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陶也side1
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「どういう意味よ!!あたしがあの人とイザヤを重ねて見てるっていうの!!冗談じゃない!!確かにどちらも糞野郎なのは間違いないけどね!!重ねているとしたら、糞野郎過ぎてムカつくから、ムカつき度が同じなだけだ!!」
母親は一気に捲し立てた。
「本当に?本当に心の底からムカついてるの?何で?どうして?お爺ちゃんがあなたに何をしたって言うんです?お爺ちゃんは、いつでもあなたの事を心配していましたよ。そして、同時に困惑と罪の意識に苦しんでいました。あなたは本当にお爺ちゃんに対してムカついていたんですか?違うでしょう?本当にあなたが腹を立てていたのは、あなたの母親に対してでしょう!お爺ゃんは、とんだとばっちりだ!その中で、お爺ちゃんは必死に耐えて、あなたの事を案じていた!それなのに!!」
陶也は掴んでいた母親の腕を引き寄せ、彼女にだけ聞こえるよう耳元で言った。
『催淫剤と麻薬を使って、お爺ちゃんの意識を混濁させ、馬乗りになるのは、いくら何でもやり過ぎです。お爺ちゃんの事が好きだったのなら、そう言えば良かったのに、そうしたら、あの人なら命に変えても、あなたを愛し、娘としてあなたを守り、導いてくれたと思います。本当に、あなたって、ーー馬鹿な娘ですね』
母親は放心したように、陶也を見つめていた。
「なんで……そんな事が……分かる?」
途切れ途切れの言葉で問うと、陶也から離れ、後退していく。だが、陶也は母親を逃がさなかった。そして、更に耳元で囁いてやる。
『僕はもっと色々な事が解りますよ。例えば、お爺ちゃんが去った後、あなたは録画していたお爺ちゃんとの出来事を、母親に見せつけて、彼女を狂わし、苦しめた。そして、薬を盛って判断力を奪い、言い様に操った』
「ば、馬鹿な……?!」
母親の驚愕の表情に、陶也は悪魔のように微笑んだ。
すると母親は、陶也の手を慌てて振り払い、恐ろしいものにでも遭遇したかのように後退した。
「もっと言ってあげましょうか?リサをーー激しく痛め付け、殺したのは、イザヤに絡み付くリサの姿に自分を写したからだ。ーー自分が母親にしたように、イザヤをリサに奪われたくなかったからでしょ」
「うるさーーーーーーいい!!!!!それ以上、言うなああああ!!!」
母親は発狂し、また陶也に噛みつく勢いで飛びかかってきた。ワイシャツの襟首を掴みながら、血走った目で怒鳴り付ける。
「何なの?!!一体、何なのよ、あんた?!!どうして、あたししか知らない事をあんたが知ってるの??何?!!あんた一体、何者なのよ!!何とか言いなさいよ!!この化け物ーーーー!!!」
最後は悲鳴のような叫びをあげて、陶也を揺さぶった。すると、突然、陶也の頭上から、がっしりとした手が伸び、母親の髪の毛を鷲掴みにした。
「だから、化け物はてめえだって、言ってんだろ!!」
母親を陶也から引き離したイザヤは、母親の腹に思いっきり膝蹴りを入れた。
母親はえびのように体を曲げ、ぐえっ!と言って、その場に嘔吐した。
「あんた……何で……自由に、なってん……の、よ……?」
イザヤは鶏の爪切り用に使っていたニッパーを母親に見せた。
「何で、そんなもんが……いつの間に……?」
母親が陶也を恨めしそうに睨む。そして、口元を拭うと、腰の銃に手を出したが、イザヤの反応の方が早かった。右の前蹴りで、母親の手から拳銃を弾くと、瞬く間に左のストレートを母親の顔面に当てた。
母親は後ろに吹っ飛び、壁にぶち当たると床に崩れた。完全に気を失っているところを更にイザヤは殴りかかろうとしているので、陶也は慌てて止めた。
「イザヤ、駄目だ!この場は僕に任せてって言ったでしょ!!暴力は絶対に奮っちゃ駄目!」
腕にしがみつき、陶也は母親とイザヤの間に割り込んだ。だが、頭上からイザヤの罵声が降ってきた。
「こいつはこの世から消しちまった方がいいんだ!生かしといたら、まだまだ人を殺す気でいるんだぞ!そんな危ねぇ奴は、今、始末しておいた方が世の中まともで平和になるんだ!だから、今、殺る!!邪魔をするな!そこをどけ!!」
