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ポッポー。ポッポー。
夜の七時になり、店の鳩時計がその時間を知らせる。
特製サングリアを飲みながらリラックスした様子の男性二人組が、会計のためにアイオライトを呼んだ。
「いつもありがとうございます」
この二人組はアルタジアの城下街の商人で、一月に一度程、天の日の夕方頃に来店し、鳩時計の音と共に帰る準備を始める。
「今日も美味しかったよ」
「ありがとうございます。またお待ちしてますね。お気をつけてお帰りください」
イシスからアルタジアへの街道はしっかり整備もされていて、街道を照らす明かりもある。
前世ほどの明るさはないので、絶対安心とまではいかないが、野党などに襲われるほど国自体の治安が悪いわけでもない。
今からアルタジアへ向かえば、行き来に慣れた商人の二人なら問題なく安全に家に着けるだろう。
「また寄らせてもらうよ。ごちそうさま」
カラン、カランとドアベルが鳴り、二人を見送った。
「つっかれたー! 」
天の日の営業をほぼ終え、アイオライトは大きな声を出して解放感に浸っていた。
営業時間はあと一時間ほど残っているが、今日は天の日の夜だ。
働き者な今世の人達も、一週間の終わりの日には早めに仕事を切り上げるのか、このぐらいの時間には店に人はあまり来なくなる。
前世の感覚で言えば日曜日の夜七時。
日曜日は翌日仕事なので必要なら午前中に用事を終え、お昼からは自宅でまったりしたものだ。
そして両親とゆっくりと夕飯を食べながら、テレビや仕事の他愛もない話で盛り上がるのが日曜日の夜の過ごし方だった。
変わってこちらの両親は、高ランクの冒険者であまり家には帰ってこない。
一年に数回帰ってきてしばらくすると、また二人で大きな依頼を受けて出かけていってしまうが、二人がいない間は街の人が常に面倒を見てくれていた。
いや、両親が街の人に自分のことを頼んでいたのかもしれない。と今は思っている。
子供とはいえ、前世の大人の記憶持ち。
生活するための衣食住はちゃんとあるし、今では仕事もしている。
思えば両親が家に居なくても、あまり困ることはなかった気がする。
そして帰ってこない両親が、自分に愛情がないわけではない。
ちゃんと帰ってくるし、愛情表現がとにかく強烈なのだ。
前回は去年の秋ぐらいだったかな。次に帰ってくるのはいつ頃だろうな……。 あの人たち連絡もよこさず急に帰ってきて、大騒ぎした後に急に出かけちゃうから結構後始末が大変なんだよな。
今世の両親を思い出しながら、アイオライトはさらに背伸びをして身体を伸ばす。
ぐぅ……
アイオライトのお腹が鳴った。
一人で店を切り盛りしていると、食事を食べるタイミングが難しくて、今日はお昼にパンを一つ食べただけだった。
そういえば、あんなに喜んで予約をしていったラウルは今日はまだ店に現れていない。
空の日の、もう七時を回った。
普通ならもう店には来ないと思う。
仕事が忙しくて今日はアルタジアからは帰ってこれなかったのかもしれない……
電気のような力はあるのに、残念ながら電話は開発されていないので急なお知らせなどはいまだに手紙のやり取りが主流である。
両親と頻繁にやり取りしたり、こういった時に連絡がもらえるかもしれないから、誰か早く開発して欲しいとアイオライトは常々思っていた。
さて、即答でラウルが予約した大人様ランチだったが、来ないのなら仕方ない。
お腹もすいたし、今回は自分で食べることにして、厨房に入る。
ラウル用に取っておいてあるので量はちょっと多いが、お昼はパン一個しか食べていないし食べきれるかもしれない。余ったら明日の朝ご飯することにして準備に取り掛かる。
オムライスに、ハンバーグ、ナポリタンに唐揚げ、海老フライ。
同時に仕上げるのは結構大変だ。
お湯を沸かして、パスタをゆで始める。
オムライス用のケチャップご飯とハンバーグは、冷凍して作り置きしていた分を火魔法で緩めに解凍する。
解凍するための火加減が結構難しく、その間にあまり他の作業が出来ないので、是非ともレンジを開発してもらいたい。と勝手に切望している。
ジュウジュウと音を立ててハンバーグが焼きあげる。
