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温泉街の邂逅
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アルタジア王国のある大陸の南の果て、海が見える温泉の街ベルツァの少し手前の丘に、大きな箱のようなものが停まっている。
キャンピングカーである。
「あれ? もしやこの先はベルツァかな。カリンちゃん」
「リコ、もしかしなくても、ベルツァなのではなくって?」
牡丹色の髪と瞳、カリンと呼ばれた少女が、キャンピングカーの中から、呆れた顔で海を見ている。
「本当だ、ベルツァ来ちゃったよ。方角はこっちで合ってたのに、またイシス通り過ぎちゃったね。ごめんね、カリンちゃん」
薄藤色の髪に緑の瞳のリコと呼ばれた少女が謝る。
「ごめんじゃないわよ……。方向音痴にも程があるでしょう!! 何度イシスを通り過ぎたら気がすむのよー!」
「三回、かな?」
「四回目よっ!!」
リコはどうやら極度の方向音痴のようだ。
しかも何度も目的の場所を素通りしており、カリンの声が荒くなるのも仕方ない。
二人はこのキャンピングカーに乗って、ジーラン国からやってきた。
先日コルドの街にようやく辿り着き、あと一歩でイシスの街に手が届くと思ったところで、勢いよく通り過ぎ、この大陸の南の端まで来てしまったのだ。
「地図の読めない女、と呼んでくれてもいいよ」
「リコが地図が読めないのは昔からでしょ」
「カリンちゃんだって地図苦手じゃん」
「……反論できないわ」
「読むのが苦手な二人じゃ、この地図じゃなかなか辿り着けないのも致し方ない時思うんだよね」
この世界の地図は大まかな位置しか書かれていない。
車での移動の為、街道から少し外れたところを進んでいるので、地図を読むのが苦手な二人にはより一層分かりにくいようだ。
「いやぁ、でもガソリン車じゃなくてよかったよね。今頃ガス欠でただの鉄の塊に成り果てるところだったよね」
この世界では車や飛行機のような乗り物はなく、未だ馬車移動が主流だ。
馬車にサスペンションを施してもよかったのだが、車の方が快適じゃね?と結局数年前に車の制作に二人で取り掛かった。
座席部分はもちろんしっかりしたクッションを独自開発した。
キッチンに冷暖房、シャワー、ベッドを完備し、セキュリティーもバッチリな、この世界初水陸両用、魔力をガソリンのように貯めて動力とするキャンピングカーの開発に成功したのである。
リコは運転自体があまり上手ではないので、設計通りの燃費は出せないのが悩みだが、馬車よりはずっと長く、そしてお尻の痛みを気にしないで走ることが出来る。
未だ努力の結晶のキャンピングカーをうまく乗りこなせないが……。
------------------------
遡ること十七年前、二人はこの世界に転生した。
カリンはジーラン国の商家の娘として。
元々かなり大きな商家だったが、物はいいのに売れない商品を、何故か在庫にしたまま売ろうとしない父親に怒りを覚えていた。
前世ではアパレル関係の営業をしていたので、知識をフル活用。販売戦略を練り直し、売れないものはないと言わしめるまでに家を大きくした。
リコはジーラン国の庶民の家に。
移動の馬車の乗り心地があまりにも悪いので、自分専用の自転車でもとりあえず作ろうと考えた。
前世での仕事であった自動車開発の技術を元に、馴染みの工房で色々作っていたら、何故か発明家として名が知られるようになり、庶民としては初めての国立学校初等部の入学を許された。
二人はその入学式の朝、正門前で今世での再会を果たした。
「「まじ?」」
外見は前世と全く違うのに、絶対に間違いないと感じた。
転生を約束して、天寿を全うした二人だが、やはり半信半疑、と言うか本当に転生できるとは思っていなかった。
さらにこんなに早く、偶然出会えたことに感謝した。
