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ゴアジーバ派とレオンランザ派
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少ししてジャイラが、いささか静かな口調で言った。
「・・・・・・それにしても、お前ら軍人は、大変だよな。これから生きるか死ぬかの戦いだろ? オレは整備士だから、戦争とは関係ないけどよ。
まあ、せいぜい頑張れや。
で、どうなんだ? 今度の戦争には、勝てそうなのか?」
するとトマキオは、いったんトランプを配る手を止めて、話し始めた。
「今、魔族は、内戦状態にあるからな。
だから・・・・・・けっこう簡単に、勝てるかもしれねえな」
ジャイラが尋ねた。
「内戦状態?」
「ああ。
なんだオマエ、そんなことも知らないのか?
今、魔族は『ゴアジーバ派』と『レオンランザ派』の2つの勢力に、分かれててな。
この『ゴアジーバ派』と『レオンランザ派』ってのは、お互い、ひどく仲が悪いんだ。だから、お互いに戦争してるんだよ。
つまり魔族の世界は、内戦状態にあるってわけだ」
「あれ?そりゃ、おかしいな。
『幸福の実を食べた魔族どもは、ケンカなんかしないで、幸せに暮らしてる』って、俺は学校で教わったけど・・・・・・そうじゃないのか?」
そうジャイラが聞くと、トマキオが笑いながら言った。
「ハハ、そりゃ、あくまで伝説の話だからな。
魔族の連中も、オレたち人間と同じで、けっこう、お互いにケンカしたり、モメたりしてるらしいぜ」
「へー、そんなモンなのか。
・・・・・・で、何なんだよ。
その・・・・・・『ゴアジブ派』と『レオラン派』ってのわ」
そうジャイラが聞くと、すかさずロディスが修正した。
「違うよ。
『ゴアジーバ派』と『レオンランザ派』!」
次にバルが、ジャイラに説明しだした。
「今『魔族の最高指導者』に地位にいるのは、『ゴアジーバ』って男なんだ。
つまりゴアジーバが、『魔族の中で、一番、偉い男』ってわけさ。
その『最高指導者のゴアジーバ』のことを、支持している魔族たちのことを『ゴアジーバ派』って呼んでるんだ」
分かったような、分かってないような顔つきで、ジャイラが言った。
「はあーん、なるほどな。
・・・・・・で、もう1つの・・・・・・なんだ、『ナントカ派』っていうのは、何なんだ?」
するとトマキオが笑いながら、ジャイラに突っ込みを入れた。
「『レオンランザ派』だろうが。
いいかげん覚えろよ。頭ワリィな」
ジャイラは、ニガ笑いした。
「悪かったな。
オレは、なんでだか、昔から記憶力だけは、あんまり良くねぇんだよ。
・・・・・・で何なんだよ。その・・・・・・なんだ『レオラン派』ってのわ」
バルが説明を続けた。
「レオンランザは、つい2年前まで『魔族の最高指導者』だった男のことさ。
つまり、つい最近まで、レオンランザが『魔族の中で、一番、偉い男』だったんだが・・・・・・
ところが『ゴアジーバ』っていうライバルが現れて、レオンランザは、このゴアジーバに、権力を奪われてしまった。
ゴアジーバによって、『魔族の最高指導者』の地位を奪われたレオンランザは、その後、牢獄に放り込まれ、獄死した。
でも、今だに一部の魔族の間では、レオンランザの人気は高くて、死んだレオンランザのことを、支持している魔族たちがいるんだ。
その連中のことを、『レオンランザ派』って呼んでるんだよ。
『レオンランザ派の魔族たち』は、今の『魔族の最高指導者』のゴアジーバのことが大嫌いで、ゴアジーバの政治に、反対している。
だから『レオンランザ派の魔族たち』は、ゴアジーバを倒すために、戦い続けているんだよ」
再び、モヤモヤしたような顔つきで、ジャイラが言った。
「はあーん・・・・・・まあ、なんとなく分かったな。
でオマエらは、これから、その『内輪モメしてる魔族ども』の中へ、乗り込んでいくんだろ?