唐揚げと海老フライを油に投入し、卵を溶く。
カラカラといい音に変わってきたところで唐揚げと海老フライを油から上げ、パスタをフライパンに移しナポリタンに取り掛かる。自分用に作るので店では入れないベーコンを投入。
さらにオムライスを手際よく焼き上げたところで、
カラン、カラン。
来店を知らせるドアベルが鳴ったのが聞こえた。
「はーい。いらっしゃいませ。金の林檎亭に……、おわ! ラウルさん!?」
息を切らして、ラウルがやってきた。
馬車の停留所から急いできたのだろうか。額に汗が滲んでいる。
イシスの街は南に正門があって、正門そばに馬車や馬の停留所がある。金の林檎亭は街の北西の外れにあるので、走るとそれなりの距離だ。
「ごめん、遅くなっちゃって。こんな時間だけど、予約していたスペシャルメニュー、食べられるかな? 」
「大丈夫ですよ。ちょっと待っててくださいね」
幸いパスタ用にお湯を沸かしていたので、ナポリタンを追加で作ることにした。
自分で食べる大人様ランチは、また別の機会に作ればいい。
アイオライトは、ラウルが約束を違えることなくやってきてくれたことが嬉しかった。
「はい。良かったらタオル使ってください」
そう言って厨房に戻り、自分用のナポリタンを作り、ラウルの大人様ランチと一緒にテーブルに運んだ。
「すみません。自分夕飯食べようと思っていたので、ご一緒してもいいですか? 」
「それはいいね。 今日はもう店じまい?」
「そうですね。もう切り上げて終わろうかなと思ってたんですけど、ラウルさんがいらしてよかったです。」
「ちょっと仕事が立て込んじゃって……。 遅くなって、ごめん」
物凄く申し訳なさそうにうつむくラウルに、
「いえ、私もラウルさんが予約していたスペシャルメニューを食べようとしていたのでおあいこです。」
えへへ、といたずらっ子のような顔でアイオライトは笑った。
「そう、だったの? 俺がアイオライトのご飯を取っちゃったのか。でもごめん。このスペシャルメニューはもう俺のものだ。いただきます」
先ほどまではうつむいていたのに、アイオライトにつられて笑顔になる。
母の見舞いをした後、あんなに急いで仕事を片付けていたのに、結局ラウルが城を出たのは夕方になってからだった。
金の林檎亭のスペシャルメニュー。自分の好きなものを一緒に食べられる至高のメニューを食べたいことは間違いなかったが、この気のいい年下の青年が、自分の為に用意してくれたものを無下にすることは絶対にしたくなかったのだ。
間に合って本当に良かったと、目の前に出されたスペシャルメニューにスプーンを入れた。
「あれ? このナポリタン、いつもと具がちょっと違う」
「そうなんです。今日は超スペシャルなんで。なんて、自分で食べようと思っていたのでウインナーじゃなくてベーコン入れてるんです」
「本当だ! ウインナーも好きだけど、ベーコンもいいね」
「お店で出すには、にウインナーになっちゃうんで」
恥ずかしい話ですが、と裏事情を暴露したところで、何か思い出したように
「あ、あれあれ」
とアイオライトが席を立って、厨房から何か小さなものを取ってきた。
「アイオライト? これは」
「大人様ランチ……、いやこのスペシャルメニューに不可欠なものです。これがあってこそこの料理は完全体と言えます。」
満足げな顔で、ラウルのオムライスにそっと立てる。
楊枝に紙が貼ってある。
それは小さな旗だった。
この国、アルタジアの国旗がついている。
何でこんなに満足げな顔なのかはさっぱりわからないが。
「これ、持って帰っていい?」
さらにラウルにとっては自分の家の紋章でもあるわけで。
しかもなかなかこんなに小さな国旗は見たことがなかった。
「やっぱり集めたくなっちゃいますもんね」
アイオライトがそんなに嬉しそうなのかはまったく分からない。
しかし、嬉しそうに笑う顔を独り占めしながら食事できることに満足している自分がいて、弟がいたらこんな気持ちなのだろうか、と思いながら食事を食べ進めた。
この日、食べたいと思ってお願いしていた『好きなもの盛り沢山ラウル超スペシャル』なメニューは、ラウルにとって、とても特別で意味のある大切なメニューになった。
