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第3章 シュルトーリア
スキル確認①
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時間が分からず、寝過ごすのを避けるためディメンジョンホームの外でロアに包まれて夜を明かした俺は日の出共に街に戻った。
門のところで3人をディメンジョンルームに入れると街に入り、真っ直ぐギルドに向かう。目的はクエストだ。
昨夜、水を出す魔道具の構想を紙に纏めたところ魔石がないこと無いことに気が付いた。ウェルズで倒したゴブリンキングの魔石はあるが、このくらいの魔道具の電池としてはDランクの魔石で十分らしいのでBランクの魔石を使うのは勿体ない。
ギルドの掲示板でDランクの魔物を狩れる依頼を探すとウェルズと同じようにオーク肉の納品依頼がある。その依頼書を剥がし、カウンターに向かった。
「この依頼を受けたいんですけど、この辺りでオークが狩れる場所はどこですか?」
「オークですと最近は街の東側の森で多く目撃されています。」
「わかりました。じゃあそこに行ってみるので手続きをお願いします。」
そう言ってギルドカードを提示すると受付嬢さんは目を見開く。
「あっ、タカシ様でしたか。タカシ様が来たらサブマスターを呼ぶように言われていますので少々お待ちください。」
受付嬢さんはそう言って慌てた様子で奥に下がるとすぐにサブマスターのファナさんがやってきた。
「お待たせいたしました。」
「いえ、自分に何か?」
「ギルマスから登録従魔の更新が必要だと聞きましたが。」
「あぁ!すっかり忘れてました。」
バラムとガルドはスライムとオークで登録していたので訂正しないといけなかったのだが進化のインパクトで忘れてた。
「それでは従魔を確認します。従魔は空間魔法の中ですか?」
「はい、ここで開いてもいいですか?」
「お願いします。」
そして無事、従魔登録の更新手続きを終える。
ちなみにこの時に簡易的な鑑定魔道具が使われた。名前、種族、年齢位しか分からないため中々使う機会はないそうだが今回のように従魔の種族確認が必要な場合やランクの高い魔物の従魔登録に使用するらしい。バラムとガルドは登録の時にオークとスライムで同種の最下位種で登録していたので確認を省略されたみたいだ。他にも冒険者登録情報に虚偽の疑いがある場合も使うらしい。
続けて、ファナさんに改めて依頼の手続きをしてもらう。
「オークの納品ですか?東の森ならCランクのグレイハウンドもいますからそちらの討伐依頼が受けられますよ。報酬としてもそちらの方がいいですし。」
そう言ってファナさんは職員に掲示板から依頼書を持って来させてこちらに見せてくれた。
討伐依頼
ランク:C
討伐対象:グレイハウンド5体
生息地域:シュルトーリア東の森
報酬:5体討伐で金貨1枚
以降1体につき銀貨2枚
討伐証明部位:右耳
「それじゃあ両方受けても?」
「一度に受注できる依頼は5件までですので他に依頼を受けていなければ構いませんよ。」
それを聞いて両方の依頼を受注すると街を出る。少し街道から離れた所でディメンジョンルームからロアを出し、東の森へ向かう。
森の入り口に着くと入る前に3人を呼び出す。
「待たせたな。今日は進化したバラムとガルドの能力をこの森で狩りをしながら確認するからな。」
「(ふむ、ようやく体を動させるな。)」
そういうとガルドはグルグルと肩を回しながらヤル気を滾らせる。
そんなガルドを見ながら3人を鑑定してステータスを確認する。
名前 :バラム
種族 :ビッグサキュバススライム(Lv1)
状態 :合体(+30)
HP :3200(+1000)
MP :1350(+300)
STR :230(+80)
VIT:320(+100)
DEX :205(+100)
INT :135(+50)