どっちと戦うんだ? レオラン派とゴアジブ派の? やっぱ両方と戦うのか?」
トマキオが答えた。
「そうだな・・・・・・『レオンランザ派の魔族』とも『ゴアジーバ派の魔族』とも戦わなきゃならないだろうけど・・・・・・
でも『ゴアジーバ派の魔族』とじゃなくて、主に『レオンランザ派の魔族』と戦うことになるだろうな。
というのもオレたちは、これから『最後の七色の神器』を手に入れるために、魔族と戦うわけだが・・・・・・
この『最後の七色の神器』が安置されてる『魔族の聖地』を守ってるのは、『レオンランザ派の魔族』なんだよ。
だから俺たちは、これから最後の『七色の神器』を手に入れるために、『レオンランザ派の魔族』と戦わなきゃならない。
『レオンランザ派の魔族』と戦って、ヤツラを蹴散らして、ヤツラが守っている『魔族の聖地』へ乗りこむ・・・・・・
で、そこにある『七色の神器』を奪い取りさえすればいいのさ。それで、この戦争は、おしまい。
『七色の神器』さえ手に入れば、もう魔族どもには、何の用も無い。あとは『七色の神器』を、人間の世界へ、持ち帰るだけだ」
ここでロディスが、話に割って入った。
「おい、トマキオ、
トランプ、止まってるぞ。再開しようぜ」
「ああ、わりい。
つい話に夢中になっちまった」
2回連続の勝ちによって、バル、トマキオ、ロディスの3人から、カネを巻き上げていたジャイラが得意気に言った。
「じゃあ次は、1人あたり500ディルタ、賭けようぜ」
すると不敵な笑みを浮かべて、バルが言った。
「500か・・・・・・まあ、いいだろう。
今まで失った分、一気に取り返せるな」
バル、トマキオ、ロディスの3人は「ジャイラから、必ず、カネを取り返す!」と、強い決意で臨んだが、いざ3回目の賭けポーカーが始まると、またまたまたジャイラが、3回連続で勝ってしまった。
勝ち誇ったジャイラが、叫んだ。
「オラ、フルハウスだ!
1500ディルタ全部、オレが頂きだな!」
トマキオが、激怒して立ち上がった。
「オイオイ、ちょっと待て!!!
また、オマエの勝ちか?
なんか、さっきから、おかしいぞ!
オマエ、イカサマでも、してんじゃねえのか?」
するとジャイラは、悪びれる事もなく、余裕の表情で答えた。
「オットット、人聞きの悪いことを、言いなさんな。人間、ツキがある時は、こういうモンさ。
やっぱオレって、日ごろの心がけが、いいからなあ」と、ジャイラが言った、その瞬間だった。
野太い怒鳴り声が、船内に、けたたましく響いた。
「オイ!ジャイラ!
どこだ!
またサボってんのか!!」
突然、怒鳴り声がしたので、一瞬、室内はシンとなったが、一同は顔を見合わせた後、大爆笑した。
トマキオは笑いながら言った。
「日ごろの心がけがいいはずのジャイラ君、
やっぱ、おてんとうサマは、ちゃんと見てるもんだよ。
悪いことは、バレるもんだなあ」
「やべえ、バレた」
ジャイラは、そう言うと、急いで自分の荷物をかたし始めた。
ジャイラは部屋から出ようとする時、バル、トマキオ、ロディスの3人からまだカネを全部もらってない事を、思い出した。
ジャイラは偉そうな態度で、3人に向かって言った。
「オイお前ら、
カネは、あとで払えよな」
トマキオはトランプを配りながら、苦笑して言った。
「カネなんか気にしてねぇで、とっとと仕事に戻れ、バカヤロウ」
「テメ・・・・・・あとで覚えてろよ」
ジャイラはそう言うと、ほうほうの体で、部屋から出て行った。
「・・・・・・それにしても、お前ら軍人は、大変だよな。これから生きるか死ぬかの戦いだろ? オレは整備士だから、戦争とは関係ないけどよ。
まあ、せいぜい頑張れや。
で、どうなんだ? 今度の戦争には、勝てそうなのか?」
するとトマキオは、いったんトランプを配る手を止めて、話し始めた。
「今、魔族は、内戦状態にあるからな。
だから・・・・・・けっこう簡単に、勝てるかもしれねえな」
ジャイラが尋ねた。
「内戦状態?」
「ああ。
なんだオマエ、そんなことも知らないのか?
