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裏切り者
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バルとエクラーザは、うっそうと茂る森の中を、黙々と歩き続けた。もう、かれこれ30分くらいは、歩いたはずだが距離としては、まだ、それほど進んではいなかった。エクラーザが右足を引きずりながらでしか歩けないので歩くペースが、ずいぶんと、ゆっくりだったためである。
バルはエクラーザのペースに合わせる形で、エクラーザの少し前を歩いた。
エクラーザに目をやると、少しつらそうだったので、心配したバルが足を止めて、エクラーザに声をかけた。
「大丈夫か?
やっぱり、少し休んだ方が・・・・・・」
エクラーザは、気丈に振舞った。
「いいの。大丈夫だから」
2人が、再び歩き出そうとした時、森の中から、ネコくらいの大きさの動物が、バルたちの前に現れた。
長い白い毛のモフモフした感じで、丸い大きな目は、愛嬌を感じさせた。人間の世界では、見かけない動物だった。
バルはエクラーザに尋ねた。
「かわいいな。
なんて動物なんだ?」
「なんだろ。フィユーかな?」
「フィユー?」
「森に、よくいる動物。
たしかキノコが好物だった」
「なんか、あの動物見てたら、ハラが減ってきたな。
朝から、なんも食ってないから。
なにしろ船の揺れがヒドくて、食う気にならなかったからな」
エクラーザが笑って言った。
「え? 食べるの? かわいそう」
「まあな。
でもさ、なんかハラが減っちゃってさ。
今日は、大嵐には巻き込まれるわ、墜落して死ぬトコロだったわで、すげえ1日だったからな。これだけハードな1日だと、ハラも減るさ」
「そうね。
ホント言うと、私もお腹ペコペコなの。
私も魔力、使い果たしちゃったから」
「じゃあ到着したら、レオンランザ派の連中には、タダめしを、おごってもらおうぜ。
何かウマいモン、食わせてくれるかな?」
「分かんない。
でも、あんまり大食いすると、迷惑がられて、その場で追い出されるかも」
「それヤベえよ。
じゃあ、おとなしい良い客人を演じないとな・・・・・・と言っても
食いモン出されたら、やっぱガツガツ食っちまうだろうな」
「アタシも、そうなるかも」とエクラーザが言うと、2人は笑った。
だが急に、エクラーザがハッとした表情をして、左の方をジッと見つめた。
エクラーザが見つめる先で、人影が動いた。ゆっくりとだが、こっちへ向かってくる。
バルとエクラーザの2人に、緊張が走った。
近づいてくる人影を、険しい顔で見つめながらバルは、腰に下げている剣を引き抜いた。
森の中から姿を現したのは、2人の人間兵だった――
20代くらいの若い兵士と、40代くらいの赤ら顔をした兵士だった。
鎧を見る限りでは、バルの国である聖護国(せいごこく)の兵士では無い。「ラシーディア王国(西方にある人間の国)」の兵士かもしれない。
2人の人間兵は、バルとエクラーザを交互に、しげしげと見つめた。
40代くらいの赤ら顔の兵士が言った。
「お前は?
若いの、オマエ、どこの国のモンだ?」
バルは答えた。
「・・・・・・俺は聖護国の兵士だ。
アンタらは?」
「聖護国か・・・・・・俺たちは、ラシーディア王国の兵士だ」
次に、20代くらいの王国兵が言った。
「7色の髪・・・・・・隣にいるのはゾップの女だな?」
(ゾップとは、魔族に対する差別用語)
エクラーザの事を見つめながら、赤ら顔の王国兵が言った。
「『魔族は女であれ、魔力を使えるヤツは、皆殺しにしろ』って、命令だ。
オイ、その女を殺れ」
「ああ」と若い戦士は言うと、剣を手にして、エクラーザに近づいていった。
エクラーザは恐怖がはりついた表情で、後ずさりした。
ここでバルが、エクラーザを守るようにして、人間兵の前に立ちはだかった。
「この女に、手を出すな」
「手を出すな???
どういうことだ???」
若い王国兵は、驚いた。人間が、敵である魔族を守るなど、ありえなかったからである。
初め、冗談でも言ってるのかと思ったが、バルの目を見て、どうやら本気だと分かると、ニヤリとして言った。
「フン、なるほど・・・・・・
この魔族の女、たしかに、なかなかイイ女だが・・・・・・
オマエまさか、この魔女に、ホレたんじゃないだろうな?」
バルは首を横に振って、言った。
「そんなんじゃない。
だが、この女には、命を助けてもらったんだ。
だから死なすわけにはいかないんだ」
それを聞いた、赤ら顔の兵士の顔色は、憤怒のあまり、ますます赤くなった。
「『助けてもらった』だあ!?
