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第五章 漸くモノにした魔塔主と少し素直になれた弟子
115.やたらと可愛い※
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「テオ……? ここで、寝る、つもり……ですか?」
「あー……何か、帰るの面倒臭ぇ」
「別に…ぃ、構わない、ですけど……ン、…っ……狭い、ですよ?」
「そうだったな。まぁ……これだけくっついときゃ、イイよな?」
ギュウとさらに力を込めると、苦しいし、と両手で胸をついてレイヴンが少しだけ距離を取ろうと試みる。
そんな可愛らしい抵抗されてもなぁ?
今日は特に可愛がりたい気分だ。
抵抗は抑え込んで、額や、髪に、キスの雨を振らせていく。
「…っ……くす、ぐったい……これ、眠くなるかな……ぁ」
「ぁー……そのうち、眠くなるだろ。優しさで、キスだけにしといてやるから」
キスの一種だからいいかと開き直って跡を付けようと首筋に吸い付くと必死に剥がしにかかってくる。
「も、便乗して、吸い付かないで……んー――」
「……ホント、気にし過ぎ、なんだよなぁ? あー……耐えられるか、コレ」
「誰のせい、ですか。誰の。も、俺……目を瞑ります、から……」
目を瞑るレイヴンの瞼にも容赦なく唇を落とすと、吐息を漏らして俺にしがみついて耐えようとする。
その行為でさえ、この先を我慢するにはなかなかキツイものがある。
やっぱ、触れてるとダメだよな。
我慢なんて、する必要があるのか? っていう気になってくる。
「ぁー……ダメだ。確実に、ヤりたくなる」
「聞こえない……聞こえない……んぁ、…あ、ダメ、擦ったら……」
レイヴンの声色は段々と甘さを増して、耳からも刺激を与えてくる。
前だったらもっと嫌がって反発してたのに、そういう嫌がりをしないのが分かる。
確実にこの前までとは違うレイヴンの反応に、僅かに残っている理性のタガなんて何の役にも立たない。
甘えるレイヴンも、乱れるレイヴンも、余すことなく堪能したい。
吐き出す息が熱く、獣じみているが知ったこっちゃねぇ。
こんなに気分がイイ夜に何もしない選択肢は――
ねぇ、よな。
だが、壊れるまで抱くのはさすがにマズイとギリギリ踏みとどまる。
何せ色々予定が詰まっているせいで、ここでレイヴンを抱き潰そ言うものなら一斉に苦情がきちまうだろうしなぁ。
必死にベッドの上でもがいて逃げようとしているレイヴンを引き止めながら、回らない頭で考える。
レイヴンの表情を見る限り、理性で止めようとしてるが俺と同じでギリギリだな。
お互いに我慢するのも意味が分からねぇし、こういう時約束を破るのは俺の方だしな。
最早逃げようとしているのか、引き寄せようとしているのか。
俺のキスから逃げないレイヴンは、可愛らしい声で喘ぎ続けてこの先を期待しているに違いねぇ、はずだ。
結論を出して、レイヴンの耳元で宣言する。
「煽るなよ、これでも耐えてるんだよコッチは。あー…クソ。一回だけにするから、もうヤるぞ? 異論は認めないからな」
「え……待って、今日はしない、って……あ、あぁ……ちょっと、服……あぁぁぁっ!?」
覆いかぶさり、グッと服をズラして性急に己を突き入れる。
突然の挿入にレイヴンが堪らず声を上げた。
痛がりもせずに健気に俺を受け止めているのが分かり、後頭部を何度も撫でながら動きはいつもよりゆっくりと動かしていく。
「悪ぃ、やっぱ堪え性がねぇみたいだ。無理はさせないようにする」
「もっ、嘘つき……でも、俺も……あんなにキス、されたら…我慢するの、大変だった……」
「じゃあ、お互い様っつーことで?」
素直なレイヴンは俺が謝ると、身体の力を抜いてくる。
こういう時は素直で流されやすくて、快楽にも従順だ。
「あー……何か、帰るの面倒臭ぇ」
「別に…ぃ、構わない、ですけど……ン、…っ……狭い、ですよ?」
「そうだったな。まぁ……これだけくっついときゃ、イイよな?」
ギュウとさらに力を込めると、苦しいし、と両手で胸をついてレイヴンが少しだけ距離を取ろうと試みる。
そんな可愛らしい抵抗されてもなぁ?