今、魔族は『ゴアジーバ派』と『レオンランザ派』の2つの勢力に、分かれててな。
この『ゴアジーバ派』と『レオンランザ派』ってのは、お互い、ひどく仲が悪いんだ。だから、お互いに戦争してるんだよ。
つまり魔族の世界は、内戦状態にあるってわけだ」
「あれ?そりゃ、おかしいな。
『幸福の実を食べた魔族どもは、ケンカなんかしないで、幸せに暮らしてる』って、俺は学校で教わったけど・・・・・・そうじゃないのか?」
そうジャイラが聞くと、トマキオが笑いながら言った。
「ハハ、そりゃ、あくまで伝説の話だからな。
魔族の連中も、オレたち人間と同じで、けっこう、お互いにケンカしたり、モメたりしてるらしいぜ」
「へー、そんなモンなのか。
・・・・・・で、何なんだよ。
その・・・・・・『ゴアジブ派』と『レオラン派』ってのわ」
そうジャイラが聞くと、すかさずロディスが修正した。
「違うよ。
『ゴアジーバ派』と『レオンランザ派』!」
次にバルが、ジャイラに説明しだした。
「今『魔族の最高指導者』に地位にいるのは、『ゴアジーバ』って男なんだ。
つまりゴアジーバが、『魔族の中で、一番、偉い男』ってわけさ。
その『最高指導者のゴアジーバ』のことを、支持している魔族たちのことを『ゴアジーバ派』って呼んでるんだ」
分かったような、分かってないような顔つきで、ジャイラが言った。
「はあーん、なるほどな。
・・・・・・で、もう1つの・・・・・・なんだ、『ナントカ派』っていうのは、何なんだ?」
するとトマキオが笑いながら、ジャイラに突っ込みを入れた。
「『レオンランザ派』だろうが。
いいかげん覚えろよ。頭ワリィな」
ジャイラは、ニガ笑いした。
「悪かったな。
オレは、なんでだか、昔から記憶力だけは、あんまり良くねぇんだよ。
・・・・・・で何なんだよ。その・・・・・・なんだ『レオラン派』ってのわ」
バルが説明を続けた。
「レオンランザは、つい2年前まで『魔族の最高指導者』だった男のことさ。
つまり、つい最近まで、レオンランザが『魔族の中で、一番、偉い男』だったんだが・・・・・・
ところが『ゴアジーバ』っていうライバルが現れて、レオンランザは、このゴアジーバに、権力を奪われてしまった。
ゴアジーバによって、『魔族の最高指導者』の地位を奪われたレオンランザは、その後、牢獄に放り込まれ、獄死した。
でも、今だに一部の魔族の間では、レオンランザの人気は高くて、死んだレオンランザのことを、支持している魔族たちがいるんだ。
その連中のことを、『レオンランザ派』って呼んでるんだよ。
『レオンランザ派の魔族たち』は、今の『魔族の最高指導者』のゴアジーバのことが大嫌いで、ゴアジーバの政治に、反対している。
だから『レオンランザ派の魔族たち』は、ゴアジーバを倒すために、戦い続けているんだよ」
再び、モヤモヤしたような顔つきで、ジャイラが言った。
「はあーん・・・・・・まあ、なんとなく分かったな。
でオマエらは、これから、その『内輪モメしてる魔族ども』の中へ、乗り込んでいくんだろ?