イザヤが陶也をはね除けようと、陶也に向かって左腕を出したが、陶也はそれをすり抜け、イザヤの顔面に頭突きを入れた。
「痛!!」
と言って、イザヤは鼻を押さえて直ぐにまた、怒鳴ろうとしていたが、陶也の黒く陰った静かな瞳を見て、動きを止めた。
「本当にーー、そんな事で世の中平和になると思ってるの?平和を言い訳に、私怨を晴らすような事はしないでよ。そんな事をしたら、いつまで経っても世の中、平和になんかならないよ。イザヤはもう少し、自分自身を見つめなきゃ、先にあるものが壊れていくばかりだ」
陶也は哀しげな顔で、イザヤにそう訴えた。
イザヤは眉を寄せ、難しい顔で陶也を見つめた。
「俺はお前みたいに頭の出来が良くないし、自分自身を見つめるったって、単純馬鹿だから何も出てこないぞ。ーーだから、無意味だ!」
「そうやって自分で決めつけちゃったら、出てこないのは当たり前だよ。人はそれぞれ違うけど、根っこのところは似通ってる。だから、自分を知れば、他人を知る事ができる。このお母さんだって、例外ではないんだ。理解出来れば、自ずと行く道が変わる」
イザヤは溜め息をつき、呆れたように陶也を見つめた。
「こいつを理解なんか出来たら、そいつはもう立派な化け物だろ?」
「だから、違うんだ!初めに自分を深く知る事が先だ!そしたら、もう……お母さんの事を化け物とは言えないと思うよ」
陶也がそう言うと、イザヤは片眉を上げて
「な、訳ねぇだろ?化け物は化け物だ」
と言った。
どうにも話は平行線だった。
イザヤの中での母親は、どうしたって、鬼女でしかないのだ。
4歳の頃に、傷を受けて以来20年間。自分が傷付かないように、強靭に固まった固定観念は容易く解れることはない。
孤独の中で、じっと耐えてきた人の固定観念は、そうでない人と比べて、より強固だ。そうやって、これまでを生き抜いてきたのだから、当たり前だ。
陶也は悲しみに暮れた。
「あのね……、イザヤ……」
陶也はお爺ちゃんと母親の過去の出来事をイザヤに打ち明けようとした、その時だった。
表で、車を駐車している気配がした。
「奴等が帰ってきた!イザヤ!!兎も角、今はここを出て逃げよう!!」
陶也がそう言うと、イザヤもこれに対しては異論を唱えず、窓を開けて、隣の庭から奴等に見付からないよう、飛び出した。
母親は一気に捲し立てた。
「本当に?本当に心の底からムカついてるの?何で?どうして?お爺ちゃんがあなたに何をしたって言うんです?お爺ちゃんは、いつでもあなたの事を心配していましたよ。そして、同時に困惑と罪の意識に苦しんでいました。あなたは本当にお爺ちゃんに対してムカついていたんですか?違うでしょう?本当にあなたが腹を立てていたのは、あなたの母親に対してでしょう!お爺ゃんは、とんだとばっちりだ!その中で、お爺ちゃんは必死に耐えて、あなたの事を案じていた!それなのに!!」
陶也は掴んでいた母親の腕を引き寄せ、彼女にだけ聞こえるよう耳元で言った。
『催淫剤と麻薬を使って、お爺ちゃんの意識を混濁させ、馬乗りになるのは、いくら何でもやり過ぎです。お爺ちゃんの事が好きだったのなら、そう言えば良かったのに、そうしたら、あの人なら命に変えても、あなたを愛し、娘としてあなたを守り、導いてくれたと思います。本当に、あなたって、ーー馬鹿な娘ですね』
母親は放心したように、陶也を見つめていた。
「なんで……そんな事が……分かる?」
途切れ途切れの言葉で問うと、陶也から離れ、後退していく。だが、陶也は母親を逃がさなかった。そして、更に耳元で囁いてやる。
『僕はもっと色々な事が解りますよ。例えば、お爺ちゃんが去った後、あなたは録画していたお爺ちゃんとの出来事を、母親に見せつけて、彼女を狂わし、苦しめた。そして、薬を盛って判断力を奪い、言い様に操った』
「ば、馬鹿な……?!」
母親の驚愕の表情に、陶也は悪魔のように微笑んだ。
すると母親は、陶也の手を慌てて振り払い、恐ろしいものにでも遭遇したかのように後退した。
「もっと言ってあげましょうか?リサをーー激しく痛め付け、殺したのは、イザヤに絡み付くリサの姿に自分を写したからだ。ーー自分が母親にしたように、イザヤをリサに奪われたくなかったからでしょ」