「いやぁ、冗談抜きに日本人の顔で転生しなくてホッとしたよね」
「そうね。でも私、髪の色はもう少し落ち着いた色がよかったな~」
しかし、十二歳の時に入学式で再会して、初めて交わしたのは、会えてものすごく嬉しかったのに、昨日も会っていたようなノリの会話だった。
-----------------------
「今からイシス方向に戻ったら何時になるかしら……」
「いやいや、カリンちゃん、ここはベルツァだよ! 温泉だよ!」
「えぇ、美肌の湯でお肌ツルツルよ」
「海の見える前回泊まった宿、よかったよね」
「最高だったわ……」
ほぅ、とため息をついたが、頭を振り騙されないぞといった表情をリコに向ける。
「ベルツァの温泉は最高だわ。だけど、大陸を行ったり来たり。ジーランからこっちに来てひと月よ?」
「ひと月も!?」
「なに初めて聞いたぜ! みたいな顔してるのよ!」
カリンが地団駄を踏んで抗議するも、リコは衝撃の事実を突きつけられたかのような顔をしている。
「なんで色々通り過ぎちゃうの……」
「面目ない……。それは私も知りたい」
「私が運転出来れば良かったんだけれど」
「カリンちゃん、運転、私より、下手だもんね……」
カリンも運転しようと練習したが、非常に残念だが、まったく上達しなかった。
「努力はしたのよ……」
「アオがいたら快適なドライブになるのにね」
「そうね。アオは運転上手だし、私たちと違って地図も読めるし」
二人で肩をすくめて笑ってしまう。
「まぁ今回が最後になればいいわ。次こそイシスに行くわよ!」
「おー!」
「だけど、今夜はベルツァに泊まるわ!」
「ガッテン承知!」
先ほどまでの意気消沈した気分はどこかにおいて、ベルツァに宿泊する為にキャンピングカーから降りて少しだけ街まで歩く。
さすがに車で街の近くまで近づきすぎるのは色々危険だ。
コルドの街の時は、比較的面白い見せ物だと済ませてくれたが、他の街ではそうはいかない。
何かの金属の塊にしか見えない為、珍しがられるより怖がられることの方が多いのだ。
ただ小型プロジェクターで映し出す映像はどの街でも喜ばれる。
小型カメラで撮った旅の映像を、録音機で録った音楽と合わせて流すだけでかなりの反響がある。
しかしもっと映像や音楽を編集したりするためにパソコンが欲しいので、現在リコは魔術回路などを開発中である。
「ベルツァの街へようこそ」
門を通り抜けると、温泉独特の匂いがする。
「あれ?お姉さんたち先週も来てなかったすか?」
門番の青年が声をかける。
リコもカリンも、覚えられていてもおかしくないほど目を引く美しさがある。
中身はそれぞれちょっと残念ではあるが。
「ここの温泉がとても気に入りましたの。また来てしまいましたわ」
にこりと笑みを浮かべ、余所行きの声でカリンが門番の青年に返事をした。
「そうだね。ここのお湯はお肌にとてもいいよね」
さらに余所行きの表情と声でリコも続ける。
「そういってもらえるとやっぱ嬉しいっすね!今回もごゆっくり温泉を堪能してくださいね」
門番の青年はそう笑顔で告げる。
リコとカリンの二人はありがとうと返事をして、先週泊まった宿に向かう。
途中、情緒溢れる屋台が軒を連ね、香ばしく肉が焼ける匂いや、甘い菓子の香りに後ろ髪を引かれる。
「カリンちゃん見て! あれ、リンゴ飴に似てない?」
赤く丸い実に、串が刺さってる。
人気なのか屋台の前には少し行列が出来ていた。
「先週はこの屋台なかったね。買ってく?」
「いいわね。買っていきましょ、う?」
その屋台の前にいる、先客が振り返る。
控えめな黒と白のゴスロリ服。
艶やかな黒髪。
勝ち気そうな真っ赤な瞳の少女が二人をじっと見つめている。
急に目の前の少女が右手の手袋を取り、その右手を高らかに上げ、ニヤリと笑ってこう言った。
「私の右手の封印は、今解き放たれたわ!」
セリフがなくてもわかる。
全然前世と違う外見なのにわかってしまう。
「「亜希子ーっ」」