夜の七時になり、店の鳩時計がその時間を知らせる。
特製サングリアを飲みながらリラックスした様子の男性二人組が、会計のためにアイオライトを呼んだ。
「いつもありがとうございます」
この二人組はアルタジアの城下街の商人で、一月に一度程、天の日の夕方頃に来店し、鳩時計の音と共に帰る準備を始める。
「今日も美味しかったよ」
「ありがとうございます。またお待ちしてますね。お気をつけてお帰りください」
イシスからアルタジアへの街道はしっかり整備もされていて、街道を照らす明かりもある。
前世ほどの明るさはないので、絶対安心とまではいかないが、野党などに襲われるほど国自体の治安が悪いわけでもない。
今からアルタジアへ向かえば、行き来に慣れた商人の二人なら問題なく安全に家に着けるだろう。
「また寄らせてもらうよ。ごちそうさま」
カラン、カランとドアベルが鳴り、二人を見送った。
「つっかれたー! 」
天の日の営業をほぼ終え、アイオライトは大きな声を出して解放感に浸っていた。
営業時間はあと一時間ほど残っているが、今日は天の日の夜だ。
働き者な今世の人達も、一週間の終わりの日には早めに仕事を切り上げるのか、このぐらいの時間には店に人はあまり来なくなる。
前世の感覚で言えば日曜日の夜七時。
日曜日は翌日仕事なので必要なら午前中に用事を終え、お昼からは自宅でまったりしたものだ。
そして両親とゆっくりと夕飯を食べながら、テレビや仕事の他愛もない話で盛り上がるのが日曜日の夜の過ごし方だった。
変わってこちらの両親は、高ランクの冒険者であまり家には帰ってこない。
一年に数回帰ってきてしばらくすると、また二人で大きな依頼を受けて出かけていってしまうが、二人がいない間は街の人が常に面倒を見てくれていた。
いや、両親が街の人に自分のことを頼んでいたのかもしれない。と今は思っている。
子供とはいえ、前世の大人の記憶持ち。
生活するための衣食住はちゃんとあるし、今では仕事もしている。
思えば両親が家に居なくても、あまり困ることはなかった気がする。
そして帰ってこない両親が、自分に愛情がないわけではない。
ちゃんと帰ってくるし、愛情表現がとにかく強烈なのだ。
前回は去年の秋ぐらいだったかな。次に帰ってくるのはいつ頃だろうな……。 あの人たち連絡もよこさず急に帰ってきて、大騒ぎした後に急に出かけちゃうから結構後始末が大変なんだよな。
今世の両親を思い出しながら、アイオライトはさらに背伸びをして身体を伸ばす。
ぐぅ……
アイオライトのお腹が鳴った。
一人で店を切り盛りしていると、食事を食べるタイミングが難しくて、今日はお昼にパンを一つ食べただけだった。
そういえば、あんなに喜んで予約をしていったラウルは今日はまだ店に現れていない。
空の日の、もう七時を回った。
普通ならもう店には来ないと思う。
仕事が忙しくて今日はアルタジアからは帰ってこれなかったのかもしれない……
電気のような力はあるのに、残念ながら電話は開発されていないので急なお知らせなどはいまだに手紙のやり取りが主流である。
両親と頻繁にやり取りしたり、こういった時に連絡がもらえるかもしれないから、誰か早く開発して欲しいとアイオライトは常々思っていた。
さて、即答でラウルが予約した大人様ランチだったが、来ないのなら仕方ない。
お腹もすいたし、今回は自分で食べることにして、厨房に入る。
ラウル用に取っておいてあるので量はちょっと多いが、お昼はパン一個しか食べていないし食べきれるかもしれない。余ったら明日の朝ご飯することにして準備に取り掛かる。
オムライスに、ハンバーグ、ナポリタンに唐揚げ、海老フライ。
同時に仕上げるのは結構大変だ。
お湯を沸かして、パスタをゆで始める。
オムライス用のケチャップご飯とハンバーグは、冷凍して作り置きしていた分を火魔法で緩めに解凍する。
解凍するための火加減が結構難しく、その間にあまり他の作業が出来ないので、是非ともレンジを開発してもらいたい。と勝手に切望している。
ジュウジュウと音を立ててハンバーグが焼きあげる。
唐揚げと海老フライを油に投入し、卵を溶く。