「うるさーーーーーーいい!!!!!それ以上、言うなああああ!!!」
母親は発狂し、また陶也に噛みつく勢いで飛びかかってきた。ワイシャツの襟首を掴みながら、血走った目で怒鳴り付ける。
「何なの?!!一体、何なのよ、あんた?!!どうして、あたししか知らない事をあんたが知ってるの??何?!!あんた一体、何者なのよ!!何とか言いなさいよ!!この化け物ーーーー!!!」
最後は悲鳴のような叫びをあげて、陶也を揺さぶった。すると、突然、陶也の頭上から、がっしりとした手が伸び、母親の髪の毛を鷲掴みにした。
「だから、化け物はてめえだって、言ってんだろ!!」
母親を陶也から引き離したイザヤは、母親の腹に思いっきり膝蹴りを入れた。
母親はえびのように体を曲げ、ぐえっ!と言って、その場に嘔吐した。
「あんた……何で……自由に、なってん……の、よ……?」
イザヤは鶏の爪切り用に使っていたニッパーを母親に見せた。
「何で、そんなもんが……いつの間に……?」
母親が陶也を恨めしそうに睨む。そして、口元を拭うと、腰の銃に手を出したが、イザヤの反応の方が早かった。右の前蹴りで、母親の手から拳銃を弾くと、瞬く間に左のストレートを母親の顔面に当てた。
母親は後ろに吹っ飛び、壁にぶち当たると床に崩れた。完全に気を失っているところを更にイザヤは殴りかかろうとしているので、陶也は慌てて止めた。
「イザヤ、駄目だ!この場は僕に任せてって言ったでしょ!!暴力は絶対に奮っちゃ駄目!」
腕にしがみつき、陶也は母親とイザヤの間に割り込んだ。だが、頭上からイザヤの罵声が降ってきた。
「こいつはこの世から消しちまった方がいいんだ!生かしといたら、まだまだ人を殺す気でいるんだぞ!そんな危ねぇ奴は、今、始末しておいた方が世の中まともで平和になるんだ!だから、今、殺る!!邪魔をするな!そこをどけ!!」
イザヤが陶也をはね除けようと、陶也に向かって左腕を出したが、陶也はそれをすり抜け、イザヤの顔面に頭突きを入れた。
「痛!!」
と言って、イザヤは鼻を押さえて直ぐにまた、怒鳴ろうとしていたが、陶也の黒く陰った静かな瞳を見て、動きを止めた。
「本当にーー、そんな事で世の中平和になると思ってるの?平和を言い訳に、私怨を晴らすような事はしないでよ。そんな事をしたら、いつまで経っても世の中、平和になんかならないよ。イザヤはもう少し、自分自身を見つめなきゃ、先にあるものが壊れていくばかりだ」
陶也は哀しげな顔で、イザヤにそう訴えた。
イザヤは眉を寄せ、難しい顔で陶也を見つめた。
「俺はお前みたいに頭の出来が良くないし、自分自身を見つめるったって、単純馬鹿だから何も出てこないぞ。ーーだから、無意味だ!」
「そうやって自分で決めつけちゃったら、出てこないのは当たり前だよ。人はそれぞれ違うけど、根っこのところは似通ってる。だから、自分を知れば、他人を知る事ができる。このお母さんだって、例外ではないんだ。理解出来れば、自ずと行く道が変わる」
イザヤは溜め息をつき、呆れたように陶也を見つめた。
「こいつを理解なんか出来たら、そいつはもう立派な化け物だろ?」
「だから、違うんだ!初めに自分を深く知る事が先だ!そしたら、もう……お母さんの事を化け物とは言えないと思うよ」
陶也がそう言うと、イザヤは片眉を上げて
「な、訳ねぇだろ?化け物は化け物だ」
と言った。
どうにも話は平行線だった。
イザヤの中での母親は、どうしたって、鬼女でしかないのだ。
4歳の頃に、傷を受けて以来20年間。自分が傷付かないように、強靭に固まった固定観念は容易く解れることはない。
孤独の中で、じっと耐えてきた人の固定観念は、そうでない人と比べて、より強固だ。そうやって、これまでを生き抜いてきたのだから、当たり前だ。
陶也は悲しみに暮れた。
「あのね……、イザヤ……」
陶也はお爺ちゃんと母親の過去の出来事をイザヤに打ち明けようとした、その時だった。
表で、車を駐車している気配がした。
「奴等が帰ってきた!イザヤ!!兎も角、今はここを出て逃げよう!!」
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