マッシヴ様のいうとおり

縁代まと

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第六章

第198話 雪に鳴く

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 ごとごとと左右に揺さぶられる。
 そんな感覚で最悪の目覚めを体験したサルサムは更なる最悪の上塗りに閉口したものの、どうにかこうにか疑問を口にした。

「……なんでバルドに腕枕してるんだ?」
「気が合うな、俺も同じこと考えてたんだよ」

 しかも体が満足に動かないため蹴り飛ばすことすらできない。
 口元だけこれでもかと歪めながらサルサムは視界の奇妙な位置にいる伊織を見る。
「ここは――サイドカーの中か? 一体どうなって……そうだ、あの変な女は?」
「あいつのせいで男性だけ昏倒してたんです。ただ皆まだ初期の状態だったんで離れれば戻るかなと……よかった、これで全員意識が戻りましたね」
 安堵のため息をつきつつ伊織は跳ねたバイクの体勢を立て直した。
 しかし跳ねた拍子にバルドの位置が変わり、サルサムに覆い被さるような状態になり双方叫びながら顔を背ける。

「伊織! 伊織! 緊急事態! なんとかしてくれこれ!」
「俺も今までで一番の不快感だ!」
「えっ、どうし……ぅわ! 緊急事態だ! でも我慢してください!」

 鬼かよー! とバルドは叫んだがどうしようもないものはどうしようもない。バイクの形状を変化させ転がすことはできるかもしれないが、もしそれで外に飛び出してしまったらそれこそ緊急事態だ。

「ははは! 仲良きことは美しきかな、であるな!」

 先に起きていたらしいヨルシャミが伊織の背に寄りかかったまま笑う。
 一人だけ安全圏でずるいぞとバルドが吠えるように言った。

 サルサムは唸りつつも耐える。
 昔野営をしている時に夢の中で美女と戯れていたらしいバルドに抱きつかれ、焚き火ごと殴り飛ばした記憶が脳裏にふわりと蘇った。
 今思い出したくない、と死んだ魚の目をしていると再び体が跳ね、首元の絶妙な位置にバルドの顔が当たる。

「……」
「……」
「――っふん!」
「なんだ!? 何してんだサルサム!?」

 サルサムは思いきり自分の舌を噛み、ぴくりと動いた指先から『動く感覚』を手繰り寄せると肺の奥から声を絞り出しながら上半身を起こした。
 その勢いのままバルドの体を押し退けると隣に座らせ、手が動く内にポケットから小さな丸薬を取り出し血まみれの口で噛み砕く。

「何だそれ」
「気付け薬。死ぬほど不味いぞ」

 そう言いながらサルサムは同じものをバルドの口に放り込み、そこからバルドがしんっと大人しくなった。
 嗅がせるタイプも持っているが、これはサルサムが調合した更に強い気付け薬だ。
 味の調整中に思いのほか不味すぎて失神しかけたことがあったため、それよりもややマイルドにしたものの一般人なら即吐き出すレベルの代物である。
 サルサムは先ほど大笑いしたヨルシャミを見る。

「ヨルシャミもまだ体が動かないなら口に入れとけ。ちなみに丸呑みしても胃から……あー……色々上がってくるから問題ない」
「色々とは何だ!? わ、私は遠慮しておこう、魔導師故かお前たちより回復が早いからな、ほら指先もこんなに動――」

 サルサムは容赦なく人さし指と親指で丸薬をヨルシャミの口の中に打ち込んだ。
 背中で震えるヨルシャミを感じつつ伊織は口元を引き攣らせる。こういう謎の技術を見ているとサルサムの前職が気になってしまうが、今訊ねるわけにもいかないだろう。

「それにしてもあの犬たち、操られてるのか? 見たところ普通の犬だが恐ろしく速いな」
「そうなんです。犬たちが体を壊さないか心配だったんですが、操作に強化もかかってるのかそこは大丈夫そうで安心しました」
「安心ってお前な……」

 行方不明になった犬なのだろう。
 伊織が無傷でどうにかしたいと思うのはわかるが、もう少し手荒にしてもいいのではないかとサルサムは思いながら舌の止血を理由に黙った。
 そして言葉にしないまま納得する。短い付き合いだがそれでもわかるのだ。
 自分とは違い、この少年はこういう生き方しかできないのだろう、と。

「とりあえずサルサムさんたちが完全に復活したらワイバーンを呼び出すんで、上に逃げましょう。あと耳を怪我した子が無事だったから、ちょっと動きにくいですけど何かで強めに耳栓をすれば母さんたちと合流できるはずです」
「あの聖女のことだ、俺たちが逃げてる間にトドメくらいは刺してるんじゃないか?」
「あはは、ありえますね」