・・・・・・どういうことだ?
まさかオマエ、聖護国兵のくせに、魔族への協力者なのか?」
もうこれ以上、話し合ってもムダだ。
戦士の直感から、「この2人とは戦う事になる」と、バルは悟った。
後ろを振り向いてバルは、エクラーザに言った。
「逃げろ」
「でも・・・・・・」
「いいから、早く!」
エクラーザは南へ向かって、右足をひきずりながらも、走って逃げた。
「待て!!!」と叫んだ2人の王国兵が、エクラーザのあとを追おうとしたが、バルの剣が、若い王国兵の背中を切り裂いた。
「ギャッ!!!」という男の悲鳴を聞いた、赤ら顔の兵士は、エクラーザを追いかけるのをやめて、バルと対峙した。
若いとはいえバルは、聖護国の青年エリート部隊の青竜親衛隊員である。バルの剣の腕前は、一流だった。
目の前の中年兵と、少し手合わせをしただけで、相手には大した実力は無いと分かった。
剣術のレベルの違いに、すぐに気づいた赤ら顔の王国兵は、叫びながら逃げ出した。
「オーイ、助けてくれィ!
魔族の女と、裏切りモンのゾップラバーの若造が、いるゥ!」
(ゾップラバーとは差別用語で、裏切り者などに対して、使用される言葉。
「ゾップ=魔族」「ラバー=恋人」で
「ゾップラバー=魔族の恋人」という意味。)
この王国兵の叫び声に呼応して、遠くから「どうした!?」というような声が複数、聞こえてきた。
その声の数は、1~2人どころではなく、ヘタしたら、5人以上はいる感じだった。
「ヤバイ」と思ったバルは、エクラーザが逃げていった方向へと、走っていった。
走りながらバルは、絶望的な気持ちに駆られた。
(なんてこった!!!
ついさっきまで上空で、人間の船を見て嬉しかったのに、その人間と殺し合う事になるなんて、夢にも思わなかったぜ!
人間は仲間だ! 殺し合いなんてしたく無い!!!
・・・・・・でも今は、そんな事ぬかしてる場合じゃねえな・・・・・・!)
バルはエクラーザのペースに合わせる形で、エクラーザの少し前を歩いた。
エクラーザに目をやると、少しつらそうだったので、心配したバルが足を止めて、エクラーザに声をかけた。
「大丈夫か?
やっぱり、少し休んだ方が・・・・・・」
エクラーザは、気丈に振舞った。
「いいの。大丈夫だから」
2人が、再び歩き出そうとした時、森の中から、ネコくらいの大きさの動物が、バルたちの前に現れた。
長い白い毛のモフモフした感じで、丸い大きな目は、愛嬌を感じさせた。人間の世界では、見かけない動物だった。
バルはエクラーザに尋ねた。
「かわいいな。
なんて動物なんだ?」
「なんだろ。フィユーかな?」
「フィユー?」
「森に、よくいる動物。
たしかキノコが好物だった」
「なんか、あの動物見てたら、ハラが減ってきたな。
朝から、なんも食ってないから。
なにしろ船の揺れがヒドくて、食う気にならなかったからな」
エクラーザが笑って言った。
「え? 食べるの? かわいそう」
「まあな。
でもさ、なんかハラが減っちゃってさ。
今日は、大嵐には巻き込まれるわ、墜落して死ぬトコロだったわで、すげえ1日だったからな。これだけハードな1日だと、ハラも減るさ」
「そうね。
ホント言うと、私もお腹ペコペコなの。
私も魔力、使い果たしちゃったから」
「じゃあ到着したら、レオンランザ派の連中には、タダめしを、おごってもらおうぜ。
何かウマいモン、食わせてくれるかな?」
「分かんない。
でも、あんまり大食いすると、迷惑がられて、その場で追い出されるかも」
「それヤベえよ。
じゃあ、おとなしい良い客人を演じないとな・・・・・・と言っても
食いモン出されたら、やっぱガツガツ食っちまうだろうな」
「アタシも、そうなるかも」とエクラーザが言うと、2人は笑った。
だが急に、エクラーザがハッとした表情をして、左の方をジッと見つめた。
エクラーザが見つめる先で、人影が動いた。ゆっくりとだが、こっちへ向かってくる。
バルとエクラーザの2人に、緊張が走った。
近づいてくる人影を、険しい顔で見つめながらバルは、腰に下げている剣を引き抜いた。
森の中から姿を現したのは、2人の人間兵だった――
20代くらいの若い兵士と、40代くらいの赤ら顔をした兵士だった。
鎧を見る限りでは、バルの国である聖護国(せいごこく)の兵士では無い。「ラシーディア王国(西方にある人間の国)」の兵士かもしれない。
2人の人間兵は、バルとエクラーザを交互に、しげしげと見つめた。
40代くらいの赤ら顔の兵士が言った。
「お前は?
