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神流と銀を見送り、比奈は自室へと戻った。
文机の前まで来ると、脇に置いてある行灯に火を入れて、手元を明るくする。そして眠気が訪れるまでと、本を読み始めるも、身体は疲れているはずなのに一向に睡魔は来ず、彼女は諦めたように本を閉じた。
「困りました……」
比奈が途方に暮れていると、突然、強い風が吹く。
その風で行灯の灯りが消える。御伽噺のように、月からの使者が舞い降りてきそうなほどの大きな満月も、風に乗ってやってきた厚い雲によって、隠れてしまい、辺りを漆黒の闇が包み込む。
(なんだか、とても嫌な予感が……。黎明様……)
比奈は胸騒ぎを覚え、黎明からもらった腕飾りにそっと触れた。
その頃、黎明は鬼の姿のまま、人気がなくなった夜の町を歩いていた。
「クソッ。情報がまったく集まらねぇ。旅の僧侶の姿なら、誰も怪しまねぇもんな」
黎明は昼間から、比奈の部屋に結界を張った僧侶のことを調べていたが、名前はもちろん、どこから来たのか、今いる場所はどこなのかといった情報は一切、出てこなかった。
「頼みの綱は鎌鼬か……」
自分一人では無理だと思っていたので、情報収集が得意な鎌鼬にも協力してもらっていた。しかし、
「お前らでも、わかんなかったか」
「すいやせん」
結果は空振りだった。
「わかったのは、かなり術に詳しいってことくらいでさぁ。どうかお気を付けくだせぇ。まぁ、鬼である黎明様であれば、心配ないと思いますが」
「おう」
『黎明様……』
黎明は小さく呼ばれた気がして、顔を上げた。
「比奈……?」
「若君、どうしやした?」
鎌鼬の問いかけに応えず、黎明は耳を澄ませる。
(気のせいか? いや、でも今の声はたしかに比奈だ)
丸い満月が、雲で覆われる。その途端、比奈と揃いの腕飾りが熱を持って、輝きだす。
(まさか、比奈のところに!?)
「わ、若君? その、腕輪」
「悪い! 俺は行く!」
そう言って、黎明は彼らをその場に残し、地面を蹴って屋根の上に躍り出た。
比奈の家の方から、結界で遮られているせいか、黎明でもかすかにしか感じ取れないが、不穏な妖気が漂ってくる。
(間に合ってくれ! 比奈っ!!)
黎明は走り出した。
比奈が不安を感じていると、がさっと誰かが庭の草を踏みしめる音が聴こえた。
(だれ?)
比奈は神流から渡された短刀を握りしめ、そっと縁側に出て、雨戸の影から庭をのぞく。するとそこには、今まで誰もいなかったはずの庭の中心に人影があり、比奈は眉を寄せた。
(黎明様は来られないと、兄様がおっしゃっていた。なら、あれは……)
雲が流れ、隠れていた月が再び現れる。満月に照らされて姿を見せたのは、笠を深く被って顔を隠し、片手に錫杖を持った僧侶だった。
「お坊、様?」
「……ずいぶんと、美しくなられたな娘御よ。迎えに来たぞ」
そう言って、僧侶は顔を上げる。彼の瞳は、赤く不気味に輝いており、口からは人間にあるはずのない鋭い牙を覗かせていた。
「っ!?」
比奈の全身を、悪寒が駆け抜ける。
(あれは、よくないモノだ。近寄らせては、いけないモノ)
彼女は部屋の中に逃げ込む。
「きゃっ」
だがその途端、身体から力が抜けて、倒れてしまった。その拍子に、短刀が床を転がる。
(な、なんで。ち、からが、はい、らない)
比奈は腕に力を込めるが、まるで上から重しを乗せられているかのように、まったく身体を動かすことが出来ない。
「そう怯えることはなかろう。わしはただ、対価を貰いに来ただけだ」
僧侶は笑みを浮かべながら、一歩、また一歩と比奈へと近づいて来る。
「おぬしを他の妖怪から守るかわりに、年頃になったとき、わしが貰い受けるとな。安心しろ。おぬしの両親から、承諾は得ている」
僧侶の話に、比奈は驚きを示した。
「どういう、こと、ですか」
僧侶は比奈が意識を保っていることに、意外そうに目を瞬かせる。
「ほう。わしの術の中で意識を保つか。しかし、真実を聞かされなんだか。哀れよのぉ」
ついに僧侶は、庭から縁側へと上がる。比奈は恐怖で身体を震わせた。
