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学園生活、始まりました
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結局、俺達3人は疲労困憊の元凶であるザラに自ら会いにいく事に。
俺達は呼ばれてないけどな。クラリス1人で行かせられないだろっ!
4人で王家の馬車に乗り込み、王宮にむかう。
ひと息ついた後、目で誰が口火を切るか合図を送りあい、最終的にジェスターが眼鏡を指で押し上げながら、クラリスに話しかける。
「あのさ、クラリス……もしかしてだけど、エドワード様とザラ先生が講師になったの……クラリスがいるから……なんてことはないよね?」
「まさか! ご多忙なエドワード様とザラ様がいち貴族の私などの為になんて……」
クラリスは俺らから一瞬視線を外したが、すぐにいつもの笑顔に戻り、にこやかに話す。
最後の方は少し言葉を濁していたものの、ニコニコ笑い続け、そのまま窓から見える外の景色を眺めはじめた。
それ以上聞くことができず、話題は学園の話になったが、窓に映ったクラリスの顔が拗ねた子供のように見えて、なんだか気になる俺達は話も適当にチラチラとクラリスに目をむける。
クラリスは、ふぅと軽く息を吐き、小声でつぶやいた。
「もうお兄ちゃん……過保護なんだから……」
オニイチャン? カホゴ?
なんのことだか、さっぱりわからん。
俺達は呼ばれてないけどな。クラリス1人で行かせられないだろっ!
4人で王家の馬車に乗り込み、王宮にむかう。
ひと息ついた後、目で誰が口火を切るか合図を送りあい、最終的にジェスターが眼鏡を指で押し上げながら、クラリスに話しかける。
「あのさ、クラリス……もしかしてだけど、エドワード様とザラ先生が講師になったの……クラリスがいるから……なんてことはないよね?」
「まさか! ご多忙なエドワード様とザラ様がいち貴族の私などの為になんて……」
クラリスは俺らから一瞬視線を外したが、すぐにいつもの笑顔に戻り、にこやかに話す。
最後の方は少し言葉を濁していたものの、ニコニコ笑い続け、そのまま窓から見える外の景色を眺めはじめた。
それ以上聞くことができず、話題は学園の話になったが、窓に映ったクラリスの顔が拗ねた子供のように見えて、なんだか気になる俺達は話も適当にチラチラとクラリスに目をむける。
クラリスは、ふぅと軽く息を吐き、小声でつぶやいた。
「もうお兄ちゃん……過保護なんだから……」
オニイチャン? カホゴ?
なんのことだか、さっぱりわからん。
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