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Chap.13 失名の森へ
Chap.13 Sec.4
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調理室の窓に面する、小さなテーブル。食堂のリフェクトリーテーブルは広すぎて居心地が悪いから、メルウィンが個人的に設置した物。こじんまりしていて、たくさんのプレートを並べることはできないけれど、ふたり分のティーセットくらいなら余裕たっぷり。
陽光で乾燥させた朝摘みのハーブを少量だけ加えて、紅茶を淹れた。茶菓子には小ぶりのフィナンシェ。昨夜から昼すぎまでティアと過ごした彼女は、ブランチとして昼前に食事をとったきりだと思う。なので、テーブルの真ん中に、おかわり用のフィナンシェも置いてみた。昨日から飾ってある、ひかえめな花々と並べて。
食材の下処理をすませた現在の時刻は16時。ディナーは19時くらいを目安にしている。のちほど残りの用意をするにしても、ゆっくりできる。
「この時間は、ほっとしますね」
彼女と向かい合って紅茶を飲みながら、ひとやすみ。今日の彼女はラベンダーカラーのワンピース。全体にグレーのレースが重なっていて、可愛らしい。
(ティアくんが好きそう……でも、アリスさんは動きづらそう……)
目線を下げた。窓から入る陽はテーブルに掛かるだけなので、通常の採光モードで大丈夫そう。日の入りは17時半ごろと早いから、だいぶ日が傾いている今は、むしろ程よい明るさ。そんな折に彼女から切り出された話題は、名前について、だった。
「ウサギの意味、知らなかったんですね……」
「はい。ほんやくきは、なまえのところ、そのまま」
「ということは……〈お姫様〉も?」
「それは、ほんやく、される」
「ぇっと……じゃあ、bunny……とか?」
「それは、そのまま」
「それも……ウサギっていう意味です。ロキくんは、どれもウサギのワードをいじって呼んでるだけなので……名前の認識は、たぶんウサギですね」
「……ろきには、わたしが、うさぎって……なまえをいった、から……」
「……そういえば、ロキくんとは……?」
「まだ、ごめんなさい、できてない……」
ですよね、と胸の中だけで呟く。昨日はメルウィンによってディナーまでセトに託され、そのあとは順番でティア。ティアもロキのところに行く機会なんて与えないだろうし、今の休憩時間は次の作業までの中休みなので、いろいろ気にしがちな彼女は、抜け出せない。ロキに拘束されたら、残りの手伝いができなくなるのを、心配しているはず。彼女は、仕事がなくなってからロキの私室に謝りに行こうと思っている。——なので、休憩で引きのばし。そのあたりは、メルウィンもちょっと計算している。申し訳ないとは……思うけれど。(ロキのところなんて、行かなくていいのに……)そういう気持ちのほうが、ずっと大きい。
「あの、ウサギは、よくない意味もあるけど……セトくんは、そんな意地悪なんてしないから……きっと、いい意味で付けてくれたんだと、思います。もしかしたら、セトくん、ウサギが好きなのかも……?」
「せとは、うさぎがすき。それは、いってた」
「じゃあ……」
「うさぎを、たべるのが、すき」
「ぇ……」
「せとは、じびえが、すき」
「ぁ……ぇ、そうなんですか……?」
「はい」
「それは……えぇっと……好きな食べ物の名前をくれたということで……好意を示しています……よね?」
「……なまえが、うさぎ。おかしくは、ない? これからも、なまえをいうときに……うさぎで、いい?」
「……それは……」
名乗るのはアリスのほうがいいと思います。って言ってしまったら、セトに悪いだろうか。
(なんでウサギなの?)訊きたいと思ったが、この答えは知っていることを思い出した。
——そういう眼してるだろ。
そんなことを言っていた気がする。ウサギみたいな眼。……そうかな? 言われると、珈琲みたいなブラウンを帯びた黒で、ウサギの眼に見えなくも……ない? 生きているウサギをまじまじと見たことがないので、ピンとこない。
悩む、というほどではないのだろうけど、気にしている——そんな彼女に、メルウィンは共感した。