カラカラといい音に変わってきたところで唐揚げと海老フライを油から上げ、パスタをフライパンに移しナポリタンに取り掛かる。自分用に作るので店では入れないベーコンを投入。
さらにオムライスを手際よく焼き上げたところで、
カラン、カラン。
来店を知らせるドアベルが鳴ったのが聞こえた。
「はーい。いらっしゃいませ。金の林檎亭に……、おわ! ラウルさん!?」
息を切らして、ラウルがやってきた。
馬車の停留所から急いできたのだろうか。額に汗が滲んでいる。
イシスの街は南に正門があって、正門そばに馬車や馬の停留所がある。金の林檎亭は街の北西の外れにあるので、走るとそれなりの距離だ。
「ごめん、遅くなっちゃって。こんな時間だけど、予約していたスペシャルメニュー、食べられるかな? 」
「大丈夫ですよ。ちょっと待っててくださいね」
幸いパスタ用にお湯を沸かしていたので、ナポリタンを追加で作ることにした。
自分で食べる大人様ランチは、また別の機会に作ればいい。
アイオライトは、ラウルが約束を違えることなくやってきてくれたことが嬉しかった。
「はい。良かったらタオル使ってください」
そう言って厨房に戻り、自分用のナポリタンを作り、ラウルの大人様ランチと一緒にテーブルに運んだ。
「すみません。自分夕飯食べようと思っていたので、ご一緒してもいいですか? 」
「それはいいね。 今日はもう店じまい?」
「そうですね。もう切り上げて終わろうかなと思ってたんですけど、ラウルさんがいらしてよかったです。」
「ちょっと仕事が立て込んじゃって……。 遅くなって、ごめん」
物凄く申し訳なさそうにうつむくラウルに、
「いえ、私もラウルさんが予約していたスペシャルメニューを食べようとしていたのでおあいこです。」
えへへ、といたずらっ子のような顔でアイオライトは笑った。
「そう、だったの? 俺がアイオライトのご飯を取っちゃったのか。でもごめん。このスペシャルメニューはもう俺のものだ。いただきます」
先ほどまではうつむいていたのに、アイオライトにつられて笑顔になる。
母の見舞いをした後、あんなに急いで仕事を片付けていたのに、結局ラウルが城を出たのは夕方になってからだった。
金の林檎亭のスペシャルメニュー。自分の好きなものを一緒に食べられる至高のメニューを食べたいことは間違いなかったが、この気のいい年下の青年が、自分の為に用意してくれたものを無下にすることは絶対にしたくなかったのだ。
間に合って本当に良かったと、目の前に出されたスペシャルメニューにスプーンを入れた。
「あれ? このナポリタン、いつもと具がちょっと違う」
「そうなんです。今日は超スペシャルなんで。なんて、自分で食べようと思っていたのでウインナーじゃなくてベーコン入れてるんです」
「本当だ! ウインナーも好きだけど、ベーコンもいいね」
「お店で出すには、にウインナーになっちゃうんで」
恥ずかしい話ですが、と裏事情を暴露したところで、何か思い出したように
「あ、あれあれ」
とアイオライトが席を立って、厨房から何か小さなものを取ってきた。
「アイオライト? これは」
「大人様ランチ……、いやこのスペシャルメニューに不可欠なものです。これがあってこそこの料理は完全体と言えます。」
満足げな顔で、ラウルのオムライスにそっと立てる。
楊枝に紙が貼ってある。
それは小さな旗だった。
この国、アルタジアの国旗がついている。
何でこんなに満足げな顔なのかはさっぱりわからないが。
「これ、持って帰っていい?」
さらにラウルにとっては自分の家の紋章でもあるわけで。
しかもなかなかこんなに小さな国旗は見たことがなかった。
「やっぱり集めたくなっちゃいますもんね」
アイオライトがそんなに嬉しそうなのかはまったく分からない。
しかし、嬉しそうに笑う顔を独り占めしながら食事できることに満足している自分がいて、弟がいたらこんな気持ちなのだろうか、と思いながら食事を食べ進めた。
この日、食べたいと思ってお願いしていた『好きなもの盛り沢山ラウル超スペシャル』なメニューは、ラウルにとって、とても特別で意味のある大切なメニューになった。
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