淡い希望の物語

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魔王討伐連合:始まり

1話 魔物

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神歴1524年
 魔王ローズが率いる軍に対抗するため各国家は討伐連合を結成した……。
 かなりの騎士団や兵士たちが前線に送られ、戦線を今日も維持するため戦っていた……主人公ディオスもその1人だった……。

 ・神撃騎士団。
 アルカディア王国で3番目の功績を残している騎士団。
 勇気を信条としており、それをもとに行動しており王国騎士団でもかなりの能力を持っている。
 
 ~前線基地 神撃騎士団・補給所~

「おい、ディオス!団長が呼んでるぜ」
 陽気な騎士が親しげに話しかける。
 「あ、はい!ありがとうございます!」
 ディオスは元気に答える。
 騎士はそれにこたえるように微笑んで、去っていった。
 ディオス(団長が一体俺に何の用かな……。) 

 この前線に来て数日、彼も神撃騎士団の騎士として前線で数日戦っていた……。
 前線では魔物の侵攻が激しく、いつ時も油断できない状況である……ここで自分を呼ぶことということは何かあるのだろう、だが一体何の話かはまだわからなかった。

 ~神撃騎士団・本部テント~

 トントン。

「団長、およびですか?」

「うん、入っていいわよ。」
 団長に言われディオスは中に入る。

 「団長一体いきなり、どうしたんでしょうか。」

 「まぁ、そう固くならず……楽にしなさい。」

 「あ、はい。わかりました。」

 神撃騎士団・団長 レーネ。
 女性ながら騎士団でかなりの成績を残し、団長になったエリートである。

 「さて、いきなりだけど……明日マケド砦攻略作戦を実行する。」
 「君にはその先遣隊として参加してもらいたい。」

 「わかりましたが、それをなぜいう必要が?」

 「いや、先遣隊はいわば偵察部隊でもある。」
 「少々精鋭で組んである、君の心意気が聞きたかっただけよ。」
 「さて、どう?……やるきはある?」

 「はい、もちろんです団長!」

 「ふん、いい心意気ね、がんばるのよ。」

 「はい!」

 「この戦争はも少しで大きな起点を迎える、それまで耐えることよ。」

 「……はい、わかっております。」

 「さて、こんな時間ね……夜襲に備えながら休息をとるようにね。」

 「はい、団長も無理しないでくださいね」

 「あぁ、わかっているわ、君にそんな心配されるほど落ちぶれていないわ」

 「はい、そうですね……では失礼します。」

 そうして俺はテントが出て寝床にむかった。

 カーンカーン。
 鐘の音がいきなり鳴り響いた。
 「な、なんだ……!」

 「魔物による敵襲!ただちに戦闘準備をせよ!」

 「敵襲か、魔物が夜襲とは……やはりこの付近の魔物は只者じゃないな。」

 「ギュエエエ!」

 「!」

 剣を持った竜型の魔物が斬りかかってくる。

 ディオスは即座に魔物を斬りつける。

 「おい、大丈夫か!」

 「はい、こっちは片付きました。」

 「それはよかった、さてほかの救援にいくぞ」

 騎士に連れられ他の騎士たちの救援に向かう。

 「くそっ!、失せろ!」

 「ぐぁぁぁぁ!」
 魔物に騎士がやられる。

 「ちっ!、天の矢スカイ・アロー!」

 魔物に数本の光の帯びた矢が空から降り注いだ。
 
 「はぁ、くそ……」

 「大丈夫か!」

 「あぁ、こっちは問題ねぇよ……だが何人かやられた、敵はちと手馴れのようだ。」

 「わかっている、お前も魔物を倒すのを手伝ってくれないか。」

 「この状況だからな、仕方ない、行くぞ」

 俺は何も話せないまま二人とともに次の場所へ向かう。

 ~神撃騎士団・前線基地・中央~

 「ははっははは!、愚かだな……人間どももう少し楽しませろ!」

 「くっ……なんて強さだ。」

 剣を持つ魔物側の男、その目は赤く、銀髪であるそれはヴァンパイアだろう。

 このヴァンパイアは剣の腕もあり、そして再生能力を持っている。
 何人もの騎士が奴にやられていた。

 「魔法部隊、構え……放て!」

 魔法部隊の無数の魔法がヴァンパイアに当たる。

 「ぐぁ……人間どもが悪あがきを!」

 多少は負傷させたようだが、まだ倒せるほどではないようだ。

 「邪悪な闇ルーグド・ダーク

 「!」

 何人かが魔法に呑まれる。

 「天の矢スカイ・アロー

 「ぐああああああああ!」

 魔法を受け、ヴァンパイアの魔法が中断された。

 「はは……助かったよ。」

 「大丈夫ですか?」

 「ま、まぁな……あいつは危険だ。」

 「恐れ多いぞ人間よ、わがデーレク男爵に……」

 「ふん、知ったこっちゃないね。」

 騎士が斬りかかる。
 デーレクは剣を避け騎士を吹っ飛ばす。

 「ぐっああ!」

 騎士は飛ばされ倒れる。

 「騎士をいとも簡単に、神撃騎士団をなめるなぁ!」

 感情に囚われた騎士が間合いに入る。
 デーレクは魔法を放つ、それを騎士は剣で切り刻む。

 「ん!」

 騎士は背後に回りこみデーレクを斬りつけた。
 だが、傷は浅くそこまでではない。

 「人間は愚かだ。」

 そう言い放ち騎士の首を斬る。

 騎士は驚いた顔でたおれこんだ。

 「ふん、やはり人間は脆いな。」
 
 「強すぎる。」

 俺は騎士がやられる様を見て、恐怖していた。

 「騎士団長を……呼ぶんだ……。」

 生き残りの騎士が恐怖に塗れた顔で言う。

 「その必要はないわ。」

 騎士団長レーネが騎士を引き連れそういった。

 「だ、団長!」

 「ディオス、この程度で恐怖しているのはまだまだね……精進しないさい。」

 「人間は殺す!」

 デーレクが斬りかかるが、レーネはいとも簡単に剣を受け止める。

 「下がっていなさい。」

 「秘技・万華鏡」

 あたり一面が美しい花に包まれる。

 「こ、これは……。」
 いきなり現れた美しい光景に見とれてしまう。

 「消えなさい、吸血鬼の下っ端よ。」

 「だれが下っ端って……。……!」
 デーレクの周りに無数の光の剣が囲むように出現する。

 「こんなもので!」

 すべての光の剣がデーレクに向かっていき、突き刺さる。

 「ぐ……あ。」

 吸血鬼は灰となり消滅していく。

 「さて、後始末は頼むわ」

 「わかりました、団長殿!」

 「、君も後始末を手伝いなさい。」

 「あ、はい……わかりました。」

 何もできなかった自分に、とても苛立っていた。

 だが、次は恐れないと覚悟した。

 後始末(片付け)を終えて、俺はやっと眠りについた。
 

 

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