MEN :115(+30)
AGL :90(+20)
スキル :
酸弾(Lv5) 吸精(Lv4) 産卵(Lv2) 消化(Lv4) 潜り込み(Lv3) 媚薬生成(Lv5) 形状変化(Lv4) 性感帯検知(Lv4) 硬化(Lv4) 物理攻撃耐性(Lv4) 吸引(Lv4) 眷属化(Lv3) 合体(Lv3) 分離(Lv3) 巨大化(Lv2) 縮小化(Lv2)
備考 :タカシの従魔
名前 :ガルド
種族 :オークジェネラル(Lv1)
HP :2050
MP :900
STR :305
VIT :205
DEX :85
INT :90
MEN :85
AGL :100
スキル :
剣術(Lv5) 大剣術(Lv3) 嗅覚上昇(Lv3) 精力増加(Lv4) 射精量微増(Lv5) 威圧(Lv1) 指揮(Lv2) 支配(Lv1)
備考 :タカシの従魔
名前 :ロア
種族 :ダークハウンド(Lv25)
HP :5500
MP :3000
STR :515
VIT :560
DEX :270
INT :315
MEN :315
AGL :725
スキル :
爪斬擊(Lv3) 嗅覚上昇(Lv3) 闇魔法(Lv3) 咆哮(Lv3) 俊敏強化(Lv3) 本能暴走(Lv4)
備考: タカシの従魔
ロアはランクBだからかあまりレベルが上がっていない。
バラムの新しいスキルは巨大化と縮小化でサイズを体のサイズを変更できるみたいだがどの程度変わるのかは検証がいる。
ガルドの新しいスキルは威圧、支配、指揮だが威圧は狩りの中で試すとして支配と指揮は同種ってことはオークだよな。この森にいるみたいだから配下にしてみるか。
「バラムは巨大化と縮小化のスキルが増えたけどどのくらいサイズを変えられるんだ?」
「(え~っとね……。)」
バラムはうぅ~んと唸ると少しずつバラムの体積が大きくなり、饅頭型の時に俺の腰までだった高さが胸のあたりまで来ている。
「(このくら~い。)」
「だいたい1.5倍には届かないくらいか?小さくなるのはどうだ?」
バラムがまたうぅ~んと唸ると少しずつバラムの体積が小さくなっていく。今度は太ももの真ん中辺りで止まった。
「小さくなる方も半分にはいかないな。2~3割減ったくらいか。今のサイズまでだったら好きなサイズで止められるか?ずっとそのサイズでいることもできるか?」
「(どっちもできるよ。)」
「よし、拡大縮小はこんなもんだな。今度は前に左腕に着いてたみたいに左腕から胸とか上半身、届くようなら右腕まで覆ってみてくれ。」
「(は~い。)」
バラムに左手を差し出すとそこからズルズルと腕を這い上がり左肩、胸、腹、右肩と覆う範囲を広げていく。バラムが完全に俺に乗ると右腕まで綺麗に覆われていた。
「綺麗に覆えたな。」
体を見てみるとちょうど鳩尾の辺りにバラムの核があり、そのすぐ上の胸の中央にバラムに渡してあるブローチが見えている。
「硬化スキルで一部だけ固くできるか?」
「(できるよ。どこを固くすればいいの?)」
「とりあえず今から撫でた所を固くしてくれ。」
胸元を撫でてみるとスライムのぷよぷよとした触感が硬くなるのが伝わる。俺はそのまま胸、腹周り、肩、肩の先に少し隙間を開けて二の腕、肘の外側、肘から先と時折可動域を確認しながら撫でていく。
「こんなところか後背中は全体的に硬くしてみてくれ。」
「(こうかな?)」
バラムの硬化が終わったところで肩を回したり、背中をそらしたり、剣を抜き一通り振ってみるが動きの邪魔になるような感じはしない。
「いい感じだ。ちょっと重いけどスライムアーマーってとこか。」
「(ご主人さま、バラムちゃんとできてる?)」
「あぁ、ちゃんとできてるぞ。バラムは凄いな!」
できてることを褒めてやるとバラムは照れたように笑いながら触手を伸ばして左右に振った。
「今度から外に出る時は今みたいに体を包んで表面を固くしてくれるか?」
「(わかったー!)」
