15 / 35
☆雄みの受けちゃん話(航海士×海賊船長)
しおりを挟む
今日は記念すべき凱旋日。
洞窟を利用した海賊のアジトで、大宴会が繰り広げられていた。
酒樽に座ったならず者たちは、木の机に並べられたごちそうと酒を自由に食べながらある者は歌い踊りそれぞれ楽しんでいる。
「あの提督の顔と来たらよ、犬畜生以下だったよなァ?」
「ガハハ! 奴らの積み荷は根こそぎ奪ってやったし、いいこと尽くめだ。なあ、船長?」
「酒の肴にするにゃあ、丁度いいが。どうせならキレイな顔を肴に飲みたいもんだ」
船長と言われた男は体躯も良く、来ている服は筋肉ではち切れんばかりだ。
長い黒髪を一つに結わった髭面が、ニィと楽し気に笑んで一気に酒を煽っていく。
「金があるのに女がねぇのだけがなぁ」
「あの提督、クソ真面目野郎だしどうせ童貞だろ」
下品な話で盛り上がる中、船長は隅の方で静かに飲む男へ視線を向ける。
黙々と酒と肉を摘まんでいるが、男には誰も絡もうとしない。
短く整えられた茶髪に、少々神経質そうな細目。
船長のような大男ではないが、それなりに腕っぷしは強そうな身体つきだ。
「相変わらず愛想がねぇなお前は」
「別に。アンタが煩いだけだ」
船長は自然とその男の側へ寄り、顎で洞窟の奥を指し示すと男も歪んだ笑みを見せて立ち上がる。
楽しそうな場から、松明の灯りを頼みに奥へ進んでいくと船長の部屋へ辿り着いた。
「船長、飲みすぎだろ。酒臭い」
「うるせぇな。今、俺は最高に気分がイイんだよ。今日もお前の航海術を受けたくってなぁ」
「ハッ。アンタ最高に狂ってる」
話しながら、船長は着ていた服を地面へ捨てていく。
筋骨隆々とした上半身は刀傷や火傷の痕で傷だらけだ。
机を背に軽く寄りかかると、船長は腕組みして男を見下ろす。
「さて、今日はどこの海域の説明をしてくれるんだ?」
「どこって……まずは必ず二つ島がある場所だろ?」
不愛想だったはずの航海士は、手にした鉄製の細い差し棒で船長の熱い胸板を叩く。
船長は楽し気に棒の行方を見つめていた。
洞窟を利用した海賊のアジトで、大宴会が繰り広げられていた。
酒樽に座ったならず者たちは、木の机に並べられたごちそうと酒を自由に食べながらある者は歌い踊りそれぞれ楽しんでいる。
「あの提督の顔と来たらよ、犬畜生以下だったよなァ?」
「ガハハ! 奴らの積み荷は根こそぎ奪ってやったし、いいこと尽くめだ。なあ、船長?」
「酒の肴にするにゃあ、丁度いいが。どうせならキレイな顔を肴に飲みたいもんだ」
船長と言われた男は体躯も良く、来ている服は筋肉ではち切れんばかりだ。
長い黒髪を一つに結わった髭面が、ニィと楽し気に笑んで一気に酒を煽っていく。
「金があるのに女がねぇのだけがなぁ」
「あの提督、クソ真面目野郎だしどうせ童貞だろ」
下品な話で盛り上がる中、船長は隅の方で静かに飲む男へ視線を向ける。
黙々と酒と肉を摘まんでいるが、男には誰も絡もうとしない。
短く整えられた茶髪に、少々神経質そうな細目。
船長のような大男ではないが、それなりに腕っぷしは強そうな身体つきだ。
「相変わらず愛想がねぇなお前は」
「別に。アンタが煩いだけだ」
船長は自然とその男の側へ寄り、顎で洞窟の奥を指し示すと男も歪んだ笑みを見せて立ち上がる。
楽しそうな場から、松明の灯りを頼みに奥へ進んでいくと船長の部屋へ辿り着いた。
「船長、飲みすぎだろ。酒臭い」
「うるせぇな。今、俺は最高に気分がイイんだよ。今日もお前の航海術を受けたくってなぁ」
「ハッ。アンタ最高に狂ってる」
話しながら、船長は着ていた服を地面へ捨てていく。
筋骨隆々とした上半身は刀傷や火傷の痕で傷だらけだ。
机を背に軽く寄りかかると、船長は腕組みして男を見下ろす。
「さて、今日はどこの海域の説明をしてくれるんだ?」
「どこって……まずは必ず二つ島がある場所だろ?」
不愛想だったはずの航海士は、手にした鉄製の細い差し棒で船長の熱い胸板を叩く。
船長は楽し気に棒の行方を見つめていた。
0
あなたにおすすめの小説
あの部屋でまだ待ってる
名雪
BL
アパートの一室。
どんなに遅くなっても、帰りを待つ習慣だけが残っている。
始まりは、ほんの気まぐれ。
終わる理由もないまま、十年が過ぎた。
与え続けることも、受け取るだけでいることも、いつしか当たり前になっていく。
――あの部屋で、まだ待ってる。
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
この胸の高鳴りは・・・
暁エネル
BL
電車に乗りいつも通り大学へと向かう途中 気になる人と出会う男性なのか女性なのかわからないまま 電車を降りその人をなぜか追いかけてしまった 初めての出来事に驚き その人に声をかけ自分のした事に 優しく笑うその人に今まで経験した事のない感情が・・・
シスルの花束を
碧月 晶
BL
年下俺様モデル×年上訳あり青年
~人物紹介~
○氷室 三門(ひむろ みかど)
・攻め(主人公)
・23歳、身長178cm
・モデル
・俺様な性格、短気
・訳あって、雨月の所に転がり込んだ
○寒河江 雨月(さがえ うげつ)
・受け
・26歳、身長170cm
・常に無表情で、人形のように顔が整っている
・童顔
※作中に英会話が出てきますが、翻訳アプリで訳したため正しいとは限りません。
※濡れ場があるシーンはタイトルに*マークが付きます。
※基本、三門視点で進みます。
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる