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分からないことだらけ
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達也を送り出したあと、このままベッドで寝てしまおうかと思ったが、学校に行ってないと、それはそれでまた達也がうるさそうなので、仕方なく準備をし、重い足取りで自転車に跨がった。
帰りのヒッチハイクで2時間ほど眠ったとはいえ、その前のシャノンとの攻防戦が体に応えていた。
ほうほうの体で学校に着き、駐輪場に自転車を停めていると、後ろから宇辰が飛び付くように声をかけてきた。
「雷亜~!!昨日はその後シャノンとどうだったんだっ!!」
鼻息も荒く、グイグイと詰め寄ってくる宇辰に身を引きながら、雷亜は寝惚けた風に「う~ん……。特に何も……」と答えた。
あんな事、人に話せるような話じゃない。
「何もっ?!嘘だ!何も無いわけねえーだろ?餓鬼の頃に会った奴ってやっぱあいつだったんじゃねーのか?さもなきゃ女でもないお前を連れてあの男が姿を消すなんておかしい!」
「ち、違うよ!あの時は俺がジョージ達に追われていたから彼が親切に助けてくれただけだ。だから、途中で別れたよ。本当の本当にそれだけ」
「ふーん……。廊下での告白の返事とかは?」
「あ、あんなのジョークだよ、ジョーク!!あっちもジョークの一つだと思ってたし」
「ちぇっ、つまんねー」
「ええ?!!ちょっと、面白がらないでよ!!」
「あー、悪ぃ。だけど、雷亜よー。今日はジョージに気を付けろよ。お前、昨夜のパーティーでジョージの両親の寝室に入り込んで鍵をかけたんだって?それが原因でジョージがすげー親に怒られたらしくて、雷亜を見つけ次第、血祭りって鼻息荒くしてたぞ!」
「ええ?!どうしよう……俺、ほとんどジョージと選択科目被ってるんだよ!顔を合わせないようになんて絶対無理だよ!」
「かー、マジかよ!仕方ねえ、授業はどれも遅刻していけ!先生の居る前じゃ流石になにもしてこないだろうからな」
「う、うん。そうするよ」
一難去ってまた一難。どうして自分はいつもこうなるんだろう。雷亜は大きく溜め息をついた。
帰りのヒッチハイクで2時間ほど眠ったとはいえ、その前のシャノンとの攻防戦が体に応えていた。
ほうほうの体で学校に着き、駐輪場に自転車を停めていると、後ろから宇辰が飛び付くように声をかけてきた。
「雷亜~!!昨日はその後シャノンとどうだったんだっ!!」
鼻息も荒く、グイグイと詰め寄ってくる宇辰に身を引きながら、雷亜は寝惚けた風に「う~ん……。特に何も……」と答えた。
あんな事、人に話せるような話じゃない。
「何もっ?!嘘だ!何も無いわけねえーだろ?餓鬼の頃に会った奴ってやっぱあいつだったんじゃねーのか?さもなきゃ女でもないお前を連れてあの男が姿を消すなんておかしい!」
「ち、違うよ!あの時は俺がジョージ達に追われていたから彼が親切に助けてくれただけだ。だから、途中で別れたよ。本当の本当にそれだけ」
「ふーん……。廊下での告白の返事とかは?」
「あ、あんなのジョークだよ、ジョーク!!あっちもジョークの一つだと思ってたし」
「ちぇっ、つまんねー」
「ええ?!!ちょっと、面白がらないでよ!!」
「あー、悪ぃ。だけど、雷亜よー。今日はジョージに気を付けろよ。お前、昨夜のパーティーでジョージの両親の寝室に入り込んで鍵をかけたんだって?それが原因でジョージがすげー親に怒られたらしくて、雷亜を見つけ次第、血祭りって鼻息荒くしてたぞ!」
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