「私、参上! でも今の私の名前はレノワール•フルワ。レノワールと呼んでちょうだい」
こうして、温泉街の屋台の前、何の前触れもなく邂逅を果たす三人であった。
キャンピングカーである。
「あれ? もしやこの先はベルツァかな。カリンちゃん」
「リコ、もしかしなくても、ベルツァなのではなくって?」
牡丹色の髪と瞳、カリンと呼ばれた少女が、キャンピングカーの中から、呆れた顔で海を見ている。
「本当だ、ベルツァ来ちゃったよ。方角はこっちで合ってたのに、またイシス通り過ぎちゃったね。ごめんね、カリンちゃん」
薄藤色の髪に緑の瞳のリコと呼ばれた少女が謝る。
「ごめんじゃないわよ……。方向音痴にも程があるでしょう!! 何度イシスを通り過ぎたら気がすむのよー!」
「三回、かな?」
「四回目よっ!!」
リコはどうやら極度の方向音痴のようだ。
しかも何度も目的の場所を素通りしており、カリンの声が荒くなるのも仕方ない。
二人はこのキャンピングカーに乗って、ジーラン国からやってきた。
先日コルドの街にようやく辿り着き、あと一歩でイシスの街に手が届くと思ったところで、勢いよく通り過ぎ、この大陸の南の端まで来てしまったのだ。
「地図の読めない女、と呼んでくれてもいいよ」
「リコが地図が読めないのは昔からでしょ」
「カリンちゃんだって地図苦手じゃん」
「……反論できないわ」
「読むのが苦手な二人じゃ、この地図じゃなかなか辿り着けないのも致し方ない時思うんだよね」
この世界の地図は大まかな位置しか書かれていない。
車での移動の為、街道から少し外れたところを進んでいるので、地図を読むのが苦手な二人にはより一層分かりにくいようだ。
「いやぁ、でもガソリン車じゃなくてよかったよね。今頃ガス欠でただの鉄の塊に成り果てるところだったよね」
この世界では車や飛行機のような乗り物はなく、未だ馬車移動が主流だ。
馬車にサスペンションを施してもよかったのだが、車の方が快適じゃね?と結局数年前に車の制作に二人で取り掛かった。
座席部分はもちろんしっかりしたクッションを独自開発した。
キッチンに冷暖房、シャワー、ベッドを完備し、セキュリティーもバッチリな、この世界初水陸両用、魔力をガソリンのように貯めて動力とするキャンピングカーの開発に成功したのである。
リコは運転自体があまり上手ではないので、設計通りの燃費は出せないのが悩みだが、馬車よりはずっと長く、そしてお尻の痛みを気にしないで走ることが出来る。
未だ努力の結晶のキャンピングカーをうまく乗りこなせないが……。
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遡ること十七年前、二人はこの世界に転生した。
カリンはジーラン国の商家の娘として。
元々かなり大きな商家だったが、物はいいのに売れない商品を、何故か在庫にしたまま売ろうとしない父親に怒りを覚えていた。
前世ではアパレル関係の営業をしていたので、知識をフル活用。販売戦略を練り直し、売れないものはないと言わしめるまでに家を大きくした。
リコはジーラン国の庶民の家に。
移動の馬車の乗り心地があまりにも悪いので、自分専用の自転車でもとりあえず作ろうと考えた。
前世での仕事であった自動車開発の技術を元に、馴染みの工房で色々作っていたら、何故か発明家として名が知られるようになり、庶民としては初めての国立学校初等部の入学を許された。
二人はその入学式の朝、正門前で今世での再会を果たした。
「「まじ?」」
外見は前世と全く違うのに、絶対に間違いないと感じた。
転生を約束して、天寿を全うした二人だが、やはり半信半疑、と言うか本当に転生できるとは思っていなかった。
さらにこんなに早く、偶然出会えたことに感謝した。
「いやぁ、冗談抜きに日本人の顔で転生しなくてホッとしたよね」
「そうね。でも私、髪の色はもう少し落ち着いた色がよかったな~」