今日は特に可愛がりたい気分だ。
抵抗は抑え込んで、額や、髪に、キスの雨を振らせていく。
「…っ……くす、ぐったい……これ、眠くなるかな……ぁ」
「ぁー……そのうち、眠くなるだろ。優しさで、キスだけにしといてやるから」
キスの一種だからいいかと開き直って跡を付けようと首筋に吸い付くと必死に剥がしにかかってくる。
「も、便乗して、吸い付かないで……んー――」
「……ホント、気にし過ぎ、なんだよなぁ? あー……耐えられるか、コレ」
「誰のせい、ですか。誰の。も、俺……目を瞑ります、から……」
目を瞑るレイヴンの瞼にも容赦なく唇を落とすと、吐息を漏らして俺にしがみついて耐えようとする。
その行為でさえ、この先を我慢するにはなかなかキツイものがある。
やっぱ、触れてるとダメだよな。
我慢なんて、する必要があるのか? っていう気になってくる。
「ぁー……ダメだ。確実に、ヤりたくなる」
「聞こえない……聞こえない……んぁ、…あ、ダメ、擦ったら……」
レイヴンの声色は段々と甘さを増して、耳からも刺激を与えてくる。
前だったらもっと嫌がって反発してたのに、そういう嫌がりをしないのが分かる。
確実にこの前までとは違うレイヴンの反応に、僅かに残っている理性のタガなんて何の役にも立たない。
甘えるレイヴンも、乱れるレイヴンも、余すことなく堪能したい。
吐き出す息が熱く、獣じみているが知ったこっちゃねぇ。
こんなに気分がイイ夜に何もしない選択肢は――
ねぇ、よな。
だが、壊れるまで抱くのはさすがにマズイとギリギリ踏みとどまる。
何せ色々予定が詰まっているせいで、ここでレイヴンを抱き潰そ言うものなら一斉に苦情がきちまうだろうしなぁ。
必死にベッドの上でもがいて逃げようとしているレイヴンを引き止めながら、回らない頭で考える。
レイヴンの表情を見る限り、理性で止めようとしてるが俺と同じでギリギリだな。
お互いに我慢するのも意味が分からねぇし、こういう時約束を破るのは俺の方だしな。
最早逃げようとしているのか、引き寄せようとしているのか。
俺のキスから逃げないレイヴンは、可愛らしい声で喘ぎ続けてこの先を期待しているに違いねぇ、はずだ。
結論を出して、レイヴンの耳元で宣言する。
「煽るなよ、これでも耐えてるんだよコッチは。あー…クソ。一回だけにするから、もうヤるぞ? 異論は認めないからな」
「え……待って、今日はしない、って……あ、あぁ……ちょっと、服……あぁぁぁっ!?」
覆いかぶさり、グッと服をズラして性急に己を突き入れる。
突然の挿入にレイヴンが堪らず声を上げた。
痛がりもせずに健気に俺を受け止めているのが分かり、後頭部を何度も撫でながら動きはいつもよりゆっくりと動かしていく。
「悪ぃ、やっぱ堪え性がねぇみたいだ。無理はさせないようにする」
「もっ、嘘つき……でも、俺も……あんなにキス、されたら…我慢するの、大変だった……」
「じゃあ、お互い様っつーことで?」
素直なレイヴンは俺が謝ると、身体の力を抜いてくる。
こういう時は素直で流されやすくて、快楽にも従順だ。
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