若いの、オマエ、どこの国のモンだ?」
バルは答えた。
「・・・・・・俺は聖護国の兵士だ。
アンタらは?」
「聖護国か・・・・・・俺たちは、ラシーディア王国の兵士だ」
次に、20代くらいの王国兵が言った。
「7色の髪・・・・・・隣にいるのはゾップの女だな?」
(ゾップとは、魔族に対する差別用語)
エクラーザの事を見つめながら、赤ら顔の王国兵が言った。
「『魔族は女であれ、魔力を使えるヤツは、皆殺しにしろ』って、命令だ。
オイ、その女を殺れ」
「ああ」と若い戦士は言うと、剣を手にして、エクラーザに近づいていった。
エクラーザは恐怖がはりついた表情で、後ずさりした。
ここでバルが、エクラーザを守るようにして、人間兵の前に立ちはだかった。
「この女に、手を出すな」
「手を出すな???
どういうことだ???」
若い王国兵は、驚いた。人間が、敵である魔族を守るなど、ありえなかったからである。
初め、冗談でも言ってるのかと思ったが、バルの目を見て、どうやら本気だと分かると、ニヤリとして言った。
「フン、なるほど・・・・・・
この魔族の女、たしかに、なかなかイイ女だが・・・・・・
オマエまさか、この魔女に、ホレたんじゃないだろうな?」
バルは首を横に振って、言った。
「そんなんじゃない。
だが、この女には、命を助けてもらったんだ。
だから死なすわけにはいかないんだ」
それを聞いた、赤ら顔の兵士の顔色は、憤怒のあまり、ますます赤くなった。
「『助けてもらった』だあ!?
・・・・・・どういうことだ?
まさかオマエ、聖護国兵のくせに、魔族への協力者なのか?」
もうこれ以上、話し合ってもムダだ。
戦士の直感から、「この2人とは戦う事になる」と、バルは悟った。
後ろを振り向いてバルは、エクラーザに言った。
「逃げろ」
「でも・・・・・・」
「いいから、早く!」
エクラーザは南へ向かって、右足をひきずりながらも、走って逃げた。
「待て!!!」と叫んだ2人の王国兵が、エクラーザのあとを追おうとしたが、バルの剣が、若い王国兵の背中を切り裂いた。
「ギャッ!!!」という男の悲鳴を聞いた、赤ら顔の兵士は、エクラーザを追いかけるのをやめて、バルと対峙した。
若いとはいえバルは、聖護国の青年エリート部隊の青竜親衛隊員である。バルの剣の腕前は、一流だった。
目の前の中年兵と、少し手合わせをしただけで、相手には大した実力は無いと分かった。
剣術のレベルの違いに、すぐに気づいた赤ら顔の王国兵は、叫びながら逃げ出した。
「オーイ、助けてくれィ!
魔族の女と、裏切りモンのゾップラバーの若造が、いるゥ!」
(ゾップラバーとは差別用語で、裏切り者などに対して、使用される言葉。
「ゾップ=魔族」「ラバー=恋人」で
「ゾップラバー=魔族の恋人」という意味。)
この王国兵の叫び声に呼応して、遠くから「どうした!?」というような声が複数、聞こえてきた。
その声の数は、1~2人どころではなく、ヘタしたら、5人以上はいる感じだった。
「ヤバイ」と思ったバルは、エクラーザが逃げていった方向へと、走っていった。
走りながらバルは、絶望的な気持ちに駆られた。
(なんてこった!!!
ついさっきまで上空で、人間の船を見て嬉しかったのに、その人間と殺し合う事になるなんて、夢にも思わなかったぜ!
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