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お祖父様攻略編
第83話 ヘーゼロッテ家は呪われてますよ
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お祖父様の短い返事を聞いて、マクベスはしばらく黙っていた。
きっと彼がずっと欲していた返答だったはず。
けれど昂る感情のままに喜ぶことはしなかった。
代わりに小さな炸裂音と共に雷を爆ぜさせる。自然の雷と異なり髪や服が引き寄せられることはなかったけれど、直接触れれば同じダメージを負うことはなんとなく察せた。
「――つらくて何度か疑ったことがあるんです。日記に書いてあったことはすべて祖父の妄想で、自業自得だったんじゃないかと。そう思えたほうがまだ楽だった」
マクベスは小さな声でそう言う。
差別されて責められて、その状況で本当は自分たちは悪くないと思うより、自業自得だったからこんな状況に陥っても仕方がないと諦めるほうが楽。
マクベスはそんな風に思ってしまうような環境で育ってきたということだ。
そんな彼を私は哀れに思ったけれど、そう思う資格はないようにも感じた。
「けれどヘーゼロッテ家に身元を偽って潜り込んだ後、証拠となるようなものを目にし、話を耳にしてきた。何度も何度も。それでも時々……あなたたちが普通の家族に見えたこともあるんですよ」
「マク、ベス……」
「でも違った。忌み子については私も信じてはいなかったけれど、妹の命を狙う姉に、娘の命を狙う父に、孫の命を狙う祖父。ヘーゼロッテ家は呪われてますよ。自業自得だ。こんな一族に関わったせいで祖父も私たちも破滅してしまった」
そして確かな答えも得られました、とマクベスはこちらを見下ろす。
「ヘルガ様、あなたたちは随分と仲の良い家族のようだ。だからあなたを盾にして、ひとりずつ殺してあげますよ。最後まで残ったら感想を聞かせてくださいね」
ずっと死の恐怖に耐え続けてきて。
気を抜けば死ぬのは私だと思い続けて生きてきた。
けれどここにきて家族の命が危険に晒されていると肌で感じ、麻痺しかけていた心に鞭打って考えを巡らせる。
影の動物を呼び出してマクベスに隙ができれば、お父様はそれを的確に突いてくれるはず。
もちろんリスクも高いし、マクベスがその気になれば小屋ごと雷で焼き尽くすことができるかもしれない。そのきっかけになる可能性もあった。
(でも試すなら早いうち、全員が怪我をしてなくて動ける今しかないわ。……)
その全員に自分は含まれていない。
腕は相変わらず激痛を放っていて、今にも吐きそうになる。
痛いから動けません、なんて座り込むつもりはないけれど、いざという瞬間にどれくらい動けるのか自分でもわからなかった。
(だからといって、家族を傷つけるのを許すことはできないわよね)
泣き言を言っている時間も、悩んでいる時間も惜しいわ。
私は意識を集中させ、呼び出せる影の動物の中でもっとも大きなクロヒョウをマクベスの死角から突進させる。
目を見開いたマクベスは咄嗟に私を盾にしたけれど、クロヒョウは頭上を軽々と飛び越えて背後に降り立った。そして――私を盾にしたということは、お父様に隙を見せたということ。
開いていた距離をたったの二歩で詰められたことを殺気から感じたのか、マクベスは小さく唸ると雷の壁を作り出した。
しかし咄嗟の行動だったのか完璧な壁ではなく、隙間を突くように繰り出された切っ先がマクベスの頬を裂いた。でも浅い。
私は転がるようにマクベスから離れたものの、やっぱり膝が笑ってしまうほど痛かった。クロヒョウを呼び寄せて体を支えてもらい、やっとのことで立ち上がる。
お父様はまったく雷に怯えておらず、マクベスをどんどん追い詰めていた。
(マクベスも雷を放っているけれど……やっぱり付け焼刃だから使い慣れていないんだわ)
雷の魔法を薬を飲むまで持っていなかったのなら上手く使えないのも納得できる。
そして強化された身体能力も同じよ。
アニエラは理性を手放すことで強敵になっていたけれど、マクベスは普通の人間としての感覚を持ったまま強化されている。力加減もなにもかも今までと違うはず。
ろくな訓練も無しにそんな力を使いこなせるのか疑問だったけれど、これが答えなんだと思う。
それはマクベス本人もよくわかっていて、だからこそ私を人質にしたんだわ。
ならこれ以上足を引っ張らないようにもっと離れないと。
