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ゲームの世界
4話
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「____ん……あ、れ……?」
___鼻腔をくすぐる爽やかな香りで目が覚めた。瞼の裏からでも分かる、明るい光に刺激され、曖昧だった世界が少しずつ明朗になって行く。
空、が見えるけど……なにかおかしい。
__ん?
__空……?
__空!?
「___うそっ!なんで外に……!」
慌てて飛び起き見回すと、すぐ横に不思議な服を着たお兄ちゃんが横たわっていた。
__お兄ちゃん!?
「お兄ちゃん!起きて!」
「……んん」
肩を揺らすと小さな吐息が漏れ、お兄ちゃんの瞼がゆっくりと開かれていく。
その様子にほっとしていると、突然、背後の草むらがガサガサと音を立て、大きく揺れた。
「_!?」
驚いて後ろを振り向くと、そこには____
「グルルルルッ!ガゥッ!!」
普通の犬の大きさとは比べものにならないほどの大きな狼が、鋭くぎらついた真っ赤な目を爛々と光らせ、荒い呼吸のままこちらに飛びかかってこようとしていた。
「__っ!」
声にならない吐息が漏れる。
_____死。
その文字が脳全体を埋め尽くし、恐怖で体がガクガクと震え上がった。
その衝撃で、目じりから温かい液体が零れ落ちる。
_______もう、駄目………!!
目の前に迫る、鋭い牙。
あの牙が皮膚を突き破り、血肉を屠る光景が脳裏にチラつく。
そのあまりの恐ろしさに、ぎゅっと目を瞑った。
______あ、れ…?
______痛く、ない……?
いつまでも来ない痛みに疑問を持って、ゆっくりと目を開けると___
「ギャァゥ!!」
べチャリと。
赤い液体が宙に舞い、あの狼の断末魔がきこえた。
_________そして。
あの狼を始末したであろう見慣れた背中に、ただただ目を見開くしかなかった。
___鼻腔をくすぐる爽やかな香りで目が覚めた。瞼の裏からでも分かる、明るい光に刺激され、曖昧だった世界が少しずつ明朗になって行く。
空、が見えるけど……なにかおかしい。
__ん?
__空……?
__空!?
「___うそっ!なんで外に……!」
慌てて飛び起き見回すと、すぐ横に不思議な服を着たお兄ちゃんが横たわっていた。
__お兄ちゃん!?
「お兄ちゃん!起きて!」
「……んん」
肩を揺らすと小さな吐息が漏れ、お兄ちゃんの瞼がゆっくりと開かれていく。
その様子にほっとしていると、突然、背後の草むらがガサガサと音を立て、大きく揺れた。
「_!?」
驚いて後ろを振り向くと、そこには____
「グルルルルッ!ガゥッ!!」
普通の犬の大きさとは比べものにならないほどの大きな狼が、鋭くぎらついた真っ赤な目を爛々と光らせ、荒い呼吸のままこちらに飛びかかってこようとしていた。
「__っ!」
声にならない吐息が漏れる。
_____死。
その文字が脳全体を埋め尽くし、恐怖で体がガクガクと震え上がった。
その衝撃で、目じりから温かい液体が零れ落ちる。
_______もう、駄目………!!
目の前に迫る、鋭い牙。
あの牙が皮膚を突き破り、血肉を屠る光景が脳裏にチラつく。
そのあまりの恐ろしさに、ぎゅっと目を瞑った。
______あ、れ…?
______痛く、ない……?
いつまでも来ない痛みに疑問を持って、ゆっくりと目を開けると___
「ギャァゥ!!」
べチャリと。
赤い液体が宙に舞い、あの狼の断末魔がきこえた。
_________そして。
あの狼を始末したであろう見慣れた背中に、ただただ目を見開くしかなかった。
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