「よし、それじゃあ森に入るぞ。獲物を見つけたらガルドは威圧を試してみてくれ。あとオークがいたら2~3体ガルドの配下にしてみよう。」
「(うむ。)」
門のところで3人をディメンジョンルームに入れると街に入り、真っ直ぐギルドに向かう。目的はクエストだ。
昨夜、水を出す魔道具の構想を紙に纏めたところ魔石がないこと無いことに気が付いた。ウェルズで倒したゴブリンキングの魔石はあるが、このくらいの魔道具の電池としてはDランクの魔石で十分らしいのでBランクの魔石を使うのは勿体ない。
ギルドの掲示板でDランクの魔物を狩れる依頼を探すとウェルズと同じようにオーク肉の納品依頼がある。その依頼書を剥がし、カウンターに向かった。
「この依頼を受けたいんですけど、この辺りでオークが狩れる場所はどこですか?」
「オークですと最近は街の東側の森で多く目撃されています。」
「わかりました。じゃあそこに行ってみるので手続きをお願いします。」
そう言ってギルドカードを提示すると受付嬢さんは目を見開く。
「あっ、タカシ様でしたか。タカシ様が来たらサブマスターを呼ぶように言われていますので少々お待ちください。」
受付嬢さんはそう言って慌てた様子で奥に下がるとすぐにサブマスターのファナさんがやってきた。
「お待たせいたしました。」
「いえ、自分に何か?」
「ギルマスから登録従魔の更新が必要だと聞きましたが。」
「あぁ!すっかり忘れてました。」
バラムとガルドはスライムとオークで登録していたので訂正しないといけなかったのだが進化のインパクトで忘れてた。
「それでは従魔を確認します。従魔は空間魔法の中ですか?」
「はい、ここで開いてもいいですか?」
「お願いします。」
そして無事、従魔登録の更新手続きを終える。
ちなみにこの時に簡易的な鑑定魔道具が使われた。名前、種族、年齢位しか分からないため中々使う機会はないそうだが今回のように従魔の種族確認が必要な場合やランクの高い魔物の従魔登録に使用するらしい。バラムとガルドは登録の時にオークとスライムで同種の最下位種で登録していたので確認を省略されたみたいだ。他にも冒険者登録情報に虚偽の疑いがある場合も使うらしい。
続けて、ファナさんに改めて依頼の手続きをしてもらう。
「オークの納品ですか?東の森ならCランクのグレイハウンドもいますからそちらの討伐依頼が受けられますよ。報酬としてもそちらの方がいいですし。」
そう言ってファナさんは職員に掲示板から依頼書を持って来させてこちらに見せてくれた。
討伐依頼
ランク:C
討伐対象:グレイハウンド5体
生息地域:シュルトーリア東の森
報酬:5体討伐で金貨1枚
以降1体につき銀貨2枚
討伐証明部位:右耳
「それじゃあ両方受けても?」
「一度に受注できる依頼は5件までですので他に依頼を受けていなければ構いませんよ。」
それを聞いて両方の依頼を受注すると街を出る。少し街道から離れた所でディメンジョンルームからロアを出し、東の森へ向かう。
森の入り口に着くと入る前に3人を呼び出す。
「待たせたな。今日は進化したバラムとガルドの能力をこの森で狩りをしながら確認するからな。」
「(ふむ、ようやく体を動させるな。)」
そういうとガルドはグルグルと肩を回しながらヤル気を滾らせる。
そんなガルドを見ながら3人を鑑定してステータスを確認する。
名前 :バラム
種族 :ビッグサキュバススライム(Lv1)
状態 :合体(+30)
HP :3200(+1000)
MP :1350(+300)
STR :230(+80)
VIT:320(+100)
DEX :205(+100)
INT :135(+50)
MEN :115(+30)
AGL :90(+20)
スキル :
酸弾(Lv5) 吸精(Lv4) 産卵(Lv2) 消化(Lv4) 潜り込み(Lv3) 媚薬生成(Lv5) 形状変化(Lv4) 性感帯検知(Lv4) 硬化(Lv4) 物理攻撃耐性(Lv4) 吸引(Lv4) 眷属化(Lv3) 合体(Lv3) 分離(Lv3) 巨大化(Lv2) 縮小化(Lv2)