お姉様たちにも避難してもらわなきゃ。――そう視線を向けたのが悪かったのかもしれない。
「こんな……こんな偽りの家族なのに縋りついて恥ずかしくないんですか! お前たちなんて全員死ねばいい!」
「……!」
マクベスがお父様に斬られるのも厭わず、お姉様たちに向かって雷を打ち出そうとした。
私は咄嗟に床を蹴る。
この時ばかりはクロヒョウに助けてもらわなくても動けた。
お姉様は信じられないものを見るような顔をしていたけれど、その目はマクベスではなく私に向けられている。
私は生きていたかったけれど、家族が死にそうなら守りたい。
怒らせるし悲しませるかもしれないけれど、それでも。
……きっと、怒るのはレネもだわ。
不意に彼の顔が頭の中に浮かんで、この場にいないことを――感謝した。
危険な目に遭ってほしくなかったから。
でも、最後にもう一度だけ顔を見たかった。覚悟が決まっていたはずなのにそんなことを思ってしまい、少し情けなくなった瞬間、マクベスの真後ろにあった窓が激しい音をさせて割れる。
そこから飛び込んできたのはレネだった。
「――っレネ!」
お父様顔負けの怖い顔をしている。
一瞬、お姉様を庇う対応しか思いつかなかった私に怒っているのかと思ったけれど、その怒りはマクベスに向いていた。間髪入れずに斬りかかった動きのひとつひとつからそれが伝わってくる。
「ッ邪魔をするな!」
肩を斬られながらマクベスがレネの剣を蹴り上げた。
しかしレネは同じタイミングで腕を引き、体勢の崩れたマクベスの足に剣を突き立てる。
マクベスはその場に膝をつきかけた。
けれど雷――電流を走らせて無理やり足を動かし、真後ろから首を狙っていたお父様の一撃を避ける。
(……使い方が上手くなってる?)
マクベスの力は強大だけれど、本人もその力に不慣れだからこそ勝ち筋が見えていた。でも慣れてきたら状況が変わるかもしれない。
私は痛みに歯を食い縛りながらクロヒョウにレネたちを支援するよう指示をした。
そこへお姉様とお母様が震える足で駆けつける。
お姉様に「なにをバカなことしようとしてたのよ!?」と叱られたけれど、その声のおかげで意識を失わずに済んだ。
お父様がナイフをレネに放って渡しているのが見える。
レネの剣はマクベスの太ももに刺さったままだ。
お父様とレネはまだ諦めていない。
それと同じように、乱れた長い髪の隙間から睨みつけているマクベスも諦めてはいなかった。
きっと彼がずっと欲していた返答だったはず。
けれど昂る感情のままに喜ぶことはしなかった。
代わりに小さな炸裂音と共に雷を爆ぜさせる。自然の雷と異なり髪や服が引き寄せられることはなかったけれど、直接触れれば同じダメージを負うことはなんとなく察せた。
「――つらくて何度か疑ったことがあるんです。日記に書いてあったことはすべて祖父の妄想で、自業自得だったんじゃないかと。そう思えたほうがまだ楽だった」
マクベスは小さな声でそう言う。
差別されて責められて、その状況で本当は自分たちは悪くないと思うより、自業自得だったからこんな状況に陥っても仕方がないと諦めるほうが楽。
マクベスはそんな風に思ってしまうような環境で育ってきたということだ。
そんな彼を私は哀れに思ったけれど、そう思う資格はないようにも感じた。
「けれどヘーゼロッテ家に身元を偽って潜り込んだ後、証拠となるようなものを目にし、話を耳にしてきた。何度も何度も。それでも時々……あなたたちが普通の家族に見えたこともあるんですよ」
「マク、ベス……」
「でも違った。忌み子については私も信じてはいなかったけれど、妹の命を狙う姉に、娘の命を狙う父に、孫の命を狙う祖父。ヘーゼロッテ家は呪われてますよ。自業自得だ。こんな一族に関わったせいで祖父も私たちも破滅してしまった」
そして確かな答えも得られました、とマクベスはこちらを見下ろす。
「ヘルガ様、あなたたちは随分と仲の良い家族のようだ。だからあなたを盾にして、ひとりずつ殺してあげますよ。最後まで残ったら感想を聞かせてくださいね」
ずっと死の恐怖に耐え続けてきて。
気を抜けば死ぬのは私だと思い続けて生きてきた。
けれどここにきて家族の命が危険に晒されていると肌で感じ、麻痺しかけていた心に鞭打って考えを巡らせる。
影の動物を呼び出してマクベスに隙ができれば、お父様はそれを的確に突いてくれるはず。
もちろんリスクも高いし、マクベスがその気になれば小屋ごと雷で焼き尽くすことができるかもしれない。そのきっかけになる可能性もあった。
(でも試すなら早いうち、全員が怪我をしてなくて動ける今しかないわ。……)