しかし、十二歳の時に入学式で再会して、初めて交わしたのは、会えてものすごく嬉しかったのに、昨日も会っていたようなノリの会話だった。
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「今からイシス方向に戻ったら何時になるかしら……」
「いやいや、カリンちゃん、ここはベルツァだよ! 温泉だよ!」
「えぇ、美肌の湯でお肌ツルツルよ」
「海の見える前回泊まった宿、よかったよね」
「最高だったわ……」
ほぅ、とため息をついたが、頭を振り騙されないぞといった表情をリコに向ける。
「ベルツァの温泉は最高だわ。だけど、大陸を行ったり来たり。ジーランからこっちに来てひと月よ?」
「ひと月も!?」
「なに初めて聞いたぜ! みたいな顔してるのよ!」
カリンが地団駄を踏んで抗議するも、リコは衝撃の事実を突きつけられたかのような顔をしている。
「なんで色々通り過ぎちゃうの……」
「面目ない……。それは私も知りたい」
「私が運転出来れば良かったんだけれど」
「カリンちゃん、運転、私より、下手だもんね……」
カリンも運転しようと練習したが、非常に残念だが、まったく上達しなかった。
「努力はしたのよ……」
「アオがいたら快適なドライブになるのにね」
「そうね。アオは運転上手だし、私たちと違って地図も読めるし」
二人で肩をすくめて笑ってしまう。
「まぁ今回が最後になればいいわ。次こそイシスに行くわよ!」
「おー!」
「だけど、今夜はベルツァに泊まるわ!」
「ガッテン承知!」
先ほどまでの意気消沈した気分はどこかにおいて、ベルツァに宿泊する為にキャンピングカーから降りて少しだけ街まで歩く。
さすがに車で街の近くまで近づきすぎるのは色々危険だ。
コルドの街の時は、比較的面白い見せ物だと済ませてくれたが、他の街ではそうはいかない。
何かの金属の塊にしか見えない為、珍しがられるより怖がられることの方が多いのだ。
ただ小型プロジェクターで映し出す映像はどの街でも喜ばれる。
小型カメラで撮った旅の映像を、録音機で録った音楽と合わせて流すだけでかなりの反響がある。
しかしもっと映像や音楽を編集したりするためにパソコンが欲しいので、現在リコは魔術回路などを開発中である。
「ベルツァの街へようこそ」
門を通り抜けると、温泉独特の匂いがする。
「あれ?お姉さんたち先週も来てなかったすか?」
門番の青年が声をかける。
リコもカリンも、覚えられていてもおかしくないほど目を引く美しさがある。
中身はそれぞれちょっと残念ではあるが。
「ここの温泉がとても気に入りましたの。また来てしまいましたわ」
にこりと笑みを浮かべ、余所行きの声でカリンが門番の青年に返事をした。
「そうだね。ここのお湯はお肌にとてもいいよね」
さらに余所行きの表情と声でリコも続ける。
「そういってもらえるとやっぱ嬉しいっすね!今回もごゆっくり温泉を堪能してくださいね」
門番の青年はそう笑顔で告げる。
リコとカリンの二人はありがとうと返事をして、先週泊まった宿に向かう。
途中、情緒溢れる屋台が軒を連ね、香ばしく肉が焼ける匂いや、甘い菓子の香りに後ろ髪を引かれる。
「カリンちゃん見て! あれ、リンゴ飴に似てない?」
赤く丸い実に、串が刺さってる。
人気なのか屋台の前には少し行列が出来ていた。
「先週はこの屋台なかったね。買ってく?」
「いいわね。買っていきましょ、う?」
その屋台の前にいる、先客が振り返る。
控えめな黒と白のゴスロリ服。
艶やかな黒髪。
勝ち気そうな真っ赤な瞳の少女が二人をじっと見つめている。
急に目の前の少女が右手の手袋を取り、その右手を高らかに上げ、ニヤリと笑ってこう言った。
「私の右手の封印は、今解き放たれたわ!」
セリフがなくてもわかる。
全然前世と違う外見なのにわかってしまう。
「「亜希子ーっ」」
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