「妖怪たちの間で噂されておることを、知っているか? 異能持ちの者に子を産ませて、それを引き継がせることができるかどうか。わしは気になっておってなぁ。昔に行った実験では、母となる者が幼すぎた。だから今回は失敗をせぬよう、頃合いをずっと待っておったのよ」
部屋へと入って来たヤツは、怯える比奈に笑みを向ける。
「ようやくだ。ようやくこれで、実験を再開できる」
「い、いや。こ、ないで。来ないで!」
僧侶が比奈の腕を掴む。その直後、
バチィッ
と強い火花が散った。
僧侶はあまり強い痛みに、比奈から手をひく。そして己の手から上がる煙を、忌々しそうに睨んだ。
比奈は翡翠の腕飾りが、淡い緑色の光を発しているのに気付く。
(黎明様のお守りが……。い、今のうちに、せめて、刀をっ)
比奈は全身に力を込めて、必死に腕を伸ばして短刀の柄を握ろうとする。
「いったいどこの誰じゃ。この娘御は、わしのもの! 誰にも渡さんぞ!」
僧侶が襲い掛かると同時に、比奈は手繰り寄せた短刀を、鞘から抜き放った。
「ぅ!」
鮮血が、僧侶の腕から飛び散る。ふと、僧侶の気が逸れたからか、身体が幾分か軽くなったのを感じた比奈は、身体を起こして、短刀の切っ先を敵に向ける。
「このわしに、刃向かうか」
「わ、わたしは、たとえ、とうさまと、かあさまに、きらわれて、いたとしても、あなたの、ものには、なり、ませんっ」
芯の強い瞳で、僧侶を睨む比奈。だが、隠しきれない恐怖と怯えで、剣先がカタカタと音を立てる。
「その度胸は良し。だが、己の夫となる相手に逆らうのは、教育がなっておらんな!」
僧侶は力強く腕を払い、比奈の手から短刀を弾き飛ばした。
「きゃあっ!」
比奈はその勢いで倒れ込む。
「わしに逆らうとどうなるか、思い知らせてやろうぞ」
僧侶は己の皮膚が発火するのも構わず、比奈に馬乗りになり、彼女の着物に手をかけた。
「い、いや! いやぁ! 助けて、助けて! 黎明様ぁ!!」
「比奈から、離れやがれぇぇ!!」
怒号と共に、何者かが強烈な蹴りを、僧侶に叩き込んだ。
文机の前まで来ると、脇に置いてある行灯に火を入れて、手元を明るくする。そして眠気が訪れるまでと、本を読み始めるも、身体は疲れているはずなのに一向に睡魔は来ず、彼女は諦めたように本を閉じた。
「困りました……」
比奈が途方に暮れていると、突然、強い風が吹く。
その風で行灯の灯りが消える。御伽噺のように、月からの使者が舞い降りてきそうなほどの大きな満月も、風に乗ってやってきた厚い雲によって、隠れてしまい、辺りを漆黒の闇が包み込む。
(なんだか、とても嫌な予感が……。黎明様……)
比奈は胸騒ぎを覚え、黎明からもらった腕飾りにそっと触れた。
その頃、黎明は鬼の姿のまま、人気がなくなった夜の町を歩いていた。
「クソッ。情報がまったく集まらねぇ。旅の僧侶の姿なら、誰も怪しまねぇもんな」
黎明は昼間から、比奈の部屋に結界を張った僧侶のことを調べていたが、名前はもちろん、どこから来たのか、今いる場所はどこなのかといった情報は一切、出てこなかった。
「頼みの綱は鎌鼬か……」
自分一人では無理だと思っていたので、情報収集が得意な鎌鼬にも協力してもらっていた。しかし、
「お前らでも、わかんなかったか」
「すいやせん」
結果は空振りだった。
「わかったのは、かなり術に詳しいってことくらいでさぁ。どうかお気を付けくだせぇ。まぁ、鬼である黎明様であれば、心配ないと思いますが」
「おう」
『黎明様……』
黎明は小さく呼ばれた気がして、顔を上げた。
「比奈……?」
「若君、どうしやした?」
鎌鼬の問いかけに応えず、黎明は耳を澄ませる。
(気のせいか? いや、でも今の声はたしかに比奈だ)
丸い満月が、雲で覆われる。その途端、比奈と揃いの腕飾りが熱を持って、輝きだす。
(まさか、比奈のところに!?)
「わ、若君? その、腕輪」
「悪い! 俺は行く!」
そう言って、黎明は彼らをその場に残し、地面を蹴って屋根の上に躍り出た。
比奈の家の方から、結界で遮られているせいか、黎明でもかすかにしか感じ取れないが、不穏な妖気が漂ってくる。
(間に合ってくれ! 比奈っ!!)