その全員に自分は含まれていない。
腕は相変わらず激痛を放っていて、今にも吐きそうになる。
痛いから動けません、なんて座り込むつもりはないけれど、いざという瞬間にどれくらい動けるのか自分でもわからなかった。
(だからといって、家族を傷つけるのを許すことはできないわよね)
泣き言を言っている時間も、悩んでいる時間も惜しいわ。
私は意識を集中させ、呼び出せる影の動物の中でもっとも大きなクロヒョウをマクベスの死角から突進させる。
目を見開いたマクベスは咄嗟に私を盾にしたけれど、クロヒョウは頭上を軽々と飛び越えて背後に降り立った。そして――私を盾にしたということは、お父様に隙を見せたということ。
開いていた距離をたったの二歩で詰められたことを殺気から感じたのか、マクベスは小さく唸ると雷の壁を作り出した。
しかし咄嗟の行動だったのか完璧な壁ではなく、隙間を突くように繰り出された切っ先がマクベスの頬を裂いた。でも浅い。
私は転がるようにマクベスから離れたものの、やっぱり膝が笑ってしまうほど痛かった。クロヒョウを呼び寄せて体を支えてもらい、やっとのことで立ち上がる。
お父様はまったく雷に怯えておらず、マクベスをどんどん追い詰めていた。
(マクベスも雷を放っているけれど……やっぱり付け焼刃だから使い慣れていないんだわ)
雷の魔法を薬を飲むまで持っていなかったのなら上手く使えないのも納得できる。
そして強化された身体能力も同じよ。
アニエラは理性を手放すことで強敵になっていたけれど、マクベスは普通の人間としての感覚を持ったまま強化されている。力加減もなにもかも今までと違うはず。
ろくな訓練も無しにそんな力を使いこなせるのか疑問だったけれど、これが答えなんだと思う。
それはマクベス本人もよくわかっていて、だからこそ私を人質にしたんだわ。
ならこれ以上足を引っ張らないようにもっと離れないと。
お姉様たちにも避難してもらわなきゃ。――そう視線を向けたのが悪かったのかもしれない。
「こんな……こんな偽りの家族なのに縋りついて恥ずかしくないんですか! お前たちなんて全員死ねばいい!」
「……!」
マクベスがお父様に斬られるのも厭わず、お姉様たちに向かって雷を打ち出そうとした。
私は咄嗟に床を蹴る。
この時ばかりはクロヒョウに助けてもらわなくても動けた。
お姉様は信じられないものを見るような顔をしていたけれど、その目はマクベスではなく私に向けられている。
私は生きていたかったけれど、家族が死にそうなら守りたい。
怒らせるし悲しませるかもしれないけれど、それでも。
……きっと、怒るのはレネもだわ。
不意に彼の顔が頭の中に浮かんで、この場にいないことを――感謝した。
危険な目に遭ってほしくなかったから。
でも、最後にもう一度だけ顔を見たかった。覚悟が決まっていたはずなのにそんなことを思ってしまい、少し情けなくなった瞬間、マクベスの真後ろにあった窓が激しい音をさせて割れる。
そこから飛び込んできたのはレネだった。
「――っレネ!」
お父様顔負けの怖い顔をしている。
一瞬、お姉様を庇う対応しか思いつかなかった私に怒っているのかと思ったけれど、その怒りはマクベスに向いていた。間髪入れずに斬りかかった動きのひとつひとつからそれが伝わってくる。
「ッ邪魔をするな!」
肩を斬られながらマクベスがレネの剣を蹴り上げた。
しかしレネは同じタイミングで腕を引き、体勢の崩れたマクベスの足に剣を突き立てる。
マクベスはその場に膝をつきかけた。
けれど雷――電流を走らせて無理やり足を動かし、真後ろから首を狙っていたお父様の一撃を避ける。
(……使い方が上手くなってる?)
マクベスの力は強大だけれど、本人もその力に不慣れだからこそ勝ち筋が見えていた。でも慣れてきたら状況が変わるかもしれない。
私は痛みに歯を食い縛りながらクロヒョウにレネたちを支援するよう指示をした。
そこへお姉様とお母様が震える足で駆けつける。
お姉様に「なにをバカなことしようとしてたのよ!?」と叱られたけれど、その声のおかげで意識を失わずに済んだ。
お父様がナイフをレネに放って渡しているのが見える。
レネの剣はマクベスの太ももに刺さったままだ。
お父様とレネはまだ諦めていない。
それと同じように、乱れた長い髪の隙間から睨みつけているマクベスも諦めてはいなかった。
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