 伊織は笑いつつ片手を後ろに回してヨルシャミの背を軽く撫でる。さっきから背中を噛まれて痛いのだ。
 そんな時だった。
 サイドミラーに煌めく白いものが映る。
 なんだ、と目を凝らす間もなく、それが近づき『何』なのか把握することができた。人が雪を蹴散らしながら走っているのだ。伊織は赤土の山を目指していた時のことを思い出して目をぱちくりさせた。

「おいおい、また厄介な奴じゃないだろうな」

 振り返ったサルサムが眉根を寄せて言う。

「パト仮面……?」
「パト仮面!? あ、ああ、報告にあったやつか」

 しかしあの時と違い、不可思議な覆面は被っていない様子だった。しかも追い上げてくるスピードがあの時の比ではない。
 そんなものが真横を通り過ぎ、さすがの犬たちも呆気に取られているように見えた。

「バイク様ッ! 約束を守りに参りました!」

 ――今度は本当の名前と姿でお会いしましょう。
 そんな声が頭の中に蘇る。

 覆面の下に隠れていた髪は薄茶でインテーク状になっており、後ろで束ねた毛先のみ切り揃えられている。
 躑躅色の目はバイクを見てきらきらと輝き、雪を蹴り上げる両脚はジェットを噴射するたび雪を溶かして煌めかせていた。
 そして頭の上でこちらに向けられた一対の馬の耳と、風に任せてなびく尾。
 見覚えのある要素に伊織はぽかんとする。

「パ、パトレアさん?」
「はい!」
「良い返事ですね……!」
「ありがとうございます! 改めまして、私、ナレッジメカニクスのセ……とある博士の部下でハイトホースのパトレアと申します!」

 ナレッジメカニクス、と聞いて両脚を見た伊織は納得と「この人が?」という気持ちが同時に湧くのを感じた。
 それになぜあの村で自分たちに接触してきたのだろうかと考えて伊織は頭を振る。
 接触したのはこちらからだ。パトレアたちは別の何かをしていたのかもしれない――と彼女らの目的を知らないまま思い直す。それにあの時は本当に体調が悪そうだった、とも。
「ま、まさか今ここで再戦ですか?」
「その通りであります! ちなみに」
 パトレアは目を細め、恋する乙女の顔で微笑む。

「再戦を断わるということは障害があるということ。その障害はあの犬でありますね。憂いなく走れるよう私が排除しましょう」
「や、やる! やるから犬はそっとしといてください!」
「おいイオリ!」

 叫ぶサルサムに伊織は首を横に振る。
 パトレアは本当に障害を排除するだろう。素直な良い子に見えるが、ナレッジメカニクスに所属しているということは『そういうこと』だ。しかも脚の機構を見るに末端も末端だったサルサムやバルドとは違う。
 是の返答を得たパトレアはその場で嬉しそうに飛び跳ね、その衝撃で転びそうになりながら胸の前で手を組んだ。

「それでは宜しくお願いします! この雪原もどきはそろそろ終わります故、ぐるりとUターンしたタイミングをスタートとする形で宜しいですね?」

 逆走はそれまでにサルサムたちが回復していることが重要だが、ここから元の位置までならバイクの魔力も持つ。勝敗はどうであれ切れた瞬間に送還しワイバーンを呼び出して上空に逃れればいいだろう。
 伊織は三人に耳栓になるものを探すよう頼み、パトレアに頷いた。
「それでは――」
 再び木々の多い場所が見えてくる。
 パトレアはすいっとその手前にある大岩を指さすと、その周囲を回るようにUターンした。

「――スタートであります!」

     ***

 静夏は狼頭の雪女を小屋から引き離そうと誘導しながら戦っていたが、狼頭の雪女は執拗にその場から離れようとしなかった。
 静夏は相手の胸倉を掴んで引き寄せる。

「人語はわかるか? なぜ人を生かしたまま集める?」

 何か理由があるはずだ。
 侵略に使われる魔獣は人を襲うタイプと、世界に留まることで自らを毒にするタイプがいる。前者は必ず死傷者が出るが、どういうことか今回は状態は悪いが生きたままなのだ。
 犬は手駒にするためと思えばわかるが、人間がわからない。
 餌にするには生きたままである必要があるのかと静夏は思っていたが、魔獣は捕食のような形で生き物を食らうことはあるが本来は経口による栄養の摂取は不要とされていた。