黎明は走り出した。
比奈が不安を感じていると、がさっと誰かが庭の草を踏みしめる音が聴こえた。
(だれ?)
比奈は神流から渡された短刀を握りしめ、そっと縁側に出て、雨戸の影から庭をのぞく。するとそこには、今まで誰もいなかったはずの庭の中心に人影があり、比奈は眉を寄せた。
(黎明様は来られないと、兄様がおっしゃっていた。なら、あれは……)
雲が流れ、隠れていた月が再び現れる。満月に照らされて姿を見せたのは、笠を深く被って顔を隠し、片手に錫杖を持った僧侶だった。
「お坊、様?」
「……ずいぶんと、美しくなられたな娘御よ。迎えに来たぞ」
そう言って、僧侶は顔を上げる。彼の瞳は、赤く不気味に輝いており、口からは人間にあるはずのない鋭い牙を覗かせていた。
「っ!?」
比奈の全身を、悪寒が駆け抜ける。
(あれは、よくないモノだ。近寄らせては、いけないモノ)
彼女は部屋の中に逃げ込む。
「きゃっ」
だがその途端、身体から力が抜けて、倒れてしまった。その拍子に、短刀が床を転がる。
(な、なんで。ち、からが、はい、らない)
比奈は腕に力を込めるが、まるで上から重しを乗せられているかのように、まったく身体を動かすことが出来ない。
「そう怯えることはなかろう。わしはただ、対価を貰いに来ただけだ」
僧侶は笑みを浮かべながら、一歩、また一歩と比奈へと近づいて来る。
「おぬしを他の妖怪から守るかわりに、年頃になったとき、わしが貰い受けるとな。安心しろ。おぬしの両親から、承諾は得ている」
僧侶の話に、比奈は驚きを示した。
「どういう、こと、ですか」
僧侶は比奈が意識を保っていることに、意外そうに目を瞬かせる。
「ほう。わしの術の中で意識を保つか。しかし、真実を聞かされなんだか。哀れよのぉ」
ついに僧侶は、庭から縁側へと上がる。比奈は恐怖で身体を震わせた。
「妖怪たちの間で噂されておることを、知っているか? 異能持ちの者に子を産ませて、それを引き継がせることができるかどうか。わしは気になっておってなぁ。昔に行った実験では、母となる者が幼すぎた。だから今回は失敗をせぬよう、頃合いをずっと待っておったのよ」
部屋へと入って来たヤツは、怯える比奈に笑みを向ける。
「ようやくだ。ようやくこれで、実験を再開できる」
「い、いや。こ、ないで。来ないで!」
僧侶が比奈の腕を掴む。その直後、
バチィッ
と強い火花が散った。
僧侶はあまり強い痛みに、比奈から手をひく。そして己の手から上がる煙を、忌々しそうに睨んだ。
比奈は翡翠の腕飾りが、淡い緑色の光を発しているのに気付く。
(黎明様のお守りが……。い、今のうちに、せめて、刀をっ)
比奈は全身に力を込めて、必死に腕を伸ばして短刀の柄を握ろうとする。
「いったいどこの誰じゃ。この娘御は、わしのもの! 誰にも渡さんぞ!」
僧侶が襲い掛かると同時に、比奈は手繰り寄せた短刀を、鞘から抜き放った。
「ぅ!」
鮮血が、僧侶の腕から飛び散る。ふと、僧侶の気が逸れたからか、身体が幾分か軽くなったのを感じた比奈は、身体を起こして、短刀の切っ先を敵に向ける。
「このわしに、刃向かうか」
「わ、わたしは、たとえ、とうさまと、かあさまに、きらわれて、いたとしても、あなたの、ものには、なり、ませんっ」
芯の強い瞳で、僧侶を睨む比奈。だが、隠しきれない恐怖と怯えで、剣先がカタカタと音を立てる。
「その度胸は良し。だが、己の夫となる相手に逆らうのは、教育がなっておらんな!」
僧侶は力強く腕を払い、比奈の手から短刀を弾き飛ばした。
「きゃあっ!」
比奈はその勢いで倒れ込む。
「わしに逆らうとどうなるか、思い知らせてやろうぞ」
僧侶は己の皮膚が発火するのも構わず、比奈に馬乗りになり、彼女の着物に手をかけた。
「い、いや! いやぁ! 助けて、助けて! 黎明様ぁ!!」
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