どっちと戦うんだ? レオラン派とゴアジブ派の? やっぱ両方と戦うのか?」
トマキオが答えた。
「そうだな・・・・・・『レオンランザ派の魔族』とも『ゴアジーバ派の魔族』とも戦わなきゃならないだろうけど・・・・・・
でも『ゴアジーバ派の魔族』とじゃなくて、主に『レオンランザ派の魔族』と戦うことになるだろうな。
というのもオレたちは、これから『最後の七色の神器』を手に入れるために、魔族と戦うわけだが・・・・・・
この『最後の七色の神器』が安置されてる『魔族の聖地』を守ってるのは、『レオンランザ派の魔族』なんだよ。
だから俺たちは、これから最後の『七色の神器』を手に入れるために、『レオンランザ派の魔族』と戦わなきゃならない。
『レオンランザ派の魔族』と戦って、ヤツラを蹴散らして、ヤツラが守っている『魔族の聖地』へ乗りこむ・・・・・・
で、そこにある『七色の神器』を奪い取りさえすればいいのさ。それで、この戦争は、おしまい。
『七色の神器』さえ手に入れば、もう魔族どもには、何の用も無い。あとは『七色の神器』を、人間の世界へ、持ち帰るだけだ」
ここでロディスが、話に割って入った。
「おい、トマキオ、
トランプ、止まってるぞ。再開しようぜ」
「ああ、わりい。
つい話に夢中になっちまった」
2回連続の勝ちによって、バル、トマキオ、ロディスの3人から、カネを巻き上げていたジャイラが得意気に言った。
「じゃあ次は、1人あたり500ディルタ、賭けようぜ」
すると不敵な笑みを浮かべて、バルが言った。
「500か・・・・・・まあ、いいだろう。
今まで失った分、一気に取り返せるな」
バル、トマキオ、ロディスの3人は「ジャイラから、必ず、カネを取り返す!」と、強い決意で臨んだが、いざ3回目の賭けポーカーが始まると、またまたまたジャイラが、3回連続で勝ってしまった。
勝ち誇ったジャイラが、叫んだ。
「オラ、フルハウスだ!
1500ディルタ全部、オレが頂きだな!」
トマキオが、激怒して立ち上がった。
「オイオイ、ちょっと待て!!!
また、オマエの勝ちか?
なんか、さっきから、おかしいぞ!
オマエ、イカサマでも、してんじゃねえのか?」
するとジャイラは、悪びれる事もなく、余裕の表情で答えた。
「オットット、人聞きの悪いことを、言いなさんな。人間、ツキがある時は、こういうモンさ。
やっぱオレって、日ごろの心がけが、いいからなあ」と、ジャイラが言った、その瞬間だった。
野太い怒鳴り声が、船内に、けたたましく響いた。
「オイ!ジャイラ!
どこだ!
またサボってんのか!!」
突然、怒鳴り声がしたので、一瞬、室内はシンとなったが、一同は顔を見合わせた後、大爆笑した。
トマキオは笑いながら言った。
「日ごろの心がけがいいはずのジャイラ君、
やっぱ、おてんとうサマは、ちゃんと見てるもんだよ。
悪いことは、バレるもんだなあ」
「やべえ、バレた」
ジャイラは、そう言うと、急いで自分の荷物をかたし始めた。
ジャイラは部屋から出ようとする時、バル、トマキオ、ロディスの3人からまだカネを全部もらってない事を、思い出した。
ジャイラは偉そうな態度で、3人に向かって言った。
「オイお前ら、
カネは、あとで払えよな」
トマキオはトランプを配りながら、苦笑して言った。
「カネなんか気にしてねぇで、とっとと仕事に戻れ、バカヤロウ」
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ジャイラはそう言うと、ほうほうの体で、部屋から出て行った。
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彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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