「……僕の名前も……えっと、名前は、いいんですけど……ロキくんが、僕のこと、ヴェスタって呼ぶの……知ってます?」
「はい。きいたこと、ある」
「昔から、なんです……その、なんでヴェスタなの? って、訊けたことは、ないんですけど。なんでかな? っては、思ってました。……でも、訊けなくて」
「………………」
「ずっと、疑問ではあったけど、答えを知らなかったんです。……でも、すこし前に……Vestaは、ローマ神話に出てくる、処女の……かまどの女神だって……知りました。クラシカルワールドで……ぁ、ゲームの、ことです。……それに、いろんな神様が出てたらしいから……そこに出てくる、料理を作るキャラクターらしくて。小さくて、戦えなくて……頭がよくない感じのキャラクターとして、出てくるらしいんです。……僕、それを聞いて……やっぱり、僕ってそういうふうに見られてたんだな……って」
言葉じりに、余計な感情がにじんで、震える。彼女の気持ちに寄りそうつもりが、自分の心に引っぱられる。
胸につっかえるものを、そのまま抑えて、なんとか笑ってみせた。
「変わった名前だと、気になっちゃいますよね? 嫌だなって思っても、本人になんて言えないから……ぁ、でも僕は、〈ウサギ〉ってかわいいと思います!」
「………………」
静かに聞いていた彼女の、黒い瞳が、じっと。心の中まで見つめるように。
こうやって見つめられると、虹彩まで暗いせいか、たしかにウサギみたいに真ん丸のつぶらな眼に見える。考えこむように黙っていた唇を、開いたかと思うと、
「めるうぃん……なまえは、なに?」
「ぇ……僕の、名前ですか?」
「はい」
「メルウィン・ウェスタゴール……です?」
『うぇすたーごー?』
「Westergaard、です」
「……『うぇすたー』は、わたし、わかる」
「ぇ?」
「the sun wester」
「???」
「たいようが、にしへいく。……このじかんと、おなじ」
彼女は、窓の外を指さした。西に大きく傾く、太陽の方を。
それから、ふわりと。やわらかく微笑んだ。目を細めて、唇をほころばせ、あたたかく。
「ほっとする、じかん。すてきな、なまえ」
——この時間は、ほっとしますね。
最初に何気なくかけた言葉が、優しく、返ってきた。
遠くから届く陽射しは、テーブルを黄金に照らしている。
普通は言わない、すこし誤った彼女の言葉が、胸にじんわりと染みこんでいく。
「……アリスさん、言葉、たくさん覚えてきましたね……」
「ほんやくきの、おかげ。てぃあも、おしえてくれる。でも、まだ、ぜんぜん。もっと、おぼえられるように……がんばりたい。……めるうぃんも、いつもおしえてくれて、ありがとう」
ぎこちない笑顔ではなく、ごくまれに見せるおだやかな微笑。その表情と、優しい言葉の余韻が、ひだまりのテーブルに満ちている。……満ちている、のに。
彼女の耳で光る端末は、彼の存在を誇示している。賢くて、運動もできて、メルウィンを見下している、地球に似た眼の持ち主。昔から、苦手な兄弟。いつから苦手だと感じたのか……覚えていないくらい、昔から。
——ずっと言ってやりたかったけど、料理はアンタが勝手にやってることで、仕事じゃねェよ。
彼が言いたいことは、わかっている。メルウィンは、サクラが許してくれるのをいいことに、料理という権利を責務としている。
——めるうぃんのりょうりは、しあわせ。
そう言ってくれた彼女は。「このおかし、おいしい」目の前で頬をゆるめている、彼女は。
多くのことを学んで、いずれ僕なんかを頼らなくてもいいくらい、成長してしまう。そんな未来を、喜べない僕は——なんてちっぽけな人間なんだろう。
「……アリスさんは、十分がんばってますよ」
——それでも。
ロキが実験と称したあの日、彼女は僕に対するロキの不満を止めてくれた。こんな、僕のために。……だから、僕も。彼女の成長を邪魔するんじゃなくて——できることなら、一緒に、成長したい。
「——僕も、がんばりますね」
「? ……めるうぃんも?」
「はい、がんばりますっ」
不思議そうな顔をしている彼女に、しっかりと宣言する。すると、よく分かっていないようではあるけれど、笑い返してくれた。
何をどうがんばるのか、未来を作るためのレシピは、さっぱり。