備考 :タカシの従魔
名前 :ガルド
種族 :オークジェネラル(Lv1)
HP :2050
MP :900
STR :305
VIT :205
DEX :85
INT :90
MEN :85
AGL :100
スキル :
剣術(Lv5) 大剣術(Lv3) 嗅覚上昇(Lv3) 精力増加(Lv4) 射精量微増(Lv5) 威圧(Lv1) 指揮(Lv2) 支配(Lv1)
備考 :タカシの従魔
名前 :ロア
種族 :ダークハウンド(Lv25)
HP :5500
MP :3000
STR :515
VIT :560
DEX :270
INT :315
MEN :315
AGL :725
スキル :
爪斬擊(Lv3) 嗅覚上昇(Lv3) 闇魔法(Lv3) 咆哮(Lv3) 俊敏強化(Lv3) 本能暴走(Lv4)
備考: タカシの従魔
ロアはランクBだからかあまりレベルが上がっていない。
バラムの新しいスキルは巨大化と縮小化でサイズを体のサイズを変更できるみたいだがどの程度変わるのかは検証がいる。
ガルドの新しいスキルは威圧、支配、指揮だが威圧は狩りの中で試すとして支配と指揮は同種ってことはオークだよな。この森にいるみたいだから配下にしてみるか。
「バラムは巨大化と縮小化のスキルが増えたけどどのくらいサイズを変えられるんだ?」
「(え~っとね……。)」
バラムはうぅ~んと唸ると少しずつバラムの体積が大きくなり、饅頭型の時に俺の腰までだった高さが胸のあたりまで来ている。
「(このくら~い。)」
「だいたい1.5倍には届かないくらいか?小さくなるのはどうだ?」
バラムがまたうぅ~んと唸ると少しずつバラムの体積が小さくなっていく。今度は太ももの真ん中辺りで止まった。
「小さくなる方も半分にはいかないな。2~3割減ったくらいか。今のサイズまでだったら好きなサイズで止められるか?ずっとそのサイズでいることもできるか?」
「(どっちもできるよ。)」
「よし、拡大縮小はこんなもんだな。今度は前に左腕に着いてたみたいに左腕から胸とか上半身、届くようなら右腕まで覆ってみてくれ。」
「(は~い。)」
バラムに左手を差し出すとそこからズルズルと腕を這い上がり左肩、胸、腹、右肩と覆う範囲を広げていく。バラムが完全に俺に乗ると右腕まで綺麗に覆われていた。
「綺麗に覆えたな。」
体を見てみるとちょうど鳩尾の辺りにバラムの核があり、そのすぐ上の胸の中央にバラムに渡してあるブローチが見えている。
「硬化スキルで一部だけ固くできるか?」
「(できるよ。どこを固くすればいいの?)」
「とりあえず今から撫でた所を固くしてくれ。」
胸元を撫でてみるとスライムのぷよぷよとした触感が硬くなるのが伝わる。俺はそのまま胸、腹周り、肩、肩の先に少し隙間を開けて二の腕、肘の外側、肘から先と時折可動域を確認しながら撫でていく。
「こんなところか後背中は全体的に硬くしてみてくれ。」
「(こうかな?)」
バラムの硬化が終わったところで肩を回したり、背中をそらしたり、剣を抜き一通り振ってみるが動きの邪魔になるような感じはしない。
「いい感じだ。ちょっと重いけどスライムアーマーってとこか。」
「(ご主人さま、バラムちゃんとできてる?)」
「あぁ、ちゃんとできてるぞ。バラムは凄いな!」
できてることを褒めてやるとバラムは照れたように笑いながら触手を伸ばして左右に振った。
「今度から外に出る時は今みたいに体を包んで表面を固くしてくれるか?」
「(わかったー!)」
「よし、それじゃあ森に入るぞ。獲物を見つけたらガルドは威圧を試してみてくれ。あとオークがいたら2~3体ガルドの配下にしてみよう。」
「(うむ。)」
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