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本編 イザヤside1
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「奥さんが怖いから、僕は帰るよぉん」
と、言いながら千鳥足で玄関に向かう小川さんを支えながら、イザヤは「無理だろ!いいから泊まっていけ!あんたの息子も家に泊まってるんだから」と言うと「あれ?そうだっけ、うそぉー!じゅあ、僕ちんも泊まろうかな~」と言ってイザヤに凭れかかり、耳元ででかいゲップをした。
取り敢えず、イザヤの部屋で寝かして置こうと、肩を貸しながら廊下を歩いていたら、急に「イザヤくん」と呼ばれ、突然抱きつき「ぼかぁ、イザヤくんの味方だからねぇ~。いつでもぼくに甘えていいんだからねぇ~!」
と言いながらイザヤに向かってリバースした。イザヤは見事にそれを被った。
イザヤは深く溜め息を付いた。
小川さんの気持ちは有り難いが、これはいらなかった。イザヤが貰えるものといったら、いつも精々こんなもんばかりだ。アルコールの混ざった吐瀉物の臭いが鼻を刺激し、ものすごく自分が空しくなった。
「あーあー、遂にやりやがって、もう、このまま風呂に入るぞ」
ほとんど腰砕けになった小川さんを肩に担ぎ、取り敢えず脱衣所まで連れていき、吐瀉物のかかった服を脱ぎ、廊下を掃除しに戻った。肉団子や陶也がトイレに起きて吐瀉物を踏んだら可哀想だ。
それにしても、あの酔っぱらいぶりでは、今夜イザヤが告白した事をちゃんと覚えているのか不安だった。いい人だが、あんな泣き上戸だとは思わなかった。またやり直しだな、と思いながら素早く掃除を済ませ脱衣所に戻った。
小川さんは豪快に高いびきをかいていた。呑気なもんだ。裸に剥いて風呂場に転がし、自分もついでに洗ってしまおうと裸になって風呂場のドアを閉めた。
ーーなにが嬉しくてこんな夜中に汚れたおっさんを洗っているんだか……。
時折、体に触れるイザヤの指がくすぐったいのか、「ぐふふふ、ぐふ、ぐふ、……いやん」と言っては体を捩らせた。イザヤはその様子を見て、またまた深い溜め息をついた。……空しい。
シャワーでしっかり洗い流したあと、軽くタオルで自分の体を拭き、小川さんをバスタオルにくるんでは、また肩に担ぐと、イザヤの部屋のベッドに転がした。何だが妙に疲れた。
イザヤはベッドの前で、裸のまま地鳴りのよないびきをかいて眠る小川さんを眺めた。
ーーこのイビキでは、今夜は眠れそうにねぇな。
などと考えていたら、背後から、「何やってるんですか?」と言う声がして、振り返った。そこには目を剥いて驚いている陶也が立っていた。このシチュエーションでは確かに驚くだろう。イザヤに疚しい事など何もないのだが、要らぬ想像をされてしまったのでは?と何故か動揺した。
「あ、いや……、酔っ払ってゲロ吐いたから、洗って寝かしたところ……だけど……」
陶也が眉をひそめながらイザヤを見つめた。
ーーそんな顔は止めてくれ。まあ、でも……、どうせ俺は穢れてるから今さらか……。
そう思うと、途端に動揺は収まった。イザヤはクローゼットから服を取り出し、身に纏いながら陶也に話しかけた。
「小川さんのイビキが煩くて眠れそうにねぇなあ、なんて考えてただけだよ。もう遅いし、お前も早く寝ろ」
陶也はドア口に立ったまま暫く様子を見ていたが、不意に驚く事を口にした。
「だったら、イザヤさんも僕の部屋で寝ませんか?」
ーーは?
と、言いながら千鳥足で玄関に向かう小川さんを支えながら、イザヤは「無理だろ!いいから泊まっていけ!あんたの息子も家に泊まってるんだから」と言うと「あれ?そうだっけ、うそぉー!じゅあ、僕ちんも泊まろうかな~」と言ってイザヤに凭れかかり、耳元ででかいゲップをした。
取り敢えず、イザヤの部屋で寝かして置こうと、肩を貸しながら廊下を歩いていたら、急に「イザヤくん」と呼ばれ、突然抱きつき「ぼかぁ、イザヤくんの味方だからねぇ~。いつでもぼくに甘えていいんだからねぇ~!」
と言いながらイザヤに向かってリバースした。イザヤは見事にそれを被った。
イザヤは深く溜め息を付いた。
小川さんの気持ちは有り難いが、これはいらなかった。イザヤが貰えるものといったら、いつも精々こんなもんばかりだ。アルコールの混ざった吐瀉物の臭いが鼻を刺激し、ものすごく自分が空しくなった。
「あーあー、遂にやりやがって、もう、このまま風呂に入るぞ」
ほとんど腰砕けになった小川さんを肩に担ぎ、取り敢えず脱衣所まで連れていき、吐瀉物のかかった服を脱ぎ、廊下を掃除しに戻った。肉団子や陶也がトイレに起きて吐瀉物を踏んだら可哀想だ。
それにしても、あの酔っぱらいぶりでは、今夜イザヤが告白した事をちゃんと覚えているのか不安だった。いい人だが、あんな泣き上戸だとは思わなかった。またやり直しだな、と思いながら素早く掃除を済ませ脱衣所に戻った。
小川さんは豪快に高いびきをかいていた。呑気なもんだ。裸に剥いて風呂場に転がし、自分もついでに洗ってしまおうと裸になって風呂場のドアを閉めた。
ーーなにが嬉しくてこんな夜中に汚れたおっさんを洗っているんだか……。
時折、体に触れるイザヤの指がくすぐったいのか、「ぐふふふ、ぐふ、ぐふ、……いやん」と言っては体を捩らせた。イザヤはその様子を見て、またまた深い溜め息をついた。……空しい。
シャワーでしっかり洗い流したあと、軽くタオルで自分の体を拭き、小川さんをバスタオルにくるんでは、また肩に担ぐと、イザヤの部屋のベッドに転がした。何だが妙に疲れた。
イザヤはベッドの前で、裸のまま地鳴りのよないびきをかいて眠る小川さんを眺めた。
ーーこのイビキでは、今夜は眠れそうにねぇな。
などと考えていたら、背後から、「何やってるんですか?」と言う声がして、振り返った。そこには目を剥いて驚いている陶也が立っていた。このシチュエーションでは確かに驚くだろう。イザヤに疚しい事など何もないのだが、要らぬ想像をされてしまったのでは?と何故か動揺した。
「あ、いや……、酔っ払ってゲロ吐いたから、洗って寝かしたところ……だけど……」
陶也が眉をひそめながらイザヤを見つめた。
ーーそんな顔は止めてくれ。まあ、でも……、どうせ俺は穢れてるから今さらか……。
そう思うと、途端に動揺は収まった。イザヤはクローゼットから服を取り出し、身に纏いながら陶也に話しかけた。
「小川さんのイビキが煩くて眠れそうにねぇなあ、なんて考えてただけだよ。もう遅いし、お前も早く寝ろ」
陶也はドア口に立ったまま暫く様子を見ていたが、不意に驚く事を口にした。
「だったら、イザヤさんも僕の部屋で寝ませんか?」
ーーは?
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