 ならば本人から聞いてみようと思ったのだが――やはり言葉が通じない。
 狼頭の雪女は答えの代わりに低く唸ると静夏の腕を凍てつかせて後ろに大きく跳ねた。

「ッどっりゃぁ!」

 その頭目掛けてミュゲイラが雪玉を投擲する。
 ただの雪玉ではない。万力で圧縮された石のように固い雪玉だ。もはや雪ですらない。
 しかし形が真円ではないためか、空気抵抗により曲がり、狼頭の雪女の頬を掠めて小屋の壁を抉り取りながら明後日の方向へ飛んでいった。

「ありゃ、コントロール難しいなこれ」
「お姉ちゃんももっと弓の練習しとけばよかったのに!」

 静夏の背中に襲い掛かろうとした犬たちの足元にリータの炎の矢が刺さって牽制する。
 それだけではなく、矢は雪に刺さるなり明るく燃え上がり炎の柱を作り出した。一瞬だったものの面食らった犬たちが一時的に距離を取る。
「やった、できた! ある程度なら離れた後に形状変化させられますね!」
「リータも成長してんな……」
 これは負けられないぞ、とミュゲイラは新たな手を考えたが、特に思いつかなかったので代わりに犬を抱き締めるようにして無効化した。一体しか効かないが雪玉よりは役に立ちそうだ。

 ミセリはリヤンを守りながら様子を窺っていたが、リヤンが大きく吠えて小屋に向かおうとするので慌ててそれを止めた。
 早く夫を連れて逃げようという意思表示だろうか。
 なんとなくミセリはそう感じ取ったが、今ここを離れるのは逆に危ない。
「リヤン、どうどう。マッシヴ様たちがすぐに助けてくれるわ」
 そう宥めているとミュゲイラの足の間を擦り抜けてこちらへ向かってきた犬と目が合った。
 これは襲われる、と直感したところでリヤンが吠えるのを小屋から犬に移して立ち向かう。

 その姿を見て静夏は目を見開いた。

「――この魔獣も小屋を守っている?」

 魔獣とリヤンの行動が重なって見えたのだ。
 どうしてそう感じたのかはわからないが、口にしてみると酷く納得した。
 魔獣が人間を守っている。しかも同族の人間から。わけがわからないが、狼頭の雪女にとって集めた男性たちは守るべきもので、他の人間は敵らしい。

 魔獣の性質。
 進化し得た人間に似た姿。
 ――もし人間の性質まで再現していたとしたら?

 魔獣は今までこちらの世界由来の知能の高い生き物は模していなかった。
 それを初めて模した進化は進化という名の実験にも近く、この魔獣は侵略してきている異世界にとって失敗作なのではないだろうか。
 それでも魔獣の性質がなくなるわけではない。
 狼頭の雪女は何らかの理由で『人間の男性』を仲間として扱うことで性質の不一致に折り合いをつけていたのかもしれない。
 予想は予想でしかないが、静夏は目の前の魔獣の奇妙な行動に同情した。
 しかし、情けはかけない。

「どのような理由であれ、お前は世界の毒。私はどうやっても排斥しなくてはならない」

 すまない、と小さく言うと、静夏は凍らされるのも構わず再び狼頭の雪女に接近した。
 先ほどのリータの矢。あの炎の余波で炙られた時、狼頭の雪女の皮膚が薄っすらと溶けたのを静夏は見ていた。
 両腕を狼頭の雪女の腰に回すとがっしりと固定し、ふわりと相手の両足を浮かせる。
 ミュゲイラは犬たちを避けるのも忘れて口を半開きにした。

「マ、マッシヴの姉御が……」
「っ!? お姉ちゃん、マッシヴ様がどうしたの!?」
「魔獣を抱えたままトレーニングしてる……ッ!」
「は!?」

 静夏は狼頭の雪女を抱き締めたままスクワットを繰り返していた。雄々しい掛け声と共に。
 狼頭の雪女は白んだ息で静夏を凍りつかせようとしていたが、皮膚が凍った先からトレーニングによる熱エネルギーで溶けていく。
 いやさすがにそうはならないでしょう、とリータは正気に戻ったが、ミュゲイラは「すげえ! あれは筋肉を鍛えることを目的としたものではなく発熱と発汗を意図的に誘発するための計算され尽くしたフォーム! 姉御の筋肉を見てるだけであたしまで暑くなってくるぞ!」などと語彙力を上げている。

 ついでに犬たちが動きを止めたのを良いことに隣でトレーニングをし始めた。
 カオスさに拍車をかけないでほしいとリータは戸惑ったが、筋肉の波動に当てられたのかミセリまで参戦して収拾がつかなくなる。

(で、でも犬の動きが止まったってことは効いてるのかな)

