間へと向かった。
廊下の途中で、隣のクラスの女子達と合流し、たわいのない話をしながら会場入りした。
「ねぇ、桜木くん。摩矢くんの怪我って酷いの?レクには参加できないのかな?」
隣のクラスの女子が俺に訊ねた。
「さあ、分からない。でも、何で?」
「だってさあ!今日の三隅くんの救出劇。格好良かった。あれ見たら、レクで摩矢くんに騎士の衣装とか着て貰いたいなあ、って思って」
今夜のレクはジャンケン仮装大会だった。グループごとにジャンケンをした後、勝った者が、「この人にこれを着せたい!」と指名できるのだ。
「勿論、桜木くんにも海賊だとか着て貰いたいけど、摩矢くんの仮装なんて激レアじゃない?絶対、写真に撮って置きたい!!」
確かに秋ちゃんのそんな姿も見てみたい。
「──でも、摩矢ってそういうの嫌がるからどうかなあ?」
「えー!ダメかなあ」
残念そうに眉を下げる女子の後ろから、俺達目掛けて松田が走ってきた。
「おーい!桜木!!お前ら、摩矢を見なかったか?こっちに来てないか?」
「え?!見てないけど、どうしたんですか?」
「摩矢が居なくなった!さっきからホテル中探し回っているんだが、見付からないんだ!!」
「ええ!!」
「どういうことですか!それは!?先生がしっかり付いているって、言ったじゃないですか!!」
俺は驚きのあまり松田の襟を掴んで食い付く。
「……いや、だからさあ。ちゃんと俺は部屋まで付いて行ったよ!だけど、そのあと奴の飯を取りに行って、戻ったら居なくなってたんだ!!その間、何分でもねぇよ!!」
その話を聞いて、俺は良からぬことを考えてしまった。
「に、荷物は……秋ちゃんの荷物は有りましたか?」
「ああ、荷物はあった。けど、念のため中身を確認したら、財布などの貴重品はなかった」
「…………」
荷物は有るけど、貴重品は無い。
あの怪我だし、荷物を持って歩くのは大変だ。だから置いて帰るということもあり得る。
「先生、秋ちゃん……摩矢の携帯番号は?」
「知るわけないだろ!桜木、お前こそかけてみろ!」
「あ、はい」
俺は急いでスマホを取り出し秋ちゃんを呼び出した。
「だ、駄目だ……出ない……」
それは俺だから出ないのだろうか……?
俺があんなことをしたから……?
不安が身体中を駆け巡る。
すると突然、松田の携帯が鳴った。松田は尻ポケットからスマホを取り出し、耳に当てる。
「佐々木先生、どうでした?……うん、……うん。そうですか。フロントの話では誰かが出て行くようなことはなかったと……うん。それ以外の場所から一般の者が出入り出来るところはない……うん……うん。分かりました。じゃあまだ摩矢はホテル内に居る可能性が高いですね。……うん。では、俺はもう少し西側を探してみます。有り難う御座いました!」
松田は通話を切った。佐々木先生と話しながら俺に目配せして、俺にも分かるように会話してくれたから、大体の事は分かった。
「あ、秋ちゃんはまだホテル内にいるんですね?」
「そういうことらしい。だか、おかしいよなあー。さっきから摩矢を探しながら他の奴にも話を聞いてるんだが、誰からも目撃情報が入らないんだよなあ……。どういうことだ?」
その瞬間、俺はピンとくるものがあった。
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