でも、彼女と一緒なら……作れる気がした。もっと、違う自分を。今よりすこしでも、好きになれる自分を。
今日の料理は、いつもよりスパイスを入れよう。舌を刺激するスパイス。
ヒリリとする辛味は、応援のフレーバー。弱い心を打ち負かしてくれる。
がんばろうと思う、この気持ちを——忘れないように。
陽光で乾燥させた朝摘みのハーブを少量だけ加えて、紅茶を淹れた。茶菓子には小ぶりのフィナンシェ。昨夜から昼すぎまでティアと過ごした彼女は、ブランチとして昼前に食事をとったきりだと思う。なので、テーブルの真ん中に、おかわり用のフィナンシェも置いてみた。昨日から飾ってある、ひかえめな花々と並べて。
食材の下処理をすませた現在の時刻は16時。ディナーは19時くらいを目安にしている。のちほど残りの用意をするにしても、ゆっくりできる。
「この時間は、ほっとしますね」
彼女と向かい合って紅茶を飲みながら、ひとやすみ。今日の彼女はラベンダーカラーのワンピース。全体にグレーのレースが重なっていて、可愛らしい。
(ティアくんが好きそう……でも、アリスさんは動きづらそう……)
目線を下げた。窓から入る陽はテーブルに掛かるだけなので、通常の採光モードで大丈夫そう。日の入りは17時半ごろと早いから、だいぶ日が傾いている今は、むしろ程よい明るさ。そんな折に彼女から切り出された話題は、名前について、だった。
「ウサギの意味、知らなかったんですね……」
「はい。ほんやくきは、なまえのところ、そのまま」
「ということは……〈お姫様〉も?」
「それは、ほんやく、される」
「ぇっと……じゃあ、bunny……とか?」
「それは、そのまま」
「それも……ウサギっていう意味です。ロキくんは、どれもウサギのワードをいじって呼んでるだけなので……名前の認識は、たぶんウサギですね」
「……ろきには、わたしが、うさぎって……なまえをいった、から……」
「……そういえば、ロキくんとは……?」
「まだ、ごめんなさい、できてない……」
ですよね、と胸の中だけで呟く。昨日はメルウィンによってディナーまでセトに託され、そのあとは順番でティア。ティアもロキのところに行く機会なんて与えないだろうし、今の休憩時間は次の作業までの中休みなので、いろいろ気にしがちな彼女は、抜け出せない。ロキに拘束されたら、残りの手伝いができなくなるのを、心配しているはず。彼女は、仕事がなくなってからロキの私室に謝りに行こうと思っている。——なので、休憩で引きのばし。そのあたりは、メルウィンもちょっと計算している。申し訳ないとは……思うけれど。(ロキのところなんて、行かなくていいのに……)そういう気持ちのほうが、ずっと大きい。
「あの、ウサギは、よくない意味もあるけど……セトくんは、そんな意地悪なんてしないから……きっと、いい意味で付けてくれたんだと、思います。もしかしたら、セトくん、ウサギが好きなのかも……?」
「せとは、うさぎがすき。それは、いってた」
「じゃあ……」
「うさぎを、たべるのが、すき」
「ぇ……」
「せとは、じびえが、すき」
「ぁ……ぇ、そうなんですか……?」
「はい」
「それは……えぇっと……好きな食べ物の名前をくれたということで……好意を示しています……よね?」
「……なまえが、うさぎ。おかしくは、ない? これからも、なまえをいうときに……うさぎで、いい?」
「……それは……」
名乗るのはアリスのほうがいいと思います。って言ってしまったら、セトに悪いだろうか。
(なんでウサギなの?)訊きたいと思ったが、この答えは知っていることを思い出した。
——そういう眼してるだろ。
そんなことを言っていた気がする。ウサギみたいな眼。……そうかな? 言われると、珈琲みたいなブラウンを帯びた黒で、ウサギの眼に見えなくも……ない? 生きているウサギをまじまじと見たことがないので、ピンとこない。
悩む、というほどではないのだろうけど、気にしている——そんな彼女に、メルウィンは共感した。
「……僕の名前も……えっと、名前は、いいんですけど……ロキくんが、僕のこと、ヴェスタって呼ぶの……知ってます?」
「はい。きいたこと、ある」
「昔から、なんです……その、なんでヴェスタなの? って、訊けたことは、ないんですけど。なんでかな? っては、思ってました。……でも、訊けなくて」