 見れば狼頭の雪女の足元に汗ではない水たまりができていた。
 心なしかサイズも縮んだ気がする。
 リータは「これでいい、これで正解」と自分に言い聞かせながら小屋に走っていこうとするリヤンを抱き留めた。

 三人の執拗な攻撃――もとい、トレーニングで弱った狼頭の雪女はどろどろに溶けた両足をばたつかせて呻く。

 ヴェールが溶け落ち、現れた頭部は狼のものだった。
 目だけが人間の目をしている。
 過去の魔獣にもあったことだが、魔獣の中には人間の目を持つ者がちらほらといた。そんな者たちよりも人間らしい部分が多いこの魔獣にもやはりこの特徴は出ていたらしい。

 その目に小屋が映り、きゅうん、とか細い声で鳴く。

 明らかに意思のある声だったが、狼頭の雪女は突如目を見開いて口からだらだらと涎を零した。
 静夏は抱き締める自分にまで伝わってくるほど狼頭の雪女の心臓が大きく脈打ったのを感じる。

 ――きっと、魔獣としての本能が命の終わり際に「成すことを成せ」と囁くのだ。

 それを成す前に倒しきる、と静夏は片腕で抱き締めたままもう片手で腕立て伏せをし始めたが、小屋の方から何者かの気配を感じて顔を上げた。
 捕まっていた男性のひとりだ。狼頭の雪女が弱ったことにより体が自由になったらしい。
 それでも弱っているのか雪の中を這いずりながら顔を出して口を開く。

「シロ!」
「シ……ロ?」

 操られていた犬を呼んでいるのかと思ったが、男性はしっかりと狼頭の雪女を見ていた。
 狼頭の雪女が口をはくはくと動かし、しかし抗い難い何かに負けたのか首を何度も横に振る。それは魔獣というよりも人間のそれで、静夏はとどめは一瞬にすべきだと判断し拳を振りかざした。
 あの男性と魔獣の関係はわからないが、このままでは大変なことになる。
 トンネルの魔獣の件で静夏は嫌というほどそれを痛感していた。
 だが。

「ま、待って、待ってくれ! そいつは本当は良い奴で――」
「おいおっさん! 危ないから下がってろ!」

 手足から血を出しながら雪を掻き分け、ほとんど走り出した勢いのみで前進した男性が静夏に縋りつく。
 魔獣と戦うことも、同情した魔獣を倒すことも経験があったが、人間に制止されることは初めてだった。
 そのほんの一瞬の間、二秒にも満たない逡巡の間に狼頭の雪女が口を大きくがぱりと開き、そこから静夏たちには聞こえない音と大量の冷気が噴き出す。
 音は男性や犬に影響を与えたものとはまた別種で、見えないというのに冷気と共に天に昇っていくのがわかった。

「い、一体……」

 耳を塞いでいたリータが上を見上げる。
 晴れていた空に暗雲が現れ、そのぞっとするほど黒い雲から真っ白な雪が降り始めた。
 それは風を伴って山々を覆い、あっという間に吹雪の様相を呈する。 
「吹雪を呼んだ? いや、でもこれはむしろ」
 雪を操っているようだ。
 そう思ったと同時に地響きが山から伝わってきた。もし最後の足掻きで雪を操ったのならば、それは新たに降る雪だけでなくすでに積もっている雪も含まれるのではないか。
 そしてその雪で簡単に攻撃を行なえる方法といえば。

「……マッシヴ様! 雪崩です!」

 雪国育ちのミセリが真っ先にそう口にした。
 静夏は腕の中の狼頭の雪女を見下ろす。既に事切れたのか目は裏返り、人間のようだった手足も雪同様に溶けていた。残った毛皮を抱き寄せて眉根を寄せる男性を抱きかかえ、そのまま小屋を目指す。
「ここへ流れてくるかはわからないが、中の人々も避難させねばならない」
「でも全員なんてさすがに」
「入れ物ならある」
 へ、と言うミュゲイラの隣を通り過ぎ、小屋の中に男性を降ろした静夏は小屋の角をがしりと持つと――そのまま持ち上げた。土台の石からぱらぱらと土が落ちる。
 たしかに岩すら軽々持ち上げる静夏なら、集中すればこれくらいお手の物だろう。

「さ……さっすがマッシヴの姉御!」

 でもそれで済ませていいの!? とリータは我慢しきれず姉に言い放った。

 静夏は小屋の中の男性に優しく声をかける。
「……本当は何があったのか深くは詮索しない方がいいのだろう。しかし後で聞かせてほしい。嫌なら断わってもいいが、考えてはもらえないか」
 お前とあの魔獣の関係を。
 そう言うと、男性は毛皮に顔半分を埋めたまま「わかった」と小さく頷いた。
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