「………………」
「ずっと、疑問ではあったけど、答えを知らなかったんです。……でも、すこし前に……Vestaは、ローマ神話に出てくる、処女の……かまどの女神だって……知りました。クラシカルワールドで……ぁ、ゲームの、ことです。……それに、いろんな神様が出てたらしいから……そこに出てくる、料理を作るキャラクターらしくて。小さくて、戦えなくて……頭がよくない感じのキャラクターとして、出てくるらしいんです。……僕、それを聞いて……やっぱり、僕ってそういうふうに見られてたんだな……って」
言葉じりに、余計な感情がにじんで、震える。彼女の気持ちに寄りそうつもりが、自分の心に引っぱられる。
胸につっかえるものを、そのまま抑えて、なんとか笑ってみせた。
「変わった名前だと、気になっちゃいますよね? 嫌だなって思っても、本人になんて言えないから……ぁ、でも僕は、〈ウサギ〉ってかわいいと思います!」
「………………」
静かに聞いていた彼女の、黒い瞳が、じっと。心の中まで見つめるように。
こうやって見つめられると、虹彩まで暗いせいか、たしかにウサギみたいに真ん丸のつぶらな眼に見える。考えこむように黙っていた唇を、開いたかと思うと、
「めるうぃん……なまえは、なに?」
「ぇ……僕の、名前ですか?」
「はい」
「メルウィン・ウェスタゴール……です?」
『うぇすたーごー?』
「Westergaard、です」
「……『うぇすたー』は、わたし、わかる」
「ぇ?」
「the sun wester」
「???」
「たいようが、にしへいく。……このじかんと、おなじ」
彼女は、窓の外を指さした。西に大きく傾く、太陽の方を。
それから、ふわりと。やわらかく微笑んだ。目を細めて、唇をほころばせ、あたたかく。
「ほっとする、じかん。すてきな、なまえ」
——この時間は、ほっとしますね。
最初に何気なくかけた言葉が、優しく、返ってきた。
遠くから届く陽射しは、テーブルを黄金に照らしている。
普通は言わない、すこし誤った彼女の言葉が、胸にじんわりと染みこんでいく。
「……アリスさん、言葉、たくさん覚えてきましたね……」
「ほんやくきの、おかげ。てぃあも、おしえてくれる。でも、まだ、ぜんぜん。もっと、おぼえられるように……がんばりたい。……めるうぃんも、いつもおしえてくれて、ありがとう」
ぎこちない笑顔ではなく、ごくまれに見せるおだやかな微笑。その表情と、優しい言葉の余韻が、ひだまりのテーブルに満ちている。……満ちている、のに。
彼女の耳で光る端末は、彼の存在を誇示している。賢くて、運動もできて、メルウィンを見下している、地球に似た眼の持ち主。昔から、苦手な兄弟。いつから苦手だと感じたのか……覚えていないくらい、昔から。
——ずっと言ってやりたかったけど、料理はアンタが勝手にやってることで、仕事じゃねェよ。
彼が言いたいことは、わかっている。メルウィンは、サクラが許してくれるのをいいことに、料理という権利を責務としている。
——めるうぃんのりょうりは、しあわせ。
そう言ってくれた彼女は。「このおかし、おいしい」目の前で頬をゆるめている、彼女は。
多くのことを学んで、いずれ僕なんかを頼らなくてもいいくらい、成長してしまう。そんな未来を、喜べない僕は——なんてちっぽけな人間なんだろう。
「……アリスさんは、十分がんばってますよ」
——それでも。
ロキが実験と称したあの日、彼女は僕に対するロキの不満を止めてくれた。こんな、僕のために。……だから、僕も。彼女の成長を邪魔するんじゃなくて——できることなら、一緒に、成長したい。
「——僕も、がんばりますね」
「? ……めるうぃんも?」
「はい、がんばりますっ」
不思議そうな顔をしている彼女に、しっかりと宣言する。すると、よく分かっていないようではあるけれど、笑い返してくれた。
何をどうがんばるのか、未来を作るためのレシピは、さっぱり。
でも、彼女と一緒なら……作れる気がした。もっと、違う自分を。今よりすこしでも、好きになれる自分を。
今日の料理は、いつもよりスパイスを入れよう。舌を